美しくなりたいではなく、美しくありたい

    美しくなりたいではなく、美しくありたい

    若さには身体から湧き出るような輝きがあるのは確かです。一方で私たちは必ず毎年一つ歳を重ねます。歳を重ねることは、嬉しいこと悲しいことも全て含めて、沢山の経験をするということです。それらの経験がその人の雰囲気や佇まい、目の輝きなどに表れます。

    年を重ねるごとに知恵がつき、経験が増え、自分で幸福をつくれるようになってきます。些細な事柄から幸せを感じるようになったり、見つけられるようになり、年を重ねれば重ねるほど、「美しさ」や「幸せ」は、自分でつくっていくものだと理解できるでしょう。

    「美しさ」というとき、それは多くの経験からつくり出される、どことなく凛とした「気品」のようなものだと思います。

    美しくありたいと願うこと、それは誰かのために美しくありたいと願うこころです。美しくありたいと思えば、自然に家族や友人にも優しくなれるし、美しい所作や美しい言葉を使うようになるでしょう。

    私たち美容鍼ハリニーは、美しくありたい女性のために、東洋医学の力をかりて、内側から輝く自分らしい美しさを引き出したいと考えています。

    「健康的な若さ」は脳が決める

    人は誰でも毎年ひとつずつ歳を重ね、歳を重ねることにゆっくりと老いに向かって生きます。しかし世の中では、年齢に関係なく、いつまでたっても若々しい外見を保っている人がいます。なぜ、年齢を重ねても、歳を感じさせない人がいるのでしょうか。

    実は「健康的な若さ」は脳が決めるということが認知科学で証明されています。つまり彼女たちが「健康的な若さ」を望み、脳がその想いを実現するように働き、若々しく生きられるということなのです。あなたの心地良いと思う年齢はいくつでしょうか?周りからどう思われるか気にする必要はありません。自分の心に従って、何歳の自分でいたいかまず決めることです。

    「年齢」を決めることで、それがあなたの想いになり、いつまでも瑞々しい感性を失わないで生きることができるはずです。自分を輝かせるのは自分の想いです。しかし、キレイになりたいと想っても、どうすれば良いか分からなかったり、仕事や家事が忙しすぎてそれどころではないと、諦めてしまうこともあります。

    限られた時間の中で、私たち自身が自分のことをよく知り、ケアして、労わることから自分自身のメンテナンスが始まります。それが、自分を大切にすることにつながります。自分を大切にすることで、周りの人も大切にすることができ、沢山の人から大切にされるでしょう。

    シャネルの創設者であるココ・シャネルは、「二十歳の顔は自然からの送りもの、五十歳の顔はあなたの功績」という言葉を残しています。彼女の言葉は、キレイになりたいのであれば、自身を改めて振り返り、エイジングや健康を考えるきっかけになります。

    歳をとっても素敵な女性の多くは、昨日今日で素敵になったのではありません。長い間、キレイになりたいという想いを持ち続けたからこそ「今」があるはずです。キレイになりたいは、自分を大切にして、自身を持って人生を楽しむことにつながります。自分を理解して、肌と心と身体をケアする。そうすれば、いくつからでもキレイになることができ、1日1日を大切に生きることができるはずです。何歳からでも、見た目をどんどんキレイに、そして身体を健康にしていくことが必ずできます。

    美しさとは「姿」ではなく「思い」

    美しくなりたいと思いは、誰でもあるはず。目が大きくなったら、芸能人のような整った顔になったら、あと5キロ痩せてモデルのようなスタイルになったら叶うと考える人もいるでしょう。それとも一緒に感動できる友達、子供を見守る母親、目標に向かって共に働く同僚など、周りにいつもいる家族から美しさを感じる方もいます。また際立った個性や型にハマらない生き方に美しさを感じる方もいます。

    このように、私たちは何をもって、人を「美しい」と感じるのかは人それぞれです。美しさを考えるとき、なぜその人を魅力的に感じるのかを理解することがとても大切です。人がなぜ魅力的な人と感じてしまうのか、それは「これが自分のよさ」であることを理解し、自分がそれを美しいと思っているからです。

