
目の周りは他の箇所にくらべて皮膚が薄く、また血管も細く内出血する可能性が高くなるため、通常は美容鍼(散鍼)をすることはありません。またエステによって血行をよくすることは可能ですが、肌に摩擦を与えるマッサージ法はトラブルになりやすい部分です。
そのためパソコンやスマホなどで、目を酷使して凝り固まった筋肉には、目元用パッド(パルス)を使い、目元の筋力(眼輪筋)を細かく振動させて、目の周りの筋肉がほぐして、血行を促進することで目の下のクマ、小シワが解消されます。さらにインディバで目元のたるみケアをすることで、目の周り全体のたるみをスッキリさせることができます。
目元のたるみを目立たなくする
目元のたるみを目立たなくする方法は以下の3つです。
- 目元の血行や筋力の回復(低周波通電療法)
- コラーゲンを増やす(高周波温熱治療法)
- 僧帽筋をほぐす
目を酷使して凝り固まった筋肉には、目元用パッド(低周波通電療法)を使うことで、リンパや血液循環が良くなるため、クマや小ジワには効果的ですが、なかなか改善が難しいのが目の下のたるみです。
目の下の三日月形のたるみは、加齢により目の周りにある筋力(眼輪筋)が落ち、目の周りに覆われている眼窩脂肪(がんかしぼう)を支えられなくなるため、目元がたるみます。また目元の筋力(眼輪筋)が衰えると、目の周りの眼窩脂肪の膨らみが目立つようになります。

インディバの深部加熱によって、眼窩の奥の方の細胞の温度を上昇させて眼輪筋の疲労をとり除き、血流を改善することで、筋肉の衰えを改善し、目の下のたるみやふくらみを軽減します。またインディバの高周波によって肌の真皮に働きかけ、肌の弾力を支えるコラーゲンやエラスチンなどの生成を促し、肌の弾力アップ、ハリを取り戻します。
さらに頭の凝り(主に僧帽筋)も目元のたるみの原因になるため、美容鍼やリンパマッサージで血流の流れを促進してコリをほぐします。僧帽筋をほぐすのは、頭皮が1ミリたるむと顔が1センチたるむといわれるくらい、頭皮のたるみは顔に深く影響しているからです。
お顔を集中的に対策しても、すぐに戻ってしまうのは、頭皮と、それを引き上げている背中に続く筋肉の僧帽筋凝り固まっていたり衰えたりしているからです。
また、瞼(まぶた)が下がってくる状態は「眼瞼下垂(がんけんかすい)」と呼び、より目を見開いてモノを見ようとするようになるため、さらに額の筋肉を多く使うようになります。額のシワが深くなる場合、前頭筋と呼ばれる額の筋肉が後頭部にある後頭筋に繋がっているため、前頭筋が収縮すると後頭筋も常に収縮して筋緊張性頭痛の原因になります。そのためしっかりとコリをほぐして、肩こりや疲労の原因を取り除きましょう。
目の下のクマやくすみを解消
クマやくすみは血行不良から生じます。目元の毛細血管が血行不良に陥ると、血液の色が透けて見えるためにクマができ、乾燥すると小ジワも目立つようになります。透けるのは、目の周りの皮膚はとても薄く、0.6mmと頬の1/3程度の厚さしかありません。またクマには、目を擦るなどでメラニンの色素沈着によるものがありますが、いずれも目の周りの静脈の流れを改善することで肌のトーンをあげて目立たなくさせることができます。
その他、インディバの高周波(0.448MHz)によって、代謝活動や細胞代謝の増加、組織のデトックス、細胞栄養の活性化、更には血流改善や組織及び細胞の循環化が行われます。
当院では、インディバフェイシャルを提供しています。一般的なフェイシャルのエステ施術にはあまりない、広範囲にわたる効果が期待できます。

【本コラムの監修】

・経歴
大学卒業後、美容の世界に入り、セラピストへ。豊富な美容知識や実務経験を活かし、その後、10年間は大手企業内講師として美容部員やエステシャンの育成、サロン店舗運営のサポートを行う。現在は、セラピスト、エステティシャン、美容カウンセラー、鍼灸師の経歴を活かし、お肌とこころと身体のトータルビューティースタイルを提案。表面だけでなく根本からのケアとして、老けない生活についてのコーチングを行う。