インディバで腎臓ケア

インディバで腎臓ケア

腎臓の重要性が広く認識されるようになり、腎臓機能が悪くなると老化スピードが加速してしまうことも分かっています。例えば尿の色が濁っているもしくは白っぽい、尿が泡立つ、夜中に何度もトイレに行く、どれか一つでも当てはまっている場合は、腎臓が弱っているかも知れません。

腎臓の役割

腎臓の主な役割

私たちの体に存在しているおよそ37兆個の細胞が、血液で運ばれてきた栄養や酸素を受け取り、老廃物や二酸化炭素を血液に戻しています。また血液中には、尿素、窒素、クレアチニン、尿酸といった様々な老廃物が流れており、このような血液中にたくさん存在している老廃物を掃除してくれるフィルターが腎臓です。血液に乗って運ばれてきた老廃物は、腎臓の糸球体という組織でふるいにかけられて不要なものは尿として体の外に排泄されます。

このように私たちの体は、腎臓が作り出す尿によって、血液に乗って運ばれてくる全身の老廃物を排泄していますが、腎臓の機能が低下したり、腎臓が老化してしまうと体の中の老廃物をうまく排泄することができなくなり、脳や心臓、肝臓などの全身の臓器が本来の働きができなくなります。そしてこれが老化の大きな要因になると指摘されています。

多くの人が体の老廃物は、便によって排出されていると思っていますが、実は便の成分のほとんどは消化管を通った食べ物のカスや腸内細菌の死骸などです。それに対して腎臓から排泄されるのは全身の臓器を巡った血液に含まれる細胞の老廃物で、さらに体内の毒素も腎臓から排泄されています。

つまり全身の老廃物をしっかりと排泄し、体内をキレイにしてくれる臓器こそが腎臓であり、腎臓から適切な尿が作られることが極めて健康上重要な役割を担っています。

また、腎臓は老廃物を尿として出すこと以外にも骨を丈夫にするために重要なビタミンDを活性化するなど様々な重要な働きを担っており、特に重要な働きが塩分濃度の調整です。毎日様々な食事が塩分濃度が一定ではないにも関わらず体内の塩分濃度は常に一定に保たれています。これはまさしく腎臓がどれくらい尿に塩分を排出するかを調節しているからです。

腎臓病は、慢性腎臓病という腎臓の機能が慢性的に低下してしまう病気であり、現在日本の慢性腎臓病の患者数は 1300万人を超え、成人のおよそ8人に1人が慢性腎臓病であると言われています。慢性腎臓病が進行すると腎臓による塩分濃度の調節ができなくなるため、人工的に血液から塩分を抜いたり、足したりする必要があります。

これが人工透析で病院に週3回数時間通わなければいけないとても大変なことです。慢性腎臓病になって透析を受けなければならなくなる事態を避けるためには何よりもまず腎臓を健康的に保つ必要があります。

数字で見る慢性腎臓病

腎臓の衰えのチェック

腎臓には、第一に血液をきれいにするという役割があります。また腎臓は人体の6から7割を占める水分をコントロールしています。腎臓の機能が低下すると水分のコントロールがうまくいかなくなり、様々な不調が現れるようになります。他にも腎臓には、血圧を一定に保ったり、血液を作るように指示を出したりといった様々な役割があります。

近年、慢性腎臓病の方が増えており、実に成人の5人に1人が罹患し、年齢が高くなればなるほど患者の割合は増えている現状があります。次のチェックリストに一つでも当てはまる項目があれば、腎臓の衰えが進んでいるかもしれません。

  • 疲れが抜けなくなった
  • 胃もたれがないのに吐き気
  • 皮膚のかゆみ
  • むくみがひどい
  • 尿が泡立つ
  • 尿の量や頻度が多い
  • 集中力が低下
  • 貧血が改善しない
  • 息切れや動悸
  • 体重が増加する

その他の腎臓のチェック項目

  • 高血圧
  • 血糖値が高め
  • 顔色が悪いと言われる
  • 健康診断でクレアチニンチが高いと指摘された
  • 健康診断で尿蛋白が見つかった
腎臓の衰えチェック

疲れが抜けなくなった

腎臓の機能が落ち始めた時に出てくる症状の一つ目が疲れやすさです。疲れやすさには様々な原因が考えられ、ストレス、グルテンによる全身の慢性炎症などがあります。しかし疲れやすさが短期間ではなくずっと続いている場合は、腎臓の機能低下を疑う必要があります。

腎臓が悪くなると疲れやすさが出てくる原因の一つとして体内に老廃物が溜まってしまうことが挙げられます。腎臓は血液の中から余分な老廃物をろ過することで尿を作っています。このような腎臓の浄水機能が弱まってしまうと体に老廃物が溜まってきます。老廃物が溜まれば、体に様々な不調が出てきます。

また腎臓の機能が落ち始めて、疲れやすさが出る原因として老廃物の蓄積と並んで重要なのが貧血です。

腎臓には血液を作るという非常に重要な働きがあります。成人の体内で血を作る場所は一般に骨髄ですが、実は腎臓ではエリスロポエチンという造血に欠かせない要素が産生されています。

赤血球は血の赤い成分であり、酸素を運ぶ働きをする血球で、一方白血球は免疫に関わる細胞です。これらは全て骨髄の中で最初は造血幹細胞として生まれます。この造血幹細胞が大人になるにつれて赤血球や白血球と言った、それぞれの役割を持った血球へと分化します。 この造血幹細胞が赤血球に分化するために必要なのがエリスロポエチンです。

つまり、腎臓の機能が低下するとエリスロポエチンが低下して、造血幹細胞が赤血球に分化することができなくなります。赤血球は体中に酸素を運搬して二酸化炭素を回収してくれるゴミ収集車としての役割があるため、このように赤血球が減って、貧血になると全身の細胞におけるガス交換が滞ってしまいます。細胞の活動において酸素が不足してしまうと細胞は窒息し、疲れやすさの症状として出てきます。

ただし女性の方は生理の関係で貧血になりやすく、その貧血の原因として代表的なものに鉄不足が挙げられます。もし生理に問題がなく、鉄もちゃんと摂っているにも関わらず貧血の症状が出た場合は、腎機能の低下を疑いましょう。

なぜ腎臓が弱ると疲れるのか

胃もたれがないのに吐き気

吐き気もまた様々な病気によって引き起こされます。吐き気があるからと言って一概に腎臓病だとは言い切れませんが、腎臓病によって吐き気が出るのは体内に蓄積した老廃物によって脳のオート中枢が反応してしまうため考えられています。

皮膚のかゆみ

皮膚の痒みには様々な原因があります。代表的なものでは虫刺されや蕁麻疹などがあります。このような多くの場合、皮膚の痒みがある時には見た目の異常が現れます。しかし皮膚に発疹がないにも関わらず、強烈に痒い場合は腎臓が弱っているサインかもしれません。

