毛穴対策には美容鍼

    毛穴対策には美容鍼

    毛穴の種類は大きく分けて3種類あります。

    • 毛穴が詰まってしまった「詰まり毛穴」「黒ずみ毛穴」
    • 毛穴が開いてしまっている「すり鉢毛穴」「開き毛穴」
    • 皮膚のたるみが原因でできる「たるみ毛穴」

    たるみ毛穴は加齢とともに、肌の弾力が失われて元々円形だった毛穴が、細く長く楕円状になったり、涙型に広がってしまったものです。さらにこのたるみ毛穴が進むと、毛穴と毛穴が帯状につながって「帯状毛穴」になります。たるみ毛穴の原因は、老化による肌のたるみと言われ、頬やほうれい線に多く見られます。

    20代では、過剰な皮脂分泌と毛穴周囲の角化による毛穴の詰まりによって、表面が酸化して黒ずんで見える「詰まり毛穴」「黒ずみ毛穴」が多く。30代以降になると真皮のコラーゲンやエラスチンなどの弾力が失われ、毛穴の落ち込みが目立つことで毛穴が広がる「すり鉢毛穴」「開き毛穴」「たるみ毛穴」が表れます。

    そんな中で、美肌の天敵である毛穴ポツポツ対策はどうされていますか?肌の毛穴はメンテナンス次第で、キレイに改善していくことができます。特に大事なのが「汚れを落とす」「保湿」「真皮ケア」です。

    毛穴の詰まり「詰まり毛穴」「黒ずみ毛穴」

    まず汚れがしっかり落ちていなければ、開いた毛穴にどんどん皮脂や汚れがたまって黒いポツポツになります。この黒いポツポツを「黒ずみ毛穴」といい、毛穴付近の皮脂が空気に触れて酸化して黒くなってしまった状態のことです。

    「黒ずみ毛穴」の中身の約70%は角質、約30%が皮脂で、毛穴の中に角質が詰まる原因の多くは「肌の乾燥」です。乾燥して肌の潤いを保つバリア機能が損なわれ 肌のキメが乱れていたら、毛穴はますます大きくなっていきます。

    クレンジングで汚れが落ちていないなと感じる方は、ホットタオルやお風呂でお顔を温めて毛穴を開いてから、詰まった皮脂や汚れを洗い流してみて下さい。 汚れを落としたらしっかり保湿し、また次の日も洗い流したらしっかり保湿をすることを繰り返して、焦らず毎日少しづつ詰まりをとり しっかり保湿しましょう。

    毛穴が開く「すり鉢毛穴」「開き毛穴」

    すり鉢毛穴は一度出来てしまうと改善するのが難しい毛穴です。すり鉢毛穴はみかん肌に良くにており、黒ずみのない毛穴がブツブツとあり、すり鉢毛穴やしずく状のたるみ毛穴が混じっている状態がみかん肌です。

    資生堂が研究した結果、毛穴が目立つ原因について、毛穴周辺がすり鉢状に削られることで、毛穴が大きく見えているということが分かりました。毛穴周辺がすり鉢状になると、光の影響で凹んだ部分が影になり毛穴が目立ちます。この削られる原因は皮脂です。

    特に皮脂分泌量が多い方で、皮脂中に含まれる不飽和遊離脂肪酸(オレイン酸やパルミトレイン酸)の比率が高い人は毛穴が目立ちやすくなります。この不飽和脂肪酸は毛穴周辺の皮膚に悪影響(炎症など)があることも、資生堂の研究から分かっています。

    皮脂は肌にとって必要ですが、過剰な皮脂は肌に悪影響を与えて肌荒れを引き起こした結果、毛穴を目立たせます。つまり過剰な皮脂が肌の炎症を起こし、不全角化(未熟なままの細胞が表面に出てきてしまう)して毛穴の入り口部分がすり鉢状になり、毛穴が開いて見えるのです。

    対策としては、ターンオーバーを整え、コラーゲン生成を促し、肌再生することが大切になります。皮脂が詰まって汚れたりしているわけではないため、刺鍼により刺激で肌を整えていくことになります。

    すり鉢毛穴が悪化する原因

    すり鉢毛穴を悪化させる原因として、洗顔のしすぎ、泡をよく立てない洗顔、頻回のスクラブ洗顔が挙げられます。なぜならすり鉢毛穴の原因は毛穴出口の炎症にあるため、ゴシゴシ洗顔をしたり、泡を立てないで洗顔したり、毎日のスクラブ洗顔によって摩擦を引き起こして余計な炎症を誘発してしまいます。洗顔はよく泡を立てて、手は顔に触れないくらいの気持ちで泡で洗いましょう。

