肌の乾燥は「副腎」の疲れ

    老化は「副腎」の疲れ

    あまり知られていない「副腎」のケアをするかどうかで老化の速度が全く異なってきます。年齢ではなく、副腎の疲れが老化やボケ、認知症などの原因になります。なぜなら病気、アレルギー、認知症、生活習慣病、鬱、イライラなどは全て体内に起こる炎症が原因だからです。この炎症を抑えているのが副腎の機能です。つまり副腎の疲れを取ってあげることで病気を防いだり、老化を防いだりすることができるのです。

    特に現代人は、過剰なストレスによって、この副腎にたくさんの負担がかかり、体の中で炎症が起こっているものの、副腎が疲れで本来の機能を十分に果たしていないのが現状です。しかし副腎は重度でない限り自分で直せるものです。

    副腎疲労

    同じ年代でも見た目が若々しい人と老けている人がいます。これは認知症でも同じで、90歳でもしっかりした人もいれば、60歳でぼーっとした人もいます。このような違いは、体内の炎症にあります。

    本来、私たちの体には炎症を抑える機能があり、そのためのホルモンがコルチゾールであり、それを作っているのが副腎です。しかし炎症を抑えるためにフル回転し続けると副腎が疲れてしまい、その結果様々な不快な症状を抑えられなくなるのです。

    この副腎の疲れは、海外で注目されており「副腎疲労」と呼び、実際に臨床の現場にも副腎のケアが取り入れられつつあります。

    副腎疲労のセルフチェック

    以下の項目に3つ以上当てはまれば副腎疲労かどうかは分かります。

    • 物忘れが多く人や物の名前が出てこない
    • 熟睡できず起床しても疲れが取れた気がしない
    • 些細なことでイライラしたり怒りやすくなった
    • 人に会うのが面倒で外出が面倒
    • 風邪や怪我の治りが遅くなった
    • 頭がぼーっとしていて新聞や本の内容が理解しにくい
    • 更年期症状がひどい
    • 性欲を感じない
    • 胃炎や下痢、便秘、お腹の張りに悩んでいる
    • 食べる量は変わっていないのに太りやすくなった
    • 血圧、血糖値が高くなった
    • 白髪や抜け毛、肌のシワやシミが増えた

    引用:「副腎の疲れをとれば老化もボケも食い止められる」より

    美肌と副腎の関係

    老化は体内の炎症が原因ですが、炎症には怪我をした時に赤く腫れるなどの「急性炎症」と、長い間持続的におこりジワジワと蝕む「慢性炎症」があります。後者は、私たちの生体組織の機能や構造に異常が生じて様々な疾患の原因になります。副腎が疲れていると、慢性的な炎症がいつまでも消えることがないため老化やボケが加速してしまうことになります。

    また、副腎が疲れていると、肌の炎症を抑えるコルチゾールが分泌されないだけでなく、眠れない、眠りが浅い、体がだるい、便秘、下痢、肌の乾燥ややるみ、髪のパサつき、生活習慣病、アレルギーなどの原因になります。さらに頭がぼーっとする、頭がうまく働かないといったブレインフォグ(脳の霧)は年齢に関わらず、副腎が疲れていると起こることが分かっています。

    副腎の疲れを取る方法

    副腎が疲れる原因は、人間関係などの悩みによる精神的なストレス、睡眠不足、疲労、栄養状態の悪い食事などの肉体的なストレス、化学物質、食品添加物、汚い空気などの環境的なストレスです。

    その中でも副腎に大きな影響を与えているのが食習慣や食べ物です。なので副腎の疲れを取るための大原則として、悪いものを体に摂らないことです。また副腎の疲れを取るためには、まずは腸の状態を整えて、次に肝臓の負担を取り除くという順番が大切です。

    腸の負担を減らす

    なぜなら、腸は栄養素の入り口であり、腸の状態が悪ければ栄養素が十分に吸収されず栄養不足になってしまうからです。肝臓は体内のデトックスを担う臓器で、化学物質や重金属などを排除してくれる役割があります。腸が整い、肝臓がよくなることで副腎の機能も回復していきます。

