美容鍼とセルフケアでくすみ・クマを改善

美容鍼とセルフケアでくすみ・クマを改善

目元は皮膚が薄く、毛細血管の色がそのまま浮き出て目立ちやすいため、クマが目立ちやすい部分です。近年の様々な研究では、毛細血管は加齢と共に衰え、毛細血管そのものの数が減ることが分かっています。その結果、 肌の老化(シミ、たるみ、くすみ、クマなど)の原因に繋がります。

また、夕方になると、自分の顔の黄ぐすみ具合に驚いたことありませんか。皮脂が「酸化」することでお顔はくすみますが、特に「糖化」も肌をくすませる原因です。「糖化」とは、食事から摂取してエネルギーに変わったあとに、余った糖がタンパク質や脂質と結びつき、タンパク質が変性・劣化する反応です。簡単に言えば糖の過剰摂取によって肌くすみにつながります。

目元のクマの原因と見分け方

目の下のクマは、青クマ、茶クマ、黒クマ3種類に分類されており、それぞれできる原因と対処法が違います。

黒クマ・青クマ・茶クマ・赤紫クマの原因と対策

黒クマ

1つ目は、肌の老化などでコラーゲンが減少すること、目の周りの筋力が低下することで、たるみやシワが生じ、影になって黒っぽく見える状態が黒クマです。クマの悩みのほとんどがこの黒クマです。黒クマの原因は、眼球を守るための眼窩脂肪が年齢とともに前に飛び出してしまうことで目の下が膨らんで、その下が影になるためです。

ただし、黒グマの中には、後天性真皮メラノサイトーシスとうアザの一種が考えられるものがあります。この場合は、全体的にボヤッと黒や茶色に見えたり、鼻の脇にも色素がある場合があります。茶グマのようにスキンケアで改善することが難しいクマです。

また眼窩脂肪が飛びだす理由は、①眼球を支えるロックウッド靭帯が年齢とともに緩むため、眼球が下がりその下を支えている眼窩脂肪が前に飛び出してしまう。②眼窩脂肪を抑えている皮膚や眼輪筋、眼窩隔膜、靭帯が年齢とともに緩み、その結果眼窩脂肪が飛び出す。③年齢とともに骨が萎縮するため後ろに骨が下がり、頬の脂肪も下に下がります。そのためクマの下のボリュームが無くなりより段差が付き影クマになってしまうことです。

黒グマのほとんどの理由が加齢によるものであるため、眼窩脂肪の飛び出しはそのままにして、むしろ凹んでいる方を膨らませる必要があります。頬の脂肪が下垂して骨が下がり眼窩脂肪が飛び出してしまうので、頬の辺りにハリを持たせて、リフトアップさせて影を目立たなくすることが有効です。

このたるみによる黒クマは、一番改善しにくいですが目元にハリ感を出して影になっている部分を目立たなくすること、そしてこれ以上たるみを進ませないようにすることがポイントになってきます。まずはハリを持たせるために乾燥させないようにして潤い成分をチャージすることが大切です。円皮鍼や針状美容液などで対策しましょう。

また加齢が影響しているので化粧品でエイジングケアをしたり、頭皮がたるむと目立ちやすくなるので頭皮ケアをして下さい。黒クマの見分け方は、上を向いた時に骨の中に納まって、影がなくなれば黒クマです。

青クマ

2つ目は、睡眠不足などで、目のまわりの血行不良が原因でできる青いクマ。青いクマは目の周りの毛細血管の流れが滞り、血管が青っぽく透けている状態です。また眼輪筋が透けている場合もあります。眼輪筋が透けている場合は、皮膚が薄くなり眼輪筋が押されてしまうことで表面から透けて見えて青っぽく見えると言われています。赤っぽく見える場合は赤クマです。冷えや疲労が原因なので血行を良くしましょう。青クマは血流を良くすることで薄くなります。

血行不良による青クマ対策のポイントは、血流を良くするということと、血管にアプローチするようなスキンケアを使うことです。一方で、しっかりと睡眠をとるということも大切です。睡眠不足が続くと目の周りの血行が悪くなりますし、体の冷えがあると血流が滞るので青クマの原因になるため、インナーケアが非常に大事になってきます。