    一方で洗顔不足やメイクを落とさずに寝てしまうことも悪化させる原因です。皮脂やメイク汚れが残っていれば、皮脂が酸化して詰まり毛穴、黒ずみ毛穴、いちご鼻に進行します。さらに酸化した皮脂が毛穴の炎症にもつながります。

    また日焼けも悪化させる原因です。日焼けは肌老化の最大の原因であり、シミ・シワ・たるみにつながりますが、皮脂を酸化させることにもなるため詰まり毛穴と同様に毛穴の炎症を招いてすり鉢毛穴を悪化させてしまいます。

    最後に皮脂分泌を増やす生活習慣(睡眠不足、ストレス、高脂質・高糖質の食生活など)もすり鉢毛穴を悪化させます。皮脂分泌が増加すれば、その中の不飽和脂肪酸も増えて、毛穴の出口の炎症につながります。

    たるみが原因「たるみ毛穴」

    たるみ毛穴は加齢とともに、肌の弾力が失われて元々円形だった毛穴が、細く長く楕円状になったり、涙型に広がってしまったものです。さらにこのたるみ毛穴が進むと、毛穴と毛穴が帯状につながって「帯状毛穴」になります。たるみ毛穴の原因は、老化による肌のたるみと言われ、頬やほうれい線に多く見られます。

    私たちの皮膚は表面から表皮、真皮、皮下組織の3層に分かれています。このうち皮膚を支えハリをつくり出しているのが2層目の真皮です。真皮はコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などが網目のように広がって構成されています。

    美容鍼のアプローチ

    加齢や紫外線などにより、真皮のコラーゲンやヒアルロン酸が減り、真皮の状態が悪くなると、表面を支えることができなくなり、ハリや弾力のない、たるんだ皮膚になります。皮膚がたるむと、毛穴も重力により下がり、たるみ毛穴になってしまいます。

    たるみの原因は、皮膚の弾力がなくなることで、理由はコラーゲンやエラスチンが減少することや、その質の低下です。そのため、毛穴の治療ではなく、たるみの治療、すなわち真皮のケアをしてあげることが大事になります。またたるんでからケアするよりも、予防的にケアすることをおすすめします。

    傷跡毛穴

    傷跡毛穴の原因は、例えば間違ったニキビの対処、過剰なスクラブ洗顔、角栓を取るための毛穴パックが代表的です。これらは全て肌にダメージを与え、毛穴が目立ちやすくなり逆効果です。

    そもそも毛穴の黒ずみの原因は角栓で、皮脂や角質がターンオーバーで本来垢として排泄されるものが毛穴に詰まり、それが時間が経って酸化されて黒ずんだ状態になるからです。そのため皮脂の分泌量が多い、例えば鼻周り、おでこなどのTゾーンに起こりやすい傾向があります。つまり皮脂の分泌量が多い人は毛穴の黒ずみもできやすいことになります。

    また、体質的な要因が大きいとも言われており、その原因にホルモンバランスの変化や食習慣が挙げられます。皮脂の分泌を促すのは男性ホルモンで、ストレスの多い生活を送っていると男性ホルモンが多くなり、その結果皮脂の分泌量 が増えてしまいます。また月経前に皮脂の分泌量が増える傾向もあり、月経後に肌の調子が改善されるのはエストロゲンやプロゲステロンという2つの女性ホルモンが関係していると言われています。

    「糖化汗」で毛穴が開く

    2022年1月ポーラが研究結果として「汗の成分が糖化する」と発表しました。汗をあまりかかないと思われている方も、日常でコップ1杯ぐらいの汗はかくと言われています。さらにマスク生活で汗をかく頻度も多くなっています。

    ポーラの研究では、以下の2点のリスクを挙げています。

    ①汗に含まれるタンパク質が糖化し、最終糖化産物(AGEs)に変化してしまうこと

    ②汗中に生じた AGEs によって表皮細胞から毛穴を目立たせる因子が多く作られること

    汗の成分が糖化することを新たに発見(ポーラ化成工業株式会社)

    糖化は体に炎症を起こす原因ですが、汗に含まれるタンパク質が糖と結合することでAGEs(最終糖化産物)になり、たるみやくすみに一因になることが分かっています。またこのAGEsによって、毛穴の入り口で角層が厚くなる「異常角化」を引き起こし、結果として毛穴が開いて見えるようになってしまいます。

