
肌を老化させる最大の原因は紫外線です。肌の老化の原因の7割以上が紫外線であり、高級化粧品を使ったとしても紫外線対策がきっちりとできていなければ、残り3割を必死に頑張ったとしても何の意味もなくなります。実は多くの日本人が間違った日焼け対策を何となくで続けてしまっている現状があります。
日焼け止めは365日
日焼け止めは、毎日欠かさず塗るべきです。曇りや雨の日、冬も関係なく、紫外線は日中ならば天気や季節に関係なく、常にあらゆるところから降り注いでいます。気象庁のデータを参考にすると雲が太陽にかかっていないような快晴の日の紫外線量を100%とした場合、雲が少々見られる日であれば80%から 90%、空が雲に覆われた状態であれば約60%、そして雨の日でも30%となっています。このように悪天候で日光を浴びている感じがしない日であっても、見た感じで肌に変化がなく日焼けはしていないようであっても、実際には紫外線のダメージを受けています。
紫外線は波長の長さによってA波とB波に分けられます。A波は肌の奥まで届き、肌の奥で炎症を起こします。B波は肌の表面を焼き、肌の表面に炎症を起こします。この2つのうち問題なのがA波です。B波は肌の表面を焼くため、肌は黒くなり日焼けをしたことに気づきやすいですが、A波は肌の奥に炎症を起こすため見た目では日焼けをしたことに気づかずケアを怠りやすくなります。
さらにA波は、窓ガラスを通過してしまうため、屋内にいても浴びてしまい、厄介なことに天候に関係なく一年中同じように降り注いでいます。つまり見た感じ日焼けはしていなくとも紫外線によって肌がダメージを受けてしまうのはこのA波 が原因です。日差しの有無に関係なく日中は必ず日焼け止めを塗るようにしましょう。
日焼け止めは2,3時間ごとに塗り直し
出かける前に日焼け止めを一度塗れば良いというわけではありません。日焼け止めは皮脂や汗でだんだん落ちてしまうために、数時間ごとに塗り直さなければ効果が無くなります。どのくらいの頻度で塗りば良いのかというと、日が出ているうちは2,3 時間ごとに塗り直すのがベストです。
特に、日焼け止めを塗る際に意識して念入りに塗っていただきたい部分が、顔の側面に当たるCラインです。Cラインとは眉尻のから目尻の外側、頬の高い部分というCの形をしたラインのことです。このCラインは特に日焼けをしやすい部分のため注意して塗ることを忘れないようにしましょう。
そして日焼け止めの選び方ですが、日焼け止めのレベルを表す表記にはSPFとPAの2つがあります。このSPFとPAの違いは、A 波を防ぎ、肌の奥に起こる炎症を抑えるのがPA、そしてB波を防ぎ、肌の表面に起こる日焼けを防止するのが SPFです。SPFは数値が高いものほど、そしてPAはプラスが多いほど効果が高くなります。最近の日焼け止めは肌への負担が少なくなっているので、数値の高いあるいはプラスが多いものを常に使用する方が安心できるでしょう。
物理的な日焼け止め
実は、科学的日焼け止めはいくつかの懸念点が指摘されています。科学的日焼け止めに含まれる成分の中には、ホルモンのような作用を持つ物質があり、特にオクトクリレン、オクシベンゾンなどはホルモンバランスに影響を与える可能性が報告されています。
ホルモンバランスが乱れるとニキビや赤み、乾燥などのトラブルを引き起こす可能性があります。また科学的日焼け止めに含まれる成分は、アレルギーや皮膚刺激の原因となることもあります。成分によっては皮膚のpHバランスを乱すことがあり、これが乾燥や炎症を引き起こすことがあるため、敏感肌や乾燥肌の人は特に注意が必要です。
そのため、日焼け止めの選び方も大切で無添加やノンケミカルなものを選ぶことでリスクを軽減することが可能です。科学的な日焼け止めは、紫外線を吸収して無害な熱に変換する有機化合物を主成分としている一方で、物理的日焼け止めは酸化亜鉛や酸化チタンなどの無機加工物で紫外線を反射させます。このタイプの日焼け止めは、肌に優しくアレルギーや刺激のリスクが低く、さらに無機成分は皮膚から吸収されにくく体内への影響も少ないとされています。
肌老化を引き起こす乾燥
肌にダメージを与え、炎症を起こし、老化を促進させてしまう要因は他にもあります。それが肌の乾燥です。肌が乾燥するとカサカサして化粧ノリが悪くなったり、かゆみが出たりシワができてしまったりと、様々な肌トラブルが起こってしまいます。そんなトラブルが起こっている肌は確実に炎症を起こしています。私たちの肌の表面の最も外側にありバリアの役割を果たしている層を角質層と言います。この角質層がしっかり潤っていない状態だとバリアが崩れます。そこに外部から様々な刺激を受けて炎症が起こってしまいます。
スキンケアの基本
