食べる日焼け止め

    食べる日焼け止め

    お肌を健康的に若々しくに保つために重要なことは、紫外線からしっかりと肌を守ってあげるということです。日光を避けるために、出かける時には欠かさずに日焼け止めを塗ってから外に出ているという方も多いのではないでしょうか。

    ですが日焼け止めは外から塗るだけでは足りません。紫外線による皮膚を始めとした細胞へのダメージを最小限にするためには、日焼け止めを外から塗るだけでなく口から食べて、体の中から肌に日焼け止めを供給してあげる必要があります。ただし日焼け止めサプリを飲むと言っているわけではありません。ある食べ物を食べるだけで細胞が生き返って、肌がツヤツヤになることが分かっている食べ物、そして日焼け止め効果がある食べ物をしっかり食べていきましょう。

    紫外線を防ぐ意味

    私たちの皮膚は、体の全ての臓器と同じように当然のことながら細胞から構成されています。細胞はDNAを持っており、このDNAは遺伝情報と言って細胞が分裂するために不可欠なものです。肌では新しい皮膚が内側から発生し、外側の古い細胞が剥がれ落ちることで常に新しい状態を保っています。このような皮膚のターンオーバーに不可欠なものこそが細胞分裂です。細胞分裂では、元々ある細胞と全く同じ遺伝情報、つまりDNAがコピーされることで新しい細胞が生み出されます。

    しかし肌が紫外線を受けると、このDNAが破壊されてしまい、正常な細胞分裂が行われなくなってしまいます。DNAはいわば細胞の設計図です。そのような設計図が紫外線によって破壊されると正常な細胞も作られません。DNAが損傷した細胞は細胞分裂の時にエラーを起こすようになり、肌にはエラーを起こした細胞ができてしまいます。この細胞がさらに細胞分裂を繰り返すことで肌の中でエラーした細胞が増え、こうしてできる細胞の塊りがシミやそばかすといった症状として表に出てくるのです。

    さらに紫外線にさらされることで活性酸素という有害な物質が生成されることも分かっています。活性酸素は細胞を錆びつかせる強力な酸化力を持つ物質で、このような細胞の錆が、私たちのシワやたるみなどの見た目の老化を促進すると考えられています。

    これら複数の観点からも紫外線はなるべく肌に触れるのを避けるようにしたいものです。とはいえ地上に降り注ぐ紫外線は増え続けていて、紫外線による肌へのダメージは、もはや日焼け止めを塗るだけではなかなか防ぐことができないというのが現状です。

    日焼け止めの重要性

    肌の老化

    紫外線が肌に与える影響に、肌の老化が挙げられます。紫外線が肌の汚れるとエラスチンという成分を破壊することによって肌の老化が進んでしまいます。コラーゲンとエラスチンは、肌の弾力や構造を支えるとても大切な役割を持っているため、これらが破壊されると、肌がたるんだり、シワが増えたりして、見た目も老けて見えるようになってしまいます。

    クイーンズランド大学の研究で肌の老化を遅らせる効果について調査が行われ、この研究では55歳未満の903人を対象に、日焼け止めの使用頻度の違いを見るために、日焼け止めを毎日使用するグループ、日焼け止めを気が向いたときだけ使うグループの二つのグループに分けて比較しました。その結果、毎日日焼け止めを使用した人たちは、4.5年間も肌の老化がほとんど見られず、気が向いたときだけ塗る人たちと比べると、肌の老化が24%も少なくなりました。このことからも日焼け止めの定期的な使用は肌の老化を遅らせる効果があります。

    アレルギーなどがない場合、紫外線指数が低い時間帯の短時間の外出であれば、日焼け止めを塗らなくても、そこまで問題はないでしょう。紫外線指数とは、特定の場所と時間でどれぐらい紫外線が強いかを数値で示すものです。この指数をチェックすれば、紫外線が肌にどれぐらい影響するかが分かり、どれくらい日焼け止めが必要かも分かります。紫外線指数は0から11+で表され、3以上から日焼け止めの使用が推奨されます。

