
お腹に関するお悩みは多くあり、下腹部やお尻に付きやすい皮下脂肪だけでなく、腸や腹部の筋肉の下に付く内臓脂肪、便秘などが代表的です。特に内臓脂肪が多いと心臓や循環器の病になる確率が高くなります。また五十代以降になると、女性ホルモンのエストロゲンの低下によって内臓脂肪が増えやすくなります。
内臓脂肪過多は、様々な重大疾患のリスクを高め、健康寿命を短くする恐ろしい状態です。これは内臓脂肪の細胞が大きくなることで悪玉物質を分泌する力が高まるからと言われています。
内臓脂肪が激増する○○
果糖
糖質の中でも、果糖は内臓脂肪を増加させる可能性が高いことが指摘されています。果糖は糖質の最小単位である単糖類の一つのフルクトースです。ブドウ糖と一対一で結び付くと砂糖になります。果糖はブドウ糖に比べると吸収速度は遅いですが、単糖類のため他の物質に比べると吸収されやすい物質です。果糖は肝臓でフルクトキナーゼという酵素によってエネルギーに変えられますが、このフルクトキナーゼがインスリンの影響を受けないため、果糖はブドウ糖より早く利用され、また果糖は血糖値を直接上げることはありません。
このようにメリットが多いと思われるかもしれませんが、果糖は糖新生によって結局ブドウ糖に変換されるため、果糖を沢山摂取しても良い訳ではありません。また果糖は太りやすい原因であり、血糖値を上げない分、満腹中枢を刺激することができずに大量に摂取してしまう恐れがあります。
それでは果物は果糖が入っているので食べない方が良いというの間違いで、果物は水分が多く含まれているため、摂取あたりのカロリーや果糖の量はそこまで多くありません。またビタミンや食物繊維も多く含まれているためホルモンバランスを整える効果や食欲を正常化させてくれる効果もあります。特に食物繊維には食欲を抑える効果があるため、果糖の満腹中枢を刺激しにくいというデメリットを打ち消してくれます。あくまで果物が良くないのではなく、果物の食べ過ぎが良くないのです。
そして絶対避けないといけないのが異性化糖(4種類:ブドウ糖果糖液糖、果糖ブドウ糖液糖、高果糖液糖、砂糖混合異性化液糖)です。これらは依存性が強く、市販の清涼飲料水、ドレッシング、焼肉のタレなどに使われています。異性化糖は内臓脂肪増加に大きな影響を与え、ブドウ糖の10倍以上の糖化リスクがあることも分かっています。
歯周病
口腔内の状態が内臓脂肪に大きな影響を与えることが明らかになっています。一般的には口の中には数千億個の細菌が住んでいると言われ、唾液を飲み込んだり食事をする度に胃の中から腸の中へと落ちていきます。その中で問題になるのが歯周病菌などの悪玉菌です。これらが腸内環境のバランスを乱し、便秘や代謝機能の低下、内臓脂肪の蓄積を招くと言われています。口腔内の環境をしっかりしましょう。
ストレス
ストレスによって暴飲暴食が止まらないのは、慢性的にストレスを受けた結果、副腎が弱り血糖値が下がりやすくなっているからと考えられます。副腎は血糖値を維持する働きがあり、低血糖になるとエネルギー不足になって食欲が増して食べ過ぎてしまうことになります。Kストレスは間接的な影響ではなく、直接的に内臓脂肪の蓄積にも影響を与えます。
人はストレスを感じた時に副腎からオルチゾールというストレスホルモンを分泌します。このコルチゾールが過剰になると内臓脂肪の蓄積が増加することが明らかになっています。もともと体は飢餓状態などに対応できるように、体が内臓脂肪を蓄積しようとするからではないかと考えられています。
低炭水化物ダイエット
内臓脂肪を減らしたいならば、重要な鍵を握っているのは当然のことながら食事です。基本的にはダイエット効果がある食事であれば、内臓脂肪も減らす効果があると考えられますが、その中でも特に内臓脂肪を減らす効果の高い食事法は糖質制限、つまり低炭水化物ダイエットだとされています。
なぜなら、内臓脂肪を激増させるのが糖質と炭水化物だからです。実際に、低炭水化物ダイエットが内臓脂肪を減らすのに効果的であることは研究ですでに示されています、太りすぎの男女69人に対して行われた8 週間の研究で、 低炭水化物ダイエットを行った人は、低脂肪ダイエットを行った人よりも内臓 脂肪を10%、総脂肪を4.4%多く減らすことができたと示されています。また2型糖尿病の患者が低炭水化物ダイエットを行うと、体重が減り脂肪肝も改善し、血糖コントロール能力が向上することが分かっています。
