
「こうしたい」という思いには、「欲」と「望」があります。
「欲」は、満たされていないことを感じてそれを満たそうとする望みの事で、満たされたと思っても、また新たな不足を感じ、いつまで経っても満たされないような望みのことです。
「望」は、自分がこうありたいと願う心の事で、具体的な最終目的地があるものです。その感情は「楽しい」「うれしい」などの喜びの感情から生まれます。
例えば、「今のままの自分では愛されないからキレイになりたい」という場合は、不安や不満からキレイになりたいという、何かに枯渇した感情があって、欠けている部分を補おうとする願いです。「欠乏感を満たす」ことの動機の多くは、「欲」の願いであり、それが叶ったとしても、次々に満たされないさらなる欲が湧いてくるでしょう。
この「欲」を抑えるためには、「満たされている」と思える心が必要ですが、それはそれで難しいです。また「欲」が悪いのではなく、生きる力となる面もある為、程よく付き合ってコントロール出来るというのが理想です。一方で「あの人に好かれるような自分になりたい」はどうでしょうか?
ここには、あくまで「自分」が基準にあり、よりよくなりたいという願いは、「今のままでは自分がダメだから」という自己否定的な思いがありません。しかし「今の自分が嫌だから」という言葉があるのであれば、それは自己否定的な思いがベースになっています。
そして願いが叶うかどうかを決めているのは、意識して努力するわずかな部分ではなく、私たちの人生の大半を動かしている無意識の仕組みだとしたらどうでしょうか。人間の五感は毎秒およそ千百万ビットもの情報を受け取っている一方で、意識が処理できる情報量はそのうちわずか四十から五十ビット程度に過ぎないといわれています。膨大な図書館の中からたった一冊だけを選んで読んでいるようなものだというたとえは、私たちがいかに現実のごく一部しか認識していないかを物語っています。
キレイになりたい「望」
「欲」は満たされない思いで、キリがなく、自己否定的なものというのは理解できましたか?なぜ、キレイになりたいは「欲」ではなく、「望」なのか。それは人の潜在意識にあります。
自己否定的な思いで、何度もたくさんの量を無意識に考えることは、潜在意識に刷り込まれていきます。そのため、何かに失敗した時、「自分にはできない」といった思いがクセ付けられることがあります。
例えばダイエット。痩せようと挑戦するものの、潜在意識の中では「自分にはできない」という思いがあるため、結果的に痩せられないことが現実になってしまいます。これは潜在意識のブロックを取り除かれないと繰り返されることになります。
ではどうすればよいのかというと、キレイになりたいという「望」の先にある「感情」をイメージすることです。もちろん何度も「できるはずがない」と思うかもしれません。それでも「こんな感情になれたら幸せだな」という状態を「知る」という感覚を掴むことで、どんどんそのイメージが具体的になっていくはずです。そうすればいずれ潜在意識のブロックは取り除かれるでしょう。
幸せになりたいと強く願うほど、幸せから遠ざかってしまう理由
興味深いことに、心理学の研究では、幸福になりたいと強く願っている人ほど生活満足度が低く、抑うつ傾向が強いという結果が示されています。一見すると引き寄せの法則と矛盾するようですが、これには理由があります。幸せになりたい、もっと認められたいと強く願うとき、脳の奥では今は幸せではないから幸せになりたい、今は愛されていないから愛されたいという前提で考えてしまっているのです。
つまり強く願えば願うほど、今の自分は欠乏しているという自己暗示を脳にかけてしまうことになります。心理学ではこれを欠乏マインドセットと呼び、焦りに支配された脳は認知機能が低下し視野も狭くなることで、うまくいかない理由や不安要素ばかりを無意識に集めてしまうとされています。アクセルを踏みながら同時にブレーキを踏んでいるような状態であり、これでは努力しても結果がついてこないのも無理はありません。