スキンケアには、クレンジング、洗顔、化粧水、美容液、乳液、クリームがありますが、スキンケアの中でなぜ洗った後にスキンケアをしないといけないのかは、基本は保湿のためです。化粧水で保湿して蓋をするのが乳液とクリームのどちらかです。もちろん2つ必要な場合もあります。乳液もクリームも油分を足すものであるため、油分の量が乳液はクリームに比べて少ないので、乾燥がそれほどなら乳液で良いですし、乾燥しているならクリームで良いしょう。
また、10代とか20代前半ならクリームまで必要な方はそんなにいません。乾燥肌の人はクリーム入れても良いですが、若い人は油分が多いので乳液で終わっても問題ありません。一方で油がすごく多く、ニキビも多い人なら化粧水だけでも大丈夫でしょう。
そして美容液は自分のお悩みに合わせて使いましょう。例えば美白、毛穴が気になる、たるみ予防などで美容液を入れる必要性はあります。ただし絶対に使わないといけないということではなく、スキンケアの基本は洗って、保湿して蓋をする3ステップができていれば全部を使う必要はありません。
スキンケアの順番
スキンケアの塗る順番は、化粧水、美容液、乳液、クリームですが、スキンケアブランドによっては乳液から先で、化粧水、美容液というのもあります。ただ基本的には化粧水、美容液、乳液かクリームの流れになります。そして美容液も顔全体に使わなくちゃいけないわけでもありません。
特にクリーム状や部分用の場合は、シミやシワなどの気になる場所だけ塗ることでも構いません。同じようにクリームや乳液も全体に塗らなくてはいけないというわけでもなく、乾燥が気になるところにポイント使いでも全く問題はないです。例えばニキビに悩んでいるので、乳液やクリームが必要ですかと言われる方は、ニキビができている場所には油分が多いものを付けず、それ以外のところには付けるような部分使いも良いと思います。
化粧品の効果を高める順番にはいくつかのルールがあります。なんとなく化粧水を最初に塗っていたり、クリームを最後に塗っていたりと、なぜそういう風に塗ったら良いのか、ご存知ない方も多いのではないのでしょうか?
化粧品の効果を高める3つのルールの1つ目が、水っぽいものから油っぽいものの順番に塗るということです。まず1つ目のルールは水っぽいものから油っぽいものに順番に重ねていくということです。一般的に化粧水などのアイテムを塗った後に、油で蓋をすると言われることあると思いますが、化粧水などの水っぽいアイテムから乳液やクリームなどの油っぽいものを重ねた場合、その保湿効果は高まった報告があります。
ただし美容液は、その製品の成分によって異なります。美容液には厳密な定義がなく、基本的に肌悩みに応じた有効な成分が高濃度配合されているようなアイテムのことです。例えばビタミンCの美容液や、レチノールなどが配合された美容液などがあります。例えばビタミンCとビタミンAでは、それぞれ成分の特性が変わってきます。ビタミンCのアスコルビン酸と呼ばれる成分は水性の成分で、水に溶けやすい性質がある一方で、レチノールはビタミンA及びその誘導体の総称のことで、脂溶性のビタミンです。
このように美容成分によっても、水に溶けやすいものと油に溶けやすいものがあり、その美容液の性状が少し変わります。基本的には水っぽいテクスチャーの美容液に関しては化粧水の後がおすすめで、レチノールのようなクリームっぽいようなテクスチャーのものに関しては、乳液などの後に塗っていただくと良いと思います。
また、ビタミンCと一言で言っても水溶性のビタミンと脂溶性のビタミンがあります。そのため脂溶性のビタミンC誘導体が配合されているものは、オイリー肌や混合肌の方にとってはテカリやすい傾向にあります。
ちなみに日本人の多くは、化粧水の後に乳液かクリームのどちらかだけで蓋をすれば十分であることが多く、どちらのアイテムを使用した方が良いのかは、肌質によっても異なります。皮脂の分泌が多いオイリー肌の方だったり、あとは Tゾーンのみに多い混合肌の方などは、乳液の方が使いやすいことが多いです。一方、常に粉が吹くなど乾燥しやすい方は、クリームの方が保湿力は高いと思います。どちらが良いというわけではなく、あくまでその方の肌質に応じて使うアイテムをピックアップしましょう。
2つ目が、pHが低いものから高いものの順に塗ることが挙げられます。それは私たちの肌の性質が1つ関係しています。健康な皮膚は、pHが4.5から5.5と弱酸性に保たれ、酸性の膜で肌のバリア機能(Acid Mantle)を形成しています。またこの肌のpHは肌の常在環境、マイクロバイオームにも深く関係しています。これまでの報告では、ニキビや酒さ(赤ら顔)の病体にマイクロバイオームが深く関係しているのではないかと考えられています。
このマイクロバイオームには、多様性が重要という風に言われており、たくさんの種類の菌が私たちの肌には元々おり、その種類が少なくなってしまうとそういった皮膚疾患に繋がりやすいのではないかと考えられています。この多様性に関しては、これまでの報告で弱酸性に保たれた方がマイクロバイオームの多様性が認められた報告もあります。
