美容鍼、ハイフ(シャワー)、エレクトロポレーションのリフトアップ効果

    美容鍼、ハイフ(シャワー)、エレクトロポレーションのリフトアップ効果

    お顔の効果的なリフトアップを考えて、何を選べばよいか迷われている方。またリフトアップの効果をできるだけ持続させたいと考える方が多いと思います。

    今回はリフトアップ効果が得やすい「美容鍼(+パルス)、HIFU(ハイフ )、エレクトロポレーションの特徴から、適切な回数で効率よく効果を持続させるポイントをご紹介します。

    美容鍼(+パルス)

    美容鍼による美容効果には、2つメリットによるものと明らかにされています(顔面部への刺針におる美容効果の作用機序)。

    1つ目のメリットが、皮膚に鍼を刺すことで「経皮吸収」が劇的に向上することです。皮膚は、外部の様々な刺激から体を保護しているため、美容液などが容易に皮膚を透過して体内に吸収されることはありません。しかし、鍼を利用して皮膚に微細な孔を開けることで、皮膚の「経皮吸収」が大幅に向上することが明らかになっています。

    もう1つが、皮膚に微細な傷をつくることで、体に備わる自己治癒力により、その微細な傷が修復される過程で、皮膚の中で古なったコラーゲンが破壊され、新しいコラーゲンがつくられるということです。このことによって、しわ、傷痕、その他の美容の問題を改善し、皮膚の構造を再構築します。つまり、美容鍼はご自身が本来持つ再生能力を活用して、皮膚の若返りに効果を発揮します。

    美容鍼のアプローチの範囲

    このように美容鍼が理想的なスキンケア方法であるということが、実証されているからこそ多くの人が高い効果を実感している理由です。

    施術が終わって真っ先に気がつくことは、引き締まったお顔です。お顔の場合は真皮層2mmを鍼によりダイレクトに刺激し、血行を良くすることで「むくみ」が解消されるため、パッと見てわかるほどのリフトアップの効果を実感して頂けます。また同時に顔の表情筋にダイレクトにアプローチできるため、一度の施術で見た目の変化をすぐに実感することができます。

    さらに、この刺激によって肌本来の再生能力が壊れた組織を修復しようとするため、新陳代謝が活発になり、コラーゲンやセラミドの分泌により、数日後にはハリのある肌になります。

    初めて美容鍼を受けられる方や、肌の状態が悪いという場合は、1週間に一度を継続して3〜5回行い、お肌のコンディションを一気に上げて、お肌の調子が整ってきたら、担当鍼灸師と相談して通う頻度を調整いくと良いでしょう。

    基本は、2週間に1度くらいのペースで通い、メンテナンスとしてお越し頂くことをお薦めしております。施術を受けた直後は肌がキレイになったと実感しやすいですが、継続して通うことでさらにお肌の良好な状態が長持ちしやすくなります。

    HIFU(ハイフ )

    HIFU(ハイフ)は、高密度焦点式超音波(High Intensity Focused Ultrasound)の頭文字の略です。原理は、虫眼鏡で太陽の光を集めて、一点だけを高温が発生するように、超音波を一点に収束させて、肌内部の特定の部分だけを熱凝固させます。

    この熱のダメージにより、毛細血管拡張と血行促進により、新陳代謝を促すとともに、細胞を活性化させる効果が期待でき、創傷治癒の過程でコラーゲン生成を促進させて、肌深部からリフトアップ効果をもたらします。また従来の美容機器に比べ、施術目的に応じた深さと部位に的確に熱を与える事が可能です。

    HIFU(ハイフ)

    肌に直接負荷を与える小顔マッサージは、逆にお肌にダメージを与えてしまう可能性があります。しかしたるみのもとになる肌、皮下組織のゆるみに対して、肌の土台となる筋膜であるSMAS層(皮下組織と表情筋の間にある薄い膜)から引き締め、引き上げることでリフトアップすることができます。