ケトーシス状態を作り出す
人は飢餓状態でエネルギー不足にある時に、体内のケトン体を人体のエネルギー源として活用するようにプログラムされています。実はケトン体もエネルギーになることが分かっています。この体がケトン体をエネルギーとして活動をしている状態をケトン代謝のケトーシス状態と呼びます。このケトーシス状態を作り出すことが健康的な体を保つために欠かせません。
例えば、母体にいた胎児や赤ちゃんの血を測定したところ、ケトン体が高値で現れることが判明しました。つまり人はそもそもケトン体代謝の状態で生まれてくるのが自然な状態です。
なぜ、ケトン体代謝の体になると多くの健康メリットを得ることができるのか、それは人間本来の生活を考えてみると分かります。人類が霊長類として誕生したのが600万年前、つまり人類の歴史のほとんどは獲物や木の実などを食料とする狩猟採集時代でした。この狩猟採集時代に糖質は貴重な栄養素であり、人は長い間タンパク質と脂質を中心にして、低糖質の食生活を送っていたと考えられています。糖質をしっかりと摂取できるようになったのは農耕開始後であり、人類の歴史から考えると最近のことです。
日本列島に至っては、約2300年前の弥生時代に大陸から水田稲作が伝わって 農耕が始まったとされています。つまり2300年以前は狩猟採集生活をずっと送っており、日本人の農耕の歴史というのはたった2、300年しかありません。さらに日本人全員が腹いっぱいになるまで、ご飯を食べられるような食生活になったのは、おそらく戦後からに過ぎないのではないでしょうか。そして戦後に白米が十分に供給されるようになり、日本では糖尿病患者が激増することになります。
戦後に日本人の平均寿命は急激に延びているのは、白米を十分に食べれるようになったからという意見が出てくるかもしれません。しかしそれは公衆衛生の整備、予防医療及び医療システムの発達、そしてタンパク質を豊富に摂取できる食生活になったため、寿命が急激に延びたと考えられます。何れにせよ長い人類史の視点で見てみると糖質過多の食事というのは、人を本来の食事バランスからはかけ離れたものであることが分かります。
このように考えれば、人類の歴史上を行われてきた狩猟採集を中心とした旧石器時代の食事の栄養バランスの方が、生物としての人の脳や体に適しているはずです。そもそもの食生活の方針として、糖質を取る量を控える、糖質制限を行い、糖質を多く含むパンやご飯の量を減らすことが食事法の基本となります。
間欠的ファスティング
間欠的ファスティングを行うと、内臓脂肪から先に燃えてくれると考えられています。実際、研究の大規模なレビューによると間欠的ファスティングを行うことによって6から 24 週間で内蔵脂肪が4から7% 減少するということが分かりました。間欠的ファスティングとは、食事の量は普段と変えないものの、食事を抜く期間を周期的に差し挟むという方法です。
最も有名なのは16時間ファスティングで、これは8時間の間に食事を終わらせて、残りの16時間は物を食べないという方法です。1日に食べる時間を8時間と制限することで体重が減り、血圧が下がることが示唆されています。また16時間何も食べないことによって内臓の疲れが取れ、オートファジーが活性化されることも知られています。オートファジーは、古くなった細胞を新しくする奇跡のメカニズムであり、これが体内で発動すると体が内側から若々しく蘇ります。週に1回であっても効果があるとされています。
内臓脂肪を取り除く運動
一言で運動と言っても内臓脂肪を取り除くのに効果的な運動と、そうでない運動があります。まず運動には、筋トレなどの無酸素運動とウォーキングやランニングなどの有酸素運動があります。結論から言うと有酸素運動の方が内臓脂肪がよく落ちるということが分かっています。
有酸素運動の中でも中強度および高強度の有酸素運動が内臓脂肪を減らすのに最も効果的であることが分かっています。中強度以上の有酸素運動とは、最大心拍数の60%以上の強度の運動のことです。最大心拍数の60%とは、20歳ならば120、30歳なら114、40歳は108、50歳は100、60歳は96です。この心拍数を超える有酸素運動を行うのが最も内臓脂肪を落とすのに効果的です。いちいち心拍数を測るのが面倒という人は目安として、最大心拍数の60%以上の強度とは、ちょっときついなぁと思うレベルの有酸素運動であると覚えておきましょう。
