「若さ」が、理想的な美しさの基準?

    「若さ」が、理想的な美しさの基準?

    「若さ」が、理想的な美しさの基準になっていませんか?

    歳を重ねるごとに、例外なく誰もが平等に人は身体や肌の状態が衰えていきます。そんな中、老いていくことに、不安や限界を感じてしまう方がいらっしゃいます。

    もちろん、肌や身体のセルフメンテナンスで見た目や年齢に違いは生まれてきます。しかし、いくら丁寧にセルフメンテナンスしても、いつもイライラして眉間にシワを寄せたり、いつもネガティヴなことを言ったり、いつも自分を卑下していれば、いくら外見を整えても、そんな人を誰も素敵だとは思わないでしょう。

    心の余裕の無さは、すべての悪循環の始まりで、外見の老化を更に加速させます。脳科学的にも、内面の変化に由来する美容効果が実証されています。つまり、外面のセルフメンテナンスと同じくらい、内面のケアも大切なのです。

    スローエイジング

    年齢を重ねるごとに、フェイスラインが崩れてきた、髪の毛が薄くボリュームがなくなってきた、肌が乾燥してきたなどと、年齢を重ねることにネガティブなイメージを持たれる方が多いように思います。

    しかし、工夫次第で楽しく健康的に美しく年齢を重ねることは可能です。エイジングケアの選択、食習慣、姿勢など普段から少し意識を向けること、私たちの体は毎日の小さな積み重ねでできているので、小さな習慣を変えることで美しく年齢を重ねることは難しいことではないはずです。

    必要なのは、医学的に正しい知識とちょっとした工夫です。世の中にはありとあらゆる美容法や健康法があり、美容グッズやサプリも多種多様で何を選べは良いか分からないかも知れません。中には体調が悪くなってしまうもの、高い金額を払っても効果がないものもあり、その中で自分にあった美容法を選べるように正しい知識が必要です。他にも例えば、老化について体や心に起こる根本的な変化を知ることも大切です。

    年齢を重ねることで起こる体の変化

    年齢を重ねることで起こる体の変化は以下の5つが挙げられます。

    • 筋肉量と体の抵抗力が低下する
    • 太りやすく痩せにくくなる
    • ホルモンの分泌量が低下する
    • 消化機能、視力などの感覚機能が低下する
    • 血管が固くなる、免疫力が低下する

    このような変化が起こることを知っていれば、この変化に対応するためにどうすれば良いのか正しい解決策を選択することができます。

    また、年齢を重ねることで起こる美容の変化は以下が挙げられます。

    • 骨格が変化し脂肪がたるむ
    • 脂肪組織が萎縮しシワやたるみができる
    • 皮膚に弾力が無くなる

    しかし、このような変化の度合いは人それぞれで、実年齢よりも老けている人もいれば、若く見られる人もおり、老化のスピードには個人差があります。そのスピードの違いは、毎日の生活習慣の小さな積み重ねによって起こります。だからこそ日々のメンテナンスとお手入れを欠かさず行うことで良い状態を保つことができます。

    テロメアの長さで老化が決まる

    テロメアの長さを維持することが歳を取らないための方法です。テロメアとは、私たちの遺伝子情報が書かれている染色体DNAの両端に存在するキャップのような構造体で、DNAを保護しています。このテロメアが細胞の寿命に関与していると言われており、生命の回数券とも言われています。細胞が分裂するたびにテロメアが短くなり、これに伴って細胞分裂の回数が減り、やがて分裂しなくなります。これが細胞の老化です。そしてこのテロメアが短くなるスピードと体が衰える老化のスピードは大きく関係しており、テロメアが短くなることで老化プロセスが加速するだけでなく、様々な病気が発症してしまう主な原因と考えられています。つまりこのテロメアこそが人の寿命を決める指標になっているのではないかと注目されています。

