お家でセルフケア、薄毛のツボ

    お家でセルフケア、薄毛のツボ

    頭のトラブル(抜け毛、薄毛)は、加齢や季節的要因で起きやすくなりますが、生活習慣も大きく影響していると言われています。現代人は、深夜までの仕事などにより生活リズムが悪くなり、さらにストレスを抱えたり運動不足になっていたりするため、男性だけでなく、若い世代や女性でも抜け毛、薄毛に悩む人は多いです。

    抜け毛や薄毛の原因は髪の毛の育毛サイクルの乱れと関係があります。毛根は成長期と退行期のサイクルで回りますが、サイクルが上手く回らないと、成長期の途中で途絶えてしまい、だんだんと毛が生える土台が痩せて、抜け毛や薄毛の原因になります。

    最近は男性だけでなく女性でも薄毛についてお悩みの方が増えています。薄毛=加齢によるものと考えがちですが、ストレスや無理なダイエットによって若い方でも起こることがあります。正常な状態でも髪は一日に50〜100本程度抜けると言われていますが、急にお風呂の排水口が詰まるようになったり、ブラッシングの時に毛が絡むようになったと感じたら抜け毛が増えているサインです。

    薄毛と白髪の原因

    ツヤのある黒髪を手に入れるには薄毛・白髪の原因をしっかり理解する必要があります。薄毛に悩む方は推定4000万人とも言われ、うち女性が1700万人という調査結果が発表されています。薄毛や白髪は国民的な悩みとなっています。

    毛髪は皮膚の一部が変化したもので、毛根の底には毛髪を作り出す毛母細胞があり、毛髪に必要な栄養素を届ける毛乳頭があり、毛母細胞は受け取った栄養素から細胞分裂を繰り返しながら増殖します。毛母細胞が元気であれば髪の毛は成長することができます。このようなヘアサイクル(毛周期)は、3から6年周期で行われて髪は生え変わっていますが、このヘアサイクルに異常が起こると薄毛が引き起こされます。

    毛母細胞

    その原因が加齢、生活習慣の乱れ、ストレス、、AGEs、活性酸素による酸化ダメージによって生え変わる毛が細くなって薄毛が引き起こされます。また毛母細胞の数の減少も毛が細くなる要因です。

    特に糖化は、糖質の多い食事により、体内で余った糖がタンパク質と結びつくことでつくられるAGEsを生成する反応のことです。このAGEsは、分解されにくく、体の中にどんどん蓄積されて、肌や髪、骨などの全身の老化が起こったり、糖尿病などの生活習慣病を引き起こすリスクを高める原因になります。このAGEsが毛根に蓄積すると、毛乳頭と毛母細胞の働きが阻害されて、毛髪が十分成長せずに抜けてしまいます。

    一方で白髪は、色素が薄くなるからと思われる方が多いですが、実は毛母細胞が作り出す毛髪は元々白髪です。毛母細胞に点在するメラノサイトがメラニン色素を合成して髪が黒くなります。メラニン色素の黒色の色素の正体はチロシンというアミノ酸です。一般的に白髪は体の機能の老化が原因と言われていますが、直接の原因は加齢、AGEsや活性酸素による酸化ストレスによってメラノサイトがダメージを受けて衰えることが原因です。このようにメラニンが生成されなければ白髪になってしまうのです。

    薄毛や白髪になりやすい人の特徴

    薄毛や白髪になりやすい人の特徴は、①強いストレス(苦労)、②体脂肪を蓄えている、③頭皮にダメージを与える悪習慣を持っている、④髪の毛の栄養不足、⑤腎虚の状態です。

    強いストレス(苦労している)

    30代、40代に薄毛が多い理由は、働き盛りであり、多忙でストレスも多く、「苦労すればハゲる」と言われる所縁です。過剰にストレスを受けると交感神経優位になり、筋肉の緊張状態が続きます。硬くなった筋肉は血管を圧迫、血管を収縮して血流が悪化します。体の末端である頭皮は心臓から遠いため血行不良を起こしやすくなります。血行不良になれば毛母細胞に栄養や酸素が十分に供給されなくなり薄毛が進行します。