そのため、まず洗顔料においては弱酸性のものがおすすめです。たまに石鹸で洗顔している方がいますが、石鹸はアルカリ性でできています。特に肌トラブルのない健康な方は、石鹸で洗って一時的に肌がアルカリ性に傾いてもすぐにまた弱酸性に戻りますので、大きな問題になることはありません。特に酒さの方、敏感肌の方が石鹸を使うとアルカリ性に1度傾いた肌がなかなか弱酸性に戻りにくく、マイクロバイオームに影響を与えるのではないかと言われています。そのため洗顔料は弱酸性なものを選んでいただくのがおすすめです。
また、洗顔した後には大体化粧水は使われと思いますが、化粧水も弱酸性のものがおすすめです。化粧水には保湿以外の目的もあり、その1つがpHを調整することが挙げられます。例えばアスコルビン酸と呼ばれる成分は、実はpHが3.5以下で浸透が高まると言われています。美容成分には、それぞれに浸透に適したpHがあるため、化粧水などで肌のpHを整えた後は、美容成分の適正なpHの順に重ねていただくのがベストです。もちろん製品によっては、美容成分 の配合濃度がかなり低く、適正なpHでないこともよくあります。そのためpHも1つ着目して考えることも心掛けてみましょう。
3つ目が、広い範囲に塗るものから塗ることです。混合肌の方には、部分使いするのも1つ特徴で、化粧水などを最初顔全体に塗っていただいた後に、頬など乾燥が気になるところに油っぽいものを、部分的に塗っていただくのをお勧めしています。このように部分的に塗るようなものは基本的には後に塗ります。このようにスキンケアは、あまりカテゴリーに囚われることなく肌質に合わせてシンプルになるべくしていただくのがベストです。
美容液はいつから使う!?
美容液はいつから使った方が良いかの正解はありません。気になるものが出てきたら、その日から使うのが美容液です。例えば10代でも毛穴が気になるのであれば、ビタミンCの美容液を使う、20代で特に別に何も気にしてないのであれば、美容液を使わなくても良いと思います。それが30代40代になると、シミやたるみを予防したいと思えば、早めに使っていただいた方が良いでしょう。
また、最近の化粧水やクリーム、乳液も高機能の美容液成分や美容効果が成分が入ったものも多くなっています。そういった意味では予防に、これらの化粧水や乳液を使ってみても良いかもしれません。
またよく聞く質問に、高機能のものを早いうちに使うと肌が怠けてしまうのではないかということがあります。例えば美白美容液10代から使っていると30代40代になって効かなくなるかというと一切そういうことはありません。化粧品は薬ではないので耐性ができるっていう事はありません。
ただし、スキンケアは誰に向けて設計をしているところがあるので、10代の人に使ってもらうように設計されている化粧品、20代向け、30代向け、40代向けなどがあります。そのため50代向けの人に作られているものを10代の人が使った場合、明らかに10代にはまだ必要のない成分が入っている可能性があります。例えばコラーゲンの増殖、ハリ感は10代20代であんまり関係なく、そういった成分が入っている化粧品は値段も高くなります。
10代20代の肌と40代50代の肌の違いは圧倒的に水分と皮脂量です。特に皮脂量は全く違い、大人になるほど皮脂量が下がってきます。そのためテクスチャーもしっとり油分が多めのスキンケア用品になります。それをで10代20代の人が使うと、油分が沢山あることによってニキビなどができる可能性があります。一方で10 代20代の人で乾燥肌だった場合はこういう高機能、高保湿のものを使っても全く問題はないでしょう。
洗顔後90秒以内に保湿
私たち日本人は多くの人が日頃から洗って汚れを落とすことを重要視しているように思います。しかし洗うという行為は、実は乾燥を促進させる一番の原因です。肌を乾燥させてしまわないために毎日洗った後は、必ずすぐに化粧水、乳液、クリームを塗って保湿を徹底することが大事です。
角質層をしっかりと潤し、肌のバリアをキープする、特に20代以降は年齢を重ねれば重ねるほどに皮脂の分泌量が年々減り、肌の潤いが失われていくため、若い頃から保湿方法を変えていない方は要注意です。年齢を重ねるほどに洗った後や気になった時に小まめに保湿を行い、かつ念入りに保湿をしなければいけません。洗顔後すぐの目安は洗顔後90秒以内です。想像した以上に急がなくてはいけません。また洗顔だけでなく、体を洗った後は体もすぐに保湿することを忘れてはいけません。
また、保湿の量は人によって全然違います。お水をしっかり入れてちょっとだけ油分を入れた方がいい人、逆にお水は少しで、油分ちゃんと入れた方がいい人、もしくは半々でいい人それぞれに違います。また日によっても違います。自分の肌を見て、水分入れてあげた後に油分はどう入れた方がいいのか、油分も水分と同じだけ入れた方がいいのか、少しでいいのか、それよりも多く入れた方がいいのかは、1回化粧水を入れて、そこから自分の肌のどこに油分を足したらいいのかっていうのを見て頂くと自分のバランスの良い油分と水分のバランスが取れたお肌になると思います。