腎臓は、血液中の余分な物質を尿として排泄する器官です。しかし腎機能が低下すれば、このような余分な老廃物を尿として十分に排泄できなくなります。その結果、体内に老廃物が蓄積していきます。血液中を循環する、これらの物質は全身の組織に広がっていきます。皮膚の細胞もその例外ではありません。

腎臓で排泄しきれなかった物質が皮膚に届いて、それが刺激となって痒みを引き起こすことがあります。これは医学的に尿毒症と呼ばれます。これは本来尿として排泄されるはずの毒素が、皮膚に影響して強い痒みを起こしてしまう原因になります。

実際、研究では腎機能が低下することでインドキシル硫酸などの尿毒素が体内に蓄積することが確認されています。これが皮膚の神経を刺激して、強い痒みを引き起こすと考えられています。

当然皮膚の細胞にも老廃物が溜まり、ターンオーバーによってその毒素が表面に出てきます。そうなると皮膚のかゆみや色の変化などが出てきます。また老廃物が溜まった皮膚は当然老化します。特に腎臓機能の低下はお肌の美容にとっても大敵です。さらにこのような症状が進むと尿毒症という命に関わる症状にまで発展する可能性もあります。尿毒症は腎機能が正常の1/10にまで低下してしまった状態で、ほとんどのケースで透析導入が必要となります。

また透析患者を対象とした研究では、尿毒素の濃度が高い人ほど痒みのスコアが優位に高いことが報告されています。さらに腎不全では、皮脂線の機能低下が起こることも知られています。その結果、皮膚が極端に乾燥しやすくなります。

皮膚が乾燥すれば痒みが出やすくなるのは多くの方がご存知でしょう。通常であれば夏場はそれほど乾燥はしませんですが、夏にも関わらず乾燥が強くて痒いという方は、腎機能低下のサインかもしれないので注意が必要でしょう。

また、腎機能低下で忘れてはいけないのがリンの代謝異常です。リンは骨を作る大切なミネラルですが、現代では加工食品に多くの無機リンが含まれています。無機リンは、天然食品に含まれる有機リンよりも吸収率が高く、現代人はリンを摂りすぎる傾向にあります。

腎臓が健康であれば余分なリンは、尿として排泄されます。ところが腎機能が低下してしまえば、リンを十分に排泄できなくなります。その結果、血液中のリンの濃度が上昇してしまいます。この状態を高リン血症と呼びます。高リン血症は、皮膚の痒みや色素沈着の一因になると考えられています。さらにリンが体内に蓄積すれば、カルシウムとのバランスも乱れてしまいます。その結果、骨からカルシウムが溶け出して、骨が脆くなってしまいます。

むくみがひどい

健康診断でタンパク尿を調べる項目がありますが、タンパク尿検査では尿の中のアルブミンという物質の量を調べています。アルブミンは、血液中に存在するタンパク質のことで、正常であれば腎臓の中でろ過されることはありません。 しかし腎臓の機能が低下すると腎臓のろ過の働きをする部分が緩み、尿にアルブミンが出てしまいます。これがタンパク尿の正体です。

血液中に存在するアルブミンは、血管の中に水を引っ張ってくる作用があり、アルブミンが血液中にないと血管の中から水分子がどんどん漏れ出します。水分子を引き寄せて水漏れを防止するのが血管内に存在するアルブミンの役割です。

腎臓の機能の低下によってアルブミンが尿に出てしまうと血液中のアルブミンが不足します。すると血管内に水分子を溜めておくことができなくなり、水がどんどん血管外に漏出します。血管外に漏出した水は、脂肪や筋肉、皮膚などの血管外の組織に溜まり、その組織が水によって膨れ上がりむくみの原因になります。

尿が泡立つ

腎臓は尿を作る場所のため、腎機能が低下すると尿に異常が出始めます。このようなことから尿に泡出しや色の変化、尿量の変化などの違和感があれば、それは腎臓が衰えているサインです。特に重要なのが尿の泡立ちです。腎臓は、血液を濾過かして尿を作っていますが、このフィルターが壊れてしまうと本来漏れないはずのタンパク質が尿に出てきてしまいます。

タンパク質は、海面活性作用を持っており、腎臓が壊れて尿にタンパク質が漏れ出てしまえば、尿が泡立ちやすくなります。実際、腎臓病の診療ガイドラインでも継続する尿の泡立ちは、タンパク尿の可能性が高いと記されています。

さらに、尿の色にも要注意です。特に血尿が出てしまうパターンは、腎臓のフィルターが破壊されてしまうとタンパク質だけではなく赤血球まで尿中に漏れ出しています。赤血球は、血液の中で酸素を運ぶ大事な細胞であり、赤血球が尿中に漏れ出すと、肉眼では茶色から赤色の尿になることが知られています。特に肉眼で分かる血尿は、腎臓で炎症が起きているサインである可能性もあります。

また、尿の異常として尿量の変化も見逃すことはできません。腎機能が低下していくと、腎臓で尿をほとんど作れなくなり、1日400ml未満になる乏尿という状態になります。これは透析直前の危険なサインです。ただし腎機能低下の初期段階では、尿が増えて夜間頻尿になってしまうことがあります。

腎臓で作り出す尿というのは、厳密にコントロールされています。体内の老廃物をたくさん尿として出すために尿を作りすぎてしまえば、今度は体内の水分が奪れて脱水状態になってしまいます。このようなことから腎臓は、できるだけ 少ない水の量で大量の老廃物を濾過しようと努力します。

この機能のことを腎臓の尿濃縮力と言います。この尿濃縮力が低下してしまえば、少ない水で老廃物を濾過するために濃度の高い尿を作ることができなくなります。その結果、老廃物を体外に出すために多くの水が必要となって薄い尿が大量に作られてしまうことになります。

そうなると夜間にも薄い尿がたくさん作られ、膀胱に溜まりやすくなります。その結果、夜間貧尿になってしまうと考えられています。実際、腎臓病の研究でも腎機能低下の初期段階では、このように夜間貧尿が増加する傾向が確かめられています。

尿の量や頻度が多い

多尿の症状は腎臓病が進行していく中でも最も初期に出始める症状の一つとして知られています。これは腎臓における尿の濃縮力の減退によるものだと考えられています。人にとって渇きは危機的状況の一つのため、体の中に水分を沢山蓄えており、腎臓はなるべく尿の量を最小限に抑え、かつ尿の中に出す老廃物を最大化するために尿を濃縮します。

しかし腎臓が悪くなると尿の濃縮力が落ちて尿がだんだん水っぽくなり、多尿になっていきます。一方で頻尿もあり、腎臓が悪くなると多尿に加えて頻尿も出てきます。尿の量が増えればそれだけ膀胱に尿が貯まりやすくなり、当然トイレに行く頻度は上がります。

集中力が低下

腎臓病による集中力の低下には、体内に溜まった毒素が原因の場合もありますが、もう一つの原因が睡眠障害です。実は腎臓が悪くなると私たちの体内時計が狂ってしまうことが知られています。その原因はまだ未解明ですが、このような体内時計が狂ってしまうことで夜間の中途覚醒や睡眠の質の低下といった睡眠障害が現れてしまうことが分かっています。