    ストレスと白髪との関係を突き止めた研究を行ったのは、米ハーバード大学で、2020年に科学雑誌ネイチャーに掲載され話題になりました。急性のストレスを感じると自律神経の交感神経系が活発に働き出します。交感神経系が優位になることは日常のストレスを感じた際にも起こっていることですが、強いストレスで過剰に交換神経系が活動するとノルアドレナリン(神経伝達物質)が大量放出されます。

    このノルアドレナリンが色素幹細胞を過度に働かせて色素を枯渇させて、黒髪を作れなくなることが分かっています。ハーバード大学の研究者によると数日で色素幹細胞のほとんどが無くなっていることが確認されています。そして色素を形成する幹細胞を失えば、その影響は永久的だと考えられています。

    体脂肪を蓄えている

    薄毛が太っている人に多く見られるのは、血行不良が原因ですが、その原因に体脂肪が引き起こす問題、中性脂肪とコレステロールがあります。特に悪玉コレステロールは血管の内側に蓄積して、血管の柔軟性が失われると血行が悪くなります。そして肥満の方は悪玉コレステロールが増加することが分かっています。

    頭皮にダメージを与える悪習慣を持っている

    お酒好きな方は注意が必要ですが、お酒は肝臓の働きを衰えさせて、新陳代謝を低下させ細胞の働きを弱めてしまいます。あるいはタバコもニコチンによって、血管が収縮し、毛母細胞への血流が低下します。さらに睡眠不足も、薄毛の原因になります。睡眠中に頭皮へのダメージを修復する働きが発動されますが、睡眠不足だとダメージの修復ができず薄毛につながります。

    また、外出時に帽子を被らない人も薄毛・白髪になりやすい人に共通する特徴です。頭皮が空から降り注いでくる紫外線のダメージをダイレクトに受けてしまい、帽子を被らずに外に出かけるのは髪の毛の健康にとっては危険です。特に注意したいのは曇りの日です。曇りの日はむしろ光の乱反射によって晴れの日よりも多くの紫外線が頭皮にダメージを与えてしまうとも言われています。頭皮の組織で活性酸素が発生して髪の毛を作る毛母細胞や髪の毛を黒く染めるメラノサイトの細胞が紫外線で錆びついて、白髪だけではなく抜け毛の原因にもなります。

    髪の毛の栄養不足

    白髪をつくる最大の原因は、髪の色素や体をつくる栄養素が極端に不足していると言われています。外食などではミネラルであるカルシウム、マグネシウム、鉄などが足りず、黒髪になるメラノサイトの働きが活性化しません。

    私たちに必要なこのようなミネラルは16種類(必須ミネラル)ありますが、現代人の多くは無自覚に糖質や脂質中心となり、ミネラルに加えてタンパク質も不足した食事になっています。特に加工食品に含まれる添加物は、代謝のためにミネラルやビタミンを消費し、さらに添加物によってミネラル不足を引き起こします。

    髪の毛は18種類のアミノ酸からなるタンパク質でできており、タンパク質が不足すれば髪の毛を作る素材も不足していることになります。髪を作るタンパク質は、ケラチンと呼ばれ、18種類ものアミノ酸が結合したものです。このうちのチロシンというアミノ酸を材料にしてメラニン色素が作られます。チロシンをもとに作られた酵素はチロシナーゼという美しい黒髪を作る元になります。そのチロシナーゼを活発にするために必要な栄養素がミネラルです。体としては骨や歯を作ったり、その他基礎的な身体機能の維持を優先するため、ミネラルの摂取量が少ないとチロシナーゼを作る分は足りなくなってしまいます。

    また、加工食品ではタンパク質も大いに不足します。黒髪の元になるチロシンを作るためには、ミネラルとタンパク質の両方が必要です。チロシンの手順としては、まず髪を作り、余力があればメラニン色素を作るという流れです。

    タンパク質は、炭水化物、脂質と並ぶ3大栄養素の一つで、体を作る元であり、筋肉、骨、内蔵、皮膚など様々な部位の材料になります。タンパク質を摂取すると体内でアミノ酸やペプチドにまず分解され、こうしたアミノ酸は約20種類あり、これを体内で再構成したタンパク質は10万種にも及ぶと言われています。髪の毛を作るタンパク質であるケラチンは、シスチン、グルタミン酸、ロイシンの3種類の主要なアミノ酸によって構成されています。