全部同じ量ではなくて、1回化粧水してから、そこからどこに油分をどれだけ足したらいいかっていうのを見て、スキンケアで進めていくようにしてください。そして、何か肌トラブルがあった時に、スキンケアの基本に立ち戻って頂けると自分に合ったスキンケアができるようになるはずです。
脂性肌のスキンケア
スキンケアの基本は、洗顔、保湿、そしてUVケアの3 つです。まず皮脂が多い方の洗顔のポイントは1日、2回、朝、夜と洗顔料を用いて洗顔するようにしましょう。また皮脂が多い方の中には混合肌と言い、おでこや鼻、顎などのTゾーンだけ皮脂が多いという方は、朝に関してはTゾーンのみ洗顔料を用いて洗顔し、全体的に皮脂が気になる方は全体的に洗顔量を用いて洗顔することをお勧めします。
夜は、特にメイクをされている方はクレンジングを用いることが多いと思いますが、オイリー肌の方はオイル系のクレンジングが使いやすいと思います。クレンジングにもオイル、ジェル、クリームなどがありますが、最も洗浄力が高いのがオイルです。
クレンジングオイルと言うと肌の負担になりやすいのではないかと心配されていると思いますが、適切に落ちていないことの方が肌にとっては負担になります。しっかりとメイクされている方で皮脂が多い方は、きちんと油分をオフできるクレンジングオイルが無難です。
クレンジングオイルでも刺激性の低いものが沢山販売されています。中にはきちんと皮脂などの汚れを落としながらも低刺激のものもあり、比較的使いやすいクレンジングオイルが多くあります。
一方でテカリ以外に、毛穴やニキビも気になる方は、サリチル酸が配合されている洗顔料もおすすめです。サリチル酸は脂溶性のピーリング成分で、皮脂汚れを効率的に除去する効果が高い成分です。また保湿については、保湿アイテムと言うと化粧水、乳液、クリームなど様々なタイプがありますが、中でもほとんどの方が化粧水を使っていると思います。
皮脂が多い方にお勧めなのが、皮脂の分泌量を抑えるレチノールなどのレチノイド、アゼライン酸、ビタミンC、緑茶エキス、そしてナイアシンアミドなどが代表的な成分として挙げられます。この中でも化粧水で取り入れやすい成分がビタミンC誘導体、緑茶エキス、ナイアシンアミドです。これらの成分は、化粧水でも比較的配合されやすいのが特徴です。またビタミンC誘導体でも、水溶性のビタミンC 誘導体と脂溶性のビタミンC誘導体があり、市販のものには水溶性のビタミンC誘導体の割合の方が圧倒的に多いです。ちなみに皮脂を抑える成分として、これまでの報告ではアゼライン酸の皮脂を抑える効果は、大体15%から20%程度の高濃度の場合であることが多くなっています。
また、化粧水の後の保湿には乳液とクリームどちらを使ったら良いのかは、個人的には乳液をお勧めしています。どちらも油分がある程度配合されているアイテムにはなりますが、より油分が多いのはクリームです。そのため元々皮脂が多い方でクリームを足すと油分が過剰になり、ニキビなどの肌トラブルになってしまう可能性があります。
一方乳液に関しては、こちらも油分を配合されてはいますがクリームと比べると少ないことが多いです。顔全体が皮脂が多いという方は化粧水だけでも保湿が完結することもありますが、もし化粧水だけでは物足りない、特に頬などは少し乾燥するような混合肌の方は、この乳液を化粧水の後に、乾燥が気になる頬などを中心に部分的に使っていただくと良いのではないかと思います。
保湿アイテムに関しては、これらの成分に加えてノンコメドジェニックであることをお勧めします。ノンコメドジェニックとは、毛穴が詰まりにくいということを試験によって実証しているアイテムのことを言います。特に乳液やクリームに関してはノンコメドジェニックの中から選ぶことをお勧めします。
そもそもメイクの際は、皮脂が多い方はリキッドタイプではなくパウダータイプの方がテカリにくくお勧めです。それでもメイクが崩れやすい方は、軽くティッシュオフしてからパウダーなど重ねていただくと良いと思います。また皮脂を吸着する成分をうまく取り入れるのもお勧めです。
具体的には、シリカや酸化亜鉛というような成分が挙げられます酸化亜鉛はうまく取り入れるとテカリの改善に非常に役に立つ成分です。ただし酸化亜鉛で毛穴が悪化してしまう方は、酸化亜鉛がうまくクレンジングによって除去できていない可能性があります。酸化亜鉛は皮脂を吸着する性質があるため、どうしても皮脂に詰まりやすい性質がありますが、クレンジングによってしっかりとオフすれば問題になることはほとんどないと思います。
最後にUVケアです。紫外線は長期的に皮脂の分泌量を高めることが知られています。そのためテカリが気になる方も、しっかり毎日UVケアをすることが推奨されます。日焼け止めを選ぶ際には、SPF値だけでなくPA値にも着目しましょう。PA値はUVAのカット指標を指す値ですが、 1+から4+まであり、おすすめは3+以上のアイテムです。