汗がベトベトする

悪い汗で最も代表的なものはベタベタして、しょっぱい汗です。汗がベトベトになる原因を一言で言うと塩分濃度が高いことが挙げられます。本来、体の中の塩分は腎臓によってコントロールされています。腎臓が健康であれば多少しょっぱいものを食べすぎても、余分なナトリウムは腎臓で濾過されて尿として排出されます。

汗は、血液が滲み出る形で作られているため、血液中のナトリウム濃度が上がれば、当然汗の中のナトリウム濃度も上がってしまいます。その結果ドロドロでしょっぱい汗が出てしまいます。このようなことから慢性的にドロドロの汗が出続ける人は、腎臓の健康状態を疑うべきサインであり、決して見逃してはいけないと言えるでしょう。

また、もう1つベタベタした汗が出る大きな原因があります。それが脱水です。体内の水分が不足すると当然体液の濃度は上がっていきます。それによって汗 のべたつきや塩辛さが増します。特に50代以降では喉の乾きを感じにくくなることが知られています。このようなことから体が脱水になっても中々気づくことができません。

体が脱水になると、まず腎臓に大きな負担をかけます。また細胞に水分や栄養素が行き渡らなくなり、全身の組織が老化していきます。さらに肝臓や脳などで発生した疲労物質や老廃物を、綺麗に押し流してくれるのも水の大切な役割です。しかし水がなければそのような自浄作用は働きません。

貧血が改善しない

貧血と言うと鉄分不足によって息き切れが出るなどのイメージがあるかもしれ ません。しかし腎機能が低下することによっても貧血が起こることが知られています。これは腎性貧血と呼ばれています。腎臓は、私たちの赤血球を作り出すエリスロポエチンという重要なホルモンを分泌しています。

赤血球は、酸素を運ぶ大事な細胞であり、鉄を材料として酸素を全身に届けています。しかしサプリメントなどで鉄を摂っていても、腎臓が衰えてエリスロポエチンが十分に分泌されなければ、赤血球はきちんと作られません。このようなことから腎機能が低下すると、貧血になりやすくなります。そして腎性貧血が出ているということは、腎臓がかなり衰え始めているサインであると言えます。

実際、日本腎臓病学会のガイドラインでは、慢性腎臓病のステージ3 以降で、血液内のヘモグロビン値が優位に低下することが示されています。さらに腎臓の機能が低下すれば、体内の老廃物をきちんと排出できなくなります。その結果、体内に老廃物がどんどん蓄積していくことになります。このような老廃物の蓄積は、全身で慢性炎症を引き起こしてしまうことが知られています。

慢性炎症が起こると体内でヘプシジンというホルモンが増加します。ヘプシジンは、食事から摂った鉄の利用を妨げる働きがあるホルモンのことです。このようなことから体内に鉄があっても、赤血球をうまく作ることができなくなってしまいます。

例えば、貧血の人の多くは鉄が足りないからだと考えて、鉄剤やサプリメントを多く摂っていたとしても、腎機能が低下していればエリスロポイチンの低下とヘプシジンの作用によって鉄がきちんと利用されません。その結果、赤血球は増えないままです。

しかし赤血球が増えないにも関わらず、鉄剤を大量に飲み続ければ、体内に余分な鉄が溜まっていくことになります。利用されない鉄が増えるほど、体内で酸化が進んで体が錆びつくような状態となってしまいます。さらに過剰に蓄積した鉄は、肝臓などに沈着することがあります。これが進行するとヘモクロマトーシスという症状を引き起こすことがあります。

ヘモクロマトーシスでは、肝臓などの臓器に鉄が大量に沈着する症状で、CTなどの画像検査では肝臓がまるで金属のように光って見えることもあります。こういった症状は将来重篤な肝臓病に発展することもあります。このようなことから、鉄を摂っているにも関わらず貧血が改善しない方は、もしかすると腎性貧血の可能性があります。

食べてもいないのに体重が増加する

腎臓は、主に私たちの血液内の余分な物質を尿として濾過して、排泄するという役割をしています。このようなことから腎臓の機能が低下してくれば、体内の余分な物質をうまく排泄できなくなってしまいます。特に問題となるのが体内の水分やナトリウムが排泄できなくなってしまうことです。

これによって体に水がどんどん溜まり、むくみの原因になります。特に腎臓の機能が低下して、人工透析寸前になれば足首やまぶたといった場所に症状が出やすくなります。また腎臓の機能が低下してくるとタンパク尿という症状が出ることが知られています。

タンパク質は、本来尿から出ることはありませんが、腎臓の機能が低下し、本来ならフィルターにキャッチされて尿には出ないはずのタンパク質が漏れて尿に出てしまいます。このように尿にタンパク質が漏れ出てしまえば、血液中にあるアルブミンという大切なタンパク質も失われてしまいます。

アルブミンは、血液内に水分を保持するためのスポンジのような役割を持っています。私たちの血管は、ただの管ではなく無数の小さな穴が開いています。この穴から栄養素や酸素、水分などが組織に漏れすことで、細胞は血液から栄養を受け取っています。このような血管内と組織の水分量を調節する役割を持つのがアルブミンです。

しかし、血液内にある水を引き込むアルブミンが減ってしまえば、血管内で水を留めておくことができなくなってしまいます。それによって水がどんどん組織の外へと染み出てしまい、組織が水浸しになってしまいます。これが慢性的なむくみの原因になることが知られています。

さらに、腎臓が悪くなると心臓にも負担があることが知られています。腎臓は、本来老廃物だけではなく、余分な水を尿として外に出す役割があります。しかし、それができなくなれば体内に水が溜まり続けてしまいます。体内の水を押し出すポンプの役割をしているのが心臓なので、処理すべき水が多くなりすぎれば、心臓はより強い力で血液を送り出さなければなりません。

その結果、心臓は疲れます。そして将来的な心不全のリスクも高まります。実際、研究では腎臓病患者の約40%に心機能の低下が合併することが分かっています。

息切れや動悸

中高年以降の息切れには、様々な原因があります。最も多いのは心機能の低下や体力の低下、さらには貧血や筋力低下などです。そして腎機能の低下によっても、このような息切れや動悸が出ることがあります。

腎臓の機能が低下すれば、エリスロポイチンの低下やヘプシジンの増加によって腎性貧血という状態になってしまいます。この腎性貧血では、赤血球が十分 に酸素を運べなくなってしまいます。その結果、私たちの細胞は常に酸素不足の状態となってしまいます。酸素が足りない状態では、より多くの酸素を取り込もうとするため、少し階段を上っただけでも息切れしてしまう状態になります。

さらに貧血になると、酸素不足を補うため心臓がより強く速く拍動します。その結果、動悸が生じやすくなるメカニズムもあります。さらに代謝性アシドーシスがあり、これは体が酸性に傾いてしまう状態のことです。私たちは日頃のストレスや食生活の影響で体液が酸性に傾きやすい環境にあります。