    何れにせよミネラルやタンパク質不足によって髪の毛にコシがなくなり、髪の毛が細くなる、抜け毛が増えるなどの悩みにつながります。同じく白髪もタンパク質不足によって髪の毛のチロシンというアミノ酸が不足することで引き起こされます。

    腎虚の状態

    腎虚は、腎臓が不調ということであり、腎臓は尿を作って血液中の老廃物を除去する働きをする他に、血液を作るという重要な働きを担っています。腎臓が悪くなると血液が正常に作れなくなり、腎性貧血という状態になります。この状態になると栄養や酸素がきちんと抹消の組織までと届かなくなり、頭皮のような細い毛細血管が張り巡らされてところまで血液が生き渡らなくなると、髪の毛を作る材料がきちんと頭皮に供給されなくなり、抜け毛や白髪の原因となってしまいます。

    女性の白髪や抜け毛の原因

    女性の抜け毛の原因は主に以下が挙げられます。

    1. 加齢
    2. ストレスや睡眠不足
    3. 頭皮の血行不良
    4. 頭皮へのダメージ
    5. 女性ホルモンの減少
    6. 過度なダイエット
    7. 出産後

    40代頃から髪の毛の育毛サイクルが短くなることで抜け毛が増えます。またストレスや睡眠不足により女性ホルモンの分泌が乱れることで抜け毛の原因になります。また加齢やストレスによって頭皮が凝るため、血行不良によって栄養不足となり抜け毛を助長します。その結果、白髪も増えるため、カラーリングなどによって頭皮が痛み、抜け毛につながります。もちろんダイエットによる過度な食事制限も、髪への栄養が不足することになります。いずれも、髪の生成過程に必要な、栄養に支障をきたす原因になります。

    また子供を産んで白髪が増えるのは、出産による大きなストレスによるものと、ホルモンバランスの乱れによるものの2つがあると考えられています。特に産後の白髪の原因として重要なのが、妊娠前後でのエストロゲンの減少です。エストロゲンは、女性らしい美しさを作り出すホルモンで、髪の毛の艶やコシを保つ働きもあります。さらにエストロゲンは、抹消の組織の毛細血管を拡張してくれる働きもあるため、エストロゲンレベルが保たれていると頭皮への血流が促進され、髪の毛を作るための材料がきちんと供給されます。

    シャンプーで薄くなる

    シャンプーは毛髪の健康を損ない、成長を阻害する原因の一つです。一番の原因として考えられているのが皮脂腺と皮脂への影響です。シャンプーをすると外部からの刺激や感想から頭皮や毛髪を守る皮脂が根こそぎ洗い落とされてしまします。するとその皮脂を補おうとして皮脂腺が発達し、それが毛髪に極めて不都合なことを引き起こします。

    私たちの毛根は、毛細血管から栄養を受け取って、細胞分裂を繰り返すことで太く丈夫な髪の毛をつくっています。しかし皮脂腺が発達しすぎると、栄養の多くがそこに使われ、毛根が十分に成長することができなくなります。

    また、念入りにシャンプーすればするほど、頭皮が極端に薄くなります。なぜならほとんどのシャンプーには界面活性剤が使われており、これが頭皮のバリアを破壊し、新陳代謝を衰えさせます。界面活性剤はバリア機能を形成している成分である角質細胞内の天然保湿因子と油溶性の細胞間脂質を溶かすことが分かっています。バリア機能が破壊されると頭皮の保湿機能ができなくなり、干からびて細胞の再生ができなくなります。

    髪の毛の大元である毛根幹細胞にダメージを与えるだけでなく、頭皮を病原性のカビや雑菌などから守る常在菌を死滅させる防腐剤、数十種類と含まれている訳のわからない化学物質が使われています。脱シャンプーをすれば、皮脂が根こそぎ洗い落とされずにすむため、皮脂の分泌量が正常に戻ります。また毛根への栄養素を奪っていた皮脂腺が小さくなることで、髪の栄養不足が改善され、ベタつきや匂いも解消されます。

    髪の毛が生えるシャンプーはありません

    市販のシャンプーで髪の毛が生えますというのは?です。シャンプーはあくまで抜け毛を予防するものです。シャンプーで頭皮の環境を良くして抜け毛を減らすことはできますが、生えることはありません。

    AGA(男性型脱毛症)はクリニックでの治療が確立されています。男性ホルモンが過剰になることで脱毛が多くなることが分かっているため、男性ホルモンを調整するお薬や血行を良くして発毛を促す薬があります。

