東洋医学で診る〝汚デブ菌〟

    東洋医学で診る〝汚デブ菌〟

    食事を減らしてもヤセない…
    水を飲んでも太る…
    運動しても効果がない…

    ダイエットを頑張っていても、全く効果が出ないのは、食事や運動だけの問題ではありません。それは腸内にいる〝汚デブ菌〟が原因です。

    東洋医学で診る〝汚デブ菌〟

    東洋医学では、「気」「血」「津液(水)」の3つが健康を支えていると考えます。この3つが身体をスムーズに巡れば、人は健康状態を保てますが、不足したり、滞ったりすれば、人は健康を損なうことになります。

    3つの内、「津液(水)」が関係する体質としては、「陰虚」と「痰湿」があります。「痰湿」体質の方は、水分代謝がうまくいかず、余分な水分や脂肪が溜まっている状態です。つまり、この体質は食べ物や老廃物がヘドロのように胃腸に溜まってしまう体質です。

    その結果、体が余分なものを外に排泄しようと、体に溜まった老廃物、つまり「痰湿」が、ニキビ、吹き出物、痰、おりもの、ときには軟便や下痢となって体の外へ出ようとします。

    そして痩せにくく、水を飲んでも、空気を吸っても太る…そんな状態になってしまいます。

    この「痰湿」体質の人は暴飲暴食、脂っぽいものや甘い物の摂過ぎ、運動不足の傾向があり、肥満、体脂肪率や皮下脂肪が高い、また血中コレステロールや中性脂肪が高く、高脂血症になりやすい傾向があります。その他、頭が重い、体がだるい、吐き気やめまいが出やすい、痰が多い、むくみなども表れます。

    「痰湿」体質にはさらに、体が冷えて舌には白いベトベトした厚い苔が見られる「寒のタイプ」と、体に熱のこもり、舌には黄色いベトベトした厚い苔が見られる「熱のタイプ」に分かれます。

    「痰湿」改善のポイント

    「痰湿」改善のポイントは、まず食べ過ぎないことです。食事をよく噛んで食べると、過度の食欲と食べ過ぎを抑えてくれる効果があります。よく噛む習慣を身に付けるように心掛けましょう。その上で、チョコレートや生クリームなどの糖質の多いものは控えめに、油っこいもの、お酒の飲みすぎも避ける…。

    そして、水の代謝をよくするオススメ食材の、昆布・ワカメ・のりなどの海藻類、イワシ・サンマ、たけのこ、ごぼう、レタス、白菜、大根、玄米、とうもろこし、大豆、小豆、枝豆、黒豆を摂りましょう。

    その他には、「痰湿」体質を改善する大事なことは毎日運動をすることです。運動を行い、汗をかいて体に溜まった余分な水分や老廃物を積極的に排出することで、少しづつ体質改善に繋がります。

    東洋医学で診る、太りにくい体づくり

    人の身体を構成し、全身を巡る3つの要素が「気•血•水」です。

    「気」は、元気や気力などの生命エネルギーのことで、神経機能を担います。

    「血」は、全身を巡って栄養を運ぶ血液のことを主に指します。

    「水」は、水分の代謝や免疫系など血液以外の体液のことです。

    東洋医学では、太りにくい体づくりは「気•血•水」のバランスを整え、代謝を活発にすることで、脂肪がつきにくくなり太りにくい体になっていくと考えます。

    「気•血•水」は中医学的には五臓(肝・心・脾・肺・腎)と合わせて考える必要があり、複雑な仕組みの上に成り立っています。例えば「食べること(脾胃の機能)」や「呼吸すること(肺の機能)」で「気」がつくられます。食べ物が消化されたものから「水」がつくられ、消化されたものと「気」から「血」がつくられます。つくられた「血」は「肝」に蓄えられ「心」の働きで全身に巡り、「水」は「肺」の働きで同じく全身に巡ります。最終的に水は「腎」から排泄され「血」は肝に入り、睡眠中に浄化されます。

    このサイクルの中で、胃腸の働きが悪いと、体の脂肪を燃焼させる働きも低下してしまいます。つまり胃腸が弱いと基礎代謝が低下して、返って太ってしまうことさえあるのです。また肝臓には、食物から吸収された栄養素をからだが利用しやすい形に分解・合成する「代謝」の機能があり、肝臓の疲れも太ってしまう原因となります。

    東洋医学で胃腸は「脾」、肝臓は「肝」です。「脾」や「肝」の働きを高めることは脂肪を燃焼しやすい体づくりに効果があります。

    太りにくい体づくりのための代謝

    太りにくい体づくりには、代謝を意識する必要があります。代謝は生きて行くのに必要なエネルギーを作り出すことですが、消費されるエネルギーを上げることで太りにくい体質になります。代謝には生活活動代謝、食事誘発性熱産生、基礎代謝の3種類があります。

    生活活動代謝は、日常生活の中で体を動かすときに消費されるエネルギー代謝のことです。1日に消費されるエネルギーのうち、約30%が生活活動代謝です。日常生活の活動量を上げるため、なるべく歩くこと、テレビを見ながら腹筋するなどの「○○しながら運動する」ことを意識してみましょう。

