東洋医学で診る、眉間のシワ

東洋医学で診る、眉間のシワ

シワが最初にできる場所は人によって違います。それは、顔の部分によって内臓や経絡の管轄が違うからです。どの部分にシワができるかで内臓がどこから老化しているのかを知ることもできます。

眉間のシワは、主に『表情のクセ』と『乾燥』によってつくられるといわれています。眉をひそめる動作を繰り返すと、皮膚に折りジワの“クセ”がつき、はじめは動かしたときだけのシワが、やがて何もしていなくても残る深いシワへと定着していきます。

さらに眉間は皮脂が少なく乾燥しやすい部分で、加齢によるハリの低下や紫外線も重なるとシワが目立ちやすくなります。ただ、東洋医学ではこうした表面的な要因に加えて、体の内側——とくに肝臓など内臓の疲れも、眉間のシワにあらわれるサインのひとつと考えます。ここからは、その“内側からの視点”を詳しく見ていきましょう。

眉間のシワができる主な原因

眉間のシワができる主な原因は、大きく分けて「表情のクセ」「乾燥」「加齢によるハリの低下」「紫外線」の4つです。眉をひそめたり集中して目を凝らしたりすると、眉間の皺眉筋(しゅうびきん)や鼻根筋が縮み、その動きが折り目として皮膚に残ります。

若いうちは肌の弾力で元に戻りますが、年齢とともにコラーゲンやエラスチンが減ると戻りにくくなり、シワとして定着していきます。さらに眉間は皮脂バランスが乱れやすく乾燥しやすい部位で、紫外線によるダメージも重なると、シワはより深く刻まれやすくなります。まずはこの4つの要因を知ることが、正しいケアの第一歩です。

眉間のシワを目立たせないセルフケア

定着する前の浅いシワは、毎日のセルフケアで目立ちにくくすることを目指せます。基本は「保湿」「紫外線対策」「表情のクセの見直し」の3つです。入浴後など肌がやわらかいときに、シワと直角の方向へやさしく伸ばすようにマッサージすると、こわばった筋肉がゆるみやすくなります。

日中はこまめな保湿と日焼け止めで乾燥・紫外線から守り、パソコンやスマホを見るときに眉間へ力が入っていないか意識するだけでも、シワの定着予防につながるとされています。強くこすると刺激になるため、力を入れすぎないことがポイントです。深く刻まれたシワはセルフケアだけで消すのは難しく、その場合は専門的なケアも選択肢になります。

眉間のしわと内臓の関係

ここからは、東洋医学の「望診(ぼうしん)」という考え方をもとにした読み物です。顔のシワの位置と内臓を結びつける見方は体質の傾向をつかむための伝統的な発想で、西洋医学の診断とは異なります。ご自身の生活を振り返るヒントとして読み進めてください。

例えば、眉と眉の間の横しわは、肺の機能低下が疑われます。東洋医学でいう「肺」の場所に当てはまります。呼吸器や気管などの肺の機能低下は、何かに我慢したり、言葉で伝えられない思いが重なり咳となって、肺に負担をかけることが考えられます。また肥満によって肺が圧迫されている場合、頬に黒ずみが表れ、眉間の横シワができた場合、肺の下部に滞りの兆候が考えられます。

一方で眉間の縦しわは、肝臓にも縦しわができていると考えられます。肝臓がストレスにより機能が低下すると、血液がうまく浄化されません。その結果、汚れた血液が体内を循環してしまい、そのためイライラして眉間のシワが険しくなります。つまり眉間のシワが増えたり深くなることは、すなわち肝臓が硬くなっている可能性があります。また眉間の中央が膨れている場合は、肝臓肥大か脂肪肝の疑いが考えられます。

その他、額の横しわは小腸や大腸の不調、ほうれい線は胃腸の不調、頭頂部は腎臓や膀胱と相関関係、目の下は腎臓、左こめかみは脾臓、鼻は心臓、唇は胃と腸(消化管)、口の周りは生殖器などと深く関わっています。