青クマと黒クマは混在していることが多いため、黒クマのケアをすることで青クマも良くなることがあります。いずれも血流を改善してあげることが大事です。

茶クマ

3つ目が、加齢でターンオーバーが遅くなり、くすみなどが色素沈着(メラニン)している状態で、乾燥などが原因で茶色くなる茶色いクマです。アイメイクを落とす時や痒い時などに目を擦ったり、メイクを十分に落とさないことで、皮膚の色素沈着や角質の肥厚が生じるので、アイメイクを落とす時や痒い時などに目を擦ったりしないように気をつけましょう。

特に20から30代のアイメイクが好きな方は、アイメイクを落とす時に間違った落とし方をしていることに多く見られるのが色素沈着系の茶クマです。メイクを落とす時に、一番良いのはアイメイクリムーバーやメイクリムーバーでゴシゴではなくて、たっぷりつけて優しく落とすということが大切です。パッと洗いたいっていう人は、摩擦レスで洗えるクレンジングをオススメします。

また日焼けなどによる炎症性の色素沈着は、メラニンが活発になっているため、美白効果のあるスキンケアで改善する効果が期待できます。

どのクマなのかは、目尻を横に引っ張ることで見分けることができます。

  • 色が薄くなった→青グマ
  • クマの色が動かない→黒グマ
  • 皮膚と一緒に動く→茶グマ

いずれも、血行を良くすることでクマやくすみが改善し、肌の透明感につながります。むくみによる黒クマ、血行不良の青クマは美容鍼で対応が可能です。ただし目の下にメラニンが沈着する茶クマは基本的に完全に消すことは難しいため、肌への摩擦行為を控えることが大切です。

赤クマ・紫クマ(毛細血管透見型)

目の下にうっすらと赤みや紫みがかった色が透けて見えるクマです。目の下の皮膚が非常に薄い方に起こりやすく、皮膚の下の毛細血管の色が透けて見えることが原因です。青クマに似ていますが、「赤み・紫みがかっている」のが特徴で、アイクリームやファンデーションで隠れにくいやっかいなタイプです。

対策としては、美容鍼によって皮膚のコラーゲン生成を促し皮膚を厚く丈夫にすることと、食事による血管強化(十割そばのルチンが効果的)を組み合わせるアプローチが有効です。

自分のクマはどのタイプ?セルフチェック方法

自分のクマがどのタイプかわからない場合は、以下の2つのセルフチェックを試してみてください。

【チェック1:引っ張りテスト(茶クマ判定)】
目の下の皮膚を軽く引っ張ってみてください。皮膚と一緒にクマも動く(薄くなる)場合は「茶クマ」の可能性が高いです。これは色素沈着が原因で、肌の角質層にメラニンが蓄積している状態です。

【チェック2:上向き寝テスト(黒クマ判定)】
上を向いた状態でクマを確認してください。上向きになるとクマが目立たなくなる場合は「黒クマ(たるみ型)」の可能性が高いです。皮膚が重力方向に垂れ下がっているため、立ったときに影ができる状態です。

【チェック3:温めテスト(青クマ判定)】
ホットタオルなどで目元を温めた後にクマの変化を見てください。温めると薄くなる場合は「青クマ(血行不良型)」です。血流改善が最も直接的に効くタイプで、美容鍼の即効性が最も出やすいクマでもあります。

セルフ診断フロー

目の周りの血流不足を解決する「セロリ」

目の周りの血流不足を解決する食材がセロリです。なぜならセロリの葉に含まれているピラジンという香りの成分が血流を改善してくれるからです。他にもカリウムやビタミンが豊富に含まれており、特にビタミンは体に必要なものがバランスよく含まれています。その中のビタミンEは、血管を拡張して血行を良くしてくれて冷え症も改善します。他にもカリウムは体内の水分を排出し、血行を良くしてむくみも改善してくれる成分です。

一方で、セロリの香りの主成分のアピインとセネリンは、精神を安定させる効果があると言われています。この成分でイライラや不安を沈めたり、頭痛などの鎮痛作用があると言われています。ちなみにセロリの香り成分は40種類もあります。

さらに、目の膜にはロドプシンという光を感じるタンパク質があり、このロドプシンを作るのに必要な栄養素がビタミンAです。セロリに含まれるビタミンAによって眼精疲労の予防、緩和します。また目の周りの筋肉や神経が酷使されている状態が続いているとこれも血行に悪くなる原因となるため、ビタミンAによって眼疲労が軽減すれば目や目の周りの不快感は減るはずです。