一方でUVAは、肌のより奥まで浸透して、そこで活性酸素を作るという性質があります。活性酸素は、そこで炎症をもたらして毛穴目立ちに繋がったり、皮脂の分泌を促進してしまいます。そのためきちんとPA値が担保されているものを選ぶこともポイントになります。
避けるべき洗顔量の成分
洗顔料選びで重視する点についてのアンケート(ベストアクティ)では、1位は低刺激だ、2位が洗浄力でした。しかし汚れがしっかり落ちて肌には優しい洗顔料を作るのは難しいのが現実です。そのため、どんな成分を避けた方が良いのかを自分自身の肌質と合わせて考えましょう。
サリチル酸
サリチル酸は、古い角質とメラニンを除去して、シミ、くすみ、小じわを改善する効果があると言われています。ただし副作用として皮膚や目が赤くなることがあります
エタノール
成分表にはエタノール、エチルアルコールと書かれており、お肌を引き締めたり、古い角質を除去したり、殺菌作用や清涼感などが効果として挙げられます。ただし痒みや蕁麻疹が 出る人もおり、肌を乾燥させてしまうこともあるため乾燥肌の人は避けた方が良いでしょう。特に30代40代では年齢と共に肌は乾燥傾向にあるため、20代の時には肌に悪影響がなくてもだんだんと刺激を強く感じてしまうことがあります。同じものを使っていても効果がなくなったり、炎症が出たりすると肌が衰えることもあるため、その変化を敏感に察知してその都度肌にあったものを選びましょう。
ラウリル硫酸ナトリウム、ラウレス硫酸ナトリウム
起泡性と洗浄力に優れた成分です。これらは皮膚の刺激が強く、肌にダメージがある状態で使い続けると肌の赤みが増して乾燥しやすい肌になってしまいます。つまり汚れと一緒に お肌に必要なものも洗い流してしまいます。ラウリル硫酸ナトリウムの方がより刺激が強くて、ラウレス硫酸ナトリウムの方が肌には優しいですが、どちらにしても肌への刺激があるので注意しましょう。一方で天然成分のサポニンは起泡性や洗浄力があるからサポニン配合のものを探しても良いでしょう。
防腐剤・合成保存量
防腐剤としてよく使われているのがパラベン、安息香、デヒドロ酢酸ナトリウム、ヒノキチオール、フェノキシエタノールです。例えばフェノキシエタノールは、グラム陰性菌(大腸菌やサルモネラ菌)に効果があり、食べ物などから手指についた菌が繁殖してしまうことを避けるために使われています。
一方でカビ菌には、デヒドロ酢酸ナトリウムが効果的ですが、腎臓障害、嘔吐、運動失調、痙攣が起こる可能性があると言われています。他にもパラベンやフェノキシエタノールも悪影響があり、アレルギーを引き起こす可能性があります。最近の研究ではアレルギーの発生率は0.3%くらいだと言われていますが注意はした方が良いでしょう。
さらに、パラベンやフェノキシエタノールが環境ホルモンになるかもしれないと言われ始めています。環境ホルモンは、男性ホルモンや女性ホルモンとよく似ていて、摂取することで体が性ホルモンだと勘違いして病気になったり、生殖機能に異常を起こしたりすることがあるものです。
香料・着色料
洗顔量に着色料が使われていることは少ないですが、化粧品によく使われています。タール系色の青色1号、赤色2号、黄色4号など発ガン性がある色素があります。タール系色素は他の国では使用を禁止されているものも多く、他にアゾ系色素と呼ばれているものもあり、アレルギーを引き起こすと言われています。
また、天然の香りだと不純物が多く、肌が荒れてしまう恐れがあります。それぞれにメリット、デメリットが人工的な香料のメリットは不純物がないこと、デメリットは香りが単調になりやすく、香りも強いことが多いため不快感を感じたり、頭痛やアレルギー症状を起こすこともあります。いずれにせよ自分に合う香りを見つけることが大切です。
界面活性剤
水と油に界面活性剤を入れると混ざりやすくなったり、汚れを浮かせたりと便利な効果がありますが、皮膚疾患や内臓障害に陥る恐れがあります。界面活性剤は口から体内に入る より皮膚から入る方がそのまま血管に入って、体全体に簡単に回ってしまいます。体内に 入った界面活性剤は肝臓で解毒することができず、脂肪などに溜まって内臓に悪影響を及ぼしてしまいます。
ラウリル硫酸ナトリウムやラウレス硫酸ナトリウムも界面活性剤です。ラウリル硫酸ナトリウムなどは高級アルコール系の合成界面活性剤で石油系とも呼ばれています。他にはトリエタノールアミンがあり皮膚や粘膜、目を刺激する成分です。他にもエデト酸塩は、皮膚、粘膜、目だけではなく喘息や発疹などのアレルギー、口から入るとカルシウム欠乏症、血圧低下、腎臓障害になりやすい成分です。
お肌に良い洗顔料の成分
脂肪酸