    個人差はあるものの、HIFUの施術後はすぐに効果を実感できる方がほとんどです。またコラーゲンが増え始める1~3ヶ月後にさらに効果が実感できるため、最短で三ヶ月程度の施術間隔をあける必要があります。

    ただし、組織の深い部分に高い熱エネルギーを与えるという治療の性質上、顔が痩せている方には向きません。また効果も低いですし、火傷や神経障害のリスクも高くなります。一方で、肉厚なお顔の方の場合は、軽度の腫れが出る場合があります。

    エレクトロポレーション

    エレクトロポレーションは、「電気穿孔法」といわれ、専用のマシンを用いて肌へ特殊な電気パルスをかけて、細胞と細胞の間に微細な隙間を開け、電気の力を利用して美容成分を肌の奥に浸透させる施術です。

    エレクトロポレーション

    エレクトロポレーションは、使用できる美容液の種類が幅広く、肌のキメを整えたい、シワやたるみを改善したい、潤いのある素肌へと整えたいなど、それぞれ目的に合った美容液を選んで使えることができます。

    ただし、その効果は、1回の施術で数週間程度のため、もし持続的に効果を得たいなら、1週間に1度のペースで4~5回の施術をする必要があります。お肌のターンオーバーを考えれば、肌がターンオーバーによって変わるちょうど前に行うのが一番効果的です。一般的には、真皮層への美容成分の浸透率などを考えると、数週間から1か月くらいが目安になります。

    一方で、エレクトロポレーションの導入強さには段階があり、痛くても我慢して受けられる方が多数いらっしゃいます。実は痛みと導入効率は必ずしも正比例するわけではなく、最高レベルの強さで受ける必要はありません。適切な強さは我慢できる程度で少し刺激を感じるぐらいの強さが良いと言われています。またお顔にニキビや傷がある場合は、その部分だけ刺激を強く感じたり、皮下脂肪の厚さや骨の位置によっても電気刺激の感じ方が変わるため、一切我慢せず伝えた方が良いです。

    大事なのは導入前にしっかり洗顔すること、導入薬剤を目的に合わせて選択(炎症抑制、敏感肌ケア、しみ、肝斑、くすみ、毛穴etc.)することです。また先に美容鍼などでターンオーバーを促進して、角質を適切に整理しておくと薬剤の導入効率が上がります。

    また効果は、導入する美容成分によって効果に大きな違いがあるため、お肌のお悩みに応じた美容成分をセレクトする必要があります。最近はコラーゲンやヒアルロン酸などを浸透させて、コラーゲン生成を促し、肌にハリと弾力アップすること以外にも、脂肪分解成分を経皮注入して、顔周りの脂肪を減らすことで、リフトアップ効果を得ることも可能となっています。

    この場合は週2回施術で5週間(10回ワンクール)とされ、その期間は脂肪分解成分が薄れるのを防ぐため、他の施術との併用はできないことになっています。

    ハイフシャワーと美容鍼

    ハイフシャワーとは、ハイフで使う2mmのヘッドを顔全体の浅い層へシャワーのように照射することで、お顔を引き締めてく施術方法です。ハイフシャワーは超音波の熱を、肌の真皮の中層に集め、その熱によってコラーゲンを修復する繊維芽細胞が働き、新たなコラーゲン生成を促します。そのため即時性の高い効果があり、肌のハリ、毛穴の引き締め、細かいシワの改善することができます。

    このようにお肌の浅い層に熱を与えるため、ハイフと比べてハイフシャワーは痛みがほとんどなく、またダウンタイムはほぼありません。また赤みや皮むけなどの症状は出にくいと言われています。帰宅後よりシャワー、洗顔が可能で翌日からメイクもできます。

    治療頻度については、通常のハイフが3ヶ月に一度程度ですが、ハイフシャワーは月に1回程度で受けることが可能です。ハイフシャワーは、真皮に熱でアプローチする、美容鍼は、真皮に微細な傷(マイクロトラウマ)により肌細胞を活性化させる、いずれも壊れたコラーゲンやエラスチンを新しく修復していくことで、アンチエイジング効果を期待するものです。