ただし、中強度以上の有酸素運動をしなくても、軽いウォーキングをやるだけでもやらないよりははるかに良いです。どんな種類であっても運動は内臓脂肪を減らす効果があることは間違いありません。自分ができる範囲で継続し取り組んでいきましょう。そして筋トレを軽く行ってから有酸素運動を行うのも効果的とされています。筋トレをすることによって成長ホルモンが分泌され、成長ホルモンには血液中の脂肪酸の濃度を高める作用があるため、ここで有酸素運動を行えば脂肪酸を消費でき、脂肪の分解をさらに促すことができるというメカニズムがあります。
良質な油を摂取する
特に油に関しては内臓脂肪を解消する効果が認められている亜麻仁油、エゴマ油、くるみ油などのオメガ3 脂肪酸を積極的に摂取しましょう。またこれらの良質な油を摂取すると良いのは、良質な油がケトン代謝を促進してくれるからです。
油を取るというと太ってしまうのではないかと思っている人も多いかと思いますが大丈夫です。人の体にとって必要でない量の油は、体内に吸収されることなく体から排出されます。余った油が脂肪になることはありません。
ただし、油には良質なものと悪質なものの2種類の油が存在しています。悪質な油を取りすぎると腸内の悪玉菌が増えて腸内環境が悪化してしまいます。
油は、その中に含まれている脂肪酸によって大きく飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に分類されます。飽和脂肪酸はバターやラードなどの固形の動物性脂肪、不飽和脂肪酸はオメガ3、オメガ 6、オメガ9つの系統に分けられる液体の油です。このうち積極的に取りたい油は、オメガ3とオメガ9 、そして飽和脂肪酸です。オメガ3を多く含む油は、亜麻仁油やエゴマ油、シソ油、イワシやサバなどの青魚、またオメガ9の代表例はオリーブオイルです。オメガ3は非常に酸化しやすい油ですので加熱して使用しないようにしましょう。
逆に、オメガ6は多く摂り過ぎると体にとってマイナスとなる油です。オメガ6の例としてはサラダ油、ゴマ油などが挙げられます。また悪い油の代表格であるトランス脂肪酸は、マーガリンやショートニング、それらを原材料とするパンやケーキ、揚げ物などの加工食品に含まれており、最も避けたい脂肪酸と言えます。これは揚げ物にも多く使われています。私たちの体内に入ったトランス脂肪酸は、体や脳の細胞膜に入り込みます。細胞膜は細胞の内側と外側の物質を調節する大切な役割を果たします。私たちの細胞がしっかりと機能できて いるのも、この細胞膜が健康な状態に保たれているからです。しかしこの細胞膜にトランス脂肪酸が入り込むとそのバランスが一気に崩れてしまい、細胞膜が果たしていた大切な機能が低下してしまいます。また体内で活性酸素を発生させてしまい、炎症を引き起こしたり、細胞を酸化させたりする原因となります。
さらにトランス脂肪酸は、糖尿病の原因となるインスリン抵抗性も引き起こし、動脈硬化の原因となる悪玉コレステロール、LDLコレステロールを増加させ、逆に動脈硬化を防ぐ善玉コレステロールのHDLコレステロールを減らすことも分かっています。つまりトランス脂肪酸を摂取することで動脈硬化を誘発、進行させてしまうリスクがあります。糖尿病に動脈硬化、さらには炎症や酸化の原因になり、老化を引き起こすトランス脂肪酸はできる限り取らないように 努めていただきたいと思います。
一方で、なぜ良質な油をしっかりと摂取すると頭と体が健康になるのか、それは良質な油が腸まで届くと油は腸内細菌によって短鎖脂肪酸に分解されるからです。短鎖脂肪酸は、ケトン体の原料になり、良質な油を摂ることで体や脳の中のケトン体が増えます。結果として糖質制限にプラスして、良質な油を摂っていくとケトン体をエネルギー源とするケトン体代謝の体質に変わることができます。体がケトン体代謝になることで高品質、高効率なエネルギー源である ケトン体が作られ、さらに脳や体の老化も抑えて脳本来のパフォーマンスを発揮させることができます。