眉間・額・ほうれい線・頭頂部・目の下・こめかみ・鼻の8部位と対応する内臓

肝臓は沈黙の臓器

特に肝臓をボロボロにしてしまう習慣には、アルコール、タバコ、暴飲暴食、睡眠不足、運動不足など生活習慣が挙げられます。特に肝臓に悪いと言われている生活習慣が暴飲暴食です。その中でも糖質の過剰摂取が肝臓にダメージを与えるということが近年分かってきています。

生活習慣の乱れから顔にシワ・たるみ・くすみ・シミが現れるまでの因果関係

さらに、肝臓の老化スピードは、早く進行するということが挙げられます。肝臓を悪くする人は、50から60代でお酒をたくさん飲んでいる人というcイメージがありますが、実際は30歳ぐらいから肝臓の老化は始まることがわかっています。実際、検査でも35歳以上の男性の30%以上が肝機能障害を持っているというデータもあります。このような背景の中、肝臓ケアは医療業界が注目している分野でもあり、様々な研究が行われています。

脂肪肝肝臓の役割

脂肪肝の割合(約3人に1人)、肝機能障害(35歳以上男性の30%以上)、改善に必要な減量(体重-7%)など

日本人の約3人に1人が脂肪肝であると言われています。脂肪肝は、肝臓に脂肪が貯まった状態のことです。そして最近増えているのが、お酒を飲まないにも関わらず脂肪肝になってしまう人です。脂肪肝には、アルコールの過剰摂取によって引き起こされる「アルコール性脂肪肝」と、アルコールの摂取が原因ではない「非アルコール性脂肪肝」があり、後者は肥満、インスリン抵抗性、高血糖、高脂血症などの代謝異常が関係しています。そして非アルコール性脂肪肝の主な原因が糖質の摂り過ぎです。

肝臓は沈黙の臓器と言われ、肝臓に問題が発生しても初期段階では症状がほとんど現れません。肝臓は非常に回復力が強い臓器であり、その機能の一部が損傷しても残りの部分で機能を維持し病気の進行に対して適用しやすい特性があります。しかしこのために肝臓の病気が進行しても自覚症状がなく、病気が進行して機能が大幅に低下したり、肝硬変などに進行したりするまで気づかないこともあります。この肝臓の重要な役割には以下があります。

解毒作用産生される毒素や摂取された薬物やアルコールなどの有害物質を無害化し、排出
代謝機能糖質、脂質、タンパク質などの栄養素の代謝に関与
血糖値の維持体内のエネルギーのバランスを調整
合成分泌タンパク質や酵素、ホルモンなどを合成分泌
ミネラルの貯蔵ビタミンA,D,E,Kなどの脂溶性ビタミンや鉄分、銅などのミネラルを貯蔵し、また糖質をグリコーゲンとして蓄えエネルギーが必要な時に利用
胆汁脂質の消化と吸収に必要な胆汁を作り、これよって体内のコレステロールが排出される

体重を7%減らす

脂肪肝を改善するために必要なことは、今の体重を7%減らすことです。例えば体重が60kgの人であれば60kg×7%で4.2kg減量することで肝臓の脂肪が大幅に減って機能が回復します。体内の余計な脂肪が減少すれば、肝臓本来の機能が再び活発に働き出し、栄養素の代謝や解毒といった役割をしっかりと果たしてくれます。

肝臓は年齢に関係なく適切なケアをしてあげれば、再び若々しい状態に戻れる臓器であり、脂肪肝を改善し、肝臓が元気になれば寝ていても脂肪が燃える痩せやすい体になれるメリットもあります。

何もしなくても勝手に消費されるエネルギーのことを基礎代謝と言い、この基礎代謝においてエネルギー消費が最も大きいのが肝臓です。肝臓は24時間365日エネルギーを使い続けて栄養素を分解、合成して代謝の中枢を担っています。そのため肝臓が元気になれば勝手に基礎代謝が上がって寝ている間にも勝手に脂肪を燃焼できる体質になれるのです。

どのようにして体重を減らしていけばいいのか、その鍵となるのは糖質の摂取量をコントロールすることです。脂肪の主な原因は過剰な糖質であり、特にジュースや清涼飲料水に含まれている糖分が肝臓に脂肪を蓄積させやすいことが知られています。甘い飲み物は一見体に良さそうなフルーツジュースであったとしても、糖質の吸収速度が速く、肝臓に負担をかける原因となります。