    肌の色素沈着

    紫外線に長時間当たると、肌が自己防衛のためにメラニン色素をつくり、これが原因でシミやそばかすが出来てしまいます。日焼けを何度も繰り返すと、メラニンが無駄になり、はっきりした色の斑点が肌に残ることもあります。シミで実年齢以上に見えてしまうこともあるため、日焼け止めを定期的に使用することで紫外線を防ぎ、メラミン税制を抑制することができます。

    実際に和歌山県立医科大学の小規模実験では、平均年齢79.6歳の日本人高齢者を対象に、18ヶ月使う日焼け止めを定期的に塗ってもらった結果、シミや肌の色ムラといった老化のサインを抑制できることが示唆されています。また日焼け止めをどれだけ使ったのかがポイントで、日焼け止めを多く使用するほど肌の状態が改善することを示されています。

    皮膚がん

    紫外線は、直接的に皮膚細胞のDNAを損傷することがあり、これにより正常な細胞の増殖が乱れ、がん細胞が発生するリスクが高まります。特にUVBが関係しており、長期間に渡って過剰な紫外線を浴びると、メラノーマや扁平上皮がん、基底細胞がんなど、様々なタイプの皮膚がんを引き起こす可能性があるので注意が必要です。そのため日焼け止めを使用することによって、紫外線による様々な皮膚がんのリスクを減少させることができます。

    例えばSPF15では約93%、SPF30では約97%、SPF50では約98%のUVBをブロックするとされています。またSPFが高いほどブロック率が上がりますが、塗り直しは特に注意を払いましょう。日焼け止めは約2時間ごとに塗りなおすことが推奨されていて、運動後や泳いだ後なども塗り直す必要があります。また日焼け止めの効果は時間とともに減るので、どれだけ高SPFであったとしても、適切な頻度で塗り直さないと効果を十分に発揮させることができません。

    一方で日焼け止めを使うにしても、皮膚に吸収されないノンケミカルなものや、無香料無添加のもの、敏感肌用に作られた低刺激のものなどを選ぶと、より安心できるでしょう。また補助的な対策として、グルタチオンやビタミンC、ポリフェノールなどの抗酸化物質を含む食品やサプリメントを摂取し、紫外線によるダメージを内側から軽減してあげるのもおすすめです。

    SPFは高いと肌に負担がある!?

    SPFは、数字が高ければ高いほど防御力が高いって思っている人が多く、さらに防御力が高いと肌に負担がかかると思っている方が多くいます。実はSPFは、紫外線を防御する強さではなく紫外線をどれだけカットする時間が持続するかの指標です。

    つまりSPF50はSPF30よりも、より長く紫外線をカットするものになります。例えばSPF1は、20分間紫外線に当たった時に肌が赤くなるのを抑えることになります。SPF50単純に50 をかけると1000分(16時間)赤くなるのを防御することができます。

    このように考えれば、日常生活ではSPF30でも全く問題はないと思われるかも知れませんが、SPFを計算する時に日焼け止めを塗る量は、1cmあたり2mgの日焼け止めを塗ることになります。そのため単純計算をするとお顔全体に0.7gぐらいの日焼け止めを塗ることでSPFの数値が出ます。

    しかし、大体の人が半分以下しか毎日日焼け止めを塗れていません。つまりSPF 50を使っていたとしても量が半分になれば、当たり前ですけど効果も半分になってしまいます。例えばSPF50なら半分の8時間、SPF25なら大体4時間ぐらいしか持たなくなります。このように肌に負担があると思ってSPFが低いもの選ぶのではなく、あくまでも自分の生活のスタイルや外に出る時間が長いのか、短いのかでSPFは選ぶようにしましょう。

