インディバと鍼灸で自律神経を整える

    インディバと鍼灸で自律神経を整える

    自律神経が整うと血流が改善し、全身に栄養や酸素を届け、老廃物を回収する機能が高まり、その結果、お肌にハリが出ます。また自律神経は心身の不調だけでなく、様々な病気の発症にも関わっています。さらに更年期障害は自律神経の乱れによって引き起こされていると考えられています。最近の研究では、ガンの増殖や転移にも自律神経が関わっていることが示唆されており、交感神経がガンを増殖させ、副交感神経がガンを抑え込む働きをすることが分かってきています。

    加齢で自律神経が乱れる

    自律神経は体の調子を整える機能であり、交感神経は体をアクティブにして、副交感神経はリラックスを促す役割があります。このアクセルとブレーキのバランスを保つことが重要で、このスイッチの切り替えをするのが時計遺伝子です。この時計遺伝子を正常に保つことができれば、自律神経も自然に整っていきます。時計遺伝子を正常に動かすポイントは、毎日決まった時間に起き、朝食をしっかりとることです。

    一方で、自律神経を乱してしまうものは、新しい環境、つまり日常生活の変化です。人生の節目である変化は避けることができませんが、変化した後に、自律神経を整える生活を普段以上に意識することで、自律神経のダメージを軽減させることができます。また温度の変化にも自律神経は弱い性質があります。特に春から夏の温度変化で自律神経は乱れやすいことが分かっています。

    他にも個人差はありますが、男性が30代から、女性は40代から副交感神経だけが急に低下します。一方で交感神経はあまり低下しません。つまり交感神経だけが優位になり、イライラや夜眠れないなどの症状を引き起こすことになります。そのため副交感神経を刺激する生活習慣や食習慣を取り入れることで加齢によるイライラ、不眠、自律神経の乱れを克服することができます。

    自律神経を整える腸活

    自律神経を整えられるかは「腸」が決めていると言ってよいほど腸と自律神経は深い関係があります。腸が不調になれば、自律神経も乱れ、自律神経が乱れると、腸も不調になります。そもそも腸は自律神経によってコントロールされており、また自律神経は全身の血流をコントロールし、その良い血流を送り出すために働いているのが腸の機能です。

    このような腸と血流を整える簡単な方法の一つが、朝起きたら食事の前にコップ一杯の水を飲むです。朝、腸は副交感神経に影響されているため、お水によって腸を刺激してあげることで腸の動きを活発にするきっかけになります。また交感神経が高まる中で、副交感神経が低下しすぎないようにする効果もあります。

    朝一杯のお水をベースにして、食生活を整えていくことも大切です。日本人に肥満が少ないのは、日本人に特有の腸内環境が大きく影響していることが研究(早稲田大学)で示唆されています。よく知られているのが、日本人の90%が海苔やワカメを分解する酵素遺伝子を持っており、他の国では15%以下しか確認できなかった研究です。

    これらの研究は、日本人の腸にあった食生活があり、腸内環境は食生活の影響を大きく受けます。洋食中心の食生活であれば、日本人特有の腸内環境が失われることになります。

    また、よく勘違いされているのが、「肥満は遺伝する」です。肥満はむしろ遺伝ではなく、同じ食生活の影響が大きく、食生活が原因で腸内環境が悪い方向に似てしまったのが原因であるのと見解も多くあります。つまり腸内環境は後天的な環境によって決まることは確かなことでしょう。

    腸に良い食べ物

    発酵食品乳酸菌が多く含まれていて、腸内に入ると善玉菌のエサになり、悪玉菌の増殖を抑えるために働いてくれる。納豆、みそ、しょうゆ、ぬか漬け
    食物繊維腸の働きを助け、排便をスムーズにし、腸内環境を整える働きをしてくれるオクラ、里芋、なめこ、そば、人参、ごぼう、豆類、玄米

    自律神経を整えるためには、適度な量を一定の間隔で食べることが大切であると言われています。特に空腹になるとイライラする場合は、自律神経が乱れている状態にあり、一方で満腹のときには眠くなり、仕事や勉強の効率が下がるのも同じ状態です。よくある質問で、オートファジーを働かせるために16時間断食をしているのに、1日3食にしないといけないのかです。

