東洋医学から診る「冷え性」

東洋医学から診る「冷え性」

女性の7割が悩むと言われている「冷え症」ですが、西洋医学では「冷え」は病気と考えず、冷えは体質であるとしていました。しかし東洋医学では「冷えは病気のサインである」と考え、病気ではないけれど不調を感じるような病気の前段階を“未病”とし、冷えは未病の最たるものとされています。

「冷えは万病の元」ということわざからも、冷えは便秘や肩こり、不眠などのさまざまな不調の原因となるだけでなく、免疫力を低下させる大きな原因の1つであると考えられています。

東洋医学では「冷え」の状態を、エネルギーの素である「気」のめぐりが悪い状態であると捉えます。治療する際には、まずはこの「気」のめぐりを改善するための治療をしていきます。

お腹の冷えは万病のもと

手足が冷える、腰下が冷えるなど様々な「冷え」の症状がありますが、お腹(内臓)の冷えには気おつけないといけません。特に肝(かん)・心(しん)・脾(ひ)・肺(はい)・腎(じん)といった実質臓器の冷えには注意が必要です。

西洋医学では「冷え」は血行不良の状態で、血行不良になれば内臓の機能不全を招くという解釈です。そして東洋医学では、「冷え」とは下半身の冷えと上半身ののぼせで「気」が停滞している状態を指し、血の巡りが滞ると考えます。

ここまでは西洋医学と同じ考えですが、東洋医学では、冷えで「気」が滞り、血液の流れが滞ると瘀血(おけつ)といった血の汚れた状態を招いていると考えます。だからこそ「気」のめぐりを改善するための治療をするのです。

瘀血(おけつ)は、イメージ的にはドロドロした血液で、下半身が冷えた状態が長く続いたり疲労が蓄積してくると、血液は粘性を帯びて更に流れにくくなります。

この血液の汚れた状態があらゆる不定愁訴の根本的な原因となり、美容だけでなく婦人病や不妊症の根本的な原因となってしまいます。この美容と健康の天敵、冷えや瘀血を積極的に改善するのが、東洋医学の根治(根本的な治療法)となります。

「検査ではなにも異常がないのに、調子が悪い」という状態の把握や治療が得意なのが東洋医学であり、体の肉体的な損傷のケアが得意なのが西洋医学とも言えます。また慢性病は東洋医学、緊急医療は西洋医学が得意分野とも言えます。

お腹の冷えと五臓六腑

東洋医学の主な内臓の分類を、五臓六腑(ごぞうろっぷ)とし、肝(かん)・心(しん)・脾(ひ)・肺(はい)・腎(じん)を五臓、六腑を胆(たん)・小腸(しょうちょう)・胃(い)・大腸(だいちょう)・膀胱(ぼうこう)・三焦(さんしょう)などの中身が空、管の内臓とします。

この五臓六腑の中で冷えやすいのは、中身が空、管の大腸・小腸・膀胱など、特に血液をろ過する腎臓や肝臓は、血液を貯蔵している場所でもあるので冷えやすい内臓でもあります。

冷えやすい内臓は「気」が流れにくい、「気」が滞りやすい内臓という意味でもあり、腎経や肝経は治療においても重要視する経絡になります。

また、お腹が冷える原因に、食べ物や飲み物などの食習慣、運動習慣、環境要因などの要因が考えられますが、特にストレスなどの緊張状態が原因になることがあります。

内臓は一般的に副交感神経が優位なときに活動しますが、ストレス下では内臓血流が低下し、内臓の働きを抑制するとともに、お腹の冷えが現れると考えられています。

内臓の冷え対策

このような冷えや瘀血(おけつ)、ストレスを積極的に改善していこう、というのが最近良く目にする「温活」です。しかし、温活として広まっている方法の中には、一時的に体を温めても、その後冷やしてしまうものがあります。

体温には、体の表面の「皮膚温」と、体の中心部の「深部体温」があります。温活の基本は「深部体温」を上げ、その上で血流を促してその熱を体中に行き渡らせることです。

当院が導入する「美容高周波温熱治療機器」は、体の深部から体温を上昇させ代謝を活性化させることができます。ご自身が生み出す熱により、老廃物や余分な脂肪の排泄が促され、リンパの流れや血行が良くなり、体温上昇、基礎代謝もアップします。

美容高周波温熱治療機器

深部体温が上昇した上で、リンパドレナージュによって、さらにリンパ液の流れを活性化して、人の身体にとって不必要な異物や老廃物の排出を促します。オイルトリートメントの心地良さとしっかり押し流すような手技によって、手先・足先まで温かな血流が行き渡る感覚が味わえます。

お身体の不調でお悩みの方は是非、当院にお越し下さい。東洋医学の知識を基に、お客様一人ひとりに合わせた方法で、お悩みの改善が出来るよう全力を尽くすことをお約束します。

【本コラムの監修】

HARRNY 院長/鍼灸師 菊地明子

・経歴
大学卒業後、美容の世界に入り、セラピストへ。豊富な美容知識や実務経験を活かし、その後、10年間は大手企業内講師として美容部員やエステシャンの育成、サロン店舗運営のサポートを行う。現在は、セラピスト、エステティシャン、美容カウンセラー、鍼灸師の経歴を活かし、お肌とこころと身体のトータルビューティースタイルを提案。表面だけでなく根本からのケアとして、老けない生活についてのコーチングを行う。

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