    一方で、SPFはUVBをカットしていますが、肌の奥まで紫外線が届くUVAはシミだけではなく、シワやたるみの原因にもなります。そのため紫外線A波をカットするPA値も大事です。しかしPA値は、SPFのような計算式がありません。そのため各メーカーでは、「+」~「+++」の3段階(もしくは4段階)で記載されているので、より高いものの方がしっかりとUVAをカットすることも覚えておきましょう。

    ちなみに、日焼け止めではなくても、乳液、クリームなどの下地で日焼け止め効果はあまりありません。例えば、乳液の中にSPFが入っていて、乳液がSPF30であれば、日焼け止めを塗らずに最後のスキンケアで乳液を塗ってメイクして終わりっていう方が沢山います。しかし乳液は、その効果が発揮できるぐらいに肌にはのせられません。例えば乳液は、薄く伸ばすと紫外線をカットする効果は薄まっていきます。つまり、どれだけの量に肌の上にのせられるかが大事なので、ある程度日焼け止めと同じぐらい塗れば効果は出ますが、乳液などのスキンケアがメインの化粧品にSPF が入っていたとしても、その数値通り出ることにはほとんどないでしょう。

    日焼け止めはノンケミカル!?

    日焼け止めは、肌に負担になるのでノンケミカルのものを使いたいと思われると思います。しかし日焼け止めの効果を出すためには、紫外線が当たった時に跳ね返すような紫外線散乱剤、もしくは紫外線が当たった時に吸収して、そこで化学的な変化を起こして紫外線が肌に害がないようにする紫外線吸収剤の、この2つがお肌を守ってくれています。

    しかし、昔は紫外線吸収剤が肌にダメージを起こしたり、肌荒れを起こす原因になることもありましたが、近年この日焼け止めに対する意識が高まってきたこともあり、新しい肌に優しい成分が開発され、アレルギーがない方であれば肌荒れ起こす、肌にダメージがあるってことはほとんどないと思います。

    また、ノンケミカルのものは白浮きをしてしまうものも多く、しっかりとした量を塗ることができないものもあります。日焼け止めは、量をしっかり塗ることで日焼け止め効果があるため、白浮きするから薄くしか塗らないのであれば意味がありません。

    実は紫外線吸収剤は、1回紫外線が当たると変化するため持続力がないと言われています。一方で散乱剤は何回当たっても跳ね返しているだけなので、持続力もあります。このような意味では紫外線吸収剤と散乱剤を良く混ぜて、塗り心地も良く、持続力もあるものがあるので、そういったものを選ぶようにしましょう。

    うっかり日焼けした後のケア

    日焼けした赤い肌の状態ではどういったことが起こっているかと言うと、それは「サンバーン」という状態です。私たちが浴びている紫外線というのは UVAとUVBがありますが、サンバーンに主に影響を与えていると言われているのがUVBです。

    UVBは細胞のDNAに対するダメージ力が非常に高いと言われており、そこで細胞死(アポトーシス)を導いたり、また炎症をもたらします。このようなUVBの細胞ダメージをきっかけに炎症性のサイトカインがどんどん産生され、それによって血管が拡張して赤く見えているのが日焼けで赤くなった肌の状態です。

    このサンバーンに対して、どのようなケアが適切なのか。まずはしっかり冷却することが重要です。保冷剤や広範囲の場合は冷たいシャワーなどで肌を冷やすと良いでしょう。保冷剤を使う際には、直接肌にけるのではなくペーパータオールでくるんであげると良いでしょう。まず冷やし、次に重要なのが保湿です。

    サンバーンは軽い火傷状態で、肌の中から水分どんどん蒸発しやすい状態になっています。そのため適切な保湿をすることが重要で、保湿のアイテムの中でも水っぽいアイテムの方が相性は良いと思います。クリームのような油分の多いアイテムは、熱がこもってしまってよりホテリ感や赤みを感じるケースもあります。また抗炎症成分が配合されている保湿アイテムもおすすめです。