さらにセロリは美容や健康にも良い成分がたくさん含まれています。例えば茎に含まれているカリウムは高血圧を防いでくれる大事な成分で、他にも食物繊維は整腸作用があり便秘にも良く、また糖尿病や動脈効果のリスクも減らす効果もあります。

他にも葉は、主にビタミン類が多く含まれており、ビタミンB 1とB2は体内のエネルギーの代謝に関わる成分であり、体の機能維持や疲労回復には欠かせません。さらに含まれるビタミンCやEは強力な抗酸化作用があり、この2つがバランスよく含まれているため、生活習慣病予防だけではなく、美肌作りに欠かせない成分です。結局は目元の血流不足は体全身に関わっており、体全体の血流が悪いから皮膚の薄い目元にクマが出やすくなります。

セロリの栄養成分マップ

黄ぐすみの原因

「糖化」も肌をくすませる原因ですが、さらに「糖化」は、内臓機能の低下、動脈硬化、白内障など、さまざまな病気を引き起こす原因になります。

「老化」と「病気」の原因になる「糖化」ですが、糖の過剰摂取をさけて、血糖値を急激に上げすぎないことが大切です。くすんだお肌は実際よりも疲れて老けてみえてしまうので、お肌がくすむ原因を知ってしっかりと対策していきましょう!

くすみの原因は主に以下の4つです。

  • 色素沈着(シミやそばかす含む)
  • 血流不足
  • 乾燥肌
  • 肌のキメが粗い

しかし、年齢によって原因やその程度は異なってきます。

年齢原因要因
20代  肌の乾燥 血行不良夜更かし、食生活が乱れなどの原因で血流が悪くなり、また古い血液が停滞
30代~40代  肌の乾燥(小じわ) 血行不良 毛穴の開き ハリの減少乾燥していてツヤのない肌は、光が当たったときの反射にムラができて肌がくすんで見える
40代以降  肌の乾燥(小じわ) 血行不良 毛穴の開き(キメ) 肌のたるみ シミ・色素沈着頬のたるみは毛穴を広げ、目元のたるみは目の下に影ができ、シミなどの色素沈着で、肌の色が暗く見えてしまう
年代別くすみ原因テーブル

すべての年代に共通していえることは「肌の乾燥」と「血流が悪い」ことです。

黄ぐすみは睡眠不足

肌が黄色く見えるのは、実は睡眠不足が原因かも知れません。美白しても、糖化ケアをしてもなんとなく黄色く見えるのは慢性的な睡眠不足が関係しています。寝不足が続くと肌の水分量が低下するので、シートマスクなどで角層に水分を補うことも大切ですが、それでもくすみが取れない場合は寝不足をまずは改善するべきです。

肌の黄色味に関係しているのが、赤血球をつくるビリルビンという色素です。赤血球を構成するビリルビンは肌(表皮)でも増加したり、減少したりすることが分かっています。

無睡実験(1日寝ない被験者)では、睡眠を取らない場合にビリルビンが増加し、さらに1日寝ないだけで5日間に渡り増加及び蓄積することが確認されました(SK-Ⅱより)。つまり睡眠不足が続くことが黄ぐすみの原因になります。また4時間程度睡眠が慢性に続くと同じく肌のビリルビン量が増加することが分かっています。

目元のセルフケア

色素沈着のクマであれば、アイメイクを落とす時にゴシゴシしないようにするだけでも改善します。またやっかいなのが目元の皮膚が薄くなることによって血管が透け、その結果として青クマができることです。血管が透けてしまうのは、目元の皮が薄くなっていく「菲薄化」が原因です。肌の表皮と真皮のどちらも薄くなってしまうと菲薄化は起こります。

また、表皮は基底膜から細胞が生まれ、潤い(細胞間脂質)を作りながらターンオーバーをしていくため、この表皮が薄くなることで乾燥も起こってきます。つまり表皮が薄くなる菲薄化が起きると皮膚が薄くなってクマができるだけではなく、目元の乾燥も起こります。もちろん加齢だけでなく、紫外線などによって基底膜にダメージが加わって起こります。

