
首にできる「縦しわ」は、紫外線や乾燥が原因です。首にできる「横しわ」は、生活習慣が関係しています。
首は、顔よりも皮膚が薄く、加齢の影響が現れやすくなります。実際『首は見た目年齢を決める』といわれるほど、目立つ部分です。
紫外線や乾燥が「縦しわ」の原因
紫外線によって、ハリと弾力を保つコラーゲンとエラスチンの働きが減少し、ハリが保てなくなり、「縦しわ」が深くなります。
また、乾燥によって、肌のバリア機能(保湿成分)が失われ、細かいシワができること以外にも、首の下にある広頚筋という筋肉が弱まり縮むことで、「縦しわ」が目立ちます。
姿勢の悪さが「横しわ」の原因
首は皮膚が薄く、たるみやすいため、姿勢を意識していないとすぐにしわが寄ってしまいます。
スマホやパソコンなど、下を向いた姿勢で長時間過ごしたり、姿勢の悪さから首や肩がこっていたら、首がむくんで「横しわ」ができやすくなります。
また「横しわ」ができる原因のひとつが枕の高さです。枕が高いと頭の位置が高くなるため、眠る時に顎がひいて、首にシワができやすくなります。
一方で、首の皮膚の下には頚椎という骨や軟骨、甲状腺がありそのでこぼこにそって皮膚にしわができるために、骨格的にしわが出来やすい方もいます。
美容鍼で首のしわ対策
美容鍼が首のしわ対策になるのは、首の筋肉の緊張をほぐし、しわ周辺の血流をよくすることができるからです。その結果、ターンオーバーが正常化して首のシワが薄くなるという効果が得られます。
首の筋肉の緊張は、首のしわだけに関係するわけではありません。首の前面の筋肉が緊張すると、頬の皮膚が引っ張られるため、頬のたるみ、ほうれい線が目立つことになります。
また、首には「胸鎖乳突筋」という首の筋肉があります。女優の石原さとみさんが「私、胸鎖乳突筋を鍛えてるんです」と発言するほど、美容には大切な筋肉です。
この筋肉に美容鍼でアプローチすることで「首の横しわ」の改善だけでなく、お顔のリフトアップ、むくみの撃退、肩こり解消につながります。
首のシワを予防するツボ
首元の血行を促して、首のシワを予防してくれるツボを紹介します。
天窓(てんそう):耳の後ろの骨から真下におろした線と、のどぼとけの線が交差するところにあるツボ

ツボを押す際には、親指以外の4本の指の腹で円を描くように揉み解すようにします。軽めの強さで5分程度押してください。
ぜひ知識を持って自分の大切な身体を癒やしてください❣️
【本コラムの監修】

・経歴
大学卒業後、美容の世界に入り、セラピストへ。豊富な美容知識や実務経験を活かし、その後、10年間は大手企業内講師として美容部員やエステシャンの育成、サロン店舗運営のサポートを行う。現在は、セラピスト、エステティシャン、美容カウンセラー、鍼灸師の経歴を活かし、お肌とこころと身体のトータルビューティースタイルを提案。表面だけでなく根本からのケアとして、老けない生活についてのコーチングを行う。