「コリ」「むくみ」「たるみ」ほうれい線

    「コリ」「むくみ」「たるみ」ほうれい線

    ほうれい線は、年齢を感じさせるお顔のサインとして、多くの女性が気になる部分です。この「ほうれい線」には、「コリ」「むくみ」「たるみ」の3つの原因があることはあまり知られていません。

    ほうれい線を上手くケアするためには、まずはそれぞれのほうれい線の原因の理解を深めましょう。

    ほうれい線の原因

    「コリ」「むくみ」「たるみ」ほうれい線の原因には、

    • 血流の停滞と筋膜の癒着による「コリ」
    • リンパ管の流れ(老廃物)の滞りによる「むくみ」
    • 口元を支える筋肉が衰えによる「たるみ」

    があります。

    お顔のコリは、自分ではなかなか自覚しづらいものです。お顔の筋肉は、使いすぎても使なすぎても硬く収縮します。特に表情クセで、顔の筋肉がコリ固まってしまうと、血液・リンパの流れが悪くなり、老廃物が溜まって肌が硬くなります。食いしばりなどのクセは、「咬(こう)筋」という咀嚼で使われる深層筋が、必要以上に発達しすぎてしまうため、ほうれい線の原因になってしまいます。

    このように筋肉のバランスが崩れると、筋膜の癒着が生じ、その癒着によって、筋肉がスムーズに動かなくなるため、筋肉が硬くなり、コリが生じて「コリ」ほうれい線の原因となります。

    また、お顔のむくみも、ほうれい線が目立つ原因の1つと言われています。お顔がむくんでしまうと、その重みで頬が下がり、「むくみ」ほうれい線ができます。

    むくみの原因には塩分・糖分・水分の摂りすぎや運動不足、血行不良などがありますが、筋膜の癒着が根本的な原因と言われています。「コリ」ほうれい線と同じく、筋膜が癒着すると、血液からの栄養分を運ぶことができず、さらに老廃物を排出することができません。その結果、老廃物が蓄積して、むくみが出てしまいます。

    さらに最近は、マスクをして話すことが多くなり、顔の大部分が隠れてしまうため、あまり表情を表に出さなくなっています。表情筋を動かさないと、筋肉が硬くなってしまいます。そのため、口元を動かすことを意識せずに生活すれば、さらにたるみが加速してしまいます。

    この「たるみ」ほうれい線は、主に小頬骨筋や大頬骨筋、上唇挙筋といった口元を支える筋肉が衰えることが原因です。またお顔には、表情を作る「表情筋」と表情筋を支える「深層筋」があります。この深層筋が衰えると、表情筋を支えることができなくなるため、「たるみ」ほうれい線や、シワの原因にもなります。

    頭のこりがお顔のたるみの原因

    年齢とともに新陳代謝が衰えてくると、気になるのがお肌のたるみ。目の下のクマやシワの原因にもなりますし、フェイスラインが下がるとグッと老けた印象になります。年齢でたるむようになるのはお肌だけではなく、頭皮もたるんできます。そのたるみが、お顔にも悪い影響を与えるのは、お顔の各部分と頭は筋肉と筋膜でつながっているからです。そのためたるみが気になる方には頭部へ鍼をすることで、頭皮からフェイスラインを引き締めることができ、若返り効果だけでなく小顔効果も期待できます。

    例えば、まぶたを持ち上げる際には、顔の筋肉だけでなく、その後ろにある頭の筋肉で引っ張り上げています。そのため頭がコリをほっておくと、頭の後ろから顔の筋肉を引き上げる力が弱くなり、ほうれい線・上まぶた・フェイスラインがたるみます。その結果、お顔が老けた印象になります。

    頰のたるみ(ほうれい線)は側頭筋のコリを解消することで改善します。側頭筋は耳の上にある大きな筋肉で、頰や口元の筋肉と繋がっており、コリがあると頬や口元が下がり、たるみの境目でほうれい線になります。

    上まぶたのたるみは、前頭筋と帽状腱膜のコリを解消することで改善します。前頭筋は額の筋肉で、帽状腱膜は頭頂部全体を覆う筋肉です。これらは眉や目の筋肉と繋がっており、コリがあると眉や上まぶたが動きにくくなり、たるみが生まれて目尻のシワ、額の横シワ、まぶたのたるみで目が小さく見えてしまいます。

    フェイスラインのたるみは、後頭部のコリを解消することで改善します。後頭筋は頭のえり足あたりにあり、顔全体を後ろに引っ張る筋肉です。コリによって頭頂部やサイドから引き上げる力が弱くなると、額から目元、顔のサイドから頬、顎の周りが下がってたるみ、スッキリした印象がなくなります。

    頭は筋肉と筋膜

    「コリ」「むくみ」「たるみ」を予防する

    しかし、これらのたるみを引き上げていけば良いのですが、そのためにはしっかり肌をケアする必要があります。まずは水分量の低下した肌に水分を与えてしっかり保湿することです。特に、お顔につける化粧水(水分)の量は毎回同じではなく、季節や、その日のお肌の状態に合わせて変えていきます。