この無意識のブレーキこそが、認知科学や心理学でいうコンフォートゾーン、つまり快適な領域から外れることを脳が極端に嫌う性質です。脳は体重のわずか二パーセントほどの重さしかないにもかかわらず、体全体のおよそ二十パーセントものエネルギーを消費する燃費の悪い臓器であるため、予測できない事態を避けてエネルギーを節約しようとする強い傾向を持っています。
さらに体温を一定に保つホメオスタシスと同じように、幸福度や自己イメージにも一定の基準値があり、良いことがあっても悪いことがあっても時間が経つと元の状態に戻ろうとする性質があるとされています。長年、自分は愛されない人間だとか損な役回りだというセルフイメージを持って生きてきた人にとっては、その不遇な状態こそが維持すべきコンフォートゾーンになってしまい、褒められたり幸福が訪れたりすると、かえって脳が警戒反応を起こしてしまうことすらあるのです。
脳は現実と想像を区別できない
この無意識の設定を書き換える鍵となるのが、脳は物理的な現実と頭の中の想像とを厳密には区別できないという性質です。高所を歩くVR体験をすると、頭では安全だとわかっていても実際に恐怖で足がすくみ心臓が高鳴るように、脳は五感から入ってくる情報のうち最も臨場感の高いものを現実として採用し、それに応じた身体反応を引き起こします。
酸っぱいレモンを想像しただけで唾液が出てくるのも同じ仕組みです。脳内のリアリティが変われば体内の状態も変化し、それが表情や言葉遣い、立ち居振る舞いといった外側への表れ方にも影響を与え、結果として周囲の反応や出会う人、訪れる機会までも変化していくと考えられます。理想の未来を鮮明にイメージし続けることで、脳がその未来にふさわしい現実を自動的に整え始めるというのが、この仕組みの核心です。
さらに踏み込むと、私たちが見ている世界そのものが、脳が外部からの信号をもとに作り上げた一種の映像であるという指摘もあります。脳は頭蓋骨という光の届かない場所に閉じ込められており、目や耳などの感覚器から届く電気信号をもとに、外の世界はこうなっているはずだという像を組み立てているに過ぎません。
しかも脳は、あらかじめ立てた予測に基づいて情報を取捨選択しながら世界を認識しているため、自分は愛されない、他人は敵ばかりだという思い込みを持っていると、温かい行為や好意すら否定的に受け取ってしまうことがあります。逆に言えば、自分がどのような予測を脳に送り続けるかによって、見える世界そのものを選び直すことができるということでもあります。
最悪な言葉「どうせ変われない」
「どうせ変われない」という言葉は、脳の成長や変化を阻害する学習性無力感を引き起こします。心理学者マーティン・セリグマンの研究では、自分には変えられないという無力感を感じることで脳が前向きな行いを避けるようになることが示唆されています。変化への期待が失われれば、老化を送らせるために、重要な前向きな挑戦がどんどんできなくなっていってしまいます。この学習性無力感という現象は、想像以上に強力で気づかぬうちに心と体に深刻な影響を与えます。
人間の脳は経験を通じてできることとできないことを学習していきます。挑戦して成功すれば自分にはできるんだという自信が生まれ、逆に何度も失敗を経験したり、無理だ変わらないという言葉を繰り返し聞いたりすれば、脳は自分にはこの状況を変える力がないんだと学習してしまいます。これが学習性無力感です。
例えば、ある人が自分は運動が苦手だから健康を維持するのは無理だと口にすると、この言葉が何度も繰り返されるうちに脳は運動しても意味がないという誤った認識を持つようになります。すると体を動かす機会はどんどん減り、筋力が低下し、代謝が落ち、結果として健康状態が本当に悪化してしまいます。
さらに、この無力感が慢性化すると脳内の神経伝達物質であるドーパミンの分泌が減少すると言われています。ドーパミンはやる気や意欲を生み出す物質で、これが不足すれば何事にも興味が湧かず活力が失われてしまいます。セリグマン博士の研究でも学習性無力感が長引くことでうつ症状が現れやすくなることが示されています。