    オートファジーによってサーチュイン遺伝子を活性化させる研究で有名なのが、赤毛猿による実験です。この実験では、断食ではなく、カロリー制限によってサーチュイン遺伝子が活性化して、オートファジーも活性化するというものです。つまりカロリー3割減の腹7から8分目を意識した健康的な食事を1日3回することで、自律神経を整えながら健康効果を取り入れることができます。

    自律神経を調整する美容鍼灸

    自律神経の乱れは、交感神経もしくは副交感神経の一方が過剰になり過ぎるために起こります。その主な症状は、頭痛(偏頭痛、緊張性頭痛)、疲労及び倦怠感、不眠、冷え、便秘、耳鳴り、不安感、イライラ、憂鬱など、多数の不快感が現れます。
    交感神経と副交感神経のバランスを整えるためには、背中の骨の両側に鍼をすると効果的です。なぜなら交感神経は胸や腰髄(背骨の両側)から、副交感神経は脳幹と仙髄から出ているからです。
    実は、自律神経については、西洋医学でも十分に解明されておらず、自律神経を専門にする医師も少なく、今でもわからないことが多くあります。そのため検査で異常が認められないことが多く、薬の処方だけという場合も多くあります。このように自律神経の乱れによって引き起こされる様々な体調不良を東洋医学では、不定愁訴と言います。

    自律神経が乱れは「首こり」

    近年、パソコンやスマホの使い過ぎ(前傾姿勢)による首の筋肉の異常で起こる自律神経の乱れが多くなっています。首を前傾姿勢で長時間固定し続けると、首にこりが生じ、筋肉が硬直して硬くなることで、自律神経の乱れの原因になります。また目を酷使するため眼精疲労や頭痛などを複合的に引き起こし、東洋医学でいう不定愁訴の原因にもなります。

    首のこりがなぜ自律神経に影響するのかは解明されていません。ただし首こりを解消すると自律神経のバランスが整うことが臨床によって確認されています。推測でしかないのですが、首には神経の通り道があり、脊髄から神経が枝分かれ(神経根)して肩・腕を巡り、身体の動きを調整しています。これらの動きの中心となるのが、「僧帽筋」「頭板状筋」「頭半棘筋」「胸鎖乳突筋」です。 他にも「大後頭直筋」「小後頭直筋」「上頭斜筋」「下頭斜筋」などがあり、これらのこりが酷くなると、自律神経に影響し、副交感神経の働きが低下すると考えられています。

    インディバで「首」を温める

    首のこり(頚筋症候群:松井孝嘉博士)が様々な不調(不定愁訴)を引き起こす原因になるのは、首には頭や体をつなぐ神経や血管のスクランブル交差点であり、ここがこりによって滞ると血流が悪化して自律神経の乱れに繋がると考えられています。

    そのため、インディバで首を温めてあげることで、脳の自律神経を司る視床下部の血流が良くなり、自律神経のバランスが整い、様々な不調が快方に向かっていきます。また頭痛(緊張性頭痛)は、首の頭半棘筋の疲労による緊張や収縮が原因となるため、首を温めることで頭痛の緩和効果が期待できます。

    インディバで「耳」を温める

    自律神経を整えるリラックスケアに背中、首、目などを温めることが良いことはご存知かもしれませんが、耳からアプローチすることも大変効果が高いです。耳には交感神経と副交感神経の繊維が張り巡らされていると言われており、外側には交感神経繊維が、内側には副交感神経繊維が分布しています。耳を温めることによって、交感神経を抑制し、副交感神経を刺激して高めることで、自律神経が整い、心地よくリラックスできるようになります。

    また、副交感神経は内臓をコントロールしているため、耳を温める刺激によぅって内臓の働きを促進し、内臓機能が活性化することで、便秘、下痢、胃痛などの予防や改善、また全身の血流が良くなることで、免疫力も向上します。さらに脳内への血流も改善されるため、気分の落ち込み、不眠などに悩んでいる肩へのメンタルへの効果も期待できます。

    【本コラムの監修】

    恵比寿院長

    HARRNY 院長/鍼灸師 菊地明子

    ・経歴
    大学卒業後、美容の世界に入り、セラピストへ。豊富な美容知識や実務経験を活かし、その後、10年間は大手企業内講師として美容部員やエステシャンの育成、サロン店舗運営のサポートを行う。現在は、セラピスト、エステティシャン、美容カウンセラー、鍼灸師の経歴を活かし、お肌とこころと身体のトータルビューティースタイルを提案。表面だけでなく根本からのケアとして、老けない生活についてのコーチングを行う。

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