    大きな違いは、美容鍼は身体に優しい施術であり、「副作用」や「過誤」が極めて少ないということ、また価格も安く、さらに体の内側から全体をケアすることで、健康な身体から生まれる美しい肌を追求することに重点を置いていることが挙げられます。

    エステサロンでハイフが禁止された理由

    HIFUは、超音波を発生して、人体の深部で焦点を作って、その領域の組織を加熱することによって治療しますが、焦点を結ばなければ効果はあまりありません。また皮下脂肪のような圧を加えることによって体積が変わる弾性体の中においては、焦点をきちんと結ぶということが理論的、物理学的にも非常に無理があり、さらに硬い組織も柔らかい組織もあるような組織の中で正確に焦点を結ぶことは技術的にほぼ不可能と言われています。その結果、骨の表面では熱が50倍も上がりやすく、さらに神経という焦点を結びやすいものがあったりすると、そこに加熱を起きて障害を受けることが危惧されています。

    具体的には、私たちの体の中の皮下組織や皮下脂肪は、圧迫すると体積の変わる弾性体です。そのため超音波は、拡散して弱くなってしまう「拡散減衰」という現象が見られます。また脂肪組織の中では、超音波が吸収されて熱に変わって、どんどん弱くなってしまう「吸収減衰」という現象も起きます。または硬い部分や柔らかい部分があったりすると、そこで超音波が散乱する「散乱減衰」も起きてしまいます。

    HIFUを当てると非脂肪のある一点を強く焼くことによって皮下脂肪をキュッと引き締めて、皮膚のたるみを取ることができるのですが、実際には弾性体の中では焦点を結ぶことが非常に難しくて拡散してしまったり、または吸収されて減衰を起こして、それが熱に変わってしまうことがよくあることになります。

    つまり、顔の軟部組織にHIFUを当てても焦点は結ばないため、温める効果あっても、それ以上の引き締める効果はなかなか期待できないとも言われています。

    また、皮下脂肪と違って硬い組織(非圧縮整体)があり、焦点をきちっと結ぶことができると、熱が一気に上がります。皮下脂肪の中にある骨格、筋膜、神経鞘にあたり、そのような神経のところで焦点が結ばれたりすると、または骨膜のところで反射してきた熱がさらにそこに加わると神経障害、例えば顔面神経麻痺、視覚障害(白内障)を引き起こしてしまうことが報告されています。

    現に消費生活センターでは、ここ数年の間にHIFUによる被害が増加しています。もちろん1番多いのはエステ(セルフエステ含む)で行われたものですが、一部は病院で医者によって障害を起こした事例も報告はされています。厚生労働省は医師以外の施術は違反に当たると2024年6月に禁止になっています。

    このHIFUを使ってどんな合併症が起きているのかを見ると、まず熱傷が36%、で熱傷以外の皮膚の損傷、これはシミやひきつれなどの皮膚の障害が31%、神経の障害が31%、これらで98%の合併症ということになっています。

    また知覚障害に関しては、三叉神経の上顎神経で48%あり、骨で反射して非常に熱くなったHIFUの超音波が、上顎神経を損傷してしまうことで知覚の麻痺が起きてしまうことになっています。

    そして35%は眼神経と言い、眼科の上のところから出てくる三叉神経を傷つけてしまうことによって、額の知覚が損傷することが報告されています。さらに深刻なのは運動神経障害で、特に1番多く起きているのが顎のラインです。ここを釣り上げたいということで強くHIFUを当てると、骨の表面で反射して熱くなったHIFUの超音波が顔面神経の下顎緑枝を傷つけてしまうことが68%もあります。そして頬の部分(頬枝)を傷つけてしまうのが30%もあり、合わせて98%ということになっています。