そして、老化に直結する要因として注目するべきは、この無力感によって脳の前頭前野が委縮する可能性があることが分かっています。前頭前野は思考や判断、感情のコントロールなどを担う部分で、この機能が低下すると認知力や注意力が衰えます。つまり「どうせ変わらない」と何気なく口にする習慣が脳の老化スイッチを自分で押してしまっていることになります。
一方で研究によると、この学習性無力感を打ち破るためには、できたという成功体験を積み重ねることが非常に有効であるとされています。例えどんなに小さなことであっても日常の中で、例えば今日は階段を使って運動することができた、新しいことを1つ学ぶことができたといった前向きな事実を意識することで、脳の認識は少しずつですが変わります。
夢が叶う科学的な方法
夢が叶わなかったという悲しい現実を経験したことがある方がほとんどでしょう。夢の内容は様々ですが、夢が実現しない原因は単純で圧倒的な知識不足によるものであることが脳科学では明らかになっています。夢が叶っている人を見ると運や才能に恵まれているからだなどと思う人が多くいます。しかし夢が実現するロジックは科学的に解明されつつあります。つまり運や才能によって のみ夢が叶うという考え方は既に否定されつつあります。
科学的分析で私たちが夢を実現するために必要なのは、夢を実現する脳の使い方を理解するというシンプルなことです。それが夢を決める、夢の実現に必要な情報を集める、情報を使って行動を起こす3つのステップを意識するだけです。
例えば何か美味しいものを食べたいと思った時に、私たちはまず何を食べたいかを決定します。そしてイタリア料理が食べたいというように具体的な夢が決まったら次はイタリア料理が美味しいレストランを探します。最後に十分な情報が集まったらその情報を使ってイタリア料理を食べるためにレストランに行きます。これで3つ全てのステップの完了です。こんな簡単なことで夢は叶わないそう考える人もいるかも知れません。しかし夢の実現も分解して考えればこの簡単なステップに当てはめることができます。もちろん夢によって各ステップの難易度は変わってきますが、このステップの流れは決して変わりません。
脳はただ夢を思い描くだけでは行動を起こしてくれません。脳は本能的に私たちの生存を最優先に考えて働くため、変化を嫌い平和な現状を維持しようとする意識を強く働かせます。この厄介な脳の仕組みを打開するのに効果的なのがこの3つのステップです。
RASという脳内フィルタ
私たちの五感が受け取る情報量に対して、意識して処理できる量はごくわずかしかないため、脳は重要でないと判断した情報を徹底的に切り捨てています。その選別を担っているのが、脳幹にある網様体賦活系、通称RASと呼ばれる神経システムです。
RASは、本人が重要だと信じている情報だけを拾い上げ、それ以外はノイズとして遮断する高性能なフィルターのような役割を果たしています。視界の中の赤いものを数十秒探したあとに青いものの数を尋ねられてもほとんど思い出せないという実験や、騒がしい会場でも自分の名前だけは自然と聞き取れるカクテルパーティー効果は、いずれもこのRASの働きによるものです。
動画配信サービスのおすすめ機能が視聴履歴に応じて表示内容を変えていくように、私たちの脳内でも普段何を考え何に意識を向けているかがいわば検索条件として蓄積されています。世の中は冷たい、自分は損ばかりしていると考え続けていれば、RASはその条件に沿って冷たい態度や損な出来事ばかりを拾い上げ、思い込みをさらに強化してしまいます。
反対に、日々幸せだと感じている人は、同じ景色の中にいても空の美しさや人の親切さといった小さな幸せを自然と見つけています。つまり不幸に満ちているのは世界そのものではなく、脳内の検索条件が不幸な情報ばかりを選び出しているに過ぎないということです。現実を変えたいのであれば、外側の状況にいきなり働きかけるのではなく、まず脳に日々送り込んでいる検索条件そのものを見直す必要があるのです。
夢が叶うと決める
最も大切な夢を決めるについて補足しましょう。経済面も心も満たされている成功者の多くは、自分はこうなる、自分の夢は叶うとはっきり決めています。願うのではなく、決める、こうなるという決定事項にしています。なぜはっきりと決めることが夢を叶えることにつながるのか、それは決めることで、決めたことにふさわしい物事を引き寄せ始めるからです。