    汗は保湿なども含め、肌を健康に保つ役割がありますが、研究では高温及び紫外線によって数時間で汗に含まれるたんぱく質が糖化することが分かっています。このことからも日常から紫外線や汗対策が必要になります。

    間違った毛穴ケア

    間違った毛穴ケアは、以下が挙げられます。

    • オイルクレンジングでマッサージ
    • 洗顔ブラシでゴシゴシし、高温シャワーですすぐ
    • 毛穴パックやピンセットで角栓を引き抜く
    • 油分を気にしすぎるあまり、乳液やクリームを省略する

    誤った毛穴ケアをしている人の中には、毛穴の黒ずみが汚いものと捉えるあまり、頑張って角栓を取ろうと必死になる人もいます。具体的には誤った毛穴ケアで多いのが、スクラブ洗顔や毛穴パックが挙げられます。外部から物理的に角栓を取ろうとすると、その刺激によって角質層が硬くなって厚みが増し、毛穴は余計に詰まりやすくなってしまいます、さらに皮膚はそれを解消しようと炎症を起こして、その周りの皮膚の黒ずみにもつながります。また毛穴の出口を広げて目立ってしまうことにもなります。

    毛穴パックすると角栓は確かに取れて綺麗になりますが、実はその取れた角栓というのはごくごく一部です。一方で毛穴パックは、有効成分を押し込んで取ることになりますが、有効成分を押し入れる際にも毛穴が開き目立つ原因になります。

    どうしても角栓は汚いものと思いがちですが、角栓は毛穴の中に雑菌などが侵入しないように守ってくれているものでもあります。そういった点でも無理やり引き抜くものではありません。無理に取ってしまうと雑菌が繁殖し、ニキビやケアの周りの皮膚に炎症を起こす原因になって肌トラブルを招きます。

    黒ずみの状態によって対策は変わり、まず毛穴に皮脂が詰まっているだけの状態や皮脂が酸化して黒くなり始めた初期の段階であれば正しい洗顔や生活を見直すだけで改善の余地は十分にあります。

    特に擦らない洗顔、保湿をしっかりとして、さらに角質ケアを加えて肌の土台づくりをしましょう。その土台があってこそ、毛穴ケアの効果をしっかり期待することができます。

    毛穴の正しいケア

    ブラックヘッドが気になる場合は、クレンジングオイルで鼻の毛穴に蓋をする皮脂をクルクルして洗い流して落としましょう。その後に、タンパクを分解する酵素洗顔をダブルで使いましょう。顔全体のダブル洗顔はあまりお勧めしませんが、皮脂の汚れを落とすクレンジングオイルとタンパクの汚れを落とす酵素洗顔を併用しましょう。

    ブラックヘッドがある程度取れても、また元に戻る人の場合は、ベースでしっかり保湿することや、皮脂分泌を抑制するような成分(ビタミンC、APPS、ライスパワーNo.6、10-ヒドロキシウンデカン酸など)をご自身の肌質に合わせて使っていただければと思います。

    一方で、毛穴の中のターンオーバーが速くなり過ぎ、未熟な角層がどんどん出るので、それを整える必要もあります。まずは乱れたターンオーバーを促すためには、しっかりした保湿をすることです。それだけでも皮膚の角質のターンオーバーをきちんと正常化させることにつながります。もう一つは詰まらせないためにおすすめの成分が、グリシルグリシンです。

    皮膚のターンオーバーで乱れると、未熟な角層ができる異常角化の原因になりますが、異常角化は顔にある不飽和脂肪酸が増えたときに起こると言われています。この不飽和脂肪酸が増えた時のスイッチをオフにするのがグリシルグリシンです。つまりターンオーバーの乱れを抑え、角栓ができる基をブロックしてくれます。皮脂を抑えるのもの大事ですが、この異常角化を抑える事も大事になります。

    また、お顔全体の洗顔をする際に、肌に摩擦や刺激を与えないようにするポイントは石鹸をしっかり泡立てて優しく洗うことです。洗顔料で念入りに洗うことは、肌トラブルを招く原因にもなります。

    洗顔料は、洗浄力が強く、肌に必要な水分や油分まで奪い、そうなると今度は過剰に皮脂が分泌され正常な肌のターンオーバーが行われなくなってしまいます。皮脂は皮膚のバリア機能を出す必要な存在であるため、本来の皮脂の機能を妨げるまで落としきる必要はありません。正常な皮脂まで落としてしまうと 乾燥や湿疹、細菌感染症などのリスクにもなるため洗いすぎは要注意です。