    私たちの体にもし熱が加えられたとしても、それが低温であればあまり障害はないですが、1度上がるごとにその凝固するスピードは加速し、大体1度ごとに1.6倍、さらに神経組織であれば2倍ぐらい加速してしまいます。また異なる組織、例えば皮膚と皮下脂肪、皮下脂肪と筋肉などの異なる組織の境界面では、反射や屈折によって焦点がずれてしまうことがあります。そしてずれた長音波が骨の表面で反射してしまうと、それが神経の障害を増強することになり、骨は軟部組織に比べると50倍もエネルギーを吸収して、骨表面の温度が上昇してしまうことがあります。

    ハイフとインディバ

    ハイフをやり過ぎて頬がこけたという方がいらっしゃいました。ハイフは適切なタイミング、適切なパワーで受けていれば顔のコケが進むことは少ないです。顎下のハイフ以外は、基本的にハイフの熱は脂肪層を狙って照射されないため脂肪が減ってこけるというのは理論的にはあり得ません。しかし僅かに熱が脂肪層に広がってしまうことはあり得ます。

    ハイフを頻繁に受けて良い方は肉付きの良い方や皮膚の脂肪が多い人ですが、痩せ型の人は骨の吸収や皮下脂肪の萎縮が進んでいる場合があるため、やり過ぎないようにしましょう。

    またハイフはショット数が多いというお客様もいらっしゃいますが、各々のハイフ機器にはメーカー推奨のショット数(照射数)が決まっており、これに従って照射するのが最も効果が高く安全な使い方です。ショット数が多ければ多いほど、やけどや神経障害などの副反応の可能性も高くなっていきます。同じくパワーも強い方が良いのではなく、強いほど副反応のリスクが高くなります。特に年齢の高い方や、皮膚の薄い方は副反応が生じやすいため気おつけてください。

    一方でエステハイフは月に1回通うように進めるサロンもあるようですが、医療用ハイフでは、肉付きの良い方で3ヶ月に1回、痩せ型の方なら半年から1年に1回で十分でしょう。ハイフ機器は様々なメーカーがあり、医療ハイフだけでなく、効果が期待できるものと実感できづらいものがあると聞いております。また施術者の力量によっても効果のバラツキが大きくなります。お顔の筋肉や骨の構造も含め、お客様の顔立ちや肌質、そして各ハイフ機器の特徴を知り尽くしたスタッフにお願いするべきでしょう。

    最後にハイフを受ける年齢は早ければ早いほどよいということが学会で話題になっていましたが、10から20代前半のたるみやお顔の大きさの悩みには必要ありません。どちらかと言うとたるみよりも脂肪の方が多い傾向があるので、インディバで脂肪燃焼する方が効果が高いと思います。

    ハイフと美容鍼の併用

    まず、よく質問がある美容鍼とハイフは併用ですが、結論から言えば、併用しての施術はオススメしません。理由は、施術効果の判定が分かりづらくなり、その責任の所在が曖昧になるからです。

    また、ハイフは一般的にはダウンタイムがないと言われていますが、人によっては痛みや腫れが生じる場合があります。よく聞かれるのは、施術直後には施術箇所が熱く火照るような感覚があることや、施術後1~3日は筋肉痛のような痛みを感じることです。

    このように肌への負担が大きいハイフ ですが、美容鍼は必要な箇所に少量の刺激のため、肌への負担が少なく、効果的なツボに刺鍼することで、必要以上にお肌を傷つけません。美容鍼はダウンタイムがないため、芸能人が撮影の合間に来られたり、結婚式の当日に受けられたりします。

    30代以降は、お肌を壊しすぎると再生するのに時間が掛かるため、最低限の刺激で、仮に内出血が生じてもコンシーラーで隠れるぐらいなので、日常生活の中で取り入れやすい美容鍼をおススメします。

