4つのセラミドとスキンケア

4つのセラミドとスキンケア

乾燥は美肌の大敵。肌を美しく健やかに保つためには正しい知識を身につけましょう。

保湿剤を円を描くように塗っていらっしゃる方がいますが、実は皮膚科学的には、効果をより期待するためには、横方向に塗る必要があります。

なぜなら、保湿剤が皮膚から吸収される経路は、①表皮細胞そのものを通る、②表皮細胞の隙間、③毛穴や汗の管の3つがあり、①②は表皮が最も薄くなっている皮膚のため、最も吸収されやすい部分です。つまり皮膚の肌理やシワに沿って塗ることで有効成分が吸収されやすくなります。ただし、POLAのリンクルショットなどの一部の美容液は、シワに垂直に塗る方が効果が高いものもありますので注意してください。

保湿剤の選び方

保湿剤は皮膜をつくり、皮膚から水分が蒸散するのを防ぐ目的で、皮膚を柔軟にする「エモリエント効果」があるものと、皮膚に水分を与えて保持し、皮膚のバリア機能を保つ「モイスチャライザー効果」のあるもの、そしていずれの効果もある保湿剤の3つがあります。

その「モイスチャライザー効果」のあるもので有名なのが「セラミド」になります。しかし美肌を保つためには、セラミド入りの化粧品であればなんでも良いということではありません。セラミドという表記があっても、安い化粧品はそれなりの理由があります。セラミドには大きく分けて4種類あります。

ヒト型セラミド人のセラミドに準ずる化学構造をもとに合成された人口のセラミドで、保湿力・浸透力が高いのが特徴です。別名バイオセラミドとも呼ばれ、セラミド1から3タイプまであります。値段が高いが、保湿力や浸透力などが最も優れています。
天然セラミド動物の脳や脊髄から抽出されたもので、ヒトの細胞間脂質との類似性が高く、保湿効果が高いのが特徴です。化粧品には、ビオセラミド、セレプロシド、ウマスフィンゴ脂質などと表記されています。
植物性セラミド  米ぬかや小麦胚芽油などから抽出した植物由来のセラミドです。ヒトの体内のセラミドとは一部構造が異なります。  化粧品には、米ヌカスフィンゴ糖脂質、ユズ果実エキスなどと表記されています。  
合成セラミド石油より化学合成され算出されるもので、セラミドと似た働きをします。安価ですが、他のセラミドより効果が低いです。

どのセラミドが使われているかによって効果に違いがあります。おすすめはヒト型セラミドです。またセラミド配合入浴剤が販売されており、特徴として全身の保湿が簡単にでき、家族全員で使えるのでオススメです。

スキンケアの使用順序

当たり前ですが、スキンケアの順序は水分の多いものから油分の多いものの順が基本です。まずはブースター、化粧水、美容液、乳液orクリームの順です。ブースターは肌を柔軟にして、次に使う化粧品の浸透を高める導入美容液です。次が角質へ水分を供給する化粧水、そして角質へ保湿成分を補う美容液、ポイントは化粧水より量を少し多めにして顔全体に行き届かせ、乾燥しやすい部分には重ね塗りします。最後に乳液は、角質への水分と、保湿成分の維持が目的で、クリームは表面に油による膜をつくります。顔全体になじませるように、重ね塗りは必要ありません。

そして保湿剤は体に塗る場合、一般的には入浴後が最も効果的と言われており、入浴後は角質が除去された状態のため成分の吸収率が高いからです。しかし近年の研究では、保湿剤は入浴後に限らず、いつ塗っても効果は同じであるという結果があります。そのため、気付いた時にこまめに保湿剤を塗るという習慣づけをしましょう。

また、最近はナノ化された美容成分を配合した化粧品が販売されていますが、英国バース大学薬学薬理学科のリチャード教授らの研究では、肌の一番外側の角質にも通過しなかったとされており、あまり効果を期待し過ぎ無いほうが良いかもしれません。

【本コラムの監修】

恵比寿院長

HARRNY 院長/鍼灸師 菊地明子

・経歴
大学卒業後、美容の世界に入り、セラピストへ。豊富な美容知識や実務経験を活かし、その後、10年間は大手企業内講師として美容部員やエステシャンの育成、サロン店舗運営のサポートを行う。現在は、セラピスト、エステティシャン、美容カウンセラー、鍼灸師の経歴を活かし、お肌とこころと身体のトータルビューティースタイルを提案。表面だけでなく根本からのケアとして、老けない生活についてのコーチングを行う。

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