    一方で、黒ずみの状態が悪化している場合、自宅でセルフスキンケアでの改善は正直に言ってかなり難しいと言えます。このような状態になる前に美肌を叶える正しい生活を過ごすことが大事です。

    乾燥肌の毛穴ケア

    毛穴ケアで大切なのが保湿です。なぜならお肌を潤すことで皮脂の過剰な分泌を抑えることができ、さらに毛穴周りの肌のキメが整うことで毛穴が目立ちにくくなるからです。お風呂上がりは毛穴が目立たないのに朝起きたら毛穴が気になる原因はお肌の乾燥が原因です。

    また乾燥肌の方は洗顔後に植物性のオイルを塗ると肌が柔らかくなるため、次の化粧水が浸透しやすくなります。毛穴を保湿して毛穴を引き締め、紫外線対策をしっかり行い、油分が多い方は皮脂をコントロールしてターンオーバーを整えることが何より大事です。

    毛穴にはAHA

    米国皮膚科学会が推奨するアンチエイジング成分は、ビタミンA(レチノール)とα-ヒドロキシ酸(AHA:グリコール酸・乳酸)の2つです。

    AHAは表皮では古い角質を除去する効果があり、真皮では繊維芽細胞を刺激してコラーゲン生成を促すことで、シワやシミを改善する効果が確認されています。AHAはピーリングにも用いられており、肌のゴワつきやくすみを取り除いたり、肌のハリやツヤをアップが期待できます。ただし濃度の強いものは、肌が赤くなったりするケースがあるため、敏感肌の方や刺激に弱い方は注意が必要になります。

    また皮脂が多い人ですり鉢毛穴に悩まれる方は、資生堂の特許成分であるグリシルグリシンが有効です。皮脂が多い人は、パルミトレイン酸やオレイン酸などの不飽和脂肪酸が多くなり、肌荒れを引き起こし、肌理が乱れ毛穴が大きくなります。グリシルグリシンは、この不飽和脂肪酸による炎症を抑えてくれる効果が期待できます。

    皮膚の構造上、毛穴が開くことはない!?

    ここまで毛穴の開きについて説明してきましたが、実は皮膚の構造上、毛穴はそもそも開いたり閉じたりすることはありません。毛穴の黒ずみを毛穴奥の汚れだと思っている方も多いですが、単に入口が汚れているだけです。また皮脂(角栓)も同じです。無理やり取り出すことは皮膚を傷める原因となります。

    毛穴の役割は、皮膚を乾燥、摩擦、細菌から守るためにあり、皮膚にある排出器官です。そのため、どんな成分もこの排出器官からお肌に浸透することないことが分かると思います。また最新の研究によって、ほとんどの化粧水や保湿液は肌から浸透することはなく、スキンケアにあまり効果がないと言われています。

    黒ずみケアには美容鍼

    黒ずみが悪化している場合は、セルフケアやエステで治ることはまずないのが実情です。治らないだけならまだしで、より悪化して取り返しのつかないケースも多々あります。

    美容医療で効果的なのはレーザー治療です。レーザー治療はレーザーを照射することで古い角質や毛穴の黒ずみを除去する施術です。肌の深層部分までレーザーが届くので毛穴トラブルを根本的に改善することが可能です。

    また、ケミカルピーリングは酸性の薬剤を顔全体に塗布し、肌表面にある古い角質を取り除き、毛穴の開きや黒ずみなどを改善することができます。ただしケミカルピーリングは医療機関などで受けられることをお勧めします。なぜなら国民生活センターには腫れや炎症などの相談が多数寄せられており、日本皮膚科学会のガイドラインにも、ケミカルピーリングは皮膚科診療技術を十分に習得した皮膚科専門いないしそれと同等の技術知識を有する医師の十分な管理化に行われるべき行為であると明記されています。

    毛穴ケアの代表的な方法には、肌の自然治癒力を向上させる美容鍼が挙げられます。超極細の針を皮膚に刺して一時的にダメージを与え、皮膚の持つ自然治癒力を引き出し、毛穴に詰まった酸化した角栓を取り除くことができます。

    美容鍼は停滞しがちなターンオーバーを正常サイクルに戻し、角栓の汚れを自然に排出させるだけでなく、肌細胞の入れ替わりが活性化することできめ細かく滑らかな肌になる効果が期待できます。また毛穴の改善はもちろん、レーザー治療は肌の内部を刺激することで、肌の生まれ変わりやコラーゲンの生成を促進してくれます。

