「運動」と「食事」が美肌のカギ

「運動」と「食事」が美肌のカギ

POLA(ポーラ)は、毎年「新・美肌県グランプリ」を発表しています。その中で、たるみ毛穴(ポーラではエイジング毛穴レス)で上位3県共通のライフスタイルの特長に「運動」と「食事」に気をつけていることが分かっています。

定期的な「運動」をすることが大切

「運動」がたるみ毛穴に効果的というのは、医学的には、運動することで「マイオカイン」という物質が増え、その物質が皮膚のコラーゲンを増やすことが分かっているからです。運動することで筋肉からマイオカインが分泌され、それが効果的に肌に作用して、たるみなどの原因になるコラーゲンやエラスチンの劣化を防いでくれます。

さらに、最新研究においても、運動習慣を取り入れた後の血液は、皮膚細胞のコラーゲンやヒアルロン酸などの合成能力を高めることが明らかとなっています。また定期的な「運動」で、筋肉を動かすことが美肌のために良いことが分かっています。ジムで筋トレも良いですが、日々の生活の中でなるべく歩くことなどを心がけましょう。

「食事」に気をつけよう

「食事」で最も気おつけなければいけないことは、甘いものです。余分な糖分はお肌の糖化に繋がります。糖化は、タンパク質と余分な糖質が結び付き、AGEsという最終糖化産物ができることで起こります。それがお肌に影響を与え、黄ぐすみの原因になってしまいます。また皮膚の弾力を司るⅠ型コラーゲンを AGEsが破壊することも分かっています。さらにAGEsはシミの元になるメラニンの産生を促してしまいます。

バランスの良い食事を心掛けて、余分な糖分を摂らないことが大切ですが、一番気おつけないといけないことは、空腹時に甘いものを食べることです。空腹状態で、甘いものを食べると、急激に血糖値が上昇します。そのためタンパク質や植物繊維などが豊富な食べ物を食べてから、甘いものを食べるなどの工夫をしてください。ちょっとした工夫が、肌のたるみ、黄ぐすみ、シミの予防につながります。

次に、過度な飲酒もNGです。先ほど、タンパク質と余分な糖質が結び付いてAGEsを生成すると説明しましたが、実は、その生成過程の中で中間生成物として「アルデヒド」が生成されています。このアルデヒドがタンパク質と結びつくことで、AGEsの生成が進んでしまうからです。さらにアルコールが体内で分解されて生じる「アセトアルデヒド」も、同様にたんぱく質と結合し、アセトアルデヒド由来のAGEsができます。

次に、美肌のためにはこまめな水分補給が必要です。乾燥は内側から潤すことが大事です。体が乾燥すると一番はじめに肌が乾燥します。だからこそ、1時間に1回にコップ一杯のお水をこまめに飲むことで体を乾燥させないことが大切です。

最後に、よく寝ること。最大の美容効果は睡眠で、同じ女性でも睡眠が長い時と短い時の写真を比べたら短い方が老けて見えるという調査結果もあります。ゴールデンタイムに成長ホルモンが分泌されるという通説は間違いで、一番最初に入眠した時の熟睡度がどれくらい高いか、つまりぐっすり深い眠りが美肌には大切だということが分かっています。

このように「運動」と「食事」が美肌のカギです。お肌に悪い習慣を見直し、ぜひ今日から美肌をつくる「運動」と「食事」を取り入れてみてください。

1日1食で生活習慣の改善

病気は、なってしまってからではなく、ならないように予防することが大切です。病気になってから治療する西洋医学に対して「未病」の段階で治療する、つまり病気になる前に予防することが東洋医学の考え方です。

予防するということは、病気にならないように健康な状態を保つこと、ごく当たり前のことですが、それは生活習慣の改善です。

食事数を減らす

最初に始める、最も病気にならないために効果的なことは、食事数を減らすことでしょう。例えば、病気の原因となる農薬、添加物、化学物質をなるべく摂らないように1日3食ではなく、食事を1食や2食にするだけでこれらの食べ物を摂る機会を減らすことができます。もちろん、食事を減らして何を食べても良いということではなく、体にとって有害な物質が多く含まれている食材をできるかぎり選ばないことが重要です。

杏林予防医学研究所所長山田豊文先生は、現代社会では、ありとあらゆる食材に農薬、添加物、化学物質が含まれており、それらを避けて食べることは難しいため、シンプルに食べる量を減らすことの大切さを述べています。