実は、このことは私たちの脳の性質が関係しています。脳は自分がセットしたものを見るようになっています。例えばあのブランドの服を手に入れたいと思っていると、それを持っている人ばかり目にするようになり、ますますそれが欲しくなってしまいます。他にも老いを感じるから、ちゃんとケアをしようと思っているとアンチエイジングなどの情報ばかりが 途端に目につくようになります。このように決めた途端無意識にそれに関係あることをどんどん脳は引き寄せ始めます。その時働いているのが潜在意識です。
例えば、初めて海外旅行に行こうと決めれば、出発日までに様々な手配を行うわけですが、一つ一つのタスクをこなしていく中で、新しい発見があったり、道中にサポートしてくれる人が見つかったりなど副産物と感じられる様々なことが起こります。それらは行ってみたいけどなという願望や迷いではなく、行くと決定したからこそ始めて見えてくるということです。
同じく方法のわからない夢の叶え方も、そうなると決めた途端、目にするもの、触れる情報、周りにいる人たちが変わっていきます。すると無意識レベルで言動が変わり、そうなるための方法が自然と集まってきます。そして結果が変わります。つまり決めれば潜在意識の力によって、決めたことに関係あることを無意識に引き寄せ、自然とそれが叶う方向へと進んでいけるようになります。
感情と臨場感を伴うイメージ、そして感謝の力
検索条件を書き換えるためには、感情も込めずに漠然と肯定的な言葉を唱えるだけでは不十分だとされています。理想と現実のギャップが大きいほど、その程度の独り言では、毎日何千回と繰り返してきた既存の神経回路にはとても対抗できません。そこで重要になるのが、感情の強さと臨場感です。
人生でたった一度見た絶景や涙が出るほど嬉しかった一言をいつまでも鮮明に覚えているように、脳は強い感情を伴う体験を重要な出来事とみなし、少ない回数でも新しい神経回路を太くする性質を持っています。温かさや胸の奥から込み上げる幸福感まで含めて、五感をフルに使ったイメージを感情に乗せて送り込むことで、幸せの回路を効果的に強化できるというわけです。
あわせて重要になるのが、物事の順序の考え方です。多くの人は何かを持つことで安心し、その結果として幸せになるという順番で考えがちですが、これでは最初の条件が満たされない限り幸せになれない設定になってしまいます。本来の順序は逆で、まず今この瞬間に幸せな自分になり、その状態にふさわしい行動を自然と選ぶようになった結果として、豊かさや成功が後からついてくるという考え方です。
この状態を作るうえで鍵となるのが感謝の感情だとされています。感謝は、願いがすでに叶ったという完了の報告を脳に送るような働きを持つといわれ、朝目覚められたことや体が元気に動くことなど、当たり前に思える日常に感謝する習慣を積み重ねることで、無意識のコンフォートゾーンは少しずつ書き換えられていきます。
見える世界が変われば感情が変わり、感情が変われば行動が変わり、その結果として現実も変化していく。外側を無理に変えようとするのではなく、まず内側の検索条件を書き換えることこそが、望む未来を引き寄せる第一歩だといえるでしょう。
夢を叶える自己肯定感
夢の実現には自己肯定感も深く関わっており、自己肯定感が高い人の方が夢を実現しやすいことが分かっています。また自己肯定感が高い人は夢の実現に前向きで、失敗を経験しても夢を諦めない傾向にあります。
残念なことに日本人はこの自己肯定感が低い傾向にあります。内閣府が行った調査では、自分に満足している、自分の長所を理解しているという自己肯定感に関する質問で「はい」と答えた割合がアメリカやイギリス、フランスでは80%を超えていましたが、日本では僅か4から8%です。