さらに、日々の食事の中でタンパク質を意識的に摂取することも重要です。タンパク質は肝臓の再生を助けるだけでなく、筋肉量の維持にも役立ちます。筋肉が減少してしまうと基礎代謝が落ちて脂肪がつきやすい体質になるため、タンパク質を適量摂ることが脂肪肝の改善の近道となります。例えば朝食に卵や納豆を摂り入れたり、昼食に鶏肉や魚を積極的に選ぶなど、日常の中で少しずつ意識を変えていくことが大切です。脂肪肝は食事習慣を見直すことで改善でき、短期間で大きな変化が期待できます。

プチ断食で内臓の疲れを取る

内臓の疲れを取るには、睡眠時間を含めた「ものを食べない時間」を16時間以上つくることです。さらに脂肪が分解されやすくなり、オートファジーが活性化します。

胃腸や肝臓は食べ物を何時間もかけて消化しますが、1日3食にすると内臓はフル回転で休みなく働き疲弊してしまいます。その結果、様々な不調を引き起こします。

また、体は糖質を分解してエネルギーとして使い、余った糖質を筋肉、肝臓、脂肪細胞に蓄えています。食べなければ血中の糖質が消費され、筋肉や肝臓に蓄えられた糖質の塊であるグリコーゲンも完全に消費されてなくなるため、脂肪を分解してエネルギーにしようとします。つまり空腹の時間が長ければ長くなるほど脂肪がどんどん分解されるのです。

そして、病気や老化は細胞の異常や劣化によって引き起こされます。加齢や食生活の乱れ、ストレスによって細胞にコピーミスが起こり、数が多くなれば癌になり、さらに細胞内のミトコンドリアが活性酸素を生させてしまいます。古くなった細胞(タンパク質)は古くなったり、壊れたりすれば体外に排出されますが、排出できなかったものは細胞内に貯まり、様々な心身の不調や病気、老化の原因になります。つまり細胞さえ正常に機能していれば常に健康でいられるのです。

そこで古くなった細胞や壊れた細胞内のタンパク質を集めて分解すれば、エネルギーとして再利用する働きをオートファジーと言い、細胞や組織、器官の機能が活性化し、病気になりにくく若々しい体になります。しかし体の中に食べ物の栄養が十分ある状態ではオートファジーは働きません。そのため最低16時間程度のプチ断食が必要になるのです。

実は16時間断食を始めた人の多くが、まず便秘や下痢が改善したと実感します。 これにはオートファジーが関係しており、オートファジーは腸上皮細胞の再生にも不可欠だからです。この腸上皮細胞は、食べ物の消化吸収や異物の排除など腸の働きの大部分を担う細胞です。この大切な腸上皮細胞をオートファジーが修復します。加えて空腹の時間を長く取ると胃腸を休めることができ、胃腸の疲れが取れ、胃消化管のバリア機能が高まり腸内環境が改善することも期待できます。

肝臓の6つの役割

表情癖による眉間のシワをほぐす

表情癖による眉間のシワに効果的なのが、眉間の周辺の筋肉である皺眉筋(しゅうびきん)をほぐすことです。表情癖で硬くなった筋肉を緩めて、血液やリンパの流れが良くなることシワを改善します。その方法は以下の3ステップです。

1.額をクルクルする額の筋肉をほぐします。顔の中央から外側に向けてクルクルしてください。前頭筋は瞼(まぶた)を開いたり、眉を動かすときに使われる筋肉ですが、目を酷使したときやストレス・疲れにより筋肉が凝り固まって縮みます。適度にほぐして緊張を緩めてあげてください。
2.眉頭下のツボを押す眉頭下の窪みを親指で上に押し上げるようにプッシュします。攅竹(さんちく)というツボを刺激することで、血行をよくします。これだけでも疲れた目がすっきりしてまぶたの開閉がしやすくなります。
3.眉をつまんでほぐす眉頭から眉尻にかけて親指と人差し指で摘んで眉のコリをほぐしていきます。凝り固まった皺眉筋(しゅうびきん)付近をほぐします。眉をつまむことで血流も促進されて老廃物が流れやすくなります。