    例えばミノキシジルという血流を促進させて発毛を促す治療薬がありますが、あくまでも薬のため副作用が必ずあります。なので医師の診断のもと、医師の管理下のもとで使わなくてはいけません。

    薄毛は亜鉛が足りない

    まず加齢と共に不足するミネラル(鉄分、マグネシウム、亜鉛など)を補充して免疫力を高め感染症や癌などの病気を遠ざけること大事です。特に不足して心身に影響が大きいのが亜鉛です。亜鉛は私たちの体の中で驚くほど多方面に活躍しており、DNDの複製、タンパク質の合成、細胞の新陳代謝を促すという重要な役割があります。このため亜鉛が不足すると毛髪細胞が新しく生まれ変わることができないため薄毛になることが知られています。

    また、亜鉛は記憶を司る脳の海馬など様々な部位にも含まれており、記憶力のアップ、精神を安定させたり様々な役割を担います。さらに生命や健康を維持する上で大切な酵素のうち、亜鉛の働きは活性酸素を除去する、ビタミンAの代謝に関わる酵素、骨の形成や肝臓、腎臓、膵臓の機能維持に関わる酵素などの働きを補助しています。

    さらに亜鉛は、テストステロンの生成、免疫細胞を助けて免疫作用を高めることが知られています。他にも痛みや発熱、腫れなどの体にダメージを与える過剰な炎症を抑制する抗炎症性タンパク質を増やし、免疫反応の効率を高めるなどの効果もあります。

    しかし、日本人の多くは亜鉛欠乏症と言われており、先進国で唯一10〜30%の人が亜鉛欠乏状態であるという調査もあります。その理由は、人は亜鉛を自ら産生することができず、食事から必要量を摂取する必要があるのですが、亜鉛を含む食品は非常に限られています。例えば豚レバーや牛肩肉70g中に4〜5mg程度、比較的多く含まれていますが、厚生労働省が定める1日10mgには達しませんし、毎日食べることも難しいでしょう。しかも加工食品には、亜鉛を体内から排出してしまうポリリン酸ナトリウムや亜鉛を吸収しにくくする作用のあるフィチン酸が多く含まれています。

    しかし、効率的に亜鉛を摂れる食べ物が卵です。卵1個に含まれている亜鉛は0.7g程度ですが、タンパク質、脂質、カルシウム、マグネシウム、鉄、各種ビタミン(ビタミンC以外)を含む「完全食」です。また木綿豆腐1/2丁に亜鉛が0.9mg含まれ、他にもタンパク質、カルシウム、各種ビタミン、特に脂肪の代謝や脳の活性化を促すレシチン、活性酸素を抑制するサポニンが含まれています。これらはさほど手間を掛けることなく食べれることができるのでおすすめです。

    ツヤツヤ髪・肌と腸の働き

    肌の衰えや薄毛・白髪の根本的な原因は、腸の汚れとそこから発生する活性酸素と有害物質です。それらが皮膚や毛根を傷つけ、活動を衰えさせることで肌や髪のトラブルを引き起こします。

    腸は消化吸収を行うだけでなく、免疫機能を担い、健康は腸から始まると言っても過言ではない重要な働きを担います。しかし現代人は食べ過ぎやストレスによって腸の働きが低下し、健康を害するだけでなく皮膚や髪のトラブルを引き起こす原因になっています。腸の状態が悪ければ、髪や肌の状態も悪くなる、逆に腸の状態が良ければ髪や肌の状態もよくなります。根本的に髪や肌のトラブルをなくし艶やかな髪や肌を手にいれるためには、腸を労わり、腸を綺麗にする必要があります。

    老化の原因は体にある37兆個の細胞のダメージによる劣化と、新陳代謝が働かず細胞の数が減ることにあります。同じように腸や頭皮の細胞もこの原理で老化します。つまり細胞の老化と減少を食い止め、健康的な細胞を作り出すことで老化を防ぐことができます。この細胞を劣化させ、減少させる最大の要因が活性酸素だと言われています。この活性酸素の異常発生の90%が腸内で発生しており、それが髪や肌の全身の老化につながると考えられています。

    健康な細胞の再生を促すためには、腸を綺麗にして腸内環境を改善するこが大切です。そうすれば、全身の酸化ダメージが軽減され、生命活動に直結する臓器が優先的に修復され、肌のターンオーバーが正常になり、ヘアサイクルも正常になります。