    テロメアが健康や長寿に与える影響を調べた研究では、テロメアの長さが同じ年齢の平均よりも長い人と短い人を比べると、短い人は深刻な病気や早死にのリスクが高くなっているということが判明しています。またテロメアの短縮が、心臓病や感染症による死亡率の増加との間に関連性があることや、がんや動脈硬化、心筋梗塞、認知症といった病気との関係も明らかになっています。

    長くなりましたが、スローエイジングにはこのテロメアの短縮を防ぐことが、健康的な毎日を送るために大切なことです。

    テロメアが短くなるのを防ぐ方法

    テロメアの短縮を防ぐために心がけたいことは、以下の4つです。

    • 体重を落とす/食事制限をする
    • 食物繊維と抗酸化物質を摂取する
    • 精神的なストレスを出来る限り減らす
    • 運動と睡眠を最適化する

    年齢を重ねることに太りやすくなるのは、運動をしなくなったり、筋肉量が低下したり、外食が増えてしまうことなど様々な原因がありますが、1番の要因は基礎代謝が低下してしまうからです。基礎代謝は生きていくための最低限必要なエネルギーのことで、基礎代謝は10代をピークに年齢とともに低下します。若い頃のよりより省エネになっている体で、食事量が変わらなければ、太っていくのは当たり前のことです。

    肥満は糖尿病、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病との関連性が非常に強く、肥満が心筋梗塞や脳卒中などの重大な病気へと進む原因にもなります。さらに肥満はテロメアを短くし、老化のプロセスを短くするという研究があります。肥満は活性素種を増やし、その結果酸化ストレスを増加させることが分かっており、それがDNAにダメージを与え、テロメアを短くすることが起こることが示唆されています。実際に肥満の人はテロメアが短く、寿命では8.8年に相当するという研究結果もあります。また食べる量を減らすことは、酸化ストレスを減らすことが分かっています。

    食事は食物繊維や抗酸化物質をしっかりと補給することが健康にとって重要であるというのはご存知かもしれませんが、これらがテロメアに素晴らしい影響を与えることが分かっています。2018年に行われた5000人以上の成人を対象とした研究では、食物繊維を多く食べるとテロメアの長さが長くなるという結果になりました。それは食物繊維が血糖値の上昇を緩やかにしてくれるからであり、血糖値の急激な上昇は、体の炎症と酸化ストレスに関連しており、それらがテロメアを短くしてしまうからです。

    一方で、抗酸化物質もテロメアに良い影響を与えてくれるという研究があります。例えば、オメガ3脂肪酸を含む食事はテロメアが短くなることを防いでくれ、逆に抗酸化物質が不足すればテロメアが短くなります。また別の研究では、抗酸化物質を含まない食事を摂取した女性は、テロメアが短く、乳がんの発症リスクが中程度でしたが、ビタミンE、C、ベータカロテンなどの抗酸化物質が豊富な食事を摂取すると、酸化ストレスが減り、DNAの損傷が減るため、テロメアが長くなり、乳がんのリスクが低くなることが分かっています。

    肌のケアだけでなくメンタルケアも大切

    慢性的なストレスによってテロメアが短くなる速度と老化の速度が早まります。なぜならストレスによって酸化ストレスが増加するからです。私たちの体は、ストレスを感じると副腎からコルチゾールというストレスホルモンを分泌しますが、このホルモンは抗酸化作用を持つタンパク質のレベルを低下させます。

    また、メンタルの状態が悪ければ、日々のケアをする気持ちもなくなってしまいます。特に40代を境目にして、心も体も乱れがちになります。ホルモンバランスが乱れ、メンタルに影響し、ミッドライフクライシスと言われ、人生の中盤を迎える40代から50代の頃に、自分のこれまでの人生やアイデンティティについて問い、葛藤したり不安を感じたりする時期であり、大人が迎える第二の思春期とも言われています。