本来であれば、この余分な酸性物質は腎臓が濾過して尿として排泄してくれます。しかし腎機能が低下すると、このような酸性物質を十分に排出できなくなります。その結果、血液が酸性に傾き、これが代謝性アシドーシスの状態になります。

体内の余分な酸を外に出す器官は2つあり、それが腎臓と肺です。腎機能が低下し、腎臓から酸を排泄できなくなれば、私たちは呼吸によって二酸化炭素を外に出すことで体内の酸を減らそうとします。その結果、呼吸が速くなって生き苦しさを感じることが知られています。

実際、研究でも重症の慢性腎不全患者では、代謝性アシドーシスとなり、呼吸数が増加するということが確認されています。このようなことから特に心当たりがないのに、なぜだか息き切りや動悸が続く方は、腎臓の機能低下のサインかもしれません。

腸腎連関

腸と腎臓は密接につながっています腸と腎臓は「腸腎連関」と呼ばれる相互関係にあります。腸内環境が乱れると、腸管から吸収される有害物質(インドキシル硫酸など)が増加し、腎臓への負担が増すことがわかっています。逆に腎機能が低下すると、毒素が血液中に蓄積されて腸内細菌叢に悪影響を与えます。

インディバで腸と腎臓の両方を温めてアプローチすることは、この連鎖的な悪循環を断ち切る手段として非常に理にかなっています。東洋医学でも「腎(じん)」は消化器系と深く関わると考えられており、腸腎連関の観点は西洋・東洋両方の視点から支持されます。

腎機能が低下する習慣

サプリメント

サプリメントの注意点が過剰摂取です。特に40代以降で腎機能が低下している場合は、サプリメントの成分によっては血中濃度が上昇し過剰摂取になりやすいことが挙げられます。例えばビタミンA、ビタミンC ビタミンEなどは、過剰に摂取してしまうと逆に体の酸化を促進させてしまうということが分かっています。

その他にも、ビタミンDやカルシウムも過剰摂取してしまうと、血液中のカルシウム濃度が非常に高くなり、高カルシウム血症を引き起こして消化管の不調や喉の渇きなどに繋がります。また漢方薬も、サプリメントと同じく精製の段階で無機リンが加えられており、いくら健康に良くても過剰な摂りすぎには注意しましょう。

赤身の肉

長生きにお肉が良いと言われる根拠は、高齢者に不足しがちになって いるタンパク質が豊富なことにあり、また幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの分泌を促してくれるからです。年を取ると痩せていることが大きなリスクなるため、タンパク質をしっかりと摂取して筋肉量を維持することが大切であり、お肉にはタンパク質をはじめとした沢山の栄養素が含まれています。

ただし、腎臓という観点では、肉類を過剰にも注意が必要です。動物性タンパク質に含まれているメチオニンというアミノ酸は、摂りすぎると腎臓に悪影響を齎すというデータがあります。ただしメチオニンでも、大豆、豆腐、枝豆などの植物性タンパク質に含まれている場合は、ほとんど吸収されないため腎臓に負担をかけません。

タンパク質と言っても動物性タンパク質と植物性タンパク質の2種類があり、このバランスが大切です。そのほかにもブロッコリーやアスパラガス、そばやアボカドに植物性タンパク質が多く含まれています。

水分不足

頻尿や尿漏れ、むくみが気になるので水分を控えめにしている場合は、脱水のリスクが高まってしまいます。そして脱水が起こると、軽度の場合は、めまいやフラつきが現れ、中程度になると頭痛や吐き気、体温上昇などが現れ、高度になると意識障害、痙攣、臓器不全といった症状が現れます。

そして、脱水は腎臓にダメージを与え、腎臓への血流が減少して血液中の老廃物がろ過させずに蓄積して炎症を起こし、腎臓にダメージを与えます。また腎臓に悪影響を与えるリンは、尿中に排泄されますが水分が少なくなり、リン濃度が高くなると腎臓にタメージを与えます。

ちなみに、コーヒーや緑茶は、利尿作用があるカフェインが含まれているため、カフェインによって水分が排出されてしまうため逆効果になってしまいます。

カフェインの摂り過ぎ

50代以上になると、夜間の貧尿や尿漏れに悩まされている人も多いんじゃないでしょうか。そのような夜間貧尿の原因が、毎日飲んでいるカフェイン飲料であるかもしれません。カフェイン飲料を飲むと利尿作用によって尿が出やすくなります。このような利尿作用は一時的なもので、それ自体はきちんと水分補給をすれば問題ないことが知られています。

むしろ、この利尿作用は体内の余分なナトリウムを外に押し出してくれるため、カフェイン飲料を飲んで尿が出た後に水などを補給することは、むしろ体には良いとも言えます。しかしカフェインは、別のメカニズムによって夜間頻尿の大きな原因になってしまうことが分かっています。

実はカフェインは尿に混じることで膀胱を直接刺激してしまいます。膀胱は刺激を受けると脳に尿の信号を伝えるという構造になっています。そのためカフェインを摂ると尿が溜まっていないにも関わらず、膀胱が刺激されることによって尿意を感じてしまい貧尿になることが知られています。

実際、女性の中には頻繁に尿意を感じてトイレに行きたくなるのに、いざ便座に座ってみるとそこまで尿が出ないという経験をしたことある方が多いんじゃないでしょうか。これは尿が溜まっていないにも関わらず膀胱が刺激されてしまっていることが原因です。カフェインは、その一因になるため、過活動膀胱など膀胱が原因の貧尿に悩まされている人は、一度カフェイン断ちを試してみる価値があると思います。

実際、研究ではカフェインの摂取量が多い女性ほど、頻尿のリスクが優位に高いことが報告されています。またカフェインを控えることで、膀胱の過剰な刺激を抑え、夜間のトイレ回数を減らすことができます。そして当たり前のことですが、カフェイン飲料は夜に飲んではいけません。利尿効果が寝ている間に出てしまって、夜間頻尿の原因になるからです。

このようなことからカフェイン飲料は、できる限り早い時間に摂るようにしましょう。ただし年を取ると肝臓でのカフェイン代謝能力が落ちてきます。若い頃であればカフェインを飲んで3から7 時間もすれば代謝されますが、年を取ると代謝にかかる時間が長くなり、午前中に飲んだカフェインが夜になっても残ってしまうことが起きます。このようなことから最近睡眠の質が良くない、きちんと寝ているのに疲れが取れない人は、もしかすると午前中に飲んだコーヒーなどのカフェインが原因かもしれません。

糖質・リン

炎症も腎臓の機能を低下させてしまうことが分かっています。血管が老化し、硬くなってしまった状態を動脈硬化と言いますが、腎臓に存在しているたくさんの毛細血管に動脈硬化が起こることで、腎臓の機能が低下します。当然食べ物が腎臓に非常に大きな影響を与えますが、特に糖質はなるべく控えるようにするべきです。