一方で、真皮も紫外線によって、コラーゲンやエラスチンを作る繊維芽細胞にダメージが加わってしまうだけでなく、真皮のダメージが基底膜を通じて表皮にまでダメージを受けることが分かっています。逆に表皮のダメージは真皮にも連続していくことが分かっているため、表皮のケアだけでなく真皮のケアも必要になります。クマに関するあらゆる症状を抑えるために真皮と表皮のどちらもケアすることが重要になります。

このような目元の菲薄化にアプローチする成分がスプリングミントです。特に表皮にアプローチする成分で、老化細胞(SASP)の増殖を抑えることが分かっています。ちなみに老化細胞が真皮で多くなると、繊維芽細胞が壊れてコラーゲンなどが産生されなくなります。

他にも真皮にアプローチをする成分として、セイヨウハッカ葉エキス、寝不足などで目元の血流が低下すると青クマが出来やすくなるため、血流を促進するグルコシルヘスペリジン、インドナガコショウ果実エキスなどがあります。これらの成分が配合された化粧品でクマのケアができます。

美容オイルで油焼け

美容オイルが難しいのは、オイルの種類が多く、種類によって使い方が全く違うことです。またオイルを塗るだけでは乾燥することを知らない方もいます。オイルは保湿剤の一種ですが、保湿(エモリエント)と付いているため勘違いしやすいですが、肌から水分の蒸発を防いで水分を保持して肌をダメージから守る働きが役割です。

そのため肌の水分量を増やすことができないため、化粧水や乳液で保水(ヒューメクタント)してあげることが必要です。私たち日本人は皮脂が多くて、水分量が少ない肌質の方が多いと言われているため、保水が大変重要になります。

一方で、油焼けは、肌や髪につけたオイルや化粧品などの油分が、太陽光の紫外線や熱の影響で酸化して、肌に刺激を与えてバリア機能を不安定化させます。肌は弱酸性で、皮膚の常在菌との均衡が保たれているところに酸化したオイルなどがあれば、常在菌のバリア機能が乱れ、結果的に肌にダメージを与えてシミやくすみの原因になります。

また、プチプラコスメの中には、粗雑な精製度の低いオイルもあります。オイル自体も高温や湿度に弱く、酸化しやすい特徴があるため、それらのオイルを使うと肌トラブルの原因となります。いずれにせよオイル美容液は上級者向けのスキンケアアイテムのため、その特徴をしっかり理解することが大事です。

麹甘酒でくすみ・クマの改善

老けて見える要素の1つに目の下のクマがあります。クマができる要因は様々ありますが、一番効果が高いのが血行と代謝の改善です。その改善に麹甘酒が有効であるとの研究があります。

麹甘酒には350種類以上もの栄養素が含まれ、その栄養が血液をサラサラにして血行を改善してくれる可能性があります。また含まれる食物繊維やオリゴ糖が腸を整えて代謝機能の回復効果も期待できます。

これらを明らかにしたのは、森永製菓が実施した甘酒に関するテストです。肌荒れに悩む40から60代の女性モニターへ甘酒を朝晩2回、1ヶ月継続して飲んでもらうと目の下のクマが明るくなった報告が発表されています。なぜ麹甘酒が目の下のクマを明るくするのかのメカニズムは解明されていませんが、血行の改善と老廃物の排泄が促されたと考えられています。他にも肌の乾燥を防ぎ、モチモチな肌を保つ美肌効果が確認されています。

麹甘酒の原料となる米こうじには、皮膚の主成分の1つであるアミノ酸が含まれ、肌の保護機能を担います。グルコシルセラミドは肌の角質層のセラミドのもとになる成分であり、このセラミドが多ければ多いほど肌の水分量が多くなることが分かっています。

そしてN-アセチルグルコサミンは、コラーゲンやヒアルロン酸の合成を促し、肌のバリア機能を改善する効果があると言われています。さらにアミノ酸の一種であるエルゴチオネインは、ビタミンEの約7000倍もの抗酸化力があるため、美容とアンチエイジングをサポートする働きに注目が集まっています。

注意点として、市販の麹甘酒を購入する場合には「砂糖不使用」「アルコール0%」の麹甘酒を選んでください。摂取の仕方として、味噌汁200mlに大さじ1杯、コーヒー180mlに大さじ2杯、ヨーグルト100gに大さじ1杯入れるなど簡単な方法でまずは毎日「麹甘酒」を使うことに慣れましょう。