    しかし、このような不安定さはそもそもホルモンの仕業であり、不安定になってしまうのはしょうがないと理解することも大切です。

    健康的に生きるためには、定期的な運動と睡眠が大切だということは、当たり前ですがテロメアにも大切なことです。特に睡眠は、テロメアの長さに大きな影響を与えています。実際、5、6時間しか眠らない高齢者のテロメアは短い傾向があり、7時間以上睡眠をとる高齢者の場合は、中年の人と同じか、それ以上の長さになっていたという研究結果もあります。

    以上より、テロメアが短くなるスピードと体を衰えるスピードは大きく関係しており、テロメアが短くなってしまうことは、老化プロセスの加速や様々な病気が発症してしまう主な原因とも考えられています。スローエイジングを意識して、テロメアを短くならないようにしていきましょう。

    自分の実年齢を忘れる

    40歳以上の中高年5000人以上に「あなたは自分が何歳だと感じていますか」という質問をしたドイツ老年医学センターの研究では、実年齢よりも若く見えた人ほど日常生活機能の低下が緩やかであることが分かりました。つまり自分が若いと思っている人ほど本当に若々しくいられることが統計的に実証されたのです。このように思い込む力は凄く、自分は若いと思うだけでストレスが緩和され、健康へのダメージを減らすことができます。

    さらに、南デンマーク大学の双子を対象にした研究によると、70歳 以上の双子1826人の顔写真を撮って、全く関係ない人にその写真を見せて年齢を推定してもらいました。その結果、実際の年齢よりも見た目が若い人の方が身体能力も 認知機能も高く寿命が長いことが分かっています。写真に写った顔は双子のため遺伝的にはほぼ同一で、テロメア遺伝子を共有することからも寿命もほとんど同じであるはずです。このように遺伝的には同一でも見た目によって寿命が異なってくることがこの研究で分かりました。このことから見た目の若さを作るものが遺伝子ではなく生活習慣や環境であることが分かります。

    若づくりも大切

    若づくりというとネガティブな印象がありますが、アンチエイジングに関しては話が別です。若々しいファッションは、心だけじゃなく脳も若返らせる効果があるからです。

    その効果を実証したのはハーバード大学の研究チームで、50人から200人の男女に五つの実験を行い、若づくりが老化に与える影響を調べました。その結果まず分かったのが髪型や髪の色を変えただけで、私たちは気分が上がるだけじゃなく、体調にも良い変化が起きるという事実でした。

    髪型を若いスタイルに変えた女性は、皆一様に血圧下がって、体がリラックス 状態に切り替わりました。 さらに実験では、ヘアスタイルを変えた被験者の顔写真を用意し、髪の部分は切り取って第三者に魅力度を採点させても、以前より見た目が若くなったという評価を受けたところです。つまり新しい髪型という重要な情報を取り去って表情や肌だけでも他人に若い印象を与えることができたのです。

    老いという先入観を忘れる

    老い=衰えという先入観をお持ちではないでしょうか。一般的に年をとると認知機能は低下していくと考えられています。米ワシントン大学で行われた研究では、高齢者と20代の若者に6種類の認知テストを行いました。その結果、記憶力と認知スピードは若者の方が優れているということが分かりました。

    この結果からも加齢と共に認知機能は低下していくことは明らかです。一方で言語力や空間推理力、単純計算力や抽象的な思考力などの高次の能力では、意外にも高齢者の方が勝っていることが分かっています。さらにこの研究の被験者の15%は高齢になってからの方が若い頃よりも認知力が優れていることも分かり ました。

    自分だけの魅力を最大限に引き出す

    多くの人と接する中で、毎日の生活習慣の中で無意識にしているクセや、加齢に伴う様々な悪循環により、本来お客様が持っている魅力が、覆い隠されてしまっている方がいらっしゃいます。また、歳を重ねることをネガテイブに捉えてしまう方も多くいらっしゃいます。

