
誰もが病気や怪我で、手術を選択せざるを得ないときがありますし、美容分野でも美容外科手術を選択される方が多くいらっしゃいます。しかしながら、薬の副作用やさまざまな不定愁訴、後遺症に悩まれている方も少なからずいらっしゃいます。
例えば、術前後で食欲がない、疲れやすい、身体がだるい、やる気が出ない、頭や肩こりがとれない、気分の浮き沈みが激しい、むくみが気になる、頭が重い、眠れないなどの症状や便秘、精神疲労やストレスの増加にも悩まれているかもしれません。特に術後は、このような不定愁訴(検査上異常が認められにくい、つかみどころのない状態のこと)は、手術等で大きなストレスに体が反応して、ホルモンバランスの乱れ、内臓機能の低下、自律神経が極端に乱れた結果と考えられます。
鍼灸で術前・術後ケア
何となく体調が悪いという不定愁訴は、症状が多岐に渡り、客観的初見が掴みづらいのが特徴です。ストレス社会が要因の一つとも言われており、病院では、ほとんどの方が自律神経失調症や、頚性神経筋症候群と診断されています。また睡眠導入剤、抗不安剤、精神安定剤などを服用しながら様子をみる、という場合が多くなっています。
鍼灸治療は、ホルモンと自律神経のバランスを整え、不定愁訴を和らげることができます。また内臓の働きや血圧を整え、様々な症状に効果が期待できます。いずれも、あなたが本来持っている自然治癒力・自己免疫力を最大限に引き出すことになるため、術後の早期回復も期待できます。
また、術前からの鍼灸ケア、術前に体の調子を整え、免疫力を上げておくことで、術後の回復を順調に進ませることになります。施術は、身体の変化を把握しながら鍼灸の場所を定めていきます。東洋医学の知識を基に、お客様一人ひとりに合わせた方法で、お悩みの改善が出来るよう全力を尽くすことをお約束します。
インディバで脂肪吸引後のケア
当院では、鍼やお灸とともにインディバによる施術も行います。鍼灸治療だけでなく、インディバによる深部加温によりリラックスすることで、血流は改善され、体もしっかり温めることができるため免疫力が上がります。また皮膚代謝が促進されると、滑らかな肌を蘇らせる事が出来ます

特に脂肪吸引の術後ケアにインディバは有効です。脂肪吸引後は、血管やリンパ管へのダメージから滲出液が溜まるため、ほとんどの場合は皮膚が硬くなり凸凹になります。この拘縮に対して、回復を早め、皮膚を柔らかくするケアが可能です。
インディバの高周波を脂肪吸引後の拘縮した部位に当てることで、内部温度が上がり、血行が促進されるため、脂肪燃焼が促され、拘縮が緩和されて回復を早める効果が期待できます。 またひきつりや、硬縮、内出血、むくみなど緩和します。深部の硬さをとり、手術後の仕上がりがきれいになります。
- 脂肪吸引など術後の拘縮緩和
- ダメージを受けた施術部位の早期回復促進
- 美容手術後の疼痛緩和・早期回復・細胞活性化
- 皮膚の代謝促進による傷跡の修復
- 脂肪吸引前や美容手術前のインナーケア
脂肪吸引後の術後経過には個人差がかなりありますが、およそ一週間後、術後の抜糸が終わり次第、ケアされることをお勧めしています。一週間後はまだむくみや内出血などがありますので、細心の注意が必要となります。
一方で、一か月以上経過している場合は、患部が拘縮してカチカチなっていると思います。この場合は、なかなか柔らかくならないことがあるため、できるだけ早い時期に短期集中でインディバケアした方が、効果的かつ効率的に回復が早くなります。
【本コラムの監修】

・経歴
大学卒業後、美容の世界に入り、セラピストへ。豊富な美容知識や実務経験を活かし、その後、10年間は大手企業内講師として美容部員やエステシャンの育成、サロン店舗運営のサポートを行う。現在は、セラピスト、エステティシャン、美容カウンセラー、鍼灸師の経歴を活かし、お肌とこころと身体のトータルビューティースタイルを提案。表面だけでなく根本からのケアとして、老けない生活についてのコーチングを行う。