    サンバーンによって炎症性のサイトカインが引き起こしされると、それによって炎症後の色素沈着、つまりシミのような茶色っぽく色素沈着が残ってしまうケースがあります。それに対してはメラニンが作られる前に炎症を抑えてあげることが重要になります。具体的な炎症抑制成分では、トラネキサム酸が挙げられます。

    トラネキサム酸は抗プラスミン作用のある成分で、炎症のカスケード(炎症反応を引き起こす一連の過程)を抑える効果があります。それによってメラリンを作るメラノサイトの活性化を抑える効果があるため、うっかり日焼けをしてしまった後の保湿におすすめの成分です。化粧品だけでなく、シートマスクを冷蔵庫で冷やして置くと冷却効果も得られて使いやすいと思います。ただしシートマスクは使用時間を守り、長い時間ずっと置きっぱなしにするとだんだん皮膚がふやけてバリア機能が返って低下してしまいます。

    一方で、サンバーンの状態では炎症が起こって、それを引き金に活性酸素も作られるようになってきます。つまり酸化ストレスが加速されてしまいますが、それを抑えてくれるのが抗酸化成分です。代表的な抗酸化成分としては、ビタミンCがあります。ただしビタミンCは種類によっては刺激に感じてしまうことがあります。そのため個人的におすすめなのがサプリメントなどで経口摂取するビタミンCです。また炎症が起こると水分が蒸発されやすい状態になると肌のバリア機能が低下するため、バリア機能の低下を補うセラミドが配合されているアイテムもおすすめです。

    【最新研究】紫外線対策には炭酸

    花王の研究で炭酸には、高炎症作用があることが確認されています。例えば紫外線が当たると、表皮に炎症が起こり、炎症性のサイトカインによってシミの原因になりますが、炭酸がUVBで起こる炎症を抑えてくれることが研究で分かっています。つまり炭酸でケアをしていることによって、日焼けをしにくいお肌になることが考えられます。

    その理由は、炭酸が表皮や真皮に浸透すると、pHが下がり炎症性のサイトカインであるIL-6やTNFαが放出を抑え、それによって紫外線によって起こる炎症を抑えるからと考えられています。ただし抗炎症効果には、表皮や真皮に浸透していくだけの高濃度の炭酸が必要になるため、炭酸が揮発しないように泡に閉じ込める技術が必要になり、各研究所で開発が進められています。

    肌がツヤツヤになる食べ物

    食べる日焼け止め「ブドウ」

    紫外線が降り注ぐ中で絶対に食べていただきたい食べる日焼け止めの1つ目がブドウです。ブドウは身近でメジャーな食べ物でありながら、昨今様々な研究によってブドウを食べることでお肌への紫外線のダメージが軽減されることが分かってきています。

    ブドウを粉末状に加工したものを 2週間食べてもらった実験では、ブドウによる紫外線カットの効果が1ヶ月以上に渡って続いたことが分かっています。また紫外線に当たることで皮膚の様々な癌が誘発されることが分かっていますが、そのような皮膚癌のリスクもブドウを食べることで低減されることが分かっています。

    ブドウを食べると私たちの皮膚が紫外線から守られるメカニズムの鍵となるのが、ブドウに含まれているアントシアニンという栄養素です。アントシアニンは、植物が持つ青紫色の天然色素のことで、ポリフェノールの一種です。ブドウやブルーベリーなどに多く含まれている栄養素です。ブドウやブルーベリーは濃い綺麗な色をしていることが重要なポイントです。

    私たち人間の肌の色も同じく、アフリカ地域で常に強い直射日光にさらされながら暮らしている黒人たちは濃い色の肌をしており、黒人は白人に比べて皮膚癌になるリスクが優位に低いことが知られています。これは黒人の皮膚の表面に大量に存在するメラニンが紫外線による皮膚へのダメージを防御してくれているためと考えられています。