自己肯定感を高める方法は非常にシンプルで、自分の持っている価値観を理解して、それを満たすことです。例えば親の価値観を満たすために、自分の意志を尊重していなければ、低い自己肯定感を持つことになり、夢の実現に集中できない恐れがあります。親の価値観を含め、他人の価値観を満たすためにあなたの夢を設定してはいけません。自分が何をしたいかどうなりたいかを自分自身の本心と向き合って考えてみてください。
夢の実現をイメージする
もちろん夢の実現の過程には苦労や困難が伴います。そんな時に意識したいのが夢を実現した後のイメージです。絶対に実現したい夢が明確になった時、それを実現した自分にはどのような変化が起きているか具体的にイメージしてみましょう。
例えば減量が夢である場合になんとなくダイエットするぞと考えるのではなく、今よりも痩せてスタイルが良くなった自分をイメージするようにしましょう。 痩せて昔のようにファッションが楽しめるようになった自分、自信満々に街歩けるようになった自分などより具体的なイメージを膨らませてください。イメージによって夢を実現した自分の姿を明確にします。
このイメージする未来の自分に近い写真を持ち歩いたりしてモチベーションを維持してみましょう。反対にこのイメージがないと夢が実現した後に自分が何をしたいのか分からなくなってしまうことがあります。このようなイメージがないとせっかく夢が実現しても、その状況を心から楽しむことができません。だからこそ夢の実現後に進路を見失ってしまわないように、将来のイメージをある程度を決めておく方 が良いです。
自分が思っていることが現実になる
人によっては、自分は夢を見過ぎているだろうかとか、自分の夢は現実的ではないかもしれないなどと考えてしまうかもしれません。でもそれは気にしなくて大丈夫です。なぜならどんなに可能性の低いことであっても、それを考え続けている限りは実現する可能性が上がり続けるからです。ウォルトディズニーはこんな格言を残しています。「夢見ることができれば、それは叶う」のだと。それを思いつけるということは、未来にそうなる可能性がゼロではないから思いついているのであり、もっとと言えば、未来の自分の意識を今の自分が受け取っているのです。
自分が思っていることが現実になる。これは世のルールです。なぜなら現実は自分の潜在意識に刻まれた信念や思い込み、自分が発するエネルギーによって作られているからです。自分が作っているからこそ、今も未来も全て自分で自由自在に作り変えることができます。
人生は思い通りに変わっていくというのに、人は自分では気が付かないうちに自分の限界を設けていることが多くあります。夢を叶える自信がなくて諦めているとか、これまで自分がやりたかったことや手に入れたかったものを色々と諦めてきた、そんな方がどのように変わればその夢や目標に近づき、それを現実化していくことができるのかは、まずは正しい 生き方と言われるものから脱却することが重要です。
一昔前は、メディアが報じてきたような成功者像に多くの人々が影響されていました。見た目や肩書き、経済的に恵まれた境遇で生きること、そして物をたくさん所有していることなどが幸せだとみんな思い込んできました。例えば女性の場合、何歳までに結婚出産が理想という常識のようなものがありました。しかし、あらゆることが多様化し、かつて存在した画一的な幸せな人生とはこうあるべきものだというフォーマットのようなものが無くなりつつあります。
世間体を重視する人よりも自分の感覚に素直に生きる人が幸せになる時代が来ています。みんな違ってみんな良いにようやく気づき、みんなが幸せになるためには一人一人が自分がどう感じているのかを知って、その感覚を基準に素直に動くことができるかどうかが大切なのです。
自分が心の奥底で感じている本音、すなわち潜在意識に従って、世間が言う正しい生き方から脱却すること、それが他の誰とは異なる、自分にとってオリジナルの幸せな人生を送るための重要な鍵となります。
引き寄せの法則の正体
引き寄せの法則と聞くと、宇宙の波動を感じるとか、唱えるだけで願いが叶うといった、どこか怪しげな印象を持つ人も多いかもしれません。実際、日本では高額なセミナーや情報商材とセットでこうした話が広まったことで、法則そのものに疑わしいイメージが定着してしまっている面があります。その反動として支持を集めているのが、圧倒的な行動量で目標を達成しようとする意識高い系の自己実現論です。