十割そばでくすみ・シワを予防する

小麦を使わずに蕎麦粉100%で作られた十割そばの健康効果で注目されるのがルチンです。このルチンは、蕎麦粉に含まれているポリフェノールの一種です。ポリフェノールは抗酸化作用だけでなく、最近の研究ではルチンが、私たちの骨を作る骨芽細胞を刺激してくれることが分かってきています。

さらに、ルチンは毛細血管の構造維持にも働くことが分かっており、私たちの血管を強く若々しくしてくれることが明らかになっています。つまりルチンは、骨と血管という一見全く無関係に見えるような組織を同時にケアしてくれる栄養素です。

そして、十割そばのように蕎麦粉を丸ごと使う場合、蕎麦粉の皮の部分に多く含まれているルチンが破壊されずに残ります。つまり十割そばは、普通の蕎麦などよりも遥かに体に良いことが分かっています。さらに十割そばに多く含まれているものにはシリカがあります。シリカはミネラルの一種であり、コラーゲンの束ね役として体内で重要な働きをしています。

コラーゲンは、関節や皮膚などの健康に必須な物質ですが、このコラーゲンは一種の繊維状の構造をしています。そしてこの繊維を束ねて強靭にしてくれるのがシリカです。

加齢によって起こる関節の痛みや血管のこわばりといった症状は、このような コラーゲンがいびつな形で老化してしまったことによります。ですがそのようにいびつに絡み合ってしまったコラーゲンを解いて束ねてくれるのがシリカです。つまりシリカによって私たちの関節や血管が若っていくことになります。

また、小麦を食べるとなんだか頭がモヤモヤする、お腹が痛くなってしまうといった風に小麦を食べることによって不調が出てしまう人にとっては、蕎麦はグルテンフリーのためおすすめです。

さらに加熱してから冷ますことによって、蕎麦のレジスタントスターチが増加する特徴があります。レジスタントスターチは、難消化性デンプンと言い、私たちの腸からは吸収されずに血糖値を上げない特徴を持っているデンプンのことです。

そしてこの腸に吸収されなかったデンプンは、そのまま腸内細菌の餌となって短鎖脂肪酸を作り出してくれます。この短鎖脂肪酸は、私たちの腸内を元気にしてくれる鍵となる物質です。つまり蕎麦を冷やして食べることによって、腸内環境を大きく整えることができるのです。

さらに、十割そばは、その植物性タンパク質にも特徴があります。そばのタンパク質は、穀類の中でも特に必須アミノ酸のバランスが優れており、完全に近いタンパク源と言えます。中でもリジンというアミノ酸は、筋肉や肌、髪を作る上で欠かせない成分で、一般的な穀物にはほとんど含まれていません。蕎麦はそのリジンを豊富に含んでおり、しかも消化吸収率が高いため、加齢によって筋肉量が落ちやすい中高年世代にとって理想的な主食であると言えます。

一方で、この筋肉を守るために注目したいのが、蕎麦に含まれている植物性タンパク質です。蕎麦は穀物の中でもアミノ酸バランスが優れており、筋肉を作るために必要な必須アミノ酸をしっかりと含んでいます。さらに消化吸収も良く、胃腸に負担をかけることなくタンパク質を効率的に補える理点もあります。

お肉や卵、お魚といった動物性タンパク質に偏りがちな現代の食生活において、蕎麦は体に優しく、しかも確実に筋肉を支えてくれる理想的な食品です。動物性タンパク質ばかりを摂取するのではなく、植物性タンパク質も摂取して、両者のバランスを保つことが重要であることが最新の研究によっても明らかになってきています。

そして、蕎麦にはトリプトファンというアミノ酸が豊富に含まれている点も見逃せません。これは幸せホルモンとも呼ばれるセロトニンの材料となる物質で、気持ちを穏やかに保ち、ストレスを和らげて、夜には自然な眠り誘うメラトニンへと変化します。つまり蕎麦を夕食に取り入れることで、心を沈め、質の高い睡眠を促すことができます。