    美容鍼(+パルス)は最新美容機器と同じ効果

    美容鍼(+パルス)とHIFU(ハイフ)の共通点は、細胞に対して微細な損傷や熱を加えることで、その修復過程での肌質改善やリフトアップを行う点です。

    一方、美容鍼(+パルス)とエレクトロポレーションの共通点は、美容成分を肌の真皮層に浸透させて、肌にハリと弾力アップを行える点です。

     美容鍼(+パルス)HIFU(ハイフ)エレクトロポレーション
    種類低周波超音波電気パルス
    仕組点状の細胞損傷点状の熱変性電気穿孔
    効果経皮吸収の向上 肌の若返り 筋膜の締緩血行促進 SMAS層の引締め導入する美容成分による
    範囲体全体ピンポイントピンポイント

    このように美容鍼(+パルス)は、それぞれの最新美容機器の特徴を持っています。鍼灸の美容効果については、古代中国王朝の王妃が美容効果を求めて鍼治療を受けていたという記録が残っています。歴史ある治療技術の美容鍼が、最新の美容機器の特徴を持っていたということに驚きを感じます。

    ダーマペンと美容鍼

    ダーマペンと美容鍼は共に、刺鍼することで、お肌が本来持つ自己治癒力によって細胞を修復し、ターンオーバーサイクルを整えることで、お肌のシワ・たるみ・くすみ、ツヤ、毛穴の開き・黒ずみなどを改善する治療方法です。

    例えば、毛穴の開きなどの毛穴トラブルは主に、「皮脂の過剰分泌」「角栓の詰まり」「肌のたるみ」が原因です。皮脂が排出されずに毛穴に詰まると角栓に変わり、それが空気に触れて酸化することで黒ずみになります。

    刺鍼によって、お肌の自己治癒力を高めることで、皮膚のコラーゲンやエラスチンの生成を促進させ、ターンオーバーを整えることで肌質を改善に導きます。その結果、毛穴に角栓ができにくくなるとともに、開いてしまった毛穴を引き締めて毛穴の目立たない肌に導きます。

    また、加齢とともに肌のハリやツヤ、弾力がなくなり、シワやたるみが生じやすくなります。これは真皮を支えるコラーゲンやヒアルロン酸の減少や、エラスチンが減少することで、コラーゲンをしっかり結びつけることができなくなるからです。その結果、肌のハリが維持することが難しくなるため、シワやたるみになってしまいます。一方で肌のくすみは、乾燥や血行不良、角質肥厚、紫外線、摩擦などの刺激によるメラニン停滞、糖化などが原因です。

    刺鍼によって、ターンオーバーを活性化し、肌の自己治癒力を高めることで、コラーゲンやエラスチンなどの生成を促進することができ、肌のハリや弾力が高まり、さらに肌のくすみも改善し、透明感のある健康的な肌を取り戻すことができます。

    ダーマペンと美容鍼の比較

     ダーマペン美容鍼
    受けられる場所クリニック鍼灸院
    コスト比較的高い比較的安い
    痛み麻酔クリームを塗布することで、施術中の痛みが最小限に抑えられます痛くない
    刺鍼深さ表皮・真皮層と浅い筋肉層まで可
    ダウンタイム赤みやヒリヒリ感は1日程度で治まります。深めに刺鍼した場合、赤みが数日続く場合があります。ヒリヒリ感は数日1〜2日で落ち着きます最低限の刺激で、内出血が生じてもコンシーラーで隠れるぐらいなので、日常生活の中で取り入れやすい
    洗顔感染予防のため施術12時間後から可能です施術が終わった後、すぐにお化粧をして頂く事が可能です
    スキンケア施術12時間後から可能です。日焼け止めもご使用になれません 施術が終わった後、すぐにお化粧をして頂く事が可能です
    メイク施術24時間後から、通常通りのメイクが可能です 施術が終わった後、すぐにお化粧をして頂く事が可能です