※あまり力を入れすぎないように気持ちいい程度の強さがオススメです。

シワの原因の多くは、表情癖と乾燥

前述のようにシワと内臓には相関関係がありますが、シワの原因の多くは表情癖や肌の乾燥です。特に眉間は皮脂分泌が少なく、水分も蓄えにくい皮膚質の部分です。紫外線や乾燥で表皮の水分が蒸発し、皮膚が薄く硬くなることで眉間のシワとなります。

肌の乾燥は、睡眠不足、偏った食生活で塩分の摂りすぎなど、細胞中の水分が奪われたり、円滑に血液を送ることができず、体の末端までミネラルや水分などの栄養が行き渡らない状態から起こります。その結果、血液不足によって、冷えを引き起こし、代謝が落ち、肌の栄養不足から乾燥して、しわができてしまいます。

特に肝臓は、円滑に血液を送る作用と、血液の貯蓄を担っており、その機能が美容ととても深い繋がりがあります。そのため、体調トラブルの多くがしわ、たるみ、くすみ(STK)、シミとして顔に現れ、老けた印象になってしまいます。

眉間シワのタイプ診断

眉間のシワは、大きく「縦ジワ」と「横ジワ」に分けられます。縦ジワは眉をひそめる表情のクセで皺眉筋が縮むことでできやすく、横ジワは驚いたときなどに額から眉間へ力が入ることで生じやすいシワです。

東洋医学では、顔にあらわれるシワは内臓の状態を映す鏡と考えます。眉間の縦ジワは『肝』の疲れ、額の横ジワは『肺』のはたらきの低下と関連づけて診ることがあります。さらに、なんとなく元気が出ずイライラしやすい方は“気の滞り”、肌や髪の乾燥が気になる方は“血の不足”、むくみや冷えが強い方は“腎”のケアといったように、同じ眉間のシワでも背景にある不調のタイプは人それぞれです。

自分がどのタイプに近いかを知ることで、食事やツボ、生活習慣のうち“どこから整えるか”の優先順位が見えてきます。これはあくまで東洋医学的な考え方であり、体質の傾向をつかむ目安としてご活用ください。

東洋医学で診る、眉間のシワ

眉間のシワと「肝(かん)」

東洋医学では、眉間のあたりは「肝(かん)」とかかわりが深い場所と考えられています。ここでいう肝は、西洋医学の肝臓そのものというより、全身に気(き=エネルギー)や血(けつ)をスムーズにめぐらせ、自律神経のバランスや情緒の安定に関わる働きの総称です。

ストレスや考えごと、睡眠不足が続くと、この「肝」の気のめぐりが滞った状態(気滞:きたい)になりやすく、イライラや緊張として眉間に力が入りやすくなる——と東洋医学では捉えます。眉間のシワが気になるときは、表情のクセだけでなく、心と体に力みがたまっていないかを見直すサインとして受け止めるのも一つの考え方です。

東洋医学で診る、お顔のシワ

東洋医学では顔にシワができる原因は、体内の気血水のバランスの乱れや内臓の機能不全、さらには生活習慣や感情の問題によるものと考えられています。

気の滞りと血の不足

東洋医学では、体内の気の流れが滞ると血の循環も悪くなり、結果的に皮膚に十分な栄養が生き渡らなくなると考えます。これは顔のシワやたるみの原因 の1つとされています。また血の不足は皮膚を潤す力が低下するため、シワができやすくなります。

腎の機能不全

東洋医学では腎は先天の精とされ、体の成長、発育、再生に深く関わると考えられています。腎の機能が衰えると体の水分代謝が悪くなり、皮膚の乾燥や弾力性の低下を招き、シワが生じやすくなるとされています。

肝の機能不全

肝は気の流れを調節する役割を持ち、ストレスや怒りなどの感情が肝の機能に影響を与えるとされています。肝の機能が不調になると気の流れが滞り、血の巡りが悪くなることで皮膚の老化が進みシワができやすくなります。