さらに十割そばには、水溶性と不溶性両方の食物繊維がバランスよく含まれており、腸内環境を整える力があります。また不溶性食物繊維は、腸の蠕動運動を促して老廃物を排出し、水溶性食物繊維は糖や脂肪の吸収を穏やかにしてくれます。その結果、便秘や肌荒れを防ぎ、血糖値の急上昇症を抑え、さらにはコレステロール値の改善にもつながります。 腸内が整うことによって免疫力も上がり、風邪を引きにくくなるという効果も期待できます。

そして十割そばは、低GI食品であることも大きな特徴です。GI値が低いということは、食後の血糖値の上昇が緩やかで、インスリンの過剰分泌が抑えられることです。これは糖尿病の予防だけでなく、脂肪の蓄積を防いで太りにくい体質作りにもつながります。実際、海外でも蕎麦がスリムグレイン、つまり痩せる穀物として紹介されており、ダイエット中の食事にも適しています。しかも満腹感が得られやすいため、余計な間食を減らすことにもつながります。

さらに美容という観点からも、そばは優れています。そばに含まれる抗酸化成分ポリフェノールやアミノ酸、そしてシリカの働きによって肌の弾力や潤いが 保たれます。血流が改善されることによって顔色が明るくなり、くすみやシワの予防にもつながります。そばを食べ続ける人の肌が健康的に見えるのは、体の内側から若返っている証拠であると言えるでしょう。

美容鍼(+パルス)でくすみ・クマを改善

美容鍼は、化粧水やエステなどでは届かない肌の真皮層を刺激することで、美容に欠かせないコラーゲン繊維やヒアルロン酸、エラスチンなどの生成を促します。また新しい皮膚がつくられることで肌のターンオーバーが促進される効果が期待できます。

さらに、お顔を巡る血液は必ず首を通ります。そのため美容鍼でお顔の血流を良くしても、首コリがあったり、耳周りや鎖骨周りのリンパがつまっていると、またすぐにくすんでしまいます。

大人のSTK(シワ・たるみ・くすみ)コースでは、リンパドレナージュ(顔・デコルテ)によって、リンパの流れを活性化させて、不要な異物や老廃物を流しながらゆるめていきます。

黒グマの原因は、コラーゲンの減少と目の周りの筋力の低下によるたるみなので、目元の周りの筋肉(眼輪筋・側頭筋・前頭筋)に鍼やパルスをすることで、血流改善や筋肉の弾力を取り戻すことで黒グマを改善することができます。

青グマの原因は、冷えや疲労なので、お顔だけでなく、体全体の血行を良くするため、美容温熱治療器や全身の鍼によって体調を整えていきます。また自律神経の乱れによっても血行は悪化するため、自律神経の乱れを整えるツボを使って、血流を改善していきます。またパルスを目元にすることで、滞った血流を改善して青グマを改善していきます。

茶グマの原因は、目を擦ることや、メイクを十分に落とさないことによる皮膚の色素沈着なので、他のクマと同じく、パルスによって、肌のターンオーバーを促して茶グマを改善していきます。     

当院では、目元には美容鍼でなく、電気パルスを使います。理由は、目元は皮膚が薄く内出血しやすいからです。また顔全体の筋肉や経絡の繋がりから各クマを改善するアプローチを致します。

効果の持続期間

美容鍼1回の施術で得られる効果の持続期間は、個人差はありますが平均1〜2週間を目安にお考えください。施術直後は血流が活発になり、肌の透明感やトーンアップを感じる方が多いですが、この即時効果は数日で落ち着きます。

一方、鍼の刺激によってコラーゲン生成が促される「中長期的な効果」は、継続施術を重ねることで蓄積されていきます。3〜6ヶ月の定期施術を続けると、1回あたりの効果持続期間も延びていき、「施術をしていないときもクマが気になりにくくなった」とおっしゃる方が増えます。

美容鍼でクマ・くすみ改善をはじめる前に知っておきたい注意点

美容鍼は安全性の高い施術ですが、いくつかの点を事前に確認しておくと安心です。

【注意点:内出血が出ることがある】
目元は皮膚が薄く内出血しやすい部位です。生じても3日〜1週間で自然に消えますが、大切な予定の直前の施術は避けると安心です。

【注意点:1回で劇的な変化を期待しない】
美容鍼は即効性より継続性が大切な施術です。特に黒クマ・茶クマは複数回の施術と生活習慣改善を組み合わせた長期的なアプローチが効果的です。