    30代以降は美容鍼がオススメ

    ダーマペンも美容鍼もお肌に刺鍼することで、自己治癒力で細胞の修復を促すことができます。その結果、ターンオーバーサイクルを整え、その細胞修復の過程でコラーゲンやエラスチンの産生を促して、シワ・たるみ・くすみ、ツヤ、毛穴の開きなどを改善することができます。

    ダーマペンと美容鍼の大きな違いは、ダーマンペンは1920箇所/秒を刺激(量)するため、肌への負担が大きくなります。また術後のダウンタイムがあり、スキンケアにも制限があることです。

    一方、美容鍼はピンポイントで必要な箇所に少量の刺激のみのため、肌への負担が少なくなります。また効果的なツボを見極めて刺鍼することで、必要以上にお肌を傷つけません。

    このように美容鍼にはダウンタイムがないため、芸能人やモデルさんが撮影の合間に来られたり、結婚式の当日に受けられたりします。

    30代以降は、お肌を壊しすぎると再生するのに時間が掛かるため、最低限の刺激で、仮に内出血が生じてもコンシーラーで隠れるぐらいなので、日常生活の中で取り入れやすい美容鍼をおススメします。

    ダーマペンが効かないケース

    ダーマペンを毛穴やニキビ跡で施術する場合、効果があまり出ないという印象を持たれる方が多くいらっしゃいます。毛穴治療で用いる場合、皮脂の分泌量が多いオイリー肌の方は、皮脂の分泌量を減らさないと一時的には良くなるかもしれませんが、また必ず悪くなります。そのためまずは皮脂をコントロールするケアを行いましょう。

    次にニキビ跡ですが、効果があまり出ない理由は、ニキビ跡の凹部と周辺の肌に段差があるため、鍼を刺した時に周辺部は深く、凹部は浅くなってしまうからです。つまり単位表面積あたりの密度や深さが薄くなってしまうため、必要なところにしっかり刺鍼されず、ニキビ跡の部分のコラーゲン生成が促進されません。クリニックでも、ニキビ跡を上下左右に引っ張ってフラットな状態にして施術されるところもありますが、小さなニキビ跡、ボックス型やアイスピック型などは引っ張ってもフラットにならないため、かなり意識してダーマペンを行う必要がります。

    セルフダーマペンの肌トラブル

    セルフダーマペンは、自宅で行うためのダーマペンと類似の機械です。購入される方の多くは、クリニックに行く手間が省け、施術直後はお顔が真っ赤になってしまうため、自宅でセルフ施術することで誰にも見られないで済むことがメリットです。

    しかし、セルフ施術で肌トラブルが多いことがデメリットとして挙げられます。なぜなら機械を適切な針の長さ、圧力で皮膚に垂直に滑らせていくことは難しいからです。トレーニングせずに自分自身でお顔に施術するのはさらに難しくなります。またお顔には丸みがあり立体的なので、そこに均一に適度な圧で垂直に施術するのは困難でしょう。

    肌トラブルで多いのが、針の長さが長すぎ、また垂直に当たっていない場合は引っ掻き擦れたような直線の傷が入ってしまうことがあります。また適切な消毒ができていない場合は、赤みが長引き、ダウンタイムも長引く傾向にあります。そして施術後には色素沈着を引き起こすことや肝斑が悪化することもあります。このように、あらゆる肌トラブルがセルフダーマペンでは起きる可能性があります。セルフダーマペンはメリットよりデメリットの方が圧倒的に高くなります。

    【本コラムの監修】

    恵比寿院長

    HARRNY 院長/鍼灸師 菊地明子

    ・経歴
    大学卒業後、美容の世界に入り、セラピストへ。豊富な美容知識や実務経験を活かし、その後、10年間は大手企業内講師として美容部員やエステシャンの育成、サロン店舗運営のサポートを行う。現在は、セラピスト、エステティシャン、美容カウンセラー、鍼灸師の経歴を活かし、お肌とこころと身体のトータルビューティースタイルを提案。表面だけでなく根本からのケアとして、老けない生活についてのコーチングを行う。

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