
「食べたい」という欲求は、脳の内側にある「大脳辺縁系(だいのうへんえんけい)」から生まれます。
大脳辺縁系は、食欲、性欲、睡眠欲などをコントロールし、ストレスを感じるとドーパミンを分泌します。このホルモンが食欲をコントロールする「摂食中枢」を刺激し、食欲を増加させます。
同時に、ドーパミンは満腹中枢を刺激して食欲を増進させるホルモンの「レプチン」の働きを抑制するため、いつもの食事量を食べても満腹感を感じにくくなります。
このような欲求は、「動物脳」によるもので、生存を脅かすようなストレスがかかると暴走してしまいます。この暴走をコントロールするには、知識や情報を冷静に処理して判断する「人間脳」を適切に働かせる必要があります。
また、ストレスを感じると分泌する、ストレスホルモンの「コルチゾール」の働きも過食に深く関係しています。コルチゾールが分泌されると、幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」が減少します。セロトニンによる食欲を抑える働きが抑制されるために、食欲が増してしまうのです。
ダイエットで「食べたい」という感情を抑え込もうとすればするほど、また結果を早く出そうとして急に食事を抜いたりすれば、まずます「動物脳」が働いてしまいます。
食事量を少しづつ減らし、血糖値が急激に上がらない食事に変更するなどして、「動物脳」にかかるストレスを軽減することが大事です。
ダイエットにはストレスを軽減することが大事。「食べたい」気持ちは抑えられるツボを上手に活用しましょう!
ストレスを減らすツボ
労宮(ろうきゅう)⇒「疲労の館」と言われるツボで、ストレスを軽減させます。
内関(ないかん)⇒内関は「心包」のルートにあり、心に安定をもたらします。

ぜひ知識を持って自分の大切な身体を癒やしてください!
【本コラムの監修】

・経歴
大学卒業後、美容の世界に入り、セラピストへ。豊富な美容知識や実務経験を活かし、その後、10年間は大手企業内講師として美容部員やエステシャンの育成、サロン店舗運営のサポートを行う。現在は、セラピスト、エステティシャン、美容カウンセラー、鍼灸師の経歴を活かし、お肌とこころと身体のトータルビューティースタイルを提案。表面だけでなく根本からのケアとして、老けない生活についてのコーチングを行う。