オメガ3脂肪酸の健康・美肌効果

    オメガ3脂肪酸の健康・美肌効果

    良質な油を摂ることが健康的に生きるために重要です。その良質な油がオメガ3脂肪酸です。オメガ3脂肪酸は必須脂肪酸と言われていますが、私たちの体内で合成することができません。そのため食事から摂取しなければならないのですが、日本人の多くがオメガ3脂肪酸が不足しています。忙しい方は、オキアミオイル、クリルオイル、魚油などのサプリなどでぜひ補給しましょう。

    オメガ3脂肪酸が不足しているサイン

    オメガ3脂肪酸が不足しているサインは以下です。

    1. 肌が乾燥しがち
    2. 日々の倦怠感を感じる
    3. 集中力が続かない
    4. 夜がなかなか眠れない
    5. 関節が痛む
    6. 肌にハリがない
    7. 爪が脆い
    8. 頭がぼーっとする

    これらに当てはまる方は、オメガ3脂肪酸を意識して摂る必要があります。それでは科学的根拠に基づいて、その理由をお伝えします。

    オメガ3脂肪酸の基本知識

    まず脂肪酸と脂肪は違いがあります。脂肪酸は脂質の主な構成要素であり、他の様々な物質と結びつくことで脂質を形成します。このオメガ3脂肪酸には、α-リノレン酸(ALA)、ドコサヘキサヘン酸(DHA)、エイコサペンタエン酸(EPA)があり、ALAは主に植物性の食品に、DHAやEPAは主に魚介類などの動物性食品に多く含まれています。DHAは頭が良くなる、EPAは血液サラサラになるなどで知られています。

    オメガ3脂肪酸のメリット

    オメガ3脂肪酸には摂取するべき強力なメリットがあります。

    1. 体内の炎症を減らしてくれる
    2. うつ病などのメンタルの不調を改善してくれる
    3. 肝臓を癒し、睡眠の質を上げる
    4. 血流を促し、肌トラブルを軽減してくれる

    体内の炎症を軽減

    炎症とは、傷や感染、アレルギーなどの反応によって、その影響を受けた場所が赤く腫れて熱を持ち、痛みを感じたりする状態です。怪我をすれば、体の生理反応によって、血液や白血球がその部分に修復作業を始め、急性の炎症が起こることで様々な病原菌から体を守る役割があります。

    しかし、問題なのは糖尿病、心臓病、肥満などの病気のリスクに関連している慢性的な炎症です。研究では長寿の方の多くが体内の炎症レベルが低いことが分かっています。また慢性的な炎症は体重の増加にも繋がっていると考えられており、ダイエットするためにはまずは体に起こっている炎症を取り除くことが必要です。さらに学習能力、記憶力、注意力を損なうことも分かっています。

    オメガ3脂肪酸の摂取量を増やすことで、この炎症を関連する物質、炎症性エイコサノイドやサイトカインなどの物質を減らすことができます。

    メンタルの不調を改善

    人生の幸福度を高めるためにはメンタルの維持が重要です。肉体的な健康と精神的な健康は密接に関係しており、この2つが健康的であってこそ健康になれるのです。例えば現代病のうつは、糖尿病、心臓病、脳卒中のリスクを高めることになります。同様に肉体的な不健康は精神疾患のリスクを高めることにもなります。

    オメガ3脂肪酸を定期的に摂取している人はうつ病などの精神疾患になる可能性が低いことが研究で示されています。オメガ3脂肪酸がなぜメンタルの不調改善につながるのか、その仕組みは明らかになっていませんが、オメガ3脂肪酸が脳内のセロトニン及びセロトニン受容体に影響をもたらすことが理由ではないかと考えられています。また体の炎症を抑える効果によって改善するのではなにかとも考えられています。特にEPAが一般的な抗うつ薬と同じくらい効果があることも研究で分かっています。さらにオメガ3脂肪酸の摂取量を増やすことで、加齢に伴う認知機能の低下を遅らせることや、アルツハイマー病のリスクを下げることも分かっています。

    肝臓と睡眠にも効果

    オメガ3脂肪酸は肝臓の脂肪を減らしてくれることが研究で示唆されています。特に現代人の多くが、中性脂肪が肝臓に溜まってしまう疾患である脂肪肝に悩まされています。脂肪肝は慢性肝疾患の最も一般的な原因になりますが、オメガ3脂肪酸によって、特に非アルコール性脂肪肝疾患の患者の肝臓に蓄積した脂肪と炎症が減ることが示されています。

    睡眠のトラブルにもオメガ3脂肪酸が効果的です。摂取することで睡眠の長さが長くなることや、睡眠の質が向上することが分かっています。DHAが不足すると、睡眠ホルモンであるメラトニンが減少してしまいますが、補給することでメラトニンの量を増え眠りやすくなると考えられています。

    肌トラブルを軽減

    血液の流れが悪くなると肌全体に必要な栄養が届かなくなることで乾燥や肌トラブルの原因になります。オメガ3脂肪酸には、血流を促す働きがあり、ターンオーバーを整え、さらに腸内環境も整えることができ、肌トラブルを予防する効果があります。またオメガ3脂肪酸の中性脂肪の合成を抑える働きによって、コレステロールを減少させことも分かっており、代謝を上げて脂肪の燃焼効率が向上するという研究もあります。

    頭痛も軽減

    頭痛に悩む全体の人口の12%の頭痛は原因が分かっておらず、原因が分からないので対処もできないという状況があります。その中でオメガ3脂肪酸によって頭痛を軽減することが研究で示唆されています。

    慢性頭痛に悩む男女51人に対して、1日1.5gのオメガ3を60日間飲み続けることによって頭痛が75%軽減したという大学での実験データがあります。実験では、オメガ3脂肪酸によって頭痛の頻度が月6回以下に減少、さらに起きたとしてもその辛さが75%軽減したとのこと。なぜ効くのかは様々説があり、DHAやEPAがセロトニンセクターとして作用しているとも言われています。

    ただし、オメガ3脂肪酸をコンビニなどのサプリで摂ることはNGです。ハーバード大学の研究では、薬としてつくられていない市販のサプリの殆どが酸化しており、老化の原因などに繋がってしまいます。

    【本コラムの監修】

    恵比寿院長

    HARRNY 院長/鍼灸師 菊地明子

    ・経歴
    大学卒業後、美容の世界に入り、セラピストへ。豊富な美容知識や実務経験を活かし、その後、10年間は大手企業内講師として美容部員やエステシャンの育成、サロン店舗運営のサポートを行う。現在は、セラピスト、エステティシャン、美容カウンセラー、鍼灸師の経歴を活かし、お肌とこころと身体のトータルビューティースタイルを提案。表面だけでなく根本からのケアとして、老けない生活についてのコーチングを行う。

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