
ゴルゴラインは、目の下、頬の上に目頭側から斜めに伸びる線です。
このゴルゴラインは、お顔のたるみから生じる「段差」が原因です。なので、このゴルゴラインを消すためには、お顔のたるみをとることが大切です。
ゴルゴラインのたるみは、「①表情筋」「②真皮」「③皮下脂肪」の衰えなどが考えられます。
①表情筋の衰え
人の顔には数十種類もの筋肉があり、主な役割が顔の細かい表情をつくり出すことです。
ゴルゴルゴラインのたるみは、「上唇拳筋」「大頬骨筋」「小頬骨筋」の3つの表情筋の衰えが深く関係しています。
表情筋の衰えは、加齢によるものもあれば、日常的に表情筋を使わないことなどで、たるみの原因をつくり出しています。なので表情筋の対策が予防に有効です。

ゴルゴライン対策のツボをご紹介いたします。
●迎香(げいこう):小鼻の左右のふくらみのきわ
鼻のきわから目にななめに伸びる「上唇挙筋」上にあります。
●巨髎(こりょう):黒目のラインと小鼻のラインが交わるところ
頬の「小頬骨筋」上にあります。
●顴髎(けんりょう):目尻のラインと小鼻のラインが交わるところ
頬の「大頬骨筋」上にあります。
ツボを押すときは、5秒間押して、離すという動作を4、5回繰り返します。肌に摩擦を与えないように、気持ちいいと感じるぐらいの圧を加えるように意識しましょう。強く押すほど効果が出るものではありません。
美容鍼は血流を改善し、硬くなった筋肉のコリをほぐします。そしてマッサージやエステでは届かない奥の筋肉にパルスを流すことで、普段使っていない筋肉を動かすことができます。
②真皮の衰え
ゴルゴラインができてしまう原因には、加齢によるお肌の真皮の衰えや皮下組織の衰えなども原因の1つです。加齢や紫外線を過度に浴びることで、お肌を支えるコラーゲンやエラスチンの質の低下が起きたり、それらの減少によって真皮を支えることができなくなります。
そのため、肌の弾力がなくなってたるみとなりゴルゴラインをつくり出してしまいます。
このコラーゲンやエラスチンは、加齢と共にピークの半分以下になり、その後減少します。また女性ホルモンであるエストロゲンやプロゲステロンの分泌も減少するためハリのある肌をつくる働きが弱くなるため、ゴルゴラインが目立つリスクになります。
特に乾燥肌が続くと、表皮だけでなく、真皮が衰える原因となり、ターンオーバーの乱れから、たるみの原因になってしまうこともあります。
美容鍼は、真皮を刺激し、微小な傷を与えてお肌の新陳代謝が活性化させ、エラスチンとコラーゲンを増やしていくことでお肌のハリを取り戻します。さらに筋肉の血流を改善し、質のよい筋肉とすることで、シワ・たるみ・くすみ(STK)等の肌トラブルが改善され、さらにお肌のハリを出すことができます。
③皮下脂肪の衰え
お顔の皮下脂肪は、年を重ねると、代謝機能が衰えるため、重力の影響を受けて下方向へ落ちると言われています。その結果、ゴルゴラインの原因になってしまいます。
さらに、ハリのなくなった皮膚の部分にムクミと共に蓄積しやすくなり、ゴルゴラインを目立たせます。
眼輪筋などの目の周りの筋肉のコリをパルスで緩めていき、血流を改善して、老廃物を流しやすくし、しなやかなハリを復活させることでゴルゴラインを解消していきます。また眼精疲労のツボを刺激し目の疲れをとることで、ゴルゴラインをできにくくしていきます。
化粧品では、ゴルゴラインの解消は難しく、あくまで保湿を中心とした予防的なスキンケアアイテムとしての使い方を考えましょう。
ゴルゴラインでお悩みの方は是非、当院にお越し下さい。東洋医学の知識を基に、お客様一人ひとりに合わせた方法で、お悩みの改善が出来るよう全力を尽くすことをお約束します。
【本コラムの監修】

・経歴
大学卒業後、美容の世界に入り、セラピストへ。豊富な美容知識や実務経験を活かし、その後、10年間は大手企業内講師として美容部員やエステシャンの育成、サロン店舗運営のサポートを行う。現在は、セラピスト、エステティシャン、美容カウンセラー、鍼灸師の経歴を活かし、お肌とこころと身体のトータルビューティースタイルを提案。表面だけでなく根本からのケアとして、老けない生活についてのコーチングを行う。