お顔のシワを増やすAGEs

お顔のシワを増やすAGEs

人の体の中で最大の臓器は、肝臓や脳ではなく肌でその大きさは約3kgにもなります。それらがお互いに血液が循環して関連しています。肌がキレイな人は腎臓や肝臓などの内臓の働きが良いとも言えます。つまりお肌をキレイにしていきたいのであれば、同時に体の内側から整えて行く必要があるのです。

シワの原因

どうして肌にシミやシワができるのかは、強い毒性を持ち老化の原因とされるAGEs(終末糖化産物)にあります。2007年にロレアルの研究所で、肌のシワ・シミの原因はAGEsだと証明した論文が発表されました。この論文がきっかけとなりAGEsを抑えることが、シミ・シワを防ぐことに繋がると考えられています。

シワになるメカニズムは、肌の真皮にAGEsが溜まると、真皮の構造を乱れ、真皮が凸凹になるため、表皮が引っ張られシワになります。つまり真皮にAGEsをできるだけできないようにすることが肌の老化を抑えるために大切なことです。

また、AGEsは真皮のコラーゲン線維や弾性線維に蓄積するだけでなく、表皮にも蓄積し、加齢とともにより多くのAGEs (CML:カルボキシメチルリジン)が蓄積されることが示されています。これは加齢によって活性酸素の生成が多くなるためと考えられていますが詳しくは解明されていません。

これらAGEsを抑えるためには、まず紫外線ケアが必要です。紫外線が当たるとAGEsが多くでき、シワになりやすいことが分かっています。さらにAGEsを増やさない為に見落としがちなのが擦らないことです。シワになりやすいのは、基本的には動く部分のため、シワを防ぐために表情筋をマッサージする事が良いと言う方もいますが、シワの原因は多くは真皮の構造が乱れることにあるため、過度に擦るマッサージやローラーなどはオススメしません。

シワをつくる食事

紫外線や擦らないこと、喫煙をしないこともシワを抑えるために大切ですが、最も大切なのがAGEsを多く含む食品を食べないこと、糖質を上げない食事を心がけることです。

AGEsを多く含む食品の多くは、高い熱を加えた揚げものや焼いた食品になります。どうして高い熱を加えた食品にAGEsが増えるのかは、メイラード反応にあります。この反応はアミノ酸と糖が加熱によって起こる反応で、香ばしい風味と焼き色がでます。

特に注意しなければならないのは、フライドポテトとポテトチップスです。ジャガイモを120度以上の高温で加熱して揚げると、AGEsの一種であるアクリルアミドという発ガン性物質ができるという事が分かっています。さらに神経障害や脳症を引き起こす神経毒性を有することも分かっています。また同じように発ガン性が指摘されているのが亜硝酸塩です。ハムやソーセージ等に使用される食品添加物です。

どうしても揚げものや焼き物を食べたい場合は、レモンをかけて下さい。レモンに含まれるクエン酸がAGEsを減らす働きがあります。また肉はカルノシンが多く含まれる鶏むね肉を選ぶことで、活性酸素を取り除き、AGEsを抑えることが期待できます。

コラーゲン神話

お肌にコラーゲンが良いということで、化粧品の成分にコラーゲンが入っているものを選ぶ方がいらっしゃいます。しかしコラーゲンは非常に大きい分子構造を持ち、肌に吸収されることはありません。同じくコラーゲンの多い食事を摂ることも意味がありません。なぜならコラーゲンはタンパク質であり、胃で完全に消化されてアミノ酸になり吸収され跡形もなくなります。

分子量が500以上のものは皮膚を通らないということは生化学的にも分かっており、コラーゲンの分子量は約30万あることからも分かると思います。コラーゲンが入っているというイメージのため化粧品に無駄に入れているとしか思えません。

老け見えの人は体も老けている

当たり前のことかもしれませんが、老けて見られる人は体も老けている可能性があるという研究が沢山あります。例えば顔に現れる老化のサインと心筋梗塞の発症率との相関関係を示した論文や、British Medical Journal(世界5大医学雑誌の一つ)に掲載された70歳以上の双子の老化の関係を調べた論文などがあります。
外見に表れる老化の一つがシワですが、シワはAGEsの蓄積が関与しており、肌の真皮のコラーゲン、エラスチン等の細胞外基質がAGEs化を受けると、肌ツヤやハリがなくなり、弾力性も損なわれて、シワの原因となります。そしてAGEsが肌に蓄積しているのであれば、同じように内臓にもAGEsが蓄積して老化が加速していると考えられます。

美容鍼でAGEs対策

美容鍼は紫外線などによってダメージを受けた真皮層にダイレクトにアプローチすることができます。そのアプローチによって、本来の自己治癒力が働き、傷を修復していく過程でコラーゲンやエラスチンが豊富に産生されて、お肌にハリや潤いを取り戻してAGEs化を防ぎます。

また、血流やリンパの流れも改善し、お肌のターンオーバーを正常化することで、酸化によって破壊されたコラーゲンなどの美肌成分を増やし、お肌にハリ・ツヤを取り戻すことができます。

ただし日常の中、日焼け止めクリームをこまめに使用することや、食生活において抗酸化作用があると言われているビタミンCやビタミンE、ポリフェノールやミネラル成分を含む食べ物を食べることも大切です。この小さい積み重ねが、将来的に大きな差となって現れてきます。これらは明日からでも出来ることですので、是非実践して頂けたらと思います。

【本コラムの監修】

恵比寿院長

HARRNY 院長/鍼灸師 菊地明子

・経歴
大学卒業後、美容の世界に入り、セラピストへ。豊富な美容知識や実務経験を活かし、その後、10年間は大手企業内講師として美容部員やエステシャンの育成、サロン店舗運営のサポートを行う。現在は、セラピスト、エステティシャン、美容カウンセラー、鍼灸師の経歴を活かし、お肌とこころと身体のトータルビューティースタイルを提案。表面だけでなく根本からのケアとして、老けない生活についてのコーチングを行う。

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