しかし根性論でも不思議な力でもなく、目に見えない世界を科学的に扱う再現性のある考え方があります。引き寄せの法則そのものは真実であるとしながらも、大切なのは願えば叶うという表面的な理解ではなく、現実がどのような仕組みで変化していくのかを正しく知ることです。
私たちの脳は、宇宙という膨大な情報の中から自分が見たい世界を再構築している装置だと考えることができます。つまり現実をありのままに見ているのではなく、自分の脳が選び取った現実だけを見ているのです。世界は優しいと信じる人には優しさばかりが目につき、世界は冷たいと信じる人には冷たさばかりが見えてしまう。
同じ場所にいても、見えている景色は人によって大きく異なります。この世界が自分の望みを叶えてくれると信じている人にとっては、失敗や挫折さえも成長のための出来事として受け止められるようになり、まず自分自身の内側が変わることで、現実の見え方そのものが変わっていくのです。
運を引き寄せる4つの力
幸運を、行動力と多様性、観察力、そして回復力の掛け算として捉えられます。まず重要なのは行動と多様性です。成功率が低い挑戦であっても、回数を重ねることで成功確率は着実に上がっていきます。ただし同じ挑戦を繰り返すだけでは不十分で、挑戦の種類を増やすことが鍵になります。複数の競技を経験してから一つに絞ったアスリートの方が、幼少期から一つの競技に特化した選手よりも、成人後にトップレベルへ到達しやすいという調査結果もあります。
その土台になるのが好奇心です。未知の情報に関心を持ち、それを行動に移せる性質は、天才と呼ばれる人々に共通する特徴とされています。複数の分野を経験したジェネラリスト型の経営者は、一つの分野を極めたスペシャリスト型の経営者よりも企業業績が高くなる傾向があるという調査結果もあり、幅広い経験が思わぬ場面で武器になることがうかがえます。仮に生まれつき好奇心が強くない人でも、好奇心のある人がとる行動をあえて真似ることで、後から本当の好奇心が育っていくことが研究でも示されています。
次に必要になるのが観察力、つまり身の回りの小さな変化に気づく力です。優れた実績を残した方ほど観察に多くの時間を費やしていたという調査結果があり、日常のふとした違和感からヒット商品が生まれた事例も多くあります。人間の脳には注意を向けていないものを見落としてしまう性質があるため、普段から視野を広げる小さな行動の積み重ねが、目の前のチャンスに気づく力を養います。そして最後に欠かせないのが回復力です。挑戦を重ねれば失敗も増えますが、成功する人や組織に共通するのは、失敗を能力不足の証明ではなく、次の一手を導くデータとして扱う姿勢です。
心で感じたことを優先する
自分が思い描いた夢を叶えて幸せな人生を歩むためには、何かを決める時に過去のデータや経験などを基に頭で判断するのではなくて、こっちが好きだ、ワクワクする、楽しそうと 心で感じたことを基準に選びましょう。楽というのは、手抜きとか、逃げと言ったネガティブな意味ではなくて、あなたが自分の気持ちに違和感を感じることなく、ストレスなく進めていける状態のことです。
なんだか気が乗らない、気持ちがモヤモヤするという楽ではない 気持ちを感じる時、そんな時はあなたの心がそっちではないんだよ、これは違うんだよと教えてくれているのです。このような嫌な感覚になるのは、感情を通して、深い部分の本当の自分、つまり潜在意識があなたに必要な答えを知らせてくれているのです。
ではどんな時に心の声を拾うと良いのか、それは心で感じたことと頭でてきたことがズレている時です。そんな時は頭ではなく心で感じたことを優先することで、感覚が答えになっていくことをしっくりと受け入れられるでしょう。
実際、人間の意識のうち、私たちが意識できる顕在意識というものはたったの5%以下であると言われています。そして95%以上は潜在意識が占めています。日々、新しい知識や情報に触れ続けている私たちは頭でっかちになって、何かを決断する際にどうしても健在意識が優位な状態になりがちです。顕在意識よりも潜在意識、頭で考えたことではなく心で感じたことを優先することが重要です。顕在意識よりもはるかに大きな領域で活躍している 潜在意識には、私たちが想像もできない無限の可能性が秘められています。