    さらに、その魅力を磨き、伝えることに前向きです。だから、私たちはそれを美しいと感じているのです。つまり美しさというのは「姿」ではなく、他人の良さを理解していること、自分自身の良さを理解していること、美しさに前向きな姿勢だったりします。

    もう少し深く、「美しさ」と「思い」の関係を考えてみましょう。

    心を美しく磨きたいと常日頃考えて行動すると、人柄が変わってくるはずです。善き思いを常に心に抱き、善き行動をしていれば、心が変わるはずです。心が変わることは、その人の魅力が変わってきます。例えば、私が美しいと感じる人は、自分の心に向き合い、正しい方向へと自分を向けていく毎日を送っている人です。そういった方は、常に自分の心を修正して、自然とそれが魂を磨く、心を磨くという行為に繋がっている人です。

    つまり、心の中でどういう思いを抱いているかによって、その人の魅力は変わっていくものです。だからだんだん年を重ねるに従って「魅力的になった」と言われたとすれば、そのことが実は、少しは美しい「思い」になっていった証拠なのです。もし自分自身が美しく生きていると感じるのであれば、あなたの美しさを人は感じているはずです。善きことを思い、善きことをすれば、いい結果が生まれるという普遍的な法則があるかぎり、そういう思いをずっと抱いて行動していると、それはまさにその人の魅力を形づくっていくのです。その上で、「人は自分の魅力に合ったコト(出来事)にしか遭遇しない」のだとすれば、「あなたの魅力がそのコトをつくったのですよ」とも言えるわけです。

    強い思いを抱き、毎日毎日、自分の思いを修正しながら、善き思いに変え、善きことをする方向に変えていくことが大事なのだということを如実に表していると思います。

    ハリニーでは、ホームページコンテンツに「お家でできるセルフケア」を掲載しています。セルフケアをすることで、施術した際に、とても高い相乗効果と持続効果を得られるだけでなく、お客様の根本的なお悩みの改善につながります。是非ご参考にしてください。

    東洋医学では健康の先に美がある

    私たちは小さい頃から心とは別に身体があり、それらは別々に機能していると習ってきました。西洋医学では心と身体を扱う医師はそれぞれ違っています。

    当たり前のように、私たちは心と身体を切り離して病気の治療をしますが、東洋医学には心と身体は一体であるという「心身一如」の考え方があります。

    「病は気から」という言葉があるように、私たちの心は独立してある訳ではなく、心と身体は繋がっていて、身体が不調になれば心は沈み、健康であれば心も健やかになると考えます。

    このように心と身体を分けることができないと考えれば、身体に無理をさせることは心に無理をさせることにもなり、身体を大事にすることで心が健康になり、心を健やかに保つことできれば万病さえ起こさせない可能性があります。

    一方で、心をコントロールするのは難しいと感じる方が多くいらっしゃいます。 「陽気な心は健康を良くし、陰気な心は骨を枯らす」という言葉があるように、ポジティブな感情が健康に良いと分かっているのに、なかなか自分自身で感情をコントロールすることは思うようにできません。

    しかし、感情のコントロールは難しい一方で、身体を変化させることで心に働きかけることは比較的簡単ではないでしょうか。例えば、朝すっきりと目覚めると明るい気持ちで1日が始まったり、化粧のノリが良い、肌や身体の調子がいいと気分もよくなったり、人に会いたくなったりします。

    そのためにも、心と身体を分けて考えるのではなく、身体の一部が心である、あるいは身体の一つの部分が心であると考える必要があります。

    さらに一歩進んで、東洋医学では健康の先に美があるという考え方があります。身体と心が健やかであってこそ、外見の美が成り立つと考えます。

    経絡・経穴(ツボ)を刺激し、肌と身体を良くすることによって心もよくなる。このような肌心身全体の調和・向上こそが治療の目標になります。

    予防医学について

    人間の生物学的寿命は120歳が限界だと言われています。しかしほとんどの人 が80代後半か90代に差し掛かる頃には亡くなってしまいます。なぜ私たちは生物学的寿命の限界まで生きることができていないのか、それは現代人に予防医学という観点が足りていないからです。