    ブドウやブルーベリーも同じで、ブドウやブルーベリーは皮の表面に大量のアントシアニンを持つことで紫外線をカットして、皮の内側にあるブドウ自身の細胞を直射日光から守っています。さらにアントシアニンはポリフェノールの一種で、強い抗酸化力を持っていることが知られています。抗酸化力は、活性酸素による細胞の錆を予防してくれる効果があり、このような抗酸化作用によってブドウやブルーベリーは自分自身を紫外線から守っているのです。

    このようにアントシアニンが含まれたブドウを食べれば、活性酸素を除去し、抗酸化作用がアップし、皮膚もまたブドウと同じようにツルツルになります。さらに、このようなブドウの紫外線カット効果を最大限まで引き出す食べ方があります。それは腸内環境を整えてからブドウを食べることです。

    冒頭で紹介した研究と同じようにブドウの粉末を被験者に食べさせた後、紫外線にどれほど反応するかを調べた研究では、腸内環境が良い人の方が紫外線のダメージを受けにくくなることが分かりました。ブドウには、アントシアニン以外 にも様々なポリフェノールが含まれており、その中の代表的なものにレズベラトロールがあります。

    レズベラトロールは皮ごとのブドウを原料とするブドウジュースや赤ワインにも豊富に含まれることで知られています。このレズベロキストロールは、主に乳酸菌を始めとする腸内の善玉菌と一緒に働くことで腸管のバリア機能に関与し、私たちの腸内環境を改善してくれることが分かっています。

    紫外線をカットしてくれるアントシアニンは、胃で消化された後、腸から吸収されるため、アントシアニンがどれだけ吸収されて紫外線カット効果を発揮してくれるかは、腸内環境の良し悪しに強く影響を受けます。腸管から大量のアントシアニンが吸収されれば、そのアントシアニンが血流に乗って皮膚の細胞に供給されていき、そうなれば肌には天然の日焼け止めが内側から供給されて、紫外線に負けないような強靭なツルツル肌を作ることができます。

    眼精疲労に効く「ブルーベリー」

    ちなみにアントシアニンはブドウだけでなく、ブルーベリーにも大量に含まれています。ブルーベリーを食べると肌に良い影響をもたらすことが分かっていますが、さらにブルーベリーは目にも良いという素晴らしいメリットがあります。ブルーベリーには、アントシアニンのみではなく、ビタミンAが大量に含まれています。

    私たちの目には光に反応する視細胞という細胞があり、この細胞が光に反応するためにはロドプシンというタンパク質が必要です。このロドプシンが光を吸収して変化することによって、光を視覚情報として感じることができます。このロドプシンは消耗品であり、加齢によってどんどん減っていきます。昨今では老化によって目の疲れやすさが出てくるのは、ロドプシンの合成スピードが分解スピードについていけなくなるためではないかとも考えられています。そのように加齢と共に不足しがちなロドプシンを合成させてくれる素晴らしい食べ物こそがブルーベリーです。

    ロドプシンの原材料はビタミンAであり、さらにビタミンAからロドプシンを合成していくために手助けをしてくれるのがアントシアニンです。つまりロドプシンの原料であるビタミン Aと、ロドプシンの合成を助けるアントシアニンの両方を豊富に含んでいるブルーベリーは、まさに老化による眼精疲労の救世主であると言えるでしょう。

    さらに、研究段階の話ではありますが、ブルーベリーには私たちの傷ついた DNAを修復してくれる働きがある可能性が示唆されています。ある研究によれば、ブルーベリージュースを4週間飲んだだけで活性酸素によるダメージを受けたDNAが20%も回復したという研究結果が出ています。紫外線は DNA損傷と活性酸素というダブルパンチによって私たちの皮膚を荒らしてしまいますが、ブルーベリーは逆にDNA 修復とアントシアニンによる抗酸化作用という2つのメカニズムによって、私たちの皮膚を紫外線のダメージから守ってくれます。おまけにブルーベリーは甘いブドウよりも糖質が控えめなため、ブルーベリーであれば糖質を気にする必要がないというメリットもあります。