お金は経験に使う
投資が広く勧められる時代にあって、お金を増やすことばかりに気を取られがちな私たちに、増やしたお金をいつ、どう使うのかという出口の問題を正面から突きつけます。本当に大切なのは、どれだけの資産を残して死ぬかではなく、どんな経験をして生きたかです。
将来に備えて働き続けるアリと、今を楽しむキリギリスの寓話がありますが、備え続けるアリはいったいいつ遊ぶのか。多くの人は人生が永遠に続くかのような感覚で今を我慢し、やりたいことを老後へと先送りし続けますが、体力にも、感性にも、会いたい人にも、それぞれに期限があります。
人生でもっとも大切なのは思い出づくりです。心理学の研究でも、人はモノよりも経験にお金を使ったほうが幸福度が高くなることが分かっています。高級品は手に入れた瞬間がピークですが、旅行や挑戦、友人との時間といった経験は、後から何度も思い返され、人生を支え続ける記憶になっていきます。
また、高収入であることが必ずしも豊かさを意味しません。高い年収を得ていても長時間労働や強いストレスによって自由な時間を失っているケースは多く、むしろ年収が控えめでも自由時間を楽しめる人のほうが幸福なこともあります。特に若く体力や気力のあるうちにこそお金の価値を引き出しやすく、使わずに死んだお金は、それを稼ぐために費やした人生の時間を無駄にしてしまうことにもなりかねません。大切なのは死ぬまでにできる限り人生へと変換しきろうとする意識そのものです。
さらに80歳まで生きたとしても人生はおよそ4000週間しかなく、人は昔から人生の短さに気づきながらも、それを直視せずに生きています。現代人の多くはこの現実から目をそらし、効率化さえすれば全てをこなせると信じています。しかしそこには大きな落とし穴があり、効率を上げれば上げるほど、人はかえって忙しくなってしまいます。メールの返信を速くすればその分メールが増え、タスク処理能力が上がればさらに仕事が舞い込んでくるため、効率化は自由になることではなく、より多くの仕事を抱え込めるようになることに過ぎません。
まず自分にとって本当に大切な時間を最初に確保することです。睡眠や運動、家族との時間といった要素は、余った時間で行おうとすると結局失われてしまうため、先に天引きしておく必要があります。次に、同時に進める仕事の数を制限すること、そして中途半端に魅力的な誘惑こそを断つことが重要です。どうでもいい用事を断るのは簡単ですが、人生を食いつぶすのは、そこそこ楽しい仕事やそこそこ楽しい付き合いだからです。人生の本番は、仕事が片付いて予定が空になったときに始まるものではなく、限られた時間の中で今、何を選び取るかそのものが人生なのです。
私たちハリニーは、今のままでもあなたらしい本来の美しさを引き出すことのお手伝いができればと考えています。東洋医学の理論に基づき、肌と心と身体の結びつきから、全体を捉え、忙しい現代人に合わせた経絡やツボを使い、内側から輝く自分らしい美しさを引き出します。
お身体の不調、美容のお悩みをお客様と一緒に解決してまいります。どうぞご相談くださいませ。
【本コラムの監修】

国家資格登録番号
はり師 第173245号
きゅう師 第177978号
・経歴
大学卒業後、美容の世界に入りセラピストとして活動。豊富な美容知識と実務経験を活かし、その後10年間は大手企業内講師として美容部員・エステティシャンの育成やサロン店舗運営のサポートに従事。表面的なケアだけでは限界があると実感したことから鍼灸の道を志し、2016年にはり師・きゅう師の国家資格を取得。現在は美容業界歴20年以上のキャリアと、セラピスト・エステティシャン・美容カウンセラー・鍼灸師としての知見を融合し、肌・こころ・体を整えるトータルビューティースタイルを提案。表面だけでなく根本からのケアとして、老けない生活についてのコーチングを行う。


