脾の機能不全

脾は消化吸収の機能を司り、食物からの栄養を気血に変える役割を担っています。気の機能が低下すると体への栄養供給が不十分になり、皮膚の健康を維持することが難しくなり、シワの原因になります。

肝臓に効くツボ

眉間のシワは、筋肉をほぐすことや美容鍼で薄くすることができますが、やはり根本的な肝臓機能を改善しなければ、なかなか日々のケアだけでは消えないシワになってしまいます。体のエネルギーの流れる線路である「経絡(けいらく)」に沿って存在する「ツボ」を刺激することよって、肝機能の改善をしましょう。

老宮(ろうきゅう)陽池(ようち)

老宮(ろうきゅう):左右の掌の真ん中付近にあるツボ

効果:肝機能の向上

陽池(ようち):左右の手の甲側の手首の真ん中より少し小指側の凹んだ部分

効果:肝臓に効くだけでなく、体を温めて冷えを取ってくれるツボ

深い呼吸を意識しながら、気持ちいい程度に押してみてください。

美容鍼で眉間のシワ対策

深い眉間のシワには、ボトックスやヒアルロン酸といった美容医療も知られています。これらが表情筋の動きやくぼみに直接アプローチするのに対し、美容鍼は肌本来のはたらきや血流に働きかけ、表情のこわばりをゆるめる方向でケアしていくのが特徴とされています。どちらが合うかは、シワの深さや目指したい状態によって変わります。

美容鍼で眉間のシワに直接刺鍼します。美容鍼はシワの奥にあるコリ固まった筋肉(眉筋、眉毛下制筋など)に直接アプローチをして緩めることができ、シワの改善に効果的です。 また鍼をするとマイクロトラウマの原理により真皮層のコラーゲン量が増え、ツヤ・ハリ感を維持するだけでなく、筋肉が緩むことで血流が良くなり、お肌のトーンも明るくなります。

このように美容鍼は皮膚の真皮層を刺激し、肌の内側からシワにアプローチできます。シワの深さや長さに対してアプローチする鍼の本数を調整します。ご自身のお悩みによって鍼をする経絡やツボも変わってきますので、気になる点はカウンセリング時に鍼灸師にご相談ください。

眉間のシワ対策のツボ

太淵(たいえん)神門(しんもん)

太淵(たいえん):親指の付け根あたりで、手のひら側にある手首にできるしわの端。触れると軽く脈打っているところ

神門(しんもん):手首にあるしわのライン上で、小指側にある腱の内側

攅竹(さんちく)

攅竹(さんちく):眉頭(眉毛のいちばん内側)のすぐ下にある深いくぼみ

これらを深い呼吸を意識しながら、気持ちいい程度に押してみてください。

眉間のシワのセルフケアは、こわばった眉まわりをゆるめることから。眉頭の少しくぼんだところにある『攅竹(さんちく)』は、目の疲れや眉間の緊張のケアによく用いられるツボです。人差し指の腹をあて、息を吐きながら5秒ほど、痛気持ちいい強さで数回押しましょう。

続けて、眉頭から眉尻へ向かって眉の下をやさしくなでるようにほぐすと、表情のこわばりがゆるみやすくなります。乾燥対策として、ケアの前後に保湿をしておくのもおすすめです。強くこすらず、肌に負担をかけない範囲で、入浴後などのあたたまったタイミングに行うと続けやすいでしょう。

よくある質問(Q&A)

Q1. 眉間のシワの原因は何ですか?
A. 眉間のシワの主な原因は、眉をひそめる表情のクセ・乾燥・加齢によるハリの低下・紫外線の4つです。眉間の皺眉筋が縮む動きが折り目として残り、肌の弾力が落ちると戻りにくくなって定着します。乾燥や紫外線が重なるとさらに深くなりやすいため、保湿・UVケア・表情習慣の見直しが基本のケアになります。

Q2. 眉間のシワは自分で消すことはできますか?
A. 浅いうちは、セルフケアで目立ちにくくすることを目指せますが、深く刻まれたシワを自分で完全に消すのは難しいとされています。入浴後のやさしいマッサージ・こまめな保湿・紫外線対策・表情のクセの見直しが有効とされます。改善が感じにくい深いシワは、美容皮膚科や専門的なケアも選択肢になります。