    ニキビや肌荒れ防ぐ飲む美容液「ココナッツオイル」

    ココナッツオイルは、そもそも食べる日焼け止めである以前にお肌に直接塗る日焼け止めとしても古くから使用されているものです。ココナッツオイルには紫外線を20%もカットする効果が知られていて、日焼け止めやサンオイルの原料として昔から使われてきました。このココナッツオイルを肌に塗るだけでなく、そのまま飲んでも非常に有効であることが分かってきています。

    飲むココナッツオイルの健康効果は非常に高く、多岐に渡るため美容業界で注目されていますが、その中でも嬉しい効果がお肌のツルツル効果です。ココナツオイルは飲む美容液とも呼ばれており、非常に高い美容効果を誇ります。特にココナッツオイルは飲むことで、ニキビや肌荒れといった皮膚表面の炎症を 抑えてくれる作用があると知られています。ある研究によれば生成していないバージンココナッツオイルには、強い抗酸化作用があることが分かりました。またココナッツオイルには高い抗菌作用があることも知られています。このような抗炎症作用と抗菌作用の合わせ技によって、ココナッツオイルには私たちの肌にできたニキビを始めとする感染性の炎症を抑えてくれる効果が期待できます。

    さらに2014年に行われた研究によれば、ココナッツオイルには、ブルーベリーやブドウと同じような高い抗酸化作用があることも分かっています。このような抗酸化作用によって紫外線による活性酸素のダメージを無毒化することができれば、私たちのシワやシミは取れて、肌は若返っていくことでしょう。おまけにココナッツオイルには、抗ストレス作用があり、私たちの日頃のストレスを内側からしてくれる効果も期待できます。またお肌以外にも健康的に痩せられるという素晴らしい効果を上げることもできます。

    一方でココナツオイルには、中鎖脂肪酸が豊富に含まれていることで有名で、中鎖脂肪酸は細胞内でミトコンドリアを増やすことで代謝を上げ、体脂肪を燃焼してくれることが知られています。ミトコンドリアは、体の中でエネルギーを作る工場であり、工場の数が増えてくれれば、当然それでだけ工場の稼働率はアップし、エネルギー生産効率は高まります。ミトコンドリアは、私たちの皮下や内臓に蓄えられた余分な脂肪を原料としてエネルギーを作り出してくれるため、エネルギーの工場であるミトコンドリアが増えれば、それだけ原材料の消費もアップして脂肪が燃焼されることになります。

    さらに最近はココナッツオイルが認知症予防にも効果を発揮してくる可能性 が示唆されています。人間の脳がぶどう糖をエネルギー源にしているというのは有名ですが、しかし認知症になると脳細胞がぶどう糖を上手に利用できなくなり、脳がエネルギー不足に陥ってしまうことが知られています。このように脳がエネルギー不足になると当然脳の働きが悪くなって認知機能が低下します。

    ココナッツオイルによる中鎖脂肪酸の上昇が、このような認知機能の低下を予防してくれる可能性があります。中鎖脂肪酸がミトコンドリアに供給されると、その一部がケトン体という物質に変わります。このケトン体というのはぶどう糖に変わる第2の脳へのエネルギー源であり、中鎖脂肪酸が含まれたココナッツオイルを積極的に摂取することで、脳にケトン体が送られ、脳細胞が活性化する可能性が指摘されています。

    ココナッツオイルは、1日大さじ2杯程度を飲むのがちょうど良いでしょう。また全く摂取したことがない人は、少量から始めて慣れてきたら徐々に摂取量を増やしていくのがおすすめです。ちなみにココナッツオイルは25度以下になると固まってしまう性質があるので、冷蔵せず常温で摂取するのが良いでしょう。1日大さじ2杯のココナツオイルを飲むのを習慣付けて、体の内側から若返っていただきたいと思います。

    紫外線を吸収する食べ物

    食べることによって紫外線のダメージが上がる食べ物が存在します。ソラレンという物質を聞いたことがあるでしょうか。ソラレンというのは紫外線の吸収効率を高めてしまう物質で、先ほど紹介したブドウやブルーベリーに含まれています。ポリフェノールの抗酸化作用を弱めてしまう働きがあります。