糖質によって腎臓の血管が傷つき、腎臓の機能が低下してしまうということが明らかになっています。なぜなら糖質が小腸から吸収されると、血液中のブドウ糖が増え、その量が多い高血糖になると、ブドウ糖が血管の壁にある内皮細胞に入り込んでダメージを与えます。そこで活性酸素が発生し、細胞を錆びつかせ、老化の大きな原因となります。

さらに、内皮細胞に入り込んだブドウ糖は、細胞の中のたんぱく質と結合しAGEという物質となり炎症を起こします。その炎症によって活性酸素が発生し、血管の内部にAGEがこびりつくとその周りも酸化してダメージを受けます。そしてダメージを負った血管は、厚く、硬く、もろくなっていき動脈硬化が起こります。

一方で、加工食品に含まれているリンを過剰に摂取し、血中のリンの濃度が上がってしまうと腎臓に対する悪影響をはじめとした様々な体の不調が現れるようになります。またリンが近年では老化を加速させる物質であるということも明らかになっています。

リンを減らすためには、食品添加物に使われている無機リンを摂らないことが大切です。加工食品に多く使われる無機リンは、食品中に元々含まれている有機リンと比較して腸から吸収されやすく、血中のリン濃度を上昇させることが分かっています。

内臓脂肪型肥満

過食や運動不足などによって内臓脂肪が蓄積した内臓脂肪型肥満は、リンゴ型肥満とも呼ばれており、特徴はお腹がぽっこりと出ていることが挙げられます。この内臓脂肪型肥満は、腎臓に悪影響を与えてしまうということが分かっています。

米国腎臓学会の学会誌に発表された研究では、内臓脂肪型肥満の人はそうでない人に比べ腎臓の機能が低下して血圧が高めであり、年齢が進むと慢性腎臓病を発症するリスクが高い傾向にあるということが分かっています。健康診断でメタボと診断されていたり、お腹周りが気になる人は、普段の食生活を見直して内臓脂肪をできるだけ減らすようにと心がけて下さい。

トイレを我慢する

トイレを我慢してしまうと体に様々な不調が起こってきます。トイレを我慢することで、まず一番初めに負担がかかるのが膀胱です。膀胱は尿を貯めておく場所であり、トイレを我慢すれば我慢するほど膀胱は膨らみます。このように膀胱に負担がかかると、多くの場合膀胱に炎症が起きる膀胱炎になります。

また、排尿を長時間我慢すると膀胱内の圧力が高まり、膀胱尿管逆流と呼ばれる現象が起こりやすくなります。尿が腎臓へ逆流し、圧力負荷が繰り返されることで、腎機能の低下につながります。腎臓は圧力に弱い臓器であり、慢性的な負担は機能低下を招きます。

さらに、排尿欲求を我慢し続けると交感神経が過剰に働いて血管が収縮し、腎臓の血流が低下します。自律神経が乱れることで過活動膀胱(膀胱に尿が溜まっていないのに強い尿意を感じる状態)になるリスクもあり、腎臓の健康のためにも、尿意を感じたら早めにトイレに行く習慣をつけることが重要です。

さらにそこに感染が重なると膀胱内で細菌が増殖し、尿管を通って腎臓に逆流すると腎臓にも細菌が感染します。このように膀胱からの逆流によって腎臓が感染してしまうことを腎盂腎炎(じんうじんえん)と言います。腎盂腎炎が繰り返し起こることで腎機能が低下することが知られています。研究では、排尿を我慢する習慣がある人ほど尿路感染の再発率が高いことが報告されている。

水分摂取を控える

トイレを我慢してはいけないという対策として、トイレに行きたくならないように水分摂取を控えてしまう方がいます。特に年を取ると喉の渇きを感じにくくなり、体が脱水状態に陥っていることがよくあります。夏場になって高齢者の熱中症が問題になる原因の一つと考えられています。

また、水不足によるデメリットとして何より怖いのが腎血流の低下です。腎血流とはその名の通り腎臓に流れ込む血の量のことです。腎臓は血液をろ過する 浄水器ですが、浄水器はそこに水が流れ込んでこなければ浄水作業を発揮することができません。水分摂取を控えて体が水不足になると水の来ない浄水器と同じように腎臓がその機能を最大限発揮することができなくなります。

東洋医学に基づく黒い食べ物

いつまでも若々しくありたいと思うのであれ大切すべき臓器が腎臓です。なぜなら腎臓は血液を濾過し、老廃物を体外に排出するだけでなく、体内の水分や電界質のバランスを調整し、血圧の管理やホルモンの生成など多岐に渡る重要な役割を担っているからです。

腎臓の健康が損なわれれば、これらの機能が低下し、疲労感やむくみ、血圧上昇といった様々な健康問題が発生しやすくなります。また腎機能が低下すると他の臓器にも負担がかかり、糖尿病や心疾患といった慢性疾患のリスクも高まってしまます。

また腎臓は1度損傷を受けると元の状態に戻すことが難しいため、日々のケアが重要で、適度な水分摂取や塩分や糖分の過剰摂取を避けるとともに腎臓に良いとされる食材を積極的に取り入れることで腎臓の健康を守っていくことが大切です。

その腎臓に良い食べ物にはある共通点が存在しています。その共通点とは黒い色の食べ物です。腎臓に良いとされる食べ物は黒い色をしたものが多いことが特徴です。例えば黒豆、黒ごま、昆布、椎茸、黒酢など私たちの身近にも黒い色を持つ食材が数多くありますが、これらが腎臓の健康に良いとされるのには 実は深い理由があります。

この黒い食べ物が腎臓に良いという考え方は、東洋医学に基づいた知恵として古くから伝えられてきました。東洋医学では五臓五色という考え方があり、五臓、つまり肝臓、心臓、脾臓、肺、そして腎臓に対してそれぞれ特定の色が対応していると考えます。この考えでは腎臓は黒の色に対応しているとされ、黒い食べ物を摂ることで腎臓の機能が補われ元気な状態を保ちやすくなるとされています。

また、黒い食べ物の健康効果については現代科学でも注目が集まっており、抗酸化物質やフィトケミカルなどの成分が豊富に含まれていることが確認されています。黒豆や黒ごまには、ポリフェノールが多く含まれており、抗酸化作用が強いことで知られています。この抗酸化作用が腎臓を活性酸素から守って細胞の老化を防ぐ手助けとなってくれます。また昆布や椎茸にはミネラルが豊富に含まれており、腎臓のデトックス機能を支える役割も期待できます。

さらに東洋医学で重視される陰陽五行の考え方では、腎臓は体の水の流れを司るとされ、生命エネルギーの源とされています。腎臓を健康に保つことで体全体の水分代謝が良くなり、免疫力も高まると考えられてきました。こうした東洋医学の知恵が現代の研究においても実際に健康に寄与することが明らかになっています。