    歳を重ねるごとに、外見に変化が現れたり、環境が変わったり、逆に何も変わらないことが不安になったりと、心の揺らぎが大きくなることもあります。

    自分だけの魅力を最大限に引き出し、心から自分に自信が持てるようになるためにはどうすれば良いのか。あなたしか持っていない、本来の美しさとは何でしょうか。

    見た目の老化を避ける理由

    人によって老化のスピードは違います。その差は年を取るにつれてどんどん大きくなっていきます。実は予防医学的な節制的な健康法は、老化を逆に進めてしまうということが指摘されています。例えば、我慢やダイエットは老化をかえって進めてしまうということです。

    また、アンチエイジング対策というのは、早く始めれば始めるほど効果があると言われ、早く始めた人ほどいつまでも若さをキープすることができます。老化を遅らせる習慣を持つ理由は、同時に様々な病気を遠ざけてくれることが分かっています。当たり前ですが、老化を遅らせる習慣は基本的健康に良いものばかりです。

    一方で、アンチエイジングは単に見た目を良くするといった美容面だけでなく、社会政策の面からも必要性が高まっています。その理由に超高齢化社会において 生活の質を高めるための社会的な要請にもなっているからです。アンチエイジング対策を行い、いつまでも若々しくいることで、病気をしっかりと予防することができれば、医療費が減ったり、社会が円滑に運営されたりと医学的にも、社会的にも非常に大きなメリットがあります。

    もう年だからと言って外見に気を使わなくなってしまう人が増えてしまいますが、容姿の老化、そのまま心も全身の身体機能も老化してしまいます。精神神経免疫学という分野では、こうした研究が進んでいて、心を若返らせるとかなりの精度で免疫機能が若返るということが認められています。

    外見の若返りは、心を若返らせる簡単な方法です。例えば、老人ホームなどでお婆さんに化粧をしてもらうとシャキッとすると言われているように、身だしなみや外見を若く綺麗に保っておくと、精神的にも、身体的にもはっきりと若返り効果があります。外見は、私たちのメンタルとか健康に非常に大きな影響を与えるものであり、まずは形から入るように、外見を若返らせてあげることによって メンタルや健康に良い影響を与えましょうというのは非常に合理的で、素晴らしい考え方だと思います。

    自分と対話すること

    あなたの美しさに気づくためには、自分と向き合うことが必要です。自分と向き合うことは、そんなに難しくありません。例えば、好きな色、好きな場所、好きな人、好きな絵、好きな音楽、好きな食べ物、好きな言葉など、なぜそれが好きなのかを考えてみることです。

    何度も何度も繰り返す中で、知っているようで知らなかった、自分の好きなことが明確になります。人は何も意識しなければ、自分の好きなことにも気づかないまま、あっという間に人生は過ぎていきます。時々、立ち止まり、自分に向き合うことで、自分の好きなことを意識的に選択していけるようになります。

    ずっと無意識だったことを意識的に選択できるようになれるようにすること。それがあなたしか持っていない、本来の美しさのベースなります。その美しさに気づくことで、自分の好きに囲まれた毎日は自分でつくっていけることが理解できるでしょう。

    私たちハリニーは、「お客様の本来の美しさを最大限に引き出す」をモットーに、お身体の不調、美容のお悩みをお客様と一緒に解決してまいります。どうぞご相談くださいませ。

    本コラムの監修】

    HARRNY 院長/鍼灸師 菊地明子

    ・経歴
    大学卒業後、美容の世界に入り、セラピストへ。豊富な美容知識や実務経験を活かし、その後、10年間は大手企業内講師として美容部員やエステシャンの育成、サロン店舗運営のサポートを行う。現在は、セラピスト、エステティシャン、美容カウンセラー、鍼灸師の経歴を活かし、お肌とこころと身体のトータルビューティースタイルを提案。表面だけでなく根本からのケアとして、老けない生活についてのコーチングを行う。

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