脂肪酸は濃密な泡立ちで泡切れも良い成分です。脂肪酸の中でも、ミリスチン酸、オレイン酸、パルミチン酸、ステアリン酸は余分な皮脂は洗い流して必要な潤い成分は洗い流さない適度な洗浄力を持っている成分です。他にもラウリン酸がありなすが、他4つと比べると肌への刺激が強めなので敏感肌の人は避けた方が良いでしょう。松山油脂が販売している肌を潤す保湿洗顔フォームには、ミリスチン酸やステアリン酸が使われています。
保湿成分
ヒアルロン酸はわずか1gで6Lの水を保持できると言われています。他にもセラミドは角層に綺麗に並んでいる細胞の間を埋めている成分で、セラミドが外部からの刺激から肌を守ってくれています。セラミドの入った洗顔を使うことでバリア機能をサポートして、外に水分を逃さないことができます。他にもコラーゲンは、分子が大きいから洗顔をしているうちに肌の中に浸透することはありませんが、表面にとまって水分を保持してくれます。
抗炎症成分
外からの刺激などからお肌を守ってくれる成分で、アロエエキスやイザヨイバラエキス、エーデルワイスエキス、カリンエキスなどいろんな成分があります。中でもよく使われているのはグリチルリチン酸です。主にニキビ予防に抗炎症成分のグリチルリチン酸が使われており、肌にも優しい成分です。
グリチルリチン酸ジカリウム以外にグリチルリチン酸アンモニウム、グリチルリチン酸ステアリンがあります。ジカリウムは肌への刺激が弱く、お肌の弱い人にはおすすめです。
殺菌成分 イソプロピルメチルフェノールとベンザルコニウム塩化物は、肌への刺激は弱いですが、しっかりと殺菌してくれる成分です。効用が記載されているところにニキビ予防と書いてあるものには、イソプロピルメチルフェノールかベンザルコニウム塩化物が書いてあります。ニキビ予防が気になる人は、抗炎症成分と殺菌成分が入っている
クレンジング剤の使い方
メイクをガッツリと落としきるために、常に洗浄力の高い強力なクレンジング剤を使っていないでしょうか。あるいはメイクを落とすのに多少時間がかかっても、肌にとって低刺激なものであればあるほどベストであると思っていないでしょうか。
メイクが濃ければ濃いほど落とすのは大変ですが、肌は洗えば洗うほど乾燥しやすくなり、保湿も入念にしなければいけません。しかし濃いメイクではない時まで洗浄力が強いものを使う必要はありません。そのためメイクや汚れの濃さに応じて洗うレベルを変え、洗ったレベルに応じて保湿を変えるということが大事です。
例えば、生理前の肌が敏感になっている時期や薄いメイクの時は、刺激の弱いミルクタイプやクリームタイプのクレンジング剤を使用する。そして濃いメイクの日はしっかり汚れを浮かせるオイルクレンジングを使うなどです。オイルクレンジングは刺激が強いからあまり良くないと思われた方もいらっしゃると思いが、実際は短時間で肌に負担をかけずにメイクを残さずしっかり落とせるというメリットがあり、濃いメイクを落とすのに向いています。
それ以外のクレンジング方法だと濃いメイクはなかなか落ちず、早く落とそうと肌を擦ってしまい、時間がかかるため、オイルクレンジングで素早く落としてしまった方が肌には優しくなります。またクレンジング材の量をケチらないということも大切です。量が足りないと結局、肌を擦って落とそうとすることになります。
確かにオイルクレンジングはそれだけで強力なので、同時に必要な皮脂まで 落としてしまうという点は否めません。だからこそ保湿をいつもよりも念入りに行うことを心がけましょう。例えばオイルクレンジングを使った日は、いつもつけている化粧水や乳液に加えて、クリームの重ねつけをしたり、美容液を加えたりしましょう。
クレンジングと保湿は、その日のメイクの濃さや肌の状態によって変える、ナチュラルメイクの日や敏感肌になっている時は刺激の弱いミルクタイプやクリームタイプのクレンジング剤を使い、メイクに気合を入れた日はオイルクレンジングでスピーディーに落とし、その分念入りに保湿をしましょう。
クレンジング剤の選び方
肌の負担を最小限にするためには、クレンジング剤のそれぞれの特性を知り、メイクの度合いによって使い分けることが重要です。クレンジング剤は洗浄力が強いものほど肌への刺激が強くなり、必要な分の皮脂まで落としてしまうため乾燥を招きやすくなります。つまり洗浄力が強いものほど入念な保湿が必要になります。
洗浄力が強いもの、すなわち肌への刺激が強い順番は、オイルタイプ、ジェルタイプ、ミルクタイプ、クリームタイプです。多くの方は低刺激という特性に魅力を感じ、メイクを落とすのに多少時間がかかっても低刺激のものを使う方が良いという考え方はNGです。
クレンジングにかける時間の目安は30から40秒時間を、かければかけるほど 肌への負担は増えることになるので、濃いメイクの日は洗浄力の強いオイルクレンジングをたっぷりと使い、短時間でサクッと落とすのが正解です。
反対に薄いメイクの日に洗浄力の強いクレンジング剤を使うのも肌に必要のない負担をかけることになりNGです。また肌を直接触らないようにして、肌を擦ってメイクを落とすのではなく、クレンジング剤を乗せてメイクを浮かせるようにするも大事です。