病気の改善や根本治療のためには、炎症抑制、カンジタ・悪玉菌の除去、デトックスが必要ですが、1日1食にすることでこれらが全て同時に行えることになります。もちろん100%その人にあった方法は世の中にないので、1日1食が体に合うのか、1日2食が体に合うのか試して頂ければと思います。

1日1食が脳に与える影響

脳の中には、私たちの生命活動を支えている「脳幹」という臓器があります。脳幹は別名「生命脳」とも呼ばれ、心臓の拍動、血液循環、呼吸、体温、ホルモン分泌、生殖などをコントロールしています。また環境が変化しても、体内環境を一定に保つように自動調整する機能を、ホメオスタシス(生体恒常性)と言い、自律神経系、免疫系、内分泌系、脊髄・筋肉系に4つの仕組みの中心で司令塔の役割を担うのが「脳幹」です。

つまり、脳幹が正常に機能することでホメオスタシスも正しく機能し、体内環境を維持するための調整が行われています。そのため脳幹が正しく機能することで、体の自然治癒力により体が健康な状態に保たれることになります。脳幹が正常に働かなくなる原因の一つが大脳の酷使です。パソコンやスマホにより情報を大量に処理し続ける、複雑な人間関係を考えながら仕事するなど、大脳が過剰に興奮し続けることで、脳幹の本来の働きが抑制されてしまいます。そのため、興奮した大脳を休ませてあげて、脳幹を活性化する必要があります。

その方法が、誰でもすぐに実行することができる1日1食です。空腹を感じると脳幹が反応し、機能が活性化することが分かっています。同じようにファスティングして、睡眠を取ると、自律神経の活性度が高まることが分かっています。ファスティングして睡眠が良くなる方は、脳幹が活性化していると考えられます。

このように空腹を意図的につくることで、睡眠中には、過剰に興奮すると病気の元になると言われる交感神経が低下し、体の修復をする際に優先になる副交感神経が上昇するため、自己治癒力がしっかりと機能し始めます。結果として、体調不良の改善、疲れが取れる、体が休まることになります。

ケトン体の効果

また、空腹になると、エネルギーを生み出す仕組みに変化が起こります。私たちのエネルギー源となるブドウ糖は、炭水化物(糖質)と脂質からつくられます。しかし、空腹になると筋肉を分解し、さらには体内に蓄積された脂肪を分解することでエネルギーに変換します。この時に、脂肪酸を分解してつくられるのが「ケトン体」です。

この「ケトン体」は、抗炎症作用、神経細胞におけるエネルギー産生の増加、神経細胞死を抑制する作用があります。そのため、ケトン体が脳のエネルギー源として利用される場合には、ブドウ糖よりも脳の神経細胞が活性化して、脳機能が高まることが期待でき、ケトン体自体が脳に良い影響をもたらすことも明らかになっています。

ケトン体は、脳由来神経栄養因子(BDNF)を増加させ、新たな神経細胞の成長を促進してくれます。また抗炎症作用により、脳内の炎症を鎮めてくれる効果もあります。

こられの効果により、認知機能や記憶・学習機能の向上、抗不安作用によるうつ病の予防、パーキンソン病などを含む神経変性疾患の予防などが期待できます。ちなみにケトン体が体を動かすためのエネルギー源となる場合には、体脂肪が分解されるためダイエット効果もあります。しかし、空腹を感じていない場合には、残念ながら脳のエネルギー源はほぼブドウ糖です。

そこで1日1食にして、総エネルギー供給源におけるケトン体の割合を高くすることで、脂肪が燃焼されやすくなり、脳に良い影響を与え、健康効果がアップすることになります。

【本コラムの監修】

恵比寿院長

HARRNY 院長/鍼灸師 菊地明子

・経歴
大学卒業後、美容の世界に入り、セラピストへ。豊富な美容知識や実務経験を活かし、その後、10年間は大手企業内講師として美容部員やエステシャンの育成、サロン店舗運営のサポートを行う。現在は、セラピスト、エステティシャン、美容カウンセラー、鍼灸師の経歴を活かし、お肌とこころと身体のトータルビューティースタイルを提案。表面だけでなく根本からのケアとして、老けない生活についてのコーチングを行う。

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