美容鍼で皮脂をコントロール

    美容鍼で皮脂をコントロール

    皮脂の分泌を多くすれば乾燥肌、敏感肌は無くと考えている方が多くいます。そのように思われるのは、乾燥がベースにあり、乾燥するから皮膚のバリア機能が低下し、外敵刺激が入ることで痒みや赤み、肌の不調を感じるからでしょう。一方で敏感肌にもベースには、乾燥があるため、皮脂を補うケアが必要ですが、実は皮脂の量が少ないだけではなく悪玉化してしまうことが肌トラブルの原因になることが分かっています。

    東洋医学で診る「脂性肌」

    例えば頬は乾燥しているのに、Tゾーンはテカテカしているため、皮脂と水分が過剰に分泌されていると思われてTゾーンの洗顔を入念にされている方がいらっしゃいます。しかし乾燥している部分があるのに、他がテカっている状態の多くは水分量が不足していることです。つまり皮脂を取り除くのではなく、水分量を増やして、皮脂と水分量のバランスを取ることが大事です。

    一方で脂性肌は、乾燥肌と真逆と考える方が多くいますが、実は皮脂腺から分泌される皮脂量と角層の水分量が多くなった状態です。しかし脂性肌でも乾燥している場合は、脂性乾燥肌(オイリードライ肌)になります。また脂性肌の特徴には、顔の鼻筋付近に皮脂量が多く、ニキビや吹き出物、毛穴が目立つなどが挙げられます。

    東洋医学では、脂性肌を脾胃の機能低下によって痰湿(過剰な水分の停滞)や湿熱 (湿と熱の停滞)が生じることで現れると考えます。例えば脂質や糖質の多いものを食べ過ぎる、アルコール類の摂り過ぎは痰湿を体の中に長期渡って溜め込むため、それらが熱化して顔から漏れ出すことや、吹き出るとして考えられます。
    一方で五臓六腑の中でも「肝」は、特にストレスの影響を受けやすいため、肝の機能低下による気の停滞である「肝鬱気滞」が原因として考えられます。そのため、脾胃や肝を補い、熱を取り除く、補血や補陰するケアが必要になります。

    皮脂をコントロールする化粧品

    皮脂の構成成分には色々あり、例えば1番多いのがトリグリセライド、次にワックスエステル、そしてスクワレンなどの遊離脂肪酸があります。この遊離脂肪酸は肌に悪影響を与えますが、そもそも有利脂肪酸は皮脂の中では多くの成分ではありません。しかし紫外線に当たったり、寝不足などでストレスが起こることによってトリグリセライドがリパーゼという酵素とくっつくことによって遊離脂肪酸が産生されることが分かっています。特に敏感肌の方は、この遊離脂肪酸が増えることによって肌に悪影響を及すことが分かっています。

    これらを抑えるのがファンケルのバランシングドロップとバランシングミルクです。これらはトリグリセライドからリパーゼの酵素の活性を受けて遊離脂肪酸になる過程、つまりそもそもの原因であるトリグリセライドを分解させないような処方になっています。ファンケルの独自技術でビタミンPの一種であるノビレチンが豊富に入っている早摘みのグレープフルーツエキスや、抗炎症作用のあるトラネキサム酸も配合されています。もちろん炎症を抑えることによって美白に繋がることも考えられます。トリグリセライド自体は皮脂の構成成分で大切なものなので良い皮脂が悪い皮脂になるものを抑えることなので、皮脂を抑えるわけではありません。

    他にも、敏感肌と皮脂に着目しているのがアスタリフトのクリーミークリアフォームです。着目したのが酸化した皮脂の過酸化脂質です。過酸化脂質自体は、以前から悪影響あることが分かっており、紫外線が当たることによってアクロレインというさらに悪玉になることが分かっています。過酸化脂質がアクロレインになるってことまでは分かっていましたが、これがどういうメカニズムで肌に悪影響を及ぼしているかは分かっていませんでした。それをアスタリフトが研究し、この過酸化脂質がアクロレインというものができると、セラミドを合成する因子が低下することが分かりました。

    過酸化脂質やアクロレインは、角栓の中に潜んでおり、どんな方でも角栓があるので、そこに行くとセラミドの合成が低下し、敏感肌や敏感肌になる悪循環が発生します。しかし角栓を取り除く強い洗浄力を使えば、それはそれで乾燥に繋がるため、この過酸化脂質をしっかりと取りながらも毛穴にある過酸化脂質が含まれている角栓をしっかり落とすように、敏感の方や乾燥肌の人に向けて作られているのがクリーミークリアフォームです。

    また皮脂テカの人も、皮脂を放置しておくことに赤身や毛穴の開きになることがあります。その皮脂の質や皮脂がどこにあるかで敏感になってしまったり、乾燥になってしまうという悪循環になることもあります。そのため洗顔で毛穴の中にある過酸化脂質を取り除くことや、良い皮脂が紫外線や睡眠不足などで悪玉にならないようにすることが大事です。つまり皮脂の量を変えるというよりは悪玉化するものをどうやって抑えるかの研究が進んでいます。もちろん保湿で皮脂や水分を与えることも大事ですが、自分の出している皮脂の質を変えていくことも大事です。

    美容鍼で皮脂をコントロール

    乾燥肌や混合肌にも有効なのが美容鍼です。お顔の鍼刺激によって血行を改善し、肌の隅々まで潤いを行き渡らせる効果があります。一方でオイリー肌と呼ばれる、皮脂が出すぎているようなお肌にも美容鍼は効果があり、出すぎている皮脂を抑え、お肌のバランスが整えることができます。また皮脂腺を刺激して分泌を抑制したり、皮脂と雑菌によって起こった炎症(ニキビ)を抑える効果が期待できます。

    美容鍼は、特に気になる部分に確実にアプローチができ、肌の調子を良い状態でキープできるため、根本からの肌質改善することができます。さらに鍼刺激は自律神経にアプローチすることが出来るため、ホルモンのバランスを整えることができます。

    本コラムの監修】

    恵比寿院長

    HARRNY 院長/鍼灸師 菊地明子

    ・経歴
    大学卒業後、美容の世界に入り、セラピストへ。豊富な美容知識や実務経験を活かし、その後、10年間は大手企業内講師として美容部員やエステシャンの育成、サロン店舗運営のサポートを行う。現在は、セラピスト、エステティシャン、美容カウンセラー、鍼灸師の経歴を活かし、お肌とこころと身体のトータルビューティースタイルを提案。表面だけでなく根本からのケアとして、老けない生活についてのコーチングを行う。

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