    食事誘発性熱産生は、簡単に言うと食事によって栄養素が分解される時に、そのエネルギーが消費される過程で体が温かくなることで発生します。1日に消費されるエネルギー量のうち食事誘発性熱産生は約10%です。最も効果的なのは、よく噛んで食べることです。よく噛むことで満腹感を得られるだけでなく、代謝を上げてくれる効果もあります。

    そして、最も重要なのが基礎代謝です。1日に消費されるエネルギー量のうち、約60%と大きな割合を占めています。基礎代謝の約30%は肝臓や腎臓といった内臓が占め、次に筋肉が占める割合が20%前後です。つまり、肝臓や腎臓といった内臓を労わり、運動などで筋肉をつけていくことが大切です。特に肝臓が占める基礎代謝量は全体の21%と高く、基礎代謝を上げるために肝臓をケアしましょう。

    就寝3時間前には食事を終えるようにして、寝ている間に肝臓を含めた内臓をしっかり休ませてあげることを心がけましょう。 と、内臓の中でも大きな割合を占めています。肝臓は代謝、解毒、エネルギーの貯蔵、胆汁の生成・分泌と様々な働きを担っているため、知らず知らずのうちに肝臓を疲れさせていることも。基礎代謝を上げるためには、肝臓を疲れさせないことも大切です。

    代謝が上がる抹茶

    抹茶と緑茶は原材料の茶葉の種類はほとんど同じですが、抹茶の方が手間暇かけてつくられているため、抹茶1杯に含まれる抗酸化物質は緑茶約3カップ分相当となり、健康効果がさらに高いことが知られてきました。この抗酸化物質は体の酸化を予防し、細胞の損傷を減らし、慢性疾患を予防してくれる効果があります。

    一方で減量のためのサプリメントを見てみると緑茶抽出物と書かれているものが多いように、抹茶や緑茶の痩せる効果が知られています。実際、研究でも代謝を促進して、エネルギー消費を増やし、脂肪燃焼を促進するのに役立つことが示唆されています。適度な運動中に緑茶抽出物を摂取すると脂肪燃焼が17%増加することも確認されており、サプリでもプラセボと比較して24時間のエネルギー消費が大幅に増加したことも分かっています。さらに緑茶が体重を減らし体重減少を維持するのを助けてくれるという研究も数多くあります。

    さらに抹茶に含まれる「リパーゼ」という脂肪の分解を促進する酵素の働きを活性化させる働きがあり、その働きによって体内の脂肪が分解され、エネルギーとして消費されるようになります。また食物繊維も多く含まれているため、腸内環境を整えてくれるとともに、血糖値の上昇をゆるやかにしてくれて太りにくい体質づくりができます。このようにダイエットに強い味方になるのが抹茶です。

    ただし、1日2杯(474ml)までにしておきましょう。なぜなら農薬や土壌汚染リスクがあるためです。どんなに体に良い食べ物や飲み物でも適量を摂取することを心がけましょう。

    太りにくい体づくりのツボ

    太りやすい理由には「脾」の消化作用が関係しています。そのため、まずは体調を整えるツボで「脾」の働きを高めて、食べたものがきちんと消化されることで、健康的で美しい体を保ちましょう。 

    血の巡りをよくする

    三陰交(さんいんこう):内くるぶしから指4本分、上にいったところの骨ぎわ。

    三陰交(さんいんこう)

    胃腸の働きを回復

    足三里(あしさんり):膝の下の外側のくぼみから、指4本分下がったところ。

    足三里(あしさんり)

    消化機能を整える

    曲池(きょくち):ひじを曲げたときにできるシワの、親指側のきわ。

    肝臓の疲れを取る

    肝兪(かんゆ):背中の真ん中から、指2本分ぐらい外側の位置。

    曲池(きょくち)肝兪(かんゆ)

    もちろん本格的に痩せたい方は運動を取り入れることがベストです。ぜひダイエットのサポートとしてご活用ください。

    「痰湿」体質おすすめのツボ

    水分代謝を促すツボ

    水分(すいぶん):おへそから真上に親指の幅1本分上がったところ。

    (すいぶん)

    胃腸トラブル、便秘、下痢を緩和するツボ

    大腸兪(だいちょうゆ):背骨と左右の骨盤を結んだ線の交わるところ。

    大腸兪(だいちょうゆ)

    日々の食事やマッサージで、体内の老廃物を排泄しやすいように養生を心がけ、ダイエットをする前には痰湿体質を改善してムダなく効率的に結果をだしましょう!自分の体質を知ることで改善方法はかわります。体質改善を考えている方はどうぞご相談くださいませ。

    【本コラムの監修】

    恵比寿院長

    HARRNY 院長/鍼灸師 菊地明子

    ・経歴
    大学卒業後、美容の世界に入り、セラピストへ。豊富な美容知識や実務経験を活かし、その後、10年間は大手企業内講師として美容部員やエステシャンの育成、サロン店舗運営のサポートを行う。現在は、セラピスト、エステティシャン、美容カウンセラー、鍼灸師の経歴を活かし、お肌とこころと身体のトータルビューティースタイルを提案。表面だけでなく根本からのケアとして、老けない生活についてのコーチングを行う。

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