インディバとキャビテーションの違い

    インディバとキャビテーションの違い

    インディバやキャビテーションはどちらも痩身目的で利用されていますが、痩せる原理は全く違います。インディバはラジオ波(RF/高周波)、キャビテーションは超音波による痩身効果を期待するものです。またよく聞く文言が、脂肪を溶かすから痩せるという話です。しかし、ラジオ波では脂肪は解けません。これはキャビテーションに言えることです。このような違いについて確認しましょう。

    キャビテーションの特徴

    キャビテーションは、超音波(細振動)により脂肪細胞壁を破壊することができます。そして分解した脂肪が体内に老廃物として流されて、血液やリンパなどを通じて体外へ排出されます。このように脂肪細胞を小さく崩すことで、自然とサイズダウンになります。また脂肪吸引などをすることもなく、体の外から超音波を当てるだけなので、施術時間も短く体の負担も少なくすみます。

    さらに血流が良くなれば、体の代謝も上がるので冷え性の改善や、むくみ解消にも効果があると言われています。またセルライトを分解し柔らかくすることもできるので肌に現れた凸凹も滑らかになります。

    特にキャビテーションは、短期集中で成果が分かりやすい特徴があります。また集中して痩せたい部分に超音波を当てることができるので、部分痩せにも向いています。そして、一度破壊された脂肪細胞は再生しないため、リバウンドしにくいという特徴があります。

    一方で、破壊された脂肪細胞は肝臓で分解された後に腎臓でろ過されて体外へ排出されるので、肝臓と腎臓への負担が大きくなると言われています。そして良く聞かれるのが、施術時にキーンとなる金属音が骨に響き不快に感じる方がいます。これは超音波が骨に当たった時に起こる骨伝導です。頭痛持ちや金属音が苦手な人は避けた方が良いです。

    インディバの特徴

    キャビテーションは、即効性が高く、短期間で効果を出せますが、インディバは即効性の面では劣ります。どちらかと言えば長期的に体質改善をして理想のボディを保ちたい人や痩身だけでなく総合的な美容効果を手に入れたい人に適しています。

    まずインディバで痩せる理由は、キャビテーションのように脂肪を破壊するのではなく、ラジオ波の深部加温により代謝を高めて脂肪分解を促し、血行やリンパの流れをよくすることでむくみが取れるからです。

    よく運動なので脂肪を燃焼するというのがありますが、実は脂肪は分解されるだけです。運動によってエネルギーが足りなくなると分解した脂肪をエネルギーに変換することで痩せていくのです。

    運動と同じように体温を上げて、基礎代謝量を増やすことで痩せやすい体質になることができるのがインディバの特徴です。そのため代謝率を高めての痩身のため短時間での痩身にはあまり向いていません。劇的に変化することもありますが、それはあくまで血行やリンパの流れが良くなってむくみが取れた結果です。

    特に冷え性の方は血行が悪いため、体温が上がりづらく脂肪の燃焼がスムーズに行われていません。しかしラジオ波は深部加温により、血管を拡張させ全身の血行を良くすることで、基礎代謝が上がり、冷えやむくみの症状も良くなって、結果的に痩せやすい体になります。これらから、冷えで基礎代謝が落ちてしまって、かつ脂肪の量が多い人に向いている施術と言えます。

    また、ラジオ波のほぐし効果はすぐに実感して頂けます。特にハンドマッサージなどでは届かない体の奥にある筋肉などは、内部から発生するジュール熱によってリンパケアができます。そのため肩こり解消、腰痛改善なども期待できます。そして代謝が促されると自律神経のバランスも整います。それによってストレス解消、疲労回復や更年期障害の軽減などの効果も報告されています。特にストレスが太る原因になってしまう方も、ストレスレスの健康な体を手に入れることができることが大きなメリットと言えます。

    そしてラジオ波の美容効果が高いのは、線維芽細胞に働きかけ、コラーゲン生成を促進させることができるからです。また即効性を感じるのは、ラジオ波をお顔に当てると熱で真皮のコラーゲン繊維が収縮します。そうすることで皮膚が引き締まり、シワ・たるみの改善とリフトアップができることでしょう。

    東洋医学でセルライトを改善する

    セルライトは、多くの女性が悩み、特にお尻周りや太もものセルライトは目立ちやすく部分です。セルライトは皮膚の下に溜まった脂肪細胞が、繊維状の組織に押し出されることで生じる、ぼこぼことした外観のことを指します。このような肌がオレンジの皮のように見えることから英語ではオレンジピール スキンとも呼ばれています。

    セルライトの形成にはいくつかの要因があり、主な原因としてはリンパの流れが悪くなると体内の余分な液体が溜まりやすくなりセルライトの原因になります。リンパの流れを改善するためには、カリウムの摂取が重要となり、カリウムは体内の余分な水分を排出する役割を持ちます。カリウムの1日の推奨摂取量は4700mgですが、多くの人がこれこれを満たしていません。食品からの摂取する場合、例えばバナナ1本には約300mgのカリウムが含まれています。その他のカリウム豊富な食品としては、ほうれん草、さつまいも、アボカドなどがあります。

    またリンパの流れ以外にも、加齢よる筋肉の萎縮によってセルライトが形成される原因となります。これには副腎が関与しており、卵巣の機能が低下すると副腎がバックアップとして働くのですが、ストレスなどを受けていると様々な問題を引き起こしています。その結果、水分問題や筋肉の喪失によってセルライトが形成される原因となります。副腎を強化するには、適切な睡眠や運動、ライフスタイルの改善が必要です。

    東洋医学では、セルライトとは体内の気や血の流れが滞り、特に瘀血や気滞、脾の機能低下によって生じると考えられています。脾は消化吸収を司り、体内の気や血を生み出す重要な役割を持っています。この脾の機能が低下すると体内の水分代謝や毒素の排出が滞りやすくなり、セルライトの原因となります。これらの不調が体内に毒素や余分な水分を溜め込み、結果として皮膚の下の脂肪組織に異常を引き起こし、セルライトを形成します。

    セルライトには体内の気や血の流れを、よくすることが重要であり、そのためには血海(けっかい)、気海(きかい)、陰陵泉(いんりょうせん)といったツボがおすすめです。これらのツボは、それぞれ血の循環を促し、気の流れを促進し、脾の機能をサポートします。定期的なツボへの刺激は、セルライトの解消に役立ちます。

    血海(けっかい)
    気海(きかい)
    陰陵泉(いんりょうせん)

    セルライトは部分的な問題に見えますが、その根本は全身の気や血の流れにありので、セルライトの除去には部分的なアプローチだけでなく、東洋医学的な観点から全身のバランスを整えることが重要です。食生活の改善、適切な運動、ストレス管理に加えて鍼灸、インディバを用いた全身の調整が効果的です。東洋医学に基づいたこれらのアプローチによって、セルライトの除去だけでなく、体の内側から美しく健康的な状態を目指しましょう。

    【本コラムの監修】

    恵比寿院長

    HARRNY 院長/鍼灸師 菊地明子

    ・経歴
    大学卒業後、美容の世界に入り、セラピストへ。豊富な美容知識や実務経験を活かし、その後、10年間は大手企業内講師として美容部員やエステシャンの育成、サロン店舗運営のサポートを行う。現在は、セラピスト、エステティシャン、美容カウンセラー、鍼灸師の経歴を活かし、お肌とこころと身体のトータルビューティースタイルを提案。表面だけでなく根本からのケアとして、老けない生活についてのコーチングを行う。

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