また腎臓に良いとされる黒い食材は他にも血流改善やホルモンバランスの調整にも効果があると期待されています。例えば黒酢に含まれているアミノ酸は血液をサラサラにして血流を良くする効果があり、腎臓への血液循環をサポートしてくれます。血液が腎臓にしっかり行き渡ることで老廃物のろ過機能がスムーズに働いて体全体の健康が保たれます。

海苔

そして数ある黒い食べ物の中でもとても食べやすく、毎日食べていただきたいのが海苔です。海藻由来の真っ黒な海苔には、たっぷりのカリウムによる利尿作用や水溶性食物性による腸内環境改善効果、さらには良質なビタミンによる貧血予防効果などの腎臓に関する様々な健康効果があります。腎臓にとって過剰な塩分、すなわち過剰なナトリウムは大きな負担となりますが、カリウムによって余分なナトリウムが速やかに排出されて腎臓への負担を減らすことができます。

また海苔には水溶性食物繊維がたっぷり含まれており、水溶性食物繊維は体内でゲル状に 変わり水分を含んで腸内をゆっくり移動する性質があります。この性質が腸内環境の改善や血糖値の安定、コステロールの低下など、様々な健康効果を引き出してくれます。さらに海苔の水溶性食物繊維には腸内環境を整える働きがあり、腸内細菌にとっての栄養源になります。

腸内の善玉菌は、この水溶性食物繊維を発酵して短鎖脂肪酸という私たちにとって有益な物質を作り出してくれます。この短鎖脂肪酸は腸内のpHを下げ、悪玉菌の増殖を抑制する他、腸壁を保護し、腸内のバリア機能を高める役割まで果たしています。このため腸内環境が改善され、便秘予防や消化吸収の効率向上にも役立ってくれます。

また、血糖値の安定にも効果的で水溶性食物繊維は食事からの糖の吸収速度を穏やかにして、血糖値の急激な上昇を防いでくれる効果もあります。またコレステロール値の低下にも役立ちます。水溶性食物繊維は腸内で胆汁酸と結びついて、これが便と一緒に排出されるため体内のコレステロールの最吸収を減らし、血中の悪玉コレステロールの低下につながります。

このように水溶性食物繊維によって腸内境が改善してくれれば、腸は全身の臓器とつがっているため全身の臓器まで自動的に健康になり、ひいては腎臓も健康になっていきます。そして海苔には水溶性食物繊維だけでなくビタミンB12や葉酸、鉄といった栄養素によって貧血を予防してくれる効果まであります。実は腎臓は血を作るために非常に重要な臓器です。

血液は骨の中心部分にある骨髄という部分で作られていると言われていますが、血を作るためには腎臓から分泌されるエリスロポエチンというホルモンが必須です。そのため慢性腎臓病になると尿が出なくなって血液が汚れるのみならず、腎性貧血という貧血状態に陥ってしまうことが知られています。

逆に鉄やビタミン不足によって貧血になれば、もっと血を作らないと腎臓が頑張りすぎてしまい、腎臓に過剰な負担がかかってしまうことになります。このような事態を予防するためには鉄や葉酸、ビタミンB12といった造血に必要な栄要素を日頃から摂取してあげる必要があります。

特に重要なのが葉酸やビタミンB12であり、貧血予防のために鉄が大事というのは良く知られていますが、葉酸やビタミンB12といった栄養素は鉄のように血液の材料になるわけではないですが、血を作るために不可欠なビタミンです。葉酸やビタミンB12が不足すると赤血球が変な形に作られてしまい、結局は脾臓で破壊されて貧血になってしまいます。

キクラゲ

キクラゲは、クラゲでも海藻でもなくキノコの一種です。元々は中国の植物で中華料理に多く使われますが、昨今はその健康効果が注目されることで日本でも栽培されるようになり、国産のキクラゲを手に入れることができるようになりました。

キクラゲには、ナトリウム排泄を促すカリウムや腸内環境を改善する食物繊維など、腎臓に良い効果が詰まっています。またキクラゲには、腸内の善玉菌を増やしてくれるβ-グルカンという珍しい栄養素も豊富です。さらにキクラゲの特徴として豊富なビタミンDを含んでいる点も挙げられます。

キクラゲのビタミンDの含有量は、キノコの中でもトップクラスに高いことで有名です。このビタミンDと腎臓には密接な関係がり、ビタミンDは腸からカルシウムを吸収し骨を強くする作用がありますが、そのビタミンDを活性化するのが腎臓です。そのため腎臓が悪くなると活性型ビタミンDが減ることでカルシウム吸収が低下し、骨がスカスカになることが知られています。

ビタミンDが少ないと限られたビタミンDを活性化するために腎臓が頑張りすぎてしまい、腎臓に負担をかけてしまいます。そのため腎臓の健康のためにも、また骨を丈夫にするためにもキクラゲからビタミンDを摂ることが重要です。

しじみ

しじみには、タウリンという栄要素が豊富に含まれています。タウリンは細胞の浸透圧を調節し、腎臓の負担を軽減する働きを持っています。特に腎臓の機能が低下すると体内のナトリウムや水分バランスが乱れやすくなりますが、タウリンはそのバランスを適切に保つのに役立ってくれます。また血圧を安定させる効果もあり、高血圧が腎臓に影響を及ぼすのを防ぐことにもつながります

また、しじみには亜鉛や鉄といったミネラルも豊富で、これらの栄養素も腎機能の維持には不可欠なものです。特に亜鉛は腎臓の細胞修復を助け、炎症を抑える働きを持っています。腎機能が低下すると炎症が慢性化しやすくなるため、しじみを摂取することで、その炎症を抑えて腎臓のダメージを防ぐことができます。

また、鉄は酸素の運搬を腎臓の細胞が正常に機能するためのエネルギー供給を サポートしてくれます。貧血気味の人は腎臓の働きが低下しやすいため、しじみを取り入れることで腎臓の血流を改善し、全身の代謝をスムーズにすることができるでしょう。

しじみの腎機能向上効果を最大限に引き出すには、しじみ汁として摂取するのが最も効果的です。しじみのエキスには、オルニチンやタウリン、ミネラルが溶け出しており、それを汁ごと摂取することで栄養を無駄なく吸収できます。特に朝の空腹時にしじみ汁を飲むことで、腎臓が効率よく浄化され、デトックス効果を発揮しやすくなります。さらに味噌を加えることで発酵食品の力もプラスされ、腸内環境の改善にもつながります。

黒豆

黒豆の黒さの秘密も黒米と同じアントシアニンです。黒豆は正式名称を黒大豆と言って大豆の一種であり、アントシアニンだけではなくたっぷりのイソフラボンも含まれています。そのため黒豆はブルーベリーの大豆バージョンであると言えるでしょう。お勧めできるのが黒豆納豆で、実は大豆と同じく黒豆も納豆として食べることができます。

腎機能を改善する飲み物

グァバ茶

グァバは、パパイヤやマンゴーなどと並ぶ代表的な南国の果物の1つで栄養化が高いことから世界的にもスーパーフードとして知られています。グァバ茶は焙煎したグァバの葉やグァバの実を抽出して作ったお茶のことで、様々な健康効果があるとして注目されています。中でもグァバ茶には高い腎機能の保護効果があることが知られています。