    予防医学について理解することで全ての病気をゼロにはできなくても、病気のリスクを未然に減らし、人為的に健康寿命を延伸させることができると考えられます。

    健康長寿の秘密

    2014年慶應義塾大学医学部に百寿総合研究センターが設立されました。慶應義塾大学医学部では 1992年から百寿者に焦点を当てた研究が進められてきました。慶應義塾大学と東京都健康長寿医療センターの研究チームは東京在住の百寿者300人の健康状態を調査しました。

    すると97%の百寿者は何らかの疾患を持っていましたが、ただし糖尿病がかなり少ないという特徴がありました。さらには動脈硬化が少ないことも分かっています。つまり糖尿病のリスクを下げ動脈硬化のリスクを減らすこと、これが健康長寿のためには非常に重要なことが明らかになりました。通常60代から70代の15%から20%の人が糖尿病にかかりますが、この300名の百寿者にはほとんど糖尿病の症状が見られませんでした。

    この理由は端的に言って生活習慣にあります。そして何よりも大切なのは食習慣であり、食習慣をしっかり正すことによって健康長寿への道は開かれるのです。食習慣を正した上で適切な運動習慣や睡眠習慣を身につけることによって、より健康状態を維持し、若々しい状態で生きていくことができます。

    実際、百寿者の若い頃の生活習慣を調査した研究では、中高年の頃から体型の維持には気をつけ、食事は腹八分目を意識しているという声がよく聞かれました。

    そして百寿者には、共通するメンタル面での特徴もありました。300人の百寿者調査を進めた結果、好奇心旺盛な人が多いことが分かりました。例えば歳が離れた若い人と積極的に交流する、何歳になっても新しい取り組みに挑戦するなどの傾向が見られました。

    肌と心と体のバランスこそが美しさの条件

    現代社会では、ストレスによって、自律神経や女性ホルモンのバランスが乱れ、免疫機能が低下して肌も心も身体も揺らぎやすくなります。特に女性は脳にストレスを受けやすく、日頃のセルフケアやメンタルケアが大切になります。

    たった一つの小さいシミでも憂鬱になりますし、メンタルが落ち込むと様々なケアをする気力がなくなり、仕事や恋愛等に前向きになれなくなります。

    また、年齢と伴に老化が進み、メンタルバランスも崩して負のスパイラルに入ってしまうことを考えると、きちんとしたセルフケアは必須です。

    お肌のお手入れだけでなく、睡眠、食事、メンタルバランスなど多角的にケアをすることで、肌心身体のバランスを整えることが、美しさにつながるのです。

    肌と心と身体

    私たちのストレスは基本なくならないため、上手に付き合っていくしかありません。ストレスと向き合い、心身ともにリラックスさせながらきちんとセルフケアし、自分にあう解消法を見つけること。それを楽しく続けていくことのお手伝いができればと思っています。

    ハリニーが提供したい価値はお客様自身が持っている本来の美しさを引き出すこと。東洋医学の理論に基づき、肌と心と身体の結びつきから、全体を捉え、忙しい現代人に合わせた経絡やツボを使い、身体が本来持っている力を高め、内側から輝く自分らしい美しさを引き出します。

    お身体の不調、美容のお悩みをお客様と一緒に解決してまいります。どうぞご相談くださいませ。

    【本コラムの監修】

    HARRNY 院長/鍼灸師 菊地明子

    ・経歴
    大学卒業後、美容の世界に入り、セラピストへ。豊富な美容知識や実務経験を活かし、その後、10年間は大手企業内講師として美容部員やエステシャンの育成、サロン店舗運営のサポートを行う。現在は、セラピスト、エステティシャン、美容カウンセラー、鍼灸師の経歴を活かし、お肌とこころと身体のトータルビューティースタイルを提案。表面だけでなく根本からのケアとして、老けない生活についてのコーチングを行う。

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