頭の鍼が不眠症に効果的な理由

自律神経と不眠の関係

多くの方が眠りが浅い、なかなか眠りにつけないなど、およそ5人に1人が不眠に悩んでいるといわれています。

不眠の原因は、強いストレスや生活のリズムの乱れなどで自律神経が乱れ、質の良い睡眠が妨げられているからです。

健康な状態では、眠る時間になると「副交感神経」が自然にオンになり、リラックス状態になって眠くなります。自立神経が乱れていると、「交感神経」が刺激され続けてしまい、眠る時間になっても「副交感神経」がオンになりません。

頭の鍼が不眠症に効果的な理由

アメリカ国立衛生研究所(NIH)は、鍼灸は不眠にも有効と発表しています。またWHO(世界保健機関)が鍼灸適応としている疾患として、神経疾患(神経痛、麻痺、痙攣、自律神経失調、神経症、心身症、脳卒中後遺症、頭暈、肩こり)などに鍼治療が有効との見解を示しています。

ストレスが原因の不眠の多くは、慢性的なストレスによるコルチゾール(ストレスホルモン)を過剰分泌です。コルチゾールは、短期的には人がストレスにうまく対処するため必要ですが、慢性的に繰り返されたストレスが長期に渡ると、このコルチゾールが過剰に分泌し、HPA系(副腎皮質系)の働きが乱れ、免疫力が落ち、病気になりやすい状態に陥ります

大きな問題は、このコルチゾールには覚醒作用があるため、コルチゾールが増えることで不眠が誘発されてしまうことです。またコルチゾールの過剰分泌が自律神経の乱れにつながります。

「頭の鍼」によって、脳神経がその刺激に反応して、コルチゾールの過剰な分泌を抑制し、正常な睡眠リズムを再び取り戻すことができます。今までにも鍼灸治療にはHPA系の調整(コルチゾール過剰分泌の抑制)に役立つと日本の研究者達が数多く報告しています。これが鍼刺激のボトムアップ効果とも呼ばれているものです。

また、コルチゾールの過剰な分泌は、自律神経の乱れも引き起こし、自律神経の交感神経が入り込む筋肉にこりが生じます。

「頭の鍼」は、筋肉のこりをほぐすことにより、自律神経の安定を図ることができます。つまり、鍼灸治療は、二方面から不眠症の改善につながります。

東洋医学で診る「不眠症」とは

東洋医学的な見解では、不眠症の根源は「心」にあり、思い込み、憂い、哀愁、神経を使いすぎなど、「心」と「脾」が傷つき、気と血が虚弱となり、心身ともに弱くなって不眠に繋がると診ます。

また、過労による「腎」の負担で、腎陰が消耗され、陰虚火旺、あるいは消化不良のせいで「痰」と「湿」が体内に溜まり、熱に変わり、その熱がさらに「心」を掻きまわし、不眠症につながります。

「頭の鍼」とは、東洋医学の言葉で言えば、「陰陽のバランスを整え、気血の巡りや働きが良くすることで、自然治癒力が高める」ことです。つまり、心身のバランスを整え、体内の気血のめぐりや働きを整えることが不眠症への改善へと繋がるのです。

具体的には、頭のツボや鍼の打ち方などを使い分けることによって、「交感神経」と「副交感神経」を興奮させたり抑制させたりして、自律神経の働きを“ほど良い”状態にします。

このように東洋医学の理論に基づき、「交感神経」と「副交感神経」のバランスを適正にすることで、全身の血流も良くなるため、症状が改善し、体が回復しやすい状態になります。

ただし、一度乱れた自律神経のバランスを適正範囲に収まるようにするためには、適正なバランスを身体に慣れさせていく必要があります。

治療を重ねていくと、「交感神経」と「副交感神経」のバランスが適正な範囲におさまる時間も増え、症状が現れにくくなります。

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