    次に、衰えた口の周りの口輪筋を強くします。日頃からお顔を引き上げていくために意識することが、口角を上げ笑顔をつくることです。さらに口をよく動かしお顔の表情筋にも刺激を与えましょう!ほうれい線を予防・改善するフェイスエクササイズは色々あるので試してみて下さい。

    そして、顔のむくみは、塩分やアルコールの過剰摂取、睡眠不足、運動不足など、生活習慣が原因で起こることが多くあります。そして冷えによる血液循環が悪化することで顔のむくみにつながります。

    血液循環が悪くなると、血液が末梢まで十分に届かず、手先や足先が冷えてしまいます。そして静脈やリンパの流れが停滞するため、老廃物や水分が滞ります。顔のむくみの予防や解消には、まずはからだを温め、冷えを改善し、血液循環をよくする日常の工夫が大切です。

    美容鍼でほうれい線ケア

    ほうれい線になる原因は、筋膜の癒着や頬の筋肉のたるみに加え、口元の筋肉の衰えにあることが理解できたと思います。これらの筋肉が柔軟性やハリを失うために、頬の筋肉を支えられなくなり、ほうれい線ができます。

    ほうれい線が気になる人は、筋膜の癒着を解消し、リンパ節を刺激して老廃物の排出を促したりするケアが必要になります。しかし筋肉やリンパにアプローチするためには、狙った箇所にピンポイントで刺激を与える必要があります。

    美容鍼は、筋肉やツボをピンポイントで刺激をすることができるため、「コリ」「むくみ」「たるみ」ほうれい線に対して効果を出すことが可能です。

    美容鍼は、真皮層より深くにある筋肉まで届き、コリ固まった筋肉を緩めていきます。筋肉が緩むことによって、普段使わない筋肉が活性化され、動かしやすくなります。また筋肉が活発に動くことで、たるんだ皮膚がピンと引き締まり、綺麗なお肌、リフトアップができます。

    さらに、顔にあるほうれい線に効くツボを美容鍼で刺激することによって血行を改善し、新陳代謝を促進します。これによりお顔の筋肉やコラーゲン繊維を活性化させ、皮膚の再生機能を高められるので、ほうれい線が目立たない美肌へとつながります。ただし美容鍼の効果の持続時間に関しては個人差があります。治療の頻度は、1週~10日に1回程度がオススメです。

    ほうれい線の種類、原因、改善方法(まとめ)

    種類確認原因改善方法
    皮膚のたるみ仰向けになると目立たなくなる方年齢とともに皮膚の弾力性が低下し、骨や皮下脂肪が萎縮していきます。相対的に皮膚が余り、皮膚がたるんでくるのが原因。皮膚の弾力と衰えが原因のため、美容鍼によって、真皮のコラーゲン・エラスチンを増やして、肌の弾力を高めてほうれい線を目立たなくする。
    小鼻の横にくぼみが目立つ仰向けになっても改善しない年齢にはあまり関係なく、骨格に原因があり、小鼻横の鼻の土台になる骨(鼻翼部)の出っ張りが少ないことが原因。比較的若くても見られるが、加齢で小鼻横の骨吸収が進むと目立つようになる。小鼻横(鼻翼基部)には、顔面動脈が走っているため、血流障害を起こすと、塞栓症が起きるため、このような帰属部位の施術が可能かどうか、必ず確認してください。
    筋肉でシワが見られる笑った時にほうれい線が出る筋肉の働きが強いのが原因もっとも改善が難しく、えくぼに近いようなところであるため、正直には改善は難しい。
    混合タイプ35歳以上はほとんどがこのタイプ皮膚がたるみと骨のくぼみ型が重なることで目立つ。肉付きが良い脂肪タイプ、痩せ型タイプによって合う施術が異なります。脂肪型の場合は、インディバなどで老廃物や脂肪を流し、痩せ型の場合は、コラーゲンやエラスチン生成を美容鍼で促してあげることができます。

    ほうれい線に効果的なツボ

    ほうれい線に効くツボは以下があります。自分でも気づいた時に刺激してみてください。

    ほうれい線に効果的なツボ

    巨髎(こりゅう):黒目の中心からまっすぐ下に引いた線と小鼻の横から真横に引いた線が交わるところにあるツボ

    押し方:人差し指、中指、薬指を3本揃えて、優しく押し上げるように3〜5回ほど押し上げます。

    下関(げかん):目尻と耳の穴を結ぶ線の真ん中あたりにある骨の下のくぼみ

    押し方:人差し指、中指、薬指を3本揃えて、優しく押し上げるように3〜5回ほど押し込むようにして押します。

    角孫(かくそん):耳の上先端部分があたる場所にあるツボ

    押し方:人差し指、中指、薬指を3本揃えて指の腹でツボの周辺を回すようにしながら、頭皮の上に押し上げるようにして押していきます。頬が引っ張られるくらいの強さがコツです。