日本人の透析患者数は年々増え続け、全国で35万人もの方が週3回病院に通って1回数時間の人工透析を余儀なくされています。また新たに透析を始めた患者さんの数も年間4万人以上にも及び、今後も腎臓を悪くして透析をせざる負えなくなる方はどんどん増えていくことでしょう。

そんな透析になってしまう原因の第1位は実は糖尿病であり、平成10年以降透析の原因のトップを締め続けその割合は、全体の43%の約半数の人が糖尿病が原因で透析になっているのが現状です。逆に言えば透析になるような重度の腎不全を予防するためには、その原因である糖尿病を予防することが不可欠になります。日本では糖尿病の可能性が否定できない予備群も含めると糖尿病の患者数は全国で2000万人もいると言われており、その数は年々増え続けています。

グァバ茶には、タンニンやケルセチンといった数々のポリフェノールがたっぷりと含まれていて、これらのポリフェノールの中には糖質を吸収しやすい形に分解する酵素を阻害してくれる働きのあるものがあります。そのため食前や食中食後にグァバ茶を飲むことによって糖分の吸収が穏やかになり、食後血糖を下げてくれる効果が期待できます。

実際に、40歳以上の被験者にグァバ茶を飲んでもらい、食後の血糖値を調べた実験では食後の血糖値の優位な低下が認められています。糖尿病の中でも食習慣を始めとする生活習慣の乱れが原因とされる新型糖尿病は、食後血糖の大幅な上昇である血糖値スパイクが大きな発症要因の 1つと考えられています。食前から食後にグァバ茶を飲むことによって血糖値スパイクを抑えることができれば、それだけ糖尿病の予防効果が期待できます。

さらに腎臓を保護してくれる効果についてもグァバ茶は有用性が高いことが示されています。糖尿病腎症を患っているマウスにグァバ茶の熱水抽出物を7週間経口で投与した実験では、傷ついた腎臓の組織が有意に減少することが分かっています。また正常なマウスへの糖の負荷試験でもグァバ茶の熱水抽出物の投与によって血糖値の低下が認められることから、グァバ茶には高い糖尿病腎症予防、治療効果があるということが分かります。

そしてグァバの効能は、腎臓を守ってくれる作用だけではありません。糖尿病は血糖の変動だけではなく、肥満や高血圧などの様々なリスクファクターがあることが知られていますが、グァバ茶はこれらを予防することで関節的にも糖尿病の発症を防いでくれることが期待できます。

例えばグァバの葉や果実には、豊富なカリウムが含まれています。私たち日本人の多くは日頃の食生活から塩分がどうしても過剰になってしまいがちですが、グァバ茶を飲むことで含まれるカリウムが体内の余分な塩分の排泄を促し、血圧を調整してくれる作用があります。

また、グァバ茶のポリフェノールによって糖の吸収が緩やかになれば、それだけ中性脂肪に変換されるエネルギーも減ってダイエット効果を得ることができるでしょう。平均年齢56.1歳の男女およそ1万人を調査した研究では、標準体重の人に比べて肥満の人は2型糖尿病を発症するリスクが6倍も高いことが分かっています。

さらにこの研究では、遺伝的なリスクがあり、かつ肥満の人はそうでない人に比べ2型糖尿病を発症するリスクが14.5倍にも膨れ上がることが分かっています。さらに40歳から69歳の男女 4647人を18年以上に渡って追跡調査した日本の研究では、BMIが30以上の肥満では、死亡リスクが1.36倍に上昇することも分かっています。

リンゴ酢

リンゴ酢は腎臓に悪いという噂を、1度は聞いたことあるかもしれません。しかしリンゴ酢は腎臓に決して悪くなく、腎臓の健康のためにむしろ摂取していただきたい飲み物です。しばしばリンゴ酢が腎臓に悪いと言われるのは、リンゴ酢に豊富なカリウムが含まれているからです。ですがカリウムは腎血管の高すぎる血圧を下げてくれるため、むしろ腎臓の健康には良いです。

ではなぜカリウムが含まれるリンゴ酢が腎臓に悪いと言われているのか、その理由は腎臓の機能が衰えていってしまうとカリウムが尿として排泄できなくなってしまうためと言われています。カリウムが排泄できなくなり、血液中にカリウムが溜まってしまうと重篤な不整脈のような病気が起こってしまうことが知られています。そのため透析をしている腎不全の方などは厳しいカリウム制限が指導されています。ですが、これはあくまでも腎不全に陥ってしまった場合です。

検診などで多少クレアニン値の高値を指摘されたぐらいでは、まだ腎臓は腎不全の段階に陥っておらず、健康的な習慣によって腎機能を取り戻すことが可能です。

また似たような話に腎臓が悪い人はタンパク質を取らない方が良いという説もあります。これもカリウムと同様に腎機能が悪化した人だけに当てはまり、多少腎臓が衰えているぐらいではタンパク質を制限する必要はないでしょう。

私たちの体の中では常にタンパク質が合成、分解されて新陳代謝が起こっています。腎不全になるとタンパク質の新陳代謝で出たゴミが血液に溜まり、カリウムの時と同じように様々な病気を引き起こしてしまいます。特に筋肉量が減りがちな中高年以上では、タンパク質は食物繊維と並んで重要な栄養素となってきます。

オートミルク

オートミルクは植物由来のミルクの一種ですが、血管と腎臓の健康を同時にケアできる飲み物です。オートミルクは大麦から作られており、原材料に含まれている栄養素が血管と腎臓にとって非常に有益です。特に食物繊維の一種であるβグルカンが豊富に含まれており、βグルカンはコレステロールを下げる効果があり、血液中の余分な脂質を排除する働きがあります。これによって血管の内壁に脂質が蓄積するのを防ぎ、動脈硬化のリスクを低減してくれます。

さらにオートミルクにはカリウムが含まれており、これが体内のナトリウム量を調節する役割を果たします。ナトリウムは摂り過ぎれば血圧を上昇させる原因になりますが、カリウムがその作用を緩和して、血圧を安定させる効果を発揮してくれます。寝る前にオートミルクを飲むことで睡眠中に血圧がさらに安定し、心臓や血管への負担も軽減することができるでしょう。

またオートミルクには抗酸化物質が含まれており、抗酸化物質は活性酸素抑制し、血管の内壁にダメージを与える炎症も減らす働きがあります。この作用によって血管の弾力性が保たれ健康な血流が維持されます。

また睡眠中は、体は自然と修復モードに入るため、このタイミングでオートミルクを飲むと血管がリラックスし、血流が改善され、朝起きた時体が軽く感じられるかもしれません。さらにオートミルクに含まれているカリウムとマグネシウムは、腎臓の機能をサポートしてくれる栄養素で、これらの成分は腎臓の負担を軽減し、腎機能低下を予防する手助けになります。さらにオートミルクに含まれているβグルカンは腸内環境を整えてくれ、腎臓に 負担をかける有害物質の節制を抑える働きもあります。