またケトン体代謝以外にも良質な油は短鎖脂肪酸の酪酸を作り、腸の粘膜を保護したり、炎症を抑えたりするなど人の免疫力を高めるというメリットもあります。腸の粘膜が健康な時というのは、腸内フローラは善玉菌が優位な状態だと言えます。
体内の炎症を抑える食べ物
体内の炎症を食い止めるには、炎症に対抗できる食べ物を摂ることが近道です。中でも食物繊維が豊富な食べ物と抗炎症作用のある食べ物、この2つが炎症に対抗できる食べ物としておすすめになります。いくつかの研究では、食物繊維と炎症の間には関連性が認められており、食物繊維が豊富な食事をしている人は、血中のC反応性タンパレベル(CRP)が低いことが判明しています。
体内の炎症を抑える食物繊維には、ナッツ以外にも野菜や果物、キノコ類や海藻類が挙げられます。特に抗炎症作用が期待できるおすすめの食べ物に、アメリカンチェリーが挙げられます。アメリカンチェリーに含まれる成分のアミグダリンやケルセチンに炎症を抑える効果が期待できます。中でもアメリカンチェリーのモンモラシー種の一種であるタルトチェリーには、ブルーベリーやカシスには含まれていない種類のアントシアニンを含んでいるとして、アメリカでは抗炎症作用のある食べ物として人気です。
他にはモリンガというスーパーフードがあります。モリンガは、ワサビノキ科の植物で、その栄養素の高さから生命の木とか薬箱の木とか呼ばれています。モリンガの種子に含まれるβ-シトステロールという成分が細菌やウイルスによる炎症を抑えてくれるだけではなく、免疫系細胞の反応を抑制すると注目されています。
もう少し身近な食材には、ブロッコリーとトマトが挙げられます。ブロッコリーに含まれるフラボノイドには抗炎症作用が認められているのに加え、βカロテンやビタミンCにも高炎症作用があるため、炎症を沈める効果が高い食材です。そしてトマトも抗炎症作用が、いくつもの研究で発表されており、トマトに含まれるリコピンは抗炎症作用に加えて、高酸化作用もあり、シワやシミを防ぐ効果が期待でき、美肌にも効果的な食材です。
内臓脂肪を抑える飲み物
内臓脂肪にを抑える飲み物は、ハブ茶、ドクダミ茶、ごぼう茶です。ハブ茶にはアントラキノン誘導体やビタミンAという成分が含まれており、アントラキノン誘導体がコレステロール値を低下させる作用を持ちます。他にも便秘や高血圧の改善、眼精疲労や目の健康維持、動脈効果の予防や疲労回復が期待できます。また肝臓のデトックスや胃腸機能の改善、更年期障害の改善などの効果効能が期待できあます。
ドクダミ茶は、高血圧の要因となるナトリウムを排出するカリウムが含まれ、余分な塩分を排出し、血圧を下げる働きがあります。これにより高血圧を予防する効果が期待できます。またフラボノイド類であるクエルシトリン・ルチンクエルセチンには、毛細血管を強化する働きがあり、血流の流れを良くするため血液に関する疾患予防が期待できます。
また血流が改善されることによって肩こりの解消と冷え症の改善、他にもケルセチンには抗酸化作用や美肌効果があり、コリンには脂肪肝を予防する効果があります。またルチンには生活習慣病の予防する効果や免疫力を向上する効果があります。さらにドクダミ茶の苦みに更年期のイライラや症状を抑え、リラックスできるという働きもあります。
ごぼう茶は食物繊維成分であるイヌリンと血中の糖や脂肪に作用するサポニン という成分を主に含んでいます。水溶性食物繊維であるイヌリンの働きにより、食後に起こりやすい血糖値の上昇を抑える効果が期待できます。またイヌリンは中性脂肪を下げる効果があると言われています。一方のサポニンは、血液の状態を良くする効果や酸化・脂質吸収を抑制する働きがあります。
痩身と皮下脂肪の燃焼
インディバを代表する高周波温熱器は、痩身だけでなく、皮下脂肪や内臓脂肪に効果があり、さらに胃腸の疲労回復、生理痛・PMS解消、そして慢性の便秘の改善が可能です。
運動で汗をかいて脂肪を落とすのではなく、自分自身で脂肪を燃焼できる体に導くことができるのがインディバ (高周波温熱器)の特徴です。高周波(ラジオ波)によって、細胞にジュール熱を発生させる事で一時的に体温を上昇させます。その結果、代謝が上がり、脂肪燃焼が促進されます。
肥満=過剰な体脂肪の根本的な原因は、摂取した糖質や脂質のカロリーが消費及び燃焼しきれず、余分なエネルギーとして体内で脂肪細胞に蓄積されるからです。