    顔のむくみもケアしましょう

    朝起きた時に
    まぶたが腫れぼったい…
    目の大きさが違う…
    輪郭がぼやけている…
    そんな風に感じたら、顔がむくんでいる証拠です。

    身体の水分は高い所から低い所に流れるので、立って活動している日中は足がむくみやすく、横になっている就寝中は顔がむくみやすくなります。さらに顔や首の凝りによってリンパの流れが滞ると顔がむくみます。首の凝りが強くなるとリンパ節から流れるべき老廃物や水分が顔に貯留してしまうため、顔のむくみが現れやすくなります。

    顔のむくみの原因

    むくみは、皮膚と筋肉の間の皮下脂肪に水がたまることが原因です。顔のむくみは、寝不足だから、水分を摂り過ぎたからなどと思われているかもしれませんが、ほとんどは無関係です。実は顔のむくみの原因の多くは次の2つです。

    一つ目が、うつぶせで寝た場合は、重力によって水分が顔側に集まり、顔がむくみます。2つ目が、塩分の多い食事をとると、塩に含まれるナトリウムが、体内に水を溜めてしまうので、むくみやすくなります。

    顔のむくみのツボ

    翳風(えいふう):両耳の耳たぶのすぐ後ろにある大きなくぼみ

    老廃物を流すリンパ節にあたる「えい風」は、ストレスを感じたり、歯ぎしりなどで凝りやすいので、えい風を押して浮腫みケアをしてください。

    翳風(えいふう)天窓(てんそう)

    また、首の凝りには「天窓(てんそう)」「天井(てんせい)」顔の凝りには「頬車(きょうしゃ)」がおすすめです。

    天窓(てんそう):のどぼとけの高さで、首の大きな筋肉の後ろ側

    天井(てんせい):肘を曲げた時に、肘頭から肩に向かって指幅1本分上側

    頬車(きょうしゃ):耳の付け根とエラの中央あたり

    ハイフでたるみ改善

    本来は美容鍼をオススメしたいですが、どうしてもハイフを受けて見たいという方もお客様でいらっしゃるため、少し解説します。

    たるみは、若い時はパンパンに風船に空気が入った状態ですが、年齢とともに骨や脂肪が萎縮して、風船の空気が抜けていき、ゴム(皮膚)がシワシワになっていきます。風船の空気を戻す、ゴム(皮膚)を引き締めてあげる必要があります。

    ハイフは、ヘッドを使い分けることによって、顔の深さ4.5mmの筋膜層、深さ3mmの真皮の深層、深さ2mmの頬の真皮中層に照射して、筋膜・皮膚を引き締め、たるみを改善することができます。

    ハイフの人気が高い理由は、ダウンタイムがほぼないということ、糸治療などの手術に抵抗がある方にも、十分なリフトアップ効果が望めることです。また痩せ型の方で、たるみの気になる方は、骨や脂肪の萎縮や吸収が進んでしまっているため、どうしてもハイフだけではやつれた印象になってしまうため、ヒアルロン酸の注入等でふっくらハリのある肌を取り戻せるでしょう。

    ハイフは、「顔がコケるため、やり過ぎない方が良いですか」と質問されることがありますが、ハイフの適切なタイミング、パワーで受けていれば、ハイフ照射が原因で顔のコケが進むことは少ないです。顎下のハイフ以外は、ハイフの熱は脂肪層を狙って照射はしないため、僅かに脂肪層に熱が広がることもありますが、完全に脂肪が減るということはありません。痩せタイプの人は、骨の吸収や皮下脂肪の萎縮が進んでいる場合があるため、ハイフだけではなく、リフトアップヒアルロン酸を併用することをオススメします。

    また、よくある質問が「ショット数が多い方が良い」です。ショット数ではなく、メーカー推奨の打ち方が最も効果が高く、安全な照射の仕方です。いたずらにショット数を多くしても、やけど、神経障害など副反応の可能性も高くなります。エステハイフなどは出力が抑えられているため、ショット数が多いほど良いという認識になっているのかも知れません。同じく通う期間も1ヶ月に1回というのもよく聞きますが、医療用ハイフであれば、3ヶ月に1回(脂肪の付きが良い方)、痩せタイプの方なら半年から1年に1回程度で十分でしょう。ただし、医療ハイフでも効果が高いもの、低いものもあり、施術者の力量(筋肉や骨の構造の熟知)によっても効果にばらつきが出ます。

    【本コラムの監修】

    恵比寿院長

    HARRNY 院長/鍼灸師 菊地明子

    ・経歴
    大学卒業後、美容の世界に入り、セラピストへ。豊富な美容知識や実務経験を活かし、その後、10年間は大手企業内講師として美容部員やエステシャンの育成、サロン店舗運営のサポートを行う。現在は、セラピスト、エステティシャン、美容カウンセラー、鍼灸師の経歴を活かし、お肌とこころと身体のトータルビューティースタイルを提案。表面だけでなく根本からのケアとして、老けない生活についてのコーチングを行う。

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