Q3. 眉間のシワはなぜストレスで増えると言われるのですか?
A. ストレスがかかると無意識に眉間へ力が入り、こわばりが定着しやすくなると考えられています。東洋医学でも、眉間は気のめぐりを担う「肝(かん)」とかかわりが深いとされ、ストレスで気のめぐりが滞ると緊張が眉間に表れやすいと考えられています。深呼吸やツボへのやさしい刺激で、力みをゆるめる習慣がすすめられます。

Q4. 眉間のシワに効くツボはありますか?
A. 眉頭の「攅竹(さんちく)」と、足の甲の「太衝(たいしょう)」が、緊張やこわばりのセルフケアに古くから用いられてきたツボです。攅竹は目を閉じて息を吐きながら3〜5秒、太衝は痛気持ちいい強さでゆっくり押します。妊娠中・肌に炎症や発熱があるときは避けてください。

Q5. 眉間のシワ予防に生活習慣で気をつけることは?
A. 保湿・紫外線対策・十分な睡眠・眉間に力を入れない習慣づけが予防の基本です。乾燥と紫外線はシワを深める要因とされるため、日焼け止めと保湿を毎日続けることが大切です。あわせて、東洋医学ではストレスや睡眠不足が気のめぐりを乱すと考えるため、心身をゆるめる時間をもつことも、眉間の力みをためない一助になるとされています。

Q6. 眉間のシワは東洋医学ではどんな意味があるの?
A. 東洋医学では顔のシワを内臓の状態を映す鏡と考え、眉間の縦ジワはとくに『肝』の疲れと関連づけて診ることがあります。あくまで体質の傾向をつかむ考え方で、医学的な診断とは異なりますが、生活習慣を見直すきっかけとして活用できるとされています。

Q7. 眉間のシワと肝臓は本当に関係あるの?
A. 東洋医学的には、肝は解毒や代謝、気の巡りに関わる臓と考えられ、その疲れが眉間にあらわれるとされます。西洋医学でも、生活習慣や肝機能の乱れが肌状態に影響しうると説明されます。断定はできませんが、内臓をいたわる生活は肌ケアの土台になると考えられています。

Q8. 美容鍼は眉間のシワにどう働くの?
A. 美容鍼は、肌のはたらきや血流に働きかけ、表情筋のこわばりをゆるめる方向でケアしていくとされる施術です。効果の感じ方には個人差があり、一度で完結するものではないため、生活習慣の見直しとあわせて継続的に取り入れるのがよいと考えられています。

出典リスト

[1] 日本肝臓学会「脂肪性肝疾患患者に対する肝臓リハは?」 — 体重7%以上の減量でNAS(脂肪化・炎症)改善、10%以上で肝線維化も改善
https://www.jsh.or.jp/medical/committeeactivity/shakaihoken/fatty.html
[2] 厚生労働省 e-ヘルスネット(肝臓の役割・沈黙の臓器)
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/
[3] オートファジー研究(大隅良典氏・2016年ノーベル生理学・医学賞)/サワイ健康推進課ほか公的啓発
https://kenko.sawai.co.jp/mirai/202409.html
[4] 東洋医学における「肝」の役割(疏泄・気血のめぐり・自律神経との関わり)
https://www.s-treatment.com/16368842559686
[5] 肝気鬱結・気滞の解説(薬+読/薬剤師監修コラム)
https://yakuyomi.jp/knowledge_learning/chinese_medicine/01_119/

【本コラムの監修】

恵比寿院長

HARRNY 院長/鍼灸師 菊地明子

・経歴
大学卒業後、美容の世界に入り、セラピストへ。豊富な美容知識や実務経験を活かし、その後、10年間は大手企業内講師として美容部員やエステシャンの育成、サロン店舗運営のサポートを行う。現在は、セラピスト、エステティシャン、美容カウンセラー、鍼灸師の経歴を活かし、お肌とこころと身体のトータルビューティースタイルを提案。表面だけでなく根本からのケアとして、老けない生活についてのコーチングを行う。

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