特に長期に渡って溜め込んだ内臓脂肪は、ダイエットのために運動してもなかなか落ちません。そのため「効率よく燃焼できる脂肪」にする必要があるのです。
インディバ は、表層部分の脂肪やむくみだけでなく、体の深いところの温度を上げることで基礎代謝が高まるため、自律神経や細胞や組織を活性化することができます。

また、施術によって上昇した体温を元の体温に戻そうとする働きによって施術後、身体全身が代謝を起こします。その全身代謝による体温放散の作用として脂肪を燃焼していくことができます。上記の写真は背中を30分施術した後、4時間以上体温が保持されています。
もちろん、見た目のむくみやボディーラインの変化は、1回でも効果を実感していただけますが、より回数を重ねる度にその効果の持続性を実感していただけます。

インディバ で内臓脂肪を燃焼
内臓脂肪とがんには深い関係があります。国際癌研究機関での4万人以上を対象とした研究では、内臓脂肪ががんの発生リスクを高めることが分かっています。リスクが高まる癌は、大腸がん、胃がん、胆のうがん、子宮がん、肝臓がん、食道がん、肝臓がん、膵臓がん、卵巣がん、乳がんの10種類です。
内臓脂肪を減らすには、筋トレや運動によって筋肉量を増やして内臓脂肪を減少させることが可能です。ですが基礎代謝量を上げるための運動は、時間がかかり、すぐに効果が実感できくいため継続しにくいです。そこで効果が出やすい食事から取り組むことも大切です。
以前は、肥満や内臓脂肪の原因は脂質であると考えられていました。ですが、脂質ではなく、糖質であることが明らかになってきました。もちろん脂質が原因にもなりますが、それ以上に問題なのが糖質です。急激な血糖値の上昇、慢性的な高血糖状態などにより脂肪が蓄積しやすい状況に私たちの食生活はあります。
血糖値が上昇すると膵臓から分泌されるインスリンが、血糖値を下げてくれる働きがあり、脂肪の脂肪細胞への取り込みの促進や細胞内への糖の取り込みを促進してくれます。また脂肪分解反応を抑制したり、脂肪産生自体を活性化するという作用もあります。つまりインスリンが分泌されると脂肪が蓄積されていきます。
しかし、現代の糖質過多の食事から取り込まれた糖質全てを使い切ることができません。結果として、余った糖は中性脂肪として保存されます。糖は1gあたり4kcalのエネルギーを取り出せるのに対して、脂肪は1gあたり9kcalのエネルギーを取り出すことができます。つまり脂肪の方が圧倒的にエネルギーを蓄積できます。このように体自体が脂肪を貯めるようになっており、脂肪を貯めないためには、適度の運動と糖質の摂取量を減らすしかありません。
また、内臓脂肪はレプチン分泌を阻害して脳に満腹であると感じさせなくなることが分かっています。つまり内臓脂肪が減ると食べたいという欲求を感じにくくなります。すると少ない食事量で満足できるようになり、さらに内臓脂肪を減らすことができます。
ただし、急激な糖質制限は、体が飢餓状態だと勘違いして、肝臓に脂肪を溜め込もうとします。結果的に糖質を摂っていないにも関わらず脂肪肝(ダイエット脂肪肝)となるので、少しづつ体を慣らしていくことにしましょう。
インディバは内臓脂肪の燃焼に非常に効果的です。短い期間でも十分効果が期待できます。内臓脂肪は動脈硬化や心臓などの循環器疾患につながり、睡眠時無呼吸症候群も起こしやすくなります。インディバを取り入れる事で病に罹りにくい予防にもつながります。

停滞腸が便秘の原因
停滞腸は、腸の機能が低下してしまった状態のことで、いきなり便秘にはならなくても、徐々に排泄する力が弱まっていきます。その結果、大腸内に老廃物が溜まりやすくなります。老廃物には、食品添加物や残留農薬汚染物質など体の外から入ってくるものや、未消化の食べ物が長期間体内に留まることによって発生する物質などがあります。健康的な腸であれば、便と一緒にこれらは排泄されますが、停滞腸の人は、有害な老廃物を大腸内に溜め込むことになります。
実際にお腹が張っている人で、下腹部がぽっこり出てくるような場合には、多い人で2から3リットルものガスがお腹に溜まっていることがあります。さらに老廃物がアンモニアなどを発生し、血管を介して全身へ巡り、肌荒れ、口臭や体臭、頭痛、肩こり、むくみ、疲れ、だるさなどの症状を招きます。また新陳代謝が低下するため、脂肪が燃焼しにくくなり、太りやすくなります。