    まず、副腎の疲れを取る方法として「副腎疲労外来」で推奨しているのが、グルテン、カゼイン、シュガーの3つのフリーです。グルテンフリーは、小麦やライ麦などに含まれているタンパク質で、パンやピザ、パスタやうどんなどに含まれています。このグルテンがアレルギーや炎症の原因になると言われています。いつも胃腸の調子が悪い、体調が悪く疲れているなどで、グルテンフリーにすることで改善することがあります。

    次はカゼインフリーです。カゼインは乳製品に含まれているタンパク質で、牛乳やヨーグルト、チーズなどに含まれています。カゼインはアレルギーや花粉症、めまい、アトピー性皮膚炎を引き起こす可能性があると言われており、特に日本人は遺伝的に乳糖を分解する能力が低い傾向にあるので、カゼインフリーで体調の変化を確認することもおすすめします。

    最後がシュガーフリーです。副腎疲労の多くの人が、疲れた時に甘いものを食べるという習慣があります。甘いものを食べると血糖値の乱高下を引き起こすため副腎に大きく負担がかかります。砂糖は腎臓だけでなく様々な生活習慣病を引き起こす原因になるので、真っ先にシュガーフリーにしましょう。

    一方で副腎疲労を回復するためには、フィッシュオイルを摂り入れましょう。オメガ3系の不飽和脂肪酸は、炎症を軽減してくれる効果があります。そして炎症の修復に欠かせない亜鉛も一緒に摂りましょう。また副腎が疲れている人は、ビタミンB群が不足している傾向があり、コルチゾールをつくるためには、ビタミンB群が必要になります。このビタミンB群は体の中に貯めておくことができず、常に食べ物から補給する必要があります。

    肝臓の負担を減らす

    肝臓には解毒機能がありますが、この解毒機能が追いつかないケースが多々あります。そのため体の中に蓄積された毒があちこちで炎症が起きてしまいます。つまり肝臓が疲れると、副腎にも影響してしまうのです。なので肝臓の解毒作用の負担を減らす必要があります。その負担の代表が食品添加物なので、食品添加物が少ないものを選ぶことを心がけましょう。また生活の中で使う、シャンプーや整髪料(パラペン:防腐剤)、歯磨き粉(研磨剤、防腐剤、香料など)にも気をつけましょう。解毒には汗をかくことも大変有効なので、お風呂に入ることや運動を取り入れ、シンプルな生活を送り、肝臓の解毒を積極的にサポートしてあげましょう。

    美容鍼で副腎疲労を改善

    美容鍼というと、お顔に鍼をすると思われるかも知れませんが、体にも鍼をします。当院の「ホリスティック美容鍼灸」では、外側からのアプローチだけでなく、内側からのアプローチにも注目し、お客様それぞれの目的の実現に向けて、根本的なお悩みの改善をサポートします。東洋医学の理論に基づき、肌と心と身体の結びつきから、全体を捉え、忙しい現代人に合わせた経絡やツボを使い、体の内側から改善することで、得られた効果は長く継続することができ、本来の美しさを追求できます。

    東洋医学では、副腎と似た働きをする五臓六腑の「三焦」があります。三焦の働きは、腎でつくられた気を運ぶ役割とリンパ液を運ぶ役割があると言われています。副腎と同じく気や水を全身に運ぶ働きを通して全身に影響を与えています。

    美容鍼では、気の流れを整える「三焦」の経絡やツボを使い副腎疲労の回復を行います。副腎に効くツボは「照海(しょうかい)」と「腎兪(じんゆ)」です。

    照海(しょうかい):内くるぶしの真下

    照海(しょうかい)

    腎兪(じんゆ):背骨中心から指2本分外側

    腎兪(じんゆ)

    【本コラムの監修】

    HARRNY 院長/鍼灸師 菊地明子

    恵比寿院長

    ・経歴
    大学卒業後、美容の世界に入り、セラピストへ。豊富な美容知識や実務経験を活かし、その後、10年間は大手企業内講師として美容部員やエステシャンの育成、サロン店舗運営のサポートを行う。現在は、セラピスト、エステティシャン、美容カウンセラー、鍼灸師の経歴を活かし、お肌とこころと身体のトータルビューティースタイルを提案。表面だけでなく根本からのケアとして、老けない生活についてのコーチングを行う。

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