    加齢以外の薄毛の原因

    抜け毛や薄毛の原因は髪の毛の育毛サイクルの乱れと関係があります。毛根は成長期と退行期のサイクルで回りますが、サイクルが上手く回らないと、成長期の途中で途絶えてしまい、だんだんと毛が生える土台が痩せて、抜け毛や薄毛の原因になります。

    加齢以外の薄毛の原因としては、以下が一般的に言われています。

    過度なダイエット

    過度なダイエットは栄養不足を招き、ヘアサイクルが乱れ、髪が成長できなくなり、抜け毛や薄毛に繋がります。また髪の成長に重要なタンパク質がダイエットで不足してしまうと、健康的な食事を再開した後でも脱毛は数ヶ月続くと考えられています。その理由はダイエットで毛根が弱ると正常な毛根へ回復するのが難しくなるからです。タンパク質以外にもの髪の成長にはビタミンやミネラルが必要です。

    過剰なストレス

    一方で過剰な食事制限は、ホルモンバランスの乱れ、自律神経の乱れ、過剰なストレスを引き起こします。女性ホルモンのエストロゲンは、髪の成長に重要な役割があります。またダイエットでストレスを感じると、交感神経が活発になり血管が収縮し血流が悪くなります。さらに女性ホルモンの分泌量が減少し、男性ホルモンが優位になります。結果として、十分な栄養が毛根に行き届かなくなり、髪の毛が栄養不足となります。

    お酒の飲み過ぎ

    アルコールを飲み過ぎると脱毛の原因となる栄養不足、脱水症状、ホルモンバランスの乱れを引き起こします。髪には十分な栄養素が必要ですが、アルコールが栄養素を分解し、必要な栄養素の吸収する能力を損なうと言われています。例えばアルコールを飲み過ぎると不足する栄養素にはタンパク質、ビタミンb12、葉酸、鉄、亜鉛、銅があります。特に2013年に行われた研究では、亜鉛と銅の吸収に悪影響を与えてしまう可能性が明らかにあっています。さらに銅の不足が白髪の原因になることも分かっています。

    活性酸素

    多くの人が悩まされている薄毛や白髪の原因は、ストレス、肥満、冷え、頭皮への栄養不足、飲酒、タバコ、睡眠不足などですが、これらの作用を助長する隠れた原因が判明しています。それが「活性酸素」です。

    体内に取り込んだ酸素のうち、2から3%が活性酸素に変換され、活性酸素は酸化力が強いため、過剰になると細胞を傷つけます。近年では、この活性酸素が様々な病気や老化に深く関わっているということが解明されるようになりました。活性酸素は毛根の細胞を酸化させて育毛活動を衰えさせます。また薄毛や白髪の原因の一つである血行不良にも活性酸素は深く関わっています。

    ホルモンの影響

    遺伝的な男性ホルモンの影響で、毛乳頭細胞の分裂が抑えられると考えられています。

    余分な脂や糖

    皮脂が異常に多く分泌され、毛穴が詰まり、皮膚に炎症が起きるなど、髪の成長を阻害する原因となります。また糖質の多い食事によって、糖がタンパク質と結びついて、AGEsという老化物質を生成し、頭皮に蓄積すると薄毛や抜け毛の原因になります。

    タバコ

    タバコが健康に良くないことは周知の事実ですが、髪にも良くないことが分かっています。2020年の研究では、毛包が損傷し、脱毛のリスクが高まることが指摘されています。実際に髪の毛の抜け方に違いがあり、喫煙する方が髪の毛が抜ける人が多くなっています。その他の研究でも、タバコの煙に含まれる有害化学物質が毛包の細胞のDNAに損傷を与える可能性があることも分かっています。

    そして、タバコに含まれるニコチンの血管収縮作用によって頭皮の血流が阻害されと成長を妨げる可能性があります。またタバコに含まれる一酸化炭素は血中のヘモグロビンと結びつきやすく、頭皮が酸欠を起こしやすい状態をつくり出します。