便秘には「オリーブオイル」
エキストラバージンオリーブオイルは、大腸を刺激し排便を促す効果を持っています。紀元前からオリーブオイルは自然の下剤として用いられ、イタリアでは子供の便秘予防にティースプーン一杯のオリーブオイルを飲ませることがあります。
オリーブオイルにはオレイン酸が多く含まれ、小腸で吸収されにくいため、腸管内のすべりをよくしてくれることでスムーズに排便を促します。研究では、下剤を継続的に服用していた慢性便秘症の患者さん64名に、毎朝30mlを摂取してもらったところ、結果は62名が下剤服用を減量でき、1名が下剤を止めることができ、特に便が硬かった患者でも、普通の硬さの便になるまで症状の改善が見られています。
また、お腹の冷えの自覚のある人には、オリーブオイルで大腸を温めることも可能です。実験によるとスープにエキストラバージンオリーブオイルを入れて飲むと、体温が上昇しさらに長時間高い体温を保つ効果があることが分かっています。このように上手に食生活に取り入れることで冷えを防ぎ、腸を内側から活発に動かすことができます。
エキストラバージンオリーブオイルとは
エキストラバージンオリーブオイルは、オリーブの種を絞り、ろ過したもの、それ以外に科学的な処理を一切していないものです。さらに酸度が国際基準で0.8% 以下という規定があります。酸度はオリーブを絞った時に生じる遊離脂肪酸の割合を指します。遊離脂肪酸が少ないと保存中もオイルの質が落ちにくいため良質なオリーブになります。粗悪なエキストラバージンオリーブオイルは、ピーナッツオイルやひまわりオイルなどの他のオイルが混ぜられていたり、化学物質を添加して酸度を0.8% 以下になるように加工したりしています。
特に日本では明確な基準がないため、普通のオリーブオイルとエキストラバージンオリーブオイルを混ぜたピュアオリーブオイルがスーパーなどで売られています。また産地がイタリアやスペインとなっていても、日本の法律ではボトル詰めされた国を原産国として表示できるため、実際にイタリアでは総生産量の半分近くは輸入されたオリーブから作られています。しかも国内で良いものが消費されているので日本に輸出されているものがほとんど品質の悪いものとなっています。
インディバで腸内環境と便秘を改善
最近「腸活」という言葉が流行っていますが、健康な腸内のためには腸内細菌が大切というのはご存知だと思います。
しかし、日本人の腸内細菌の数は戦前に比べて1/3程度に減少しています。その理由のひとつが野菜などから摂れる食物繊維の摂取量が減っていることが挙げられます。食物繊維の摂取量が減ることで、腸内細菌が減少し、体の免疫力の低下や免疫のバランスが崩れてしまい、アレルギー疾患になっているとの見方もあります。
また、腸が冷えてしまうと、血流が悪くなり、各臓器に酸素や栄養が運ばれなくなります。さらに血管や内臓のはたらきをコントロールする自律神経が乱れ、腸の動きをさらに悪化させます。さらに冷え性の方の多くが便秘に悩まれています。
インディバで腹部を深部加温することで、その温熱刺激が腸管の運動を亢進させることで便秘症状を緩和する効果があります。さらに腸の動きを活発化させることで、腸内環境を整えて免疫機能の改善が可能です。
また、子宮・卵巣の温度アップにより生理痛・排卵痛・月経前症候群(PMS)などの改善にも効果があります。特に婦人系のお悩みは、日頃のケアの方法が難しいため、インディバでお腹のケアをしていただくだけでかなりの変化を感じる方が多くいらっしゃいます。
当院の美容高周波温熱器(ラジオ波)は、痛みもなく、温感ハンドマッサージされている感覚でリラックスしてお受けいただけます。
【本コラムの監修】

・経歴
大学卒業後、美容の世界に入り、セラピストへ。豊富な美容知識や実務経験を活かし、その後、10年間は大手企業内講師として美容部員やエステシャンの育成、サロン店舗運営のサポートを行う。現在は、セラピスト、エステティシャン、美容カウンセラー、鍼灸師の経歴を活かし、お肌とこころと身体のトータルビューティースタイルを提案。表面だけでなく根本からのケアとして、老けない生活についてのコーチングを行う。