なぜ頭の鍼+パルス(低周波電流)が身体に良いのか

なぜ頭の鍼+パルス(低周波電流)が身体に良いのか

頭部へ鍼をすることに、不安を感じる方もいらっしゃいます。しかし、頭部への鍼で刺激するのはあくまで頭皮の部分です。頭蓋骨で守られている脳が鍼によって傷つけられるようなことはありません。また、鍼の施術をする鍼灸師は必ず国家資格を保持していますので、安心して施術を受けて頂けます。

一方で、パルスは筋肉や神経に鍼を通じて電気刺激を与える事で、痛みや痺れ・神経痛などを抑制し症状を緩和させます。今では一般家庭でも肩こりなどに低周波治療器が、ごく普通に使われ、多くの人が利用しています。

身体に電流を流すことで筋肉を動かし、痛みの緩和や疲労回復、血行の促進などが図られることはよく知られています。しかし、なぜ、体に良い効果をもたらすのかを理解している人はそれほど多くありません。そこで、パルスがなぜ身体に良いのか説明します。

パルス(低周波電流)がなぜ身体に良いのか

人間の神経や筋肉には、低い周波数のパルス電流に反応する性質があります。低周波治療は、これを利用し、身体につけた電極を通じて皮膚の表面から通電します。低周波の電流が流れると電極付近の筋肉が収縮、電流が止まると筋肉は弛緩します。

この弛緩したときに血液が送り込まれるため、老廃物を含む血液が送り出される現象が発生します。これを一定のリズムで繰り返すことで、血行が促進されます。また、痛みがある場所に低周波の電流を流すと、痛みを伝達する機能に働きかけて「脳に痛みを伝えにくくする」効果もあります。

パルスが血行を促進する仕組み(筋肉の収縮・弛緩のポンプ作用)と「筋緊張→血流障害→痛み」の悪循環を断つメカニズム

血行促進を裏付けるデータ

低周波電流による筋肉の収縮と弛緩の繰り返しは、ポンプのように血管を刺激し血流量を高めることが報告されています。血流が改善すると、酸素や栄養が筋肉や皮膚組織に届きやすくなり、老廃物の排出もスムーズになります。これが「頭の鍼+パルス」でこりや疲労感の緩和が期待できる理由のひとつです。

頭の鍼とパルスの5つの効果

鍼とパルスの効果として一般的に言われているものとしては、

  • 血行不良の改善
  • 筋肉こりの緩和
  • マッサージ効果
  • 疲労回復
  • 痛みの緩和

という5つの効果が挙げられます。

鍼灸師の多くが参考にする、山口医学博士の著書「鍼通電療法テクニック」の中でも「鍼通電療法は、慢性的な痛み、筋肉のこりや血行不良に安定した効果を発揮する優れた治療法」と述べられています。

頭の鍼+パルスの5つの効果

パルス施術の安全性と禁忌

パルス(低周波電流)を用いた鍼通電は多くの方に安全に受けていただける施術ですが、誰にでも無条件におすすめできるわけではありません。特に顔面神経麻痺の既往がある方は、表情筋への通電によって症状に影響が出る可能性が指摘されており、施術を避けるべきとされています。

また、ペースメーカーを使用している方や妊娠中の方も事前に必ず申告が必要です。当院では施術前に必ず問診・触診を行い、既往歴や体調を確認したうえで、国家資格を持つ鍼灸師が電流の強さや通電時間を一人ひとりに合わせて調整しています。自己判断での市販パルス機器の使用は避け、専門家の管理下で受けることをおすすめします。

頭の鍼+パルス(低周波電流)の効果

鍼とパルスは、血行を改善し、「こり」をほぐすのに有効です。前途の本の中でも、「鍼灸師が行う優れた触診(頭に触れて診断)によってこった筋肉を見つけ出し、そこに鍼を刺して電流を流すことで、かなり効率のよい治療法である」と述べられています。

首や肩、頭の痛みで、触診すると筋が過剰に緊張(こり)していることがよくあります。「筋緊張」⇒「血流障害」⇒「痛み」という流れで悪循環が起こります。

この緊張したこりに15分の鍼通電し、筋を支配している神経を刺激することで、局所の血流障害が改善され痛みが解消されます。鍼とパルスの刺激は痛みを伴うものではなく、むしろマッサージを受けているような心地よさがあります。

パルスの強さは、痛みを感じない程度で最も強くすることでより良い効果が得られます。なので、強さは一定ではなく、個人個人の症状、体質、体格、鍼の感受性を十分に考慮し治療していきます。

施術の頻度と効果を感じるまでの目安

頭の鍼+パルス施術は1回15分程度ですが、効果の実感には個人差があります。慢性的な肩こり・頭痛でお悩みの方は、まず週1回のペースで4〜6回ほど継続していただくと、筋緊張のこわばりが徐々にゆるみ、血流改善による変化を感じやすくなります。

症状が落ち着いた後は、2〜4週に1回のメンテナンス施術に切り替える方が多いです。即効性を感じる方もいますが、慢性化した筋緊張ほど改善までに時間がかかる傾向があるため、焦らず継続することが大切です。

こんな悩み・症状の方におすすめ

頭の鍼+パルス施術は、次のようなお悩みをお持ちの方に特におすすめです。

・頭痛や眼精疲労が慢性的に続いている方
・食いしばりや顎関節症でエラ周りが張っている方
・デスクワークで首肩から頭にかけてのこりが強い方
・顔や頭のむくみ、たるみが気になる方
・睡眠の質を改善したい方

筋肉のこわばりと血流障害は美容面・健康面の両方に影響するため、症状の原因にアプローチしたい方に向いている施術です。

施術頻度のスケジュール(導入期→安定期→メンテナンス期)とおすすめの症状

よくある質問(FAQ)

Q1. パルスの施術中、痛みはありますか?
A. 強い痛みはほとんどありません。ピリピリ・ジンジンとした独特の感覚がありますが、多くの方が「心地よい」と感じる強さに調整します。

Q2. どのくらいの頻度で通えばいいですか?
A. 症状の程度によりますが、まずは週1回×4〜6回を目安にご案内しています。

Q3. 顔や頭皮への電流は危険ではないですか?
A. 国家資格を持つ鍼灸師が体質や既往歴を確認したうえで電流の強さを調整するため、一般的に安全性の高い施術とされています。顔面神経麻痺の既往がある方は事前にご相談ください。

Q4. 施術後に注意することはありますか?
A. 施術後は血行が良くなるため、水分をしっかり摂ることをおすすめします。まれに軽いだるさが出ることがありますが、通常は一時的なものです。

安全性・禁忌事項(顔面神経麻痺・ペースメーカー・妊娠中の方への注意)とFAQ

【本コラムの監修】

恵比寿院長

HARRNY 院長/鍼灸師 菊地明子

・経歴
大学卒業後、美容の世界に入り、セラピストへ。豊富な美容知識や実務経験を活かし、その後、10年間は大手企業内講師として美容部員やエステシャンの育成、サロン店舗運営のサポートを行う。現在は、セラピスト、エステティシャン、美容カウンセラー、鍼灸師の経歴を活かし、お肌とこころと身体のトータルビューティースタイルを提案。表面だけでなく根本からのケアとして、老けない生活についてのコーチングを行う。

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