    一方で日焼け止め対策にはビタミンCを摂るのが良いと聞いたことあるでしょう。ビタミンCは非常に強い抗酸化作用を持つビタミンとして知られており、ビタミンCを積極的に摂ることで肌のダメージを最小限に抑えることができ ます。しかし皮肉なことに、ビタミンC たっぷりの野菜や果物には紫外線を吸収するソラレンも入っていることが多いです。

    レモン

    食べると紫外線を吸収してしまう食べ物の1つ目がレモンです。レモンにビタミンCが含まれていることはご存知でしょう。確かにレモンには、ビタミンCが含まれていて、それを食べることで高い抗酸化作用を期待できるのは間違っておりません。しかしレモンには、ビタミンCと並んで多量のソラレンも含まれており、日中に食べると肌が紫外線を吸収しやすくなってしまうというデメリットがあります。そのため紫外線が強い夏場は、レモンは朝ではなく夜に食べるのがおすすめです。

    ブロッコリー

    ブロッコリーには、私たちの皮膚を健康に保ってくれるβカロテンやビタミンCの他、DNA合成に必須の葉酸など様々な栄養素が含まれています。これらのことからブロッコリーは「栄養宝石の冠」という異名があるほど栄養バランスに優れています。

    しかし、ブロッコリーもレモンと同じくソラレンを含んでいるという多少のデメリットが存在します。そのためブロッコリーもレモンと同じく、紫外線の気になる特に夏場の日中などには、なるべく食べず夜に食べるというのがおすすめです。

    セロリ

    レモンやブロッコリーと同様にセロリにもまた多量のソラレンが含まれています。セロリは、ビタミンCを始めとする栄養素をのみならず、アピインやセネリンといった精神を落ち着かせる鎮静効果があることでも有名です。そのため夜に食べることで心が落ち着き、催眠効果を得られるメリットも期待できます。

    このソラレンは、経口摂取をしてから約2時間で血中濃度が最大になると考えられています。そのため紹介した野菜や果物は紫外線を浴びさえしなければ非常に健康に良い食べ物ばかりです。ちなみにソラレンを大量に含む食べ物として、高麗人参やキウイなども有名でしたが、最近の研究によってこれらの食材 に含まれているソラレンは微量であり、そこまで気にする必要がないと分かっています。人参には粘膜を助けるβカロテンが、キウイには肌をプルンプルンにする奇跡の物質グルタチオンが豊富なため、肌のためには迷わず食べていただきたいと思います。

    【本コラムの監修】

    恵比寿院長

    HARRNY 院長/鍼灸師 菊地明子

    ・経歴
    大学卒業後、美容の世界に入り、セラピストへ。豊富な美容知識や実務経験を活かし、その後、10年間は大手企業内講師として美容部員やエステシャンの育成、サロン店舗運営のサポートを行う。現在は、セラピスト、エステティシャン、美容カウンセラー、鍼灸師の経歴を活かし、お肌とこころと身体のトータルビューティースタイルを提案。表面だけでなく根本からのケアとして、老けない生活についてのコーチングを行う。

    関連記事

    1. コラーゲンペプチドで薄毛の改善

    2. 近所で手に入れる無添加食品

    3. 美肌にビタミン・サプリはNG

    4. ほうれい線・フェイスラインの崩れに効くツボ

    5. ダイエットで老けないために

    6. レモン水の効果とは?

    7. 食べる薬「ごま」、飲む薬「コーヒー」

    8. プラントベースドダイエット

    9. 美肌は何を食べるかで決まる

    10. 赤ワインに含まれるレスベラトロールの効果

    11. タンパク質不足が不調の原因

    12. 若返りの秘訣オートファジー

    13. こんにゃく芋でセラミド補給

    14. 体臭(ニオイ)の原因

    15. ダイエットには「味噌」「唐辛子」