最近は石鹸だけで落とせる化粧下地が増えてきています。あなたが使っている下地を確認して、そのようなタイプのものであれば、クレンジングをお休みすることで肌を洗いすぎから守ることができます。
肌に摩擦を与えない
洗うという行為の際に絶対に意識してほしいのが、肌をできるだけ擦らないということです。摩擦も肌の老化を促進してしまう要因で、無意識に手で顔に触れるぐらいのほんの僅かな刺激でさえも良くありません。
例えば洗顔する時、手のひらや指を顔に当てて擦ってしまっていませんか。その僅かな刺激であっても肌は確実にダメージを受けています。私たちの肌は表皮、真皮、皮下組織の層で構成されています。その厚さは2ミリにも満たず、肌の表面の最も外側に当たる角質層はティッシュ1枚ほどの厚みしかありません。そんな薄い肌に摩擦で少しでも刺激が加わってしまうと直ちに炎症が起こってしまいます。肌というのは私たちが思っている以上に繊細で傷つきやすいということを覚えておいて下さい。肌老化や肌トラブルを防ぎたいと思うのであれば、普段からなるべく顔を触らないようにしましょう。
そして顔に直接触れないように洗顔料をしっかりと泡立てて、その泡で包むように洗顔をすること、そして顔を拭くタオルや寝具は摩擦の少ない肌触りの良いものを選ぶことなどを意識しましょう。
スキンケアは濃度で決めない
スキンケア商品に濃度が高く書いていると効果も高いと思われるかも知れませんが、数値が高ければ良いと思っているのは誤解です。例えばビタミンCは、5%以上ぐらいあれば良いと言われていますが、当然濃度が高くなれば刺激感も強くなります。例えば乾燥肌や脂性肌など肌のベースの違いによっては、刺激感が強すぎて肌が荒れることもあります。そのため、その人に合っているかどうかが大事で、20%の方が良い人もいれば、5%が良い人もいます。
スキンケアが自分に合うかどうかのバロメーターの1つは、刺激がないか確認することです。自分が使ってピリピリするのであればお勧めしません。刺激になって炎症を起こしているケースがあります。もちろん適性濃度が成分によってもあり、また成分の組み合わせもあります。
一方で、成分が本当に入っている?と思われるものもあります。例えばビタミン Cであれば、ピュアビタミンC、ビタミンC誘導体、レチノールであれば純粋のレチノールで入っているのか、レチノール誘導体で入っているのか、それによってもパーセンテージは全然違うものになります。
この成分がどんなかたちで入っているものなのか、何%入っているのかの判断が難しく、また化粧品として組み合わせによって期待する効果も違うものになります。結局は、自分が使ってどうかで判断するのが良く、含有量や成分に惑わされることなく、日々の自分自身の肌を理解することが大事です。
化粧品は浸透力
当たり前ですが、どれだけ良い成分でも全く浸透しなかったら意味がありません。当然、成分だけを考えた場合は、浸透しやすい成分、浸透しにくい成分があり、開発した成分が肌に乗せた時にどれだけ吸収させるのかが各化粧品会社で考えられています。
例えば、ナイアシンアミドは、美白の有効成分でもあり、肌荒れ防止、シワ改善が期待できます。この成分は、どのメーカーでも使っても良く、デパコスやプチプラでもおなじみの成分です。しかし一万円のナイアシンアミドと千円のナイアシンアミドが同じだったとしても、実はナイアシンアミドは非常に浸透しにくい成分であることが知られています。つまり同じように入れたとしても浸透性に違いがあります。
例えば、オルビスのザ・リンクルセラムはナシアミドが入っているシワ改善の美容液ですが、これには特殊な浸透技術が用いられています。基本的に肌は油の膜で包まれており、水分を弾いてしまいます。そのため、まずはオイルカプセル化して浸透させて、真皮まで辿り着くとコラーゲンを増やす繊維芽細胞にアプローチするように工夫されています。つまり同じナイアシンアミドが同じパーセンテージ入っていても、このような技術が入っているものといないものでは絶対的に効果が違うはずです。このように成分だけじゃなく、浸透技術があってこそ良い化粧品と言われるのです。
他にもビタミンCであれば、誘導体よりもピュアビタミンCの方が効果的ですが、しかしピュアビタミンCは浸透しにくく、そのため浸透しやすくさせるためにビタミンC誘導体が使われます。ただしピュアビタミンCが入っているものの中でも浸透の技術を新しくすることによって、より浸透させるように開発がされたものにLypo-C(PURE VC ファーストクロウエッセンス)があります。
同じナイアシンアミドと同じピアビタミンCでも成分だけで選んでいれば、結局安いだけで肌には何の効果が得られていないこともあり、それらのほとんどは広告で訴求することができません。成分もちろん大事ですが、1番大事なのは浸透技術です。
肌に合う化粧品の選び方