また、オートミルクは血管と腎臓の健康を守るだけでなく、睡眠の質を向上させる効果もあり、大麦に含まれているトリプトファンという成分が体内でセロトニンを生成し、リラックス効果をもたらします。セロトニンはメラトニンという睡眠ホルモンの材料になるため、深い眠りへと導いてくれます。

東洋医学×インディバで腎臓ケア

東洋医学の「腎」の臓は、西洋医学の腎臓とは異なり、腎臓そのものだけでなく、膀胱や耳も含みます。また水分の代謝にも大いに関係しますが、重要な働きとして生命の根である「精」を蔵していることが挙げられます。「精(先天の精と呼ぶ)」は、生まれながらに持つ体質的な精力のこととして考え、年齢を重ねる(老化)、病気で体力が低下などして腎機能が低下し、腎臓病など腎機能になんらかのトラブルが出てくると、体が冷えやすくなったり、寒気を感じやすくなったりします。

その他に東洋医学的な「腎」の弱りは、冷え、首肩こり、腰痛、霞目、手足のむくみ、リンパの腫れ、不安感、疲労感、倦怠感などの症状に現れます。

東洋医学では「腎陽(じんよう)」とも言い「腎には体をポカポカと温める働き」があると考えられています。

築賓(ちくひん):膝裏のシワと内くるぶしを結んだ線の下から1/3に当たる部分

築賓(ちくひん)

そして腎機能を高めるツボとして代表的なのが「築賓(ちくひん)」です。腎機能が弱っている人は、ここを押すと強い痛みを感じますが、下半身の血流を改善し、冷えや、足のむくみ、腰痛などの緩和にも効果的です。「築賓」腎経のツボで、ふくらはぎの内側に位置します。

湧泉(ゆうせん):土踏まずの前の方の中央にあって、足の指を曲げたときに最もへこむところ

湧泉(ゆうせん)

足裏の「湧泉(ゆうせん)」も冷えに効くツボとして、よく知られています。「湧泉(ゆうせん)」は、腎経の起点であり、足先から全身の血行を促進するツボです。

腎兪(じんゆ):背骨中心から指2本分外側

腎兪(じんゆ)

そして腰にある「腎兪(じんゆ)」は、脊椎(背骨)の両わきを通る膀胱経に属する「兪穴」の一つで、自律神経と内臓のつながりに作用するため、内臓疾患の治療には欠かせないツボです。特に腰痛治療に使われる定番ツボでもあり、腎兪への刺激は、腎臓の血流を直接増やす効果や腰痛の改善にも役立ちます。

これらは、腎機能が落ちている人にとって、大変有用なツボです。腎臓の血流が低下すると、体が冷え、血流が悪くなれば、腎臓のろ過機能は低下して、体内に老廃物が溜まります。そのため、インディバで温めながら、これらのツボを刺激することで、冷えや腎臓への血流を改善し、腎機能の向上に繋がります。

インディバが腎臓にアプローチできる仕組み

インディバは0.448MHzという高周波エネルギーを体内に届ける医療由来の温熱機器です。大きく分けて2つのモードがあります。

CAPモード(キャパシティブ)は体表面に近い組織、つまり脂肪層や皮膚に作用します。一方、RESモード(レシスティブ)は電気抵抗の高い「骨・筋肉・内臓」などの深部組織まで熱を届けられるのが特徴です。

腎臓は背中の深部(脊椎の両側)に位置するため、通常の温熱ケアでは十分に温めることが難しい臓器です。しかしインディバのRESモードを使うと、体の芯から腎臓周辺の血流を促進し、老廃物の濾過・排泄機能をサポートすることが期待できます。

施術後の効果を高めるアフターケア

インディバ施術後は、体内の代謝と血流が高まっている時間帯です。この「ゴールデンタイム」に以下を心がけると効果が持続しやすくなります:

・施術後30分〜1時間以内に水または温かい飲み物を500ml以上摂取する
・入浴は38〜40℃のぬるめのお湯に15〜20分つかる(サウナは避ける)
・激しい運動は翌日以降に(施術当日は軽いストレッチ程度に)
・アルコールは施術後24時間は控える

インディバ腎臓ケアを受ける前に確認すること

以下に当てはまる方は施術前に必ずご相談ください:

・腎不全・慢性腎臓病(CKD)の診断を受けている方
・ペースメーカーや体内金属(人工関節など)が入っている方
・妊娠中または妊娠の可能性がある方
・心臓・循環器系の重篤な疾患がある方
・体内に悪性腫瘍がある方

これらの禁忌は、インディバの高周波エネルギーが体内の電子機器に干渉したり、血流促進が逆効果になるリスクがあるためです。安全に施術を受けていただくため、問診を徹底しております。

よくある質問(FAQ)

Q. 腎臓に疾患がある場合でもインディバを受けられますか?
A. CKD(慢性腎臓病)などの診断を受けている方は、必ず事前に主治医にご相談ください。インディバは腎臓への血流を促進する効果が期待できる一方で、腎臓への負荷が禁忌となる場合もあります。当サロンでは問診票にてご確認し、必要に応じて施術をお断りする場合があります。

Q. 効果を感じるまで何回くらい必要ですか?
A. 個人差がありますが、一般的に3〜5回を目安にご来院いただくと、疲労感の変化・むくみの軽減を実感される方が多いです。当サロンでは東洋医学の視点も取り入れながら、体質に合わせた施術回数をご提案しています。

Q. 東洋医学(美容鍼)との組み合わせは効果的ですか?
A. はい、非常に相性が良いと考えています。美容鍼でツボを刺激しながらインディバで深部を温めることで、腎臓への血流促進効果が高まります。当サロンでは組み合わせメニューもご用意しています。

【本コラムの監修】

恵比寿院長

HARRNY 院長/鍼灸師 菊地明子

・経歴
大学卒業後、美容の世界に入り、セラピストへ。豊富な美容知識や実務経験を活かし、その後、10年間は大手企業内講師として美容部員やエステシャンの育成、サロン店舗運営のサポートを行う。現在は、セラピスト、エステティシャン、美容カウンセラー、鍼灸師の経歴を活かし、お肌とこころと身体のトータルビューティースタイルを提案。表面だけでなく根本からのケアとして、老けない生活についてのコーチングを行う。

関連記事

  1. インディバでお腹を温める

  2. 目元整形とインディバ術後ケア

  3. インディバで胸の筋肉を柔らかくしてバストアップ

  4. インディバで腸マッサージ

  5. 二重整形とインディバ術後ケア

  6. インディバとキャビテーションの違い

  7. インディバで深部温度を上げる

  8. インディバとハイパーサーミア

  9. 美容整形とインディバ術後ケア

  10. インディバと脂肪細胞

  11. インディバ育毛ヘッドスパ

  12. インディバで薄毛ケア

  13. インディバで肝臓ケア

  14. インディバ で体を温める

  15. インディバフェイシャルの効果