    美容鍼で毛穴をキレイに

    全ての毛穴に共通することですが、まずは毛穴の種類にあった正しいケアをしていくことが大事です。毛穴をキレイに、そして広がらないようにするには、「汚れを落とす」と「保湿」以外にも、「ターンオーバーを整える」と「血流改善」が大事です。まずは肌のターンオーバーが遅れると、衰えた肌が一番上にずっと居座るので、お手入れしても、思った効果は現れにくくなります。

    一方で、肌が「乾燥」すると、ターンオーバーが速くなり、結果として角質が毛穴に詰まりやすくなってしまいます。つまりターンオーバーは遅いのも、速いのも、理想的な状態ではありません。なぜなら理想的なターンオーバーのスピードでできあがった角質はその中にたっぷりとうるおい成分を抱えているからです。

    速いターンオーバーで生まれた角質は、うるおい成分だけでなく、剥がれ落ちる機能も低下しています。きちんと剥がれ落ちることのできない角質が、「毛穴」に溜まり、これが角栓となります。なので、毛穴が気になる場合は、まずはターンオーバーを整える必要があります。

    次に「血流改善」ですが、血液が酸素と栄養を運んでおり、老廃物は体外へと排出されます。 しかし、「血行不良」の場合は、栄養や酸素が行き渡らず、健康な細胞を作る力が低下します。なので血流をよくすることが、ターンオーバーの正常化につながって、みずみずしくふっくらとした肌が蘇ります。

    そんなお顔への「血流の巡りを阻んでいるもの」を 改善していく方法が『美容鍼』です。美容鍼には、血行促進・ターンオーバー改善の効果が期待できます。それにより、皮脂の過剰分泌を抑えることが出来、古い角質が剥がれ落ちて新しい肌組織に生まれ変わることで、毛穴が目立ちにくくなります。

    このような美容のお悩み、お身体の不調をお客様と一緒に解決してまいります。どうぞご相談くださいませ。

    「毛穴小ジワ」にも美容鍼

    毛穴の開きが小ジワにつながる「毛穴小ジワ」に悩まされる方が多くなっています。「毛穴小ジワ」は、肌の弾力が低下することによって起こり、乾燥、表情によるシワとは違うシワです。

    肌の内側からふっくらハリがあれば、毛穴は目立ちませんが、肌の弾力が低下して緩むと、毛穴自体を支持している組織自体も下がります。そうすると毛穴が伸びてしまい、毛穴同士が繋がり、それがシワのように見えてしまうのが「毛穴小ジワ」の原因です。つまり肌の弾力を保つことが「毛穴小ジワ」対策になります。

    2019年の世界皮膚科学会ミラノ大会で発表されたSK-Ⅱの研究では、アジア人の肌の弾力は、20代から急激に低下することが分かっています。この研究は10代から80代のアジア人250名に、肌の弾力の低下がそれぞれどのように変化していくかを調査したものです。特に20代から30代の弾性(弾力)低下率が大きく、40代以降になると緩やかに減少していきます。

    ハリ感を保つためには、コラーゲンやエラスチン生成を促す真皮ケアも大切ですが、肌の全て、つまり角層、表皮、真皮の全ての層をケアしていく必要があります。例えば角層をケアしなければ、内側の水分が保たれずに乾燥を招き、肌のバリア機能が低下することによって、紫外線などの外的刺激に対して弱くなり、その結果肌に老化細胞が生まれて、肌に炎症を起こすサイトカインを生み出し、それによって肌の弾力も低下します。

    また、表皮のターンオーバーを整えることで、表皮の細胞が角層に行く時に作り出される天然保湿因子を保つことができるため肌の弾力には大切ですし、もちろん真皮にあるコラーゲンやエラスチンの変性(再生)を促すことも大切です。

    このように角層・表層・真皮を全てケアすることは通常の化粧品などでは難しいですが、美容鍼は全ての層に対してケアすることができる唯一無二の方法です。

    【本コラムの監修】

    恵比寿院長

    HARRNY 院長/鍼灸師 菊地明子

    ・経歴
    大学卒業後、美容の世界に入り、セラピストへ。豊富な美容知識や実務経験を活かし、その後、10年間は大手企業内講師として美容部員やエステシャンの育成、サロン店舗運営のサポートを行う。現在は、セラピスト、エステティシャン、美容カウンセラー、鍼灸師の経歴を活かし、お肌とこころと身体のトータルビューティースタイルを提案。表面だけでなく根本からのケアとして、老けない生活についてのコーチングを行う。

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