首・肩こりには「頭の鍼」

首肩こりは「日本の国民病」と呼ばれています。その首肩こりが様々な体の不調を引き起こしているかも知れません。現代人の首肩こりの原因の多くが、パソコンやスマホを長時間見る時などの姿勢の悪さ、目の使いすぎなどで筋肉がこり固まることにあります。首肩こりの原因は人によって様々ですが、特に「運動不足」「姿勢の悪さ」「ストレス」「眼精疲労」によって、肩周りの筋肉が「血行不良」となることで生じます。

「運動不足」は、筋肉を動かさないことや、また筋力低下で、頭や腕を支えることができなくなり、首肩に大きな負担になることで、血流量が低下して肩こりを酷くします。

「姿勢の悪さ」は、長時間同じ姿勢を続け、その姿勢を保つための筋肉に絶えず負担がかかることで筋肉が硬くなり、血管を圧迫して血行不良を引き起こします。

「ストレス」によって自律神経が乱れ、交感神経が優位に働いて、血管を収縮させ、血行不良を招き、肩こりが生じます。

「眼精疲労」は、スマホやパソコンなど使いすぎによって引き起こされ目のかすみ、充血などだけではなく、首筋から肩までの筋肉を強張らせ、肩こりや頭痛を引き起こします。

筋肉は、疲労がたまると徐々にかたくなります。この凝り、つまり固くなった筋肉が血管やリンパ管を圧迫するため、血流が滞り、さらに疲れが溜まりやすくなります。その結果、首や肩のこりを引き起こします。さらに筋肉が硬直することで神経を圧迫し、その刺激情報が大脳に伝わることで、首や肩の痛みを認識、さらに筋肉や血管を収縮させるという悪循環サイクルを起こします。

痛みのメカニズム
参考「目で見る医書シリーズ 徹底図解くび・肩・腕の痛み」(法研)より改変

頭痛の原因は首や肩のこり

首肩こりを感じている方の半数以上が「頭痛」と「眼精疲労」を伴っています。特に頭痛は約6割の方が併発している症状になります。首や肩こりの症状が頭まで広がる理由は、主に筋肉と血管の2つが関与しているからです。

まず、肩こりは主に背中の僧帽筋(そうぼうきん)という筋肉が凝り固まることで起きます。この僧帽筋は肩甲骨から肩、首まで広く覆っているので、「こり」の部分も首まで含む広範囲になります。

頭痛の原因は首や肩のこり

一方で、首こりの主に後頭下筋群(こうとうかきんぐん:右図)という筋肉の凝り固まることで起きます。この筋肉は、僧帽筋よりも奥深くにあり頭蓋骨と首の骨をつないでいます。さらに首の後ろにある筋肉の中でも一番深部にある頭半棘筋(とうはんきょくきん)が凝り固まることで起こるのが緊張性頭痛です。頭痛の大半はこの緊張性頭痛と言われています。

また頭痛の発生に関わる大後頭神経(だいこうとうしんけい)は頭半棘筋を貫いているため、首こりによって筋肉が圧迫されると、その神経も圧迫され、頭痛が起きます。脳に通じる血管の中には、首の骨の中を通っている細い血管があるため、首に異常が発生すると、その影響から頭痛が起こる場合があります。

肩・首こりを改善するツボ

天柱(てんちゅう): うなじの両側にある筋肉の外側。後頭部の髪の生え際あたり

効果:首肩こり、目の疲れ、血圧の安定、冷え、自律神経失調症

天柱(てんちゅう)

肩井(けんせい): 首と肩の中間あたりに位置し、押すと痛みやこりを感じる部分

効果:肩こり,頭痛,五十肩,自律神経失調症

肩井(けんせい)

当院では肌・心・体のケアを行いながら美しさを引き出す美容鍼を行っています。ぜひ知識を持って自分の大切な身体を癒やしてあげてください。

【本コラムの監修】

恵比寿院長

HARRNY 院長/鍼灸師 菊地明子

・経歴
大学卒業後、美容の世界に入り、セラピストへ。豊富な美容知識や実務経験を活かし、その後、10年間は大手企業内講師として美容部員やエステシャンの育成、サロン店舗運営のサポートを行う。現在は、セラピスト、エステティシャン、美容カウンセラー、鍼灸師の経歴を活かし、お肌とこころと身体のトータルビューティースタイルを提案。表面だけでなく根本からのケアとして、老けない生活についてのコーチングを行う。

関連記事

  1. 「頭の鍼」でなぜ症状が改善されるのか

  2. 頭の鍼が眼精疲労に効果的な理由

  3. 歯ぎしりには「頭の鍼」

  4. 頭の鍼はストレスの緩和に効果的

  5. 頭のこりと体のつながり

  6. ヘッドマッサージしてはいけない頭痛

  7. 頭の鍼が「脳疲労」「疲労感」を解消する

  8. 頭の鍼で慢性腰痛を改善

  9. 頭の鍼で自律神経を整える

  10. 頭の鍼が便秘に効く

  11. 「頭の鍼」でネガティブな感情をコントロール

  12. 頭に鍼(頭皮鍼・頭鍼)の効果

  13. ほうれい線は側頭筋のこりが原因!?

  14. 頭の鍼が不眠症に効果的な理由

  15. 他のヘッドスパとは何が違うのか