肌に合う化粧品の選び方のポイントは、まずは使用感です。つまり使った後の感覚で、これは直後の使用感と時間を置いた後の使用感の2つに分けられます。使った直後にピリピリする、かゆみが出る、何か違和感があるようなものは肌に合っていない可能性が高いです。いくら高額なものであっても、いくら有名ブランドのものであっても、それはもう使わない方が良いでしょう。
また30分から1時間後にどういうような状態になっているかも大事です、例えばもちもちして気持ちいい、潤って良い感じだなっていうことであれば良いです。しかしベタベタしてオイリーな感じになってくる、何か不快だな、すぐ顔がつっぱって乾燥が出てくるものは、肌に合わないという風に考えましょう。
1番大事なのは値段ではなく、使用感です。もちろん、シミ、たるみ、シワに効くなど化粧品のパッケージに書いてあるようなことから選ぶのも1つの方法ですが、効果高能をほのめかすような化粧品で、インフルエンサーを使って販売戦略を取るようなものは、少し警戒した方が良いのかも知れません。また新しく生み出された化粧品なども個人的には避けるのが懸命だと思います。
もちろん自分が使って非常に心地良いというものであれは使うことに何ら問題はりません。ただしその新しい概念に騙されて、マスキングされて使い続ける、定期購入してしまい、解約が一定期間できずに肌トラブルが治まらないということもあります。
いずれにせよ使用感が大切で、保湿と紫外線予防のアウターケアだけでなく、インナーケアも大事です。美肌の方を診ているとやはり栄養バランスが取れた食事をしていますし、運動習慣がしっかりあり、化粧品でどうのこうのしようというよりも、これらに非常に気を配っている印象があります。
シルクの枕カバー
シルクの素材はとても滑らかで、皮膚に対する摩擦を大幅に軽減してくれます。特に寝返りを打つ時や寝ている間に顔と枕が接触するときの肌負担を減らしてくれます。皮膚への摩擦が少ないと寝ジワができにくくなり、寝ジワが繰り返しできるとそれがシワとして定着してしまう可能性が高くなります。
シルクは自然界で生まれた繊維で、その構造上ダニやバクテリアが繁殖しづらい特性があります。ダニやバクテリアはアレルギー反応を引き起こす一因となり、特に敏感肌やアレルギー体質の人にとっては大きな問題となることがあります。
さらにシルクは自然なタンパク質と脂質を含み、肌に優しいだけでなく抗菌、抗炎症作用も持っています。肌に傷や炎症がある場合にも、その状態を悪化させる心配が少ないシルクは、一般的な繊維とは違い高い吸湿性と発散性も持っており、肌に触れた際に湿度を適切に調節し、1年を通して使用することができます。
冬にはシルクが体温を効率よく保持し、寒さからくる不快感や乾燥を軽減する一方で、夏には汗や湿気を素早く吸収し、蒸発させることができます。夏は涼しく、冬は暖かく眠ることができるため睡眠の質向上にもつながります。
体が焦げ付き、錆びつき、火事になる
結局、しっかりスキンケアをしていても、どれだけ素晴らしい食材を摂っていたとしても、どれだけ素晴らしい食事法を行っていたとしても、最悪な食材を摂ってしまっていては、肌も体も老化していき、全身で炎症が巻き起こることを止めることはできません。
その炎症を引き起こす食べ物の代表格が糖質です。AGEsは終末糖化産物とも呼ばれますが、糖質で糖化が起こって体内にAGEsが発生し、様々な場所で炎症の原因となってしまいます。この炎症は、さらに体内にあるタンパク質(お肌の基盤)を糖化させてしまいます。まずは絶対的な糖質の摂取量を減らすこと、これが何よりも大切です。
さらに糖質過多な食生活は、脳と体の老化を促進してしまうことも分かっています。必要以上に糖質を摂取すると血液中の糖質はエネルギーとして消費しきれなくなってしまいます。その余った糖質は中性脂肪やAGEsに変化します。AGEsはタンパク質と糖質が結びついて糖化した終末糖化産物です。この糖化は、酸化と炎症と合わせて人の老化の3大要因と呼ばれています。それぞれ体が焦げ付き、錆びつき、火事になる、どれも老化を進めてしまう現象です。
さらに糖化は、血管の老化と大きく関係しています。血管の中でAGEsができると動脈硬化を引き起こし、血流を悪化させることが分かっています。「人は血管とともに老いる」と言われ、血管がボロボロになることは老化の大きな原因です。血管の老化が全身の老化の引き金になることはよく知られている事実なので、血管の老化を防ぐために糖質を取り過ぎてはいけないということです。
【本コラムの監修】

・経歴
大学卒業後、美容の世界に入り、セラピストへ。豊富な美容知識や実務経験を活かし、その後、10年間は大手企業内講師として美容部員やエステシャンの育成、サロン店舗運営のサポートを行う。現在は、セラピスト、エステティシャン、美容カウンセラー、鍼灸師の経歴を活かし、お肌とこころと身体のトータルビューティースタイルを提案。表面だけでなく根本からのケアとして、老けない生活についてのコーチングを行う。
