    睡眠不足

    睡眠不足によって、寝ている間に分泌されるはずの成長ホルモンが足りなくなったりすると薄毛の原因となります。

    間違った頭皮ケア

    シャンプーする時は、ゴシゴシではなく優しく洗うことです。またシャンプーの洗い残しは、髪にダメージを与えます。またシャンプーのやりすぎは頭皮の皮脂バランスが悪化します。自然乾燥はなく、ドライヤーを使い頭皮に熱を与えないようにしましょう。

    血流の悪さが根本原因

    白髪、抜け毛、髪の毛が細くなるのは頭皮の血流が悪いことで起こります。髪の毛は毛乳頭にある毛細血管から栄養を補給されて伸びます。血流が悪くなると成長が鈍り、髪の毛は抜けやすくなります。

    抜け毛は、頭皮の細胞に届けられるはずの栄養素が不足してしまった結果です。ヘッドマッサージなどで頭皮の血流を改善することも大事ですが、体の血行そのものを改善する必要があります。

    血流は1つ1つの細胞に酸素や栄養を届け、脂肪から老廃物を受け取る役割があります。こめからみから上はほとんどが毛細血管であり、血流が悪くなると末端の細い血管に血液が届きにくくなり、髪の毛への栄養補給が滞ります。血流が悪くなる原因として運動不足が挙げられますが、実は腎臓の機能低下は運動不足以上に血流が悪化する原因になります。

    腎臓は主に、血液に中から体に必要なものと不要なものを分けて、不要なものを尿として排出する役割があります。この腎臓の機能が衰えると血流を感知するセンサーが鈍り血流に影響を与えてしまします。東洋医学では腎が衰える「腎虚」という状態が白髪を招くと考えています。

    白髪が増えてきたら白髪に良いと言われる食品を食べたり、薄毛になってきたから育毛剤を付けるなどの対策をしても、どれだけ有効な成分を摂取したとしても全身の血流が悪ければ、必要なところに栄養が届かないのです。

    このように表面的な症状だけに気を取られて対策を取るのではなく、なぜその症状が出ているのかに目を向ける必要があります。ほとんどすべての体調不良や病気には「血流」の問題が関わっており、体を構成するどの細胞も栄養、酸素、水分を必要としており、細胞が元気に活動できれば、様々な症状に大きく悩まされることがなく健康的で若々しくいられるはずです。

    ツボ押しで薄毛の改善

    薄毛の改善法として、お家でできるセルフケアを紹介します。ツボの図を参照しながら以下の手順で行ってください。

    1. 首から頭皮にかけての血行促進のために「天柱」を揉みほぐす
    2. 老化や身体の疲れを改善し、血液を送り出す「腎喩」「湧泉」のツボを刺激
    3. 最後にエネルギー「気」を補う「太淵」を深呼吸と共に刺激
    ツボ押しで薄毛の改善

    白髪治療や予防はエビデンスが乏しい

    髪の毛は生えてくる時は白く、そこに色素細胞(メラノサイト)がメラニンを送ることで黒くなります。最初の白い毛は年齢や遺伝、そしてストレスによって色素細胞が変性してしまうことで黒くならなくなります。現代の医学でも、なぜこの色素細胞がメラニンを送ることを止めるのかは解明されていません。

    一方でシミは、紫外線を受けたり、年齢によりメラノサイトが過剰になってつくりますが、なぜか髪の毛については、この色素細胞が年齢を重ねると変性してメラニンを送らなくなります。この色素細胞の変性を止めて、白髪を根本的に治す治療法は確立されていません。さらに白髪を予防することさえ分かっていないのです。世の中に溢れている白髪治療や予防方法は、医学的にはエビデンスが乏しいというのが現状です。

    例えば、頭皮マッサージで血流を良くすることで白髪予防になる、というのは無駄ではないですが、確実に白髪が減るということはありません。唯一解明されているのは、ストレスによって色素細胞の働きが弱まるということぐらいです。

    【本コラムの監修】

    恵比寿院長

    HARRNY 院長/鍼灸師 菊地明子

    ・経歴
    大学卒業後、美容の世界に入り、セラピストへ。豊富な美容知識や実務経験を活かし、その後、10年間は大手企業内講師として美容部員やエステシャンの育成、サロン店舗運営のサポートを行う。現在は、セラピスト、エステティシャン、美容カウンセラー、鍼灸師の経歴を活かし、お肌とこころと身体のトータルビューティースタイルを提案。表面だけでなく根本からのケアとして、老けない生活についてのコーチングを行う。

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