【注意点:持病・妊娠中の方は相談を】
血液凝固障害・ペースメーカー使用・妊娠中・皮膚炎がひどい場合は施術前に必ず医師または施術者に相談してください。

クマ・くすみのツボ

顔に新鮮な血液を送るためには、翳風(えいふう)を刺激して慢性的な首のコリを改善すると肌色全体が明るくなります。顔のくすみを解消して若々しく保つためには、血流が滞りなく流れていることがひとつのポイントになります。また身体の水分バランスを調整し、冷えや疲労回復のある水泉(すいせん)で、肌の潤いを取り戻しましょう。

翳風(えいふう)

翳風(えいふう):耳たぶの後ろにある、口を開けると丁度くぼむ部分

水泉(すいせん)

水泉(すいせん):足の内くるぶしの出っ張りから指2本分斜め後ろ下

続いて、目の周りの血行促進や美白にも効果的な四白(しはく)、陽白(ようはく)をズーンと響くくらいの強さで押してください。

四白(しはく)陽白(ようはく)

四白(しはく):黒目の真下の骨の縁から指1本分さがったくぼみ部分

陽白(ようはく):眉の中央から指1本分上の部分

蒸しタオルで目元の血流を促進するセルフケア

【蒸しタオルケア(毎日2〜3分)】
水に濡らしたタオルをレンジで30〜40秒温め、目元に当てて1〜2分キープするだけ。目元の血行が促進され、青クマ改善に効果的です。朝の洗顔後や夜のスキンケア前に行うと特に効果的。

【シール鍼活用法】
自宅でできるツボケアとして、市販の「シール鍼(貼るタイプの鍼)」を攅竹(さんちく)などのツボに貼るだけで継続的な刺激が得られます。美容鍼の施術と施術の間に活用することで、効果を維持しやすくなります。

クマ・くすみの美容鍼についてよくあるご質問

Q1. クマに美容鍼は何回くらいで効果が出ますか?
A. 個人差がありますが、青クマ(血行不良型)は初回施術後から変化を感じる方が多く、黒クマ・茶クマは4〜8回程度の継続施術で徐々に改善が見られます。初期は週1回のペースで通い、効果が安定したら2〜4週に1回のメンテナンスに移行するのが理想的です。

Q2. 美容鍼の効果はどのくらい持続しますか?
A. 1回の施術では平均1〜2週間程度の持続が目安です。ただし、継続して施術を受けることでコラーゲン生成が蓄積され、効果が長持ちするようになっていきます。3〜6ヶ月継続すると肌自体の質が変わり、持続期間が延びる方が多いです。

Q3. 美容鍼の後に内出血は出ますか?
A. 目元は皮膚が薄く毛細血管が多いため、稀に内出血(あざ)が生じることがあります。これは一時的なもので通常3日〜1週間で自然に消えますが、気になる場合はコンシーラーで隠せます。当院ではパルス(電気)を活用し目元への直接刺鍼を最小限にすることで、内出血リスクを低減しています。

Q4. くすみと美容鍼の関係は?黄ぐすみは改善できますか?
A. くすみには種類があり、血行不良による「くすみ」は美容鍼が最も得意とする領域です。糖化による「黄ぐすみ」は食事改善との組み合わせが効果的で、美容鍼の施術と麹甘酒・十割そば(ルチン)などのインナーケアを並行することで改善が期待できます。

Q5. セルフケアと美容鍼はどう組み合わせると効果的ですか?
A. 美容鍼の施術を月1〜2回受けながら、日常では①セロリや十割そばなど血流を高める食材を取り入れる、②目元の「攅竹」などのツボを毎日押す、③蒸しタオルで目元を温める、これらを組み合わせることで施術効果が長持ちします。

ぜひ知識を持って自分の大切な身体を癒やしてください。

【本コラムの監修】

HARRNY 院長/鍼灸師 菊地明子

・経歴
大学卒業後、美容の世界に入り、セラピストへ。豊富な美容知識や実務経験を活かし、その後、10年間は大手企業内講師として美容部員やエステシャンの育成、サロン店舗運営のサポートを行う。現在は、セラピスト、エステティシャン、美容カウンセラー、鍼灸師の経歴を活かし、お肌とこころと身体のトータルビューティースタイルを提案。表面だけでなく根本からのケアとして、老けない生活についてのコーチングを行う。

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