インディバと鍼灸で妊活

    インディバと鍼灸で妊活

    ご来院されるお客様から妊娠できましたというお言葉を頂くことが多く、なぜ妊娠しやすくなるのかを東洋医学的な側面と、また科学的(西洋医学的)に理解するきっかけになればと思います。

    また、不妊治療だけでなく、月経困難(無月経)、生理不順、生理痛、子宮内膜、子宮筋腫、多嚢胞性卵巣、逆子、更年期障害、ホルモンバランスの乱れ、産後うつ、自律神経失調、便秘などに対しても鍼灸の効果が確認されています。

    不妊への鍼灸施術

    鍼灸の不妊症への効果が取り上げられた研究報告としては2006年の日本生殖医学会で発表された内容があります。その発表(明治鍼灸大の研究グループによる)を引用すると、体外受精を5回以上行っても妊娠せずにいた不妊症の女性114人に針施術を行ったところ、約4割にあたる49人が妊娠に至りました。49人のうち4人が自然妊娠、人工授精での妊娠が1人、体外受精が44人、施術後1回目の体外受精で妊娠した30人のうち9人は、針施術の開始前に10回以上も体外受精を行いながら妊娠できなかった深刻な不妊症でしたが、施術後1回目の体外受精で妊娠に成功しました。

    国外でも
体外受精の前後に鍼をすると、妊娠率が大幅に向上するという研究結果が報告されています(2002年米国生殖医療学会誌)。この報告によると、体外受精を受ける女性160人を2つのグループに分け、体外受精の際、受精卵を子宮に戻す前後に鍼を実施し、もう一方のグループには、鍼をせず通常の体外受精を行いました。その結果、鍼を実施したグループの妊娠率が約43%、一方の約6%を大幅に上回りました。

    その他の国でも、体外受精を受ける女性が同時に鍼を受けると妊娠の確率が高くなることが様々な研究で示されています。例えば米メリーランド大学で検討された1,366人を対象とする7つの試験でも、鍼を受けた女性は、そのほかの女性に比べて妊娠する確率が65%高くなったことが示されています。

    このように鍼灸施術を胚盤胞の移植日に行うことで、着床しやすくしたり、採卵前に施術することで良い卵がとれるようになります。また最近の研究では、鍼灸を通して、自律神経の乱れを改善することで、子宮内膜の厚さや形状が改善し、妊娠着床に至った方が多くいらっしゃいます。そして鍼灸だけでなく遠赤外線により胚の質が向上されたとの報告もあります。

    鍼灸の本来の目的は体質改善ですが、冷えなどの改善によって、ホルモン療方などの副作用を軽減することもできます。このような側面から鍼灸の産婦人科領域での応用が広がっています。例えば

妊娠中の女性の身体は、ホルモン分泌の変動と子宮増大による影響などで、非妊娠時には見られなかった様々な症状が現れます。例えば、つわり、便秘、早産、骨盤位、陣痛促進、分娩痛、乳汁分泌、腰痛、首肩こり、頭痛、むくみ、排尿障害、疲労感などの症状においても、鍼灸で改善することが期待できます。

    鍼灸施術の期待できる効果(効果には個人差があり)

    • 卵子の質をアップ
    • 黄体機能不全の改善
    • 排卵・生理周期の乱れを整える(ホルモンバランス、低・高温期の乱れ)
    • 薬による副作用の低減
    • 内膜を厚くする
    • 妊娠への不安・ストレスの緩和

    東洋医学で診る「不妊」

    東洋医学では「不妊」を「腎」との関係で考えます。腎は生殖機能を司り、腎が正常であれば生理も順調で妊娠しやすくなります。逆に腎に異常が見られると生殖機能にも影響し、卵の早期老化などによって妊娠しにくくなります。

    一方で東洋医学では、メンタルと「肝」との関係も不妊の原因とし、精神的なストレスによって卵巣機能が低下し、月経異常や生理不順などを引き起こして不妊に至ります。さらにメンタルが崩れると、瘀血(血の滞り)が生じて、子宮内膜の異常、子宮筋腫を引き起こし、瘀血が不妊に繋がります。また「脾」でつくられている栄養(気血)が不足すると、子宮、卵巣へ送られる栄養も不足するため、生理異常によって不妊の原因になります。

    このように東洋医学では、不妊は主に「肝、脾、腎」の3つの働きの乱れが経絡の流れを乱し、体に変調を来すと考えます。特に不妊に悩まれる方お多くは「腎」と「脾」が弱り、冷えなどにも悩まれている方が多くいらっしゃいます。

    「肝、脾、腎」のバランスを整えて、気血の流れを整えることで、全身の血流が良くなり、卵巣、子宮への栄養供給が促進されます。さらに自律神経と女性ホルモンのバランスを整え、生理異常だけでなく冷え体質を改善して、身体に負担かけずに、自然に妊娠に導くことができます。

    こんな悩みはご相談ください

    • 自然妊娠をご希望の方
    • 不妊で病院に通っている方
    • ホルモン、投薬治療の副作用を軽くしたい
    • 生理不調(無月経,不順,内膜,不正出血,お腹や胸の張り,イライラなど)
    • 手、足、腰、下腹の冷え、低体温など
    • 基礎体温の乱れ、排卵までが長い、高温期が短い
    • つわり、逆子、ぎっくり腰、肩こりなど

    当院での不妊鍼灸治療

    鍼灸で妊活

    不妊鍼灸治療では、鍼灸で体の気血水の巡りを整え、人が本来持っている自然治癒力を活かして、心身のバランスを整えていきます。また当院の特徴として、全身の血流を良くするために、お灸や高周波温熱(インディバ)による施術により、冷えを改善します。

    冷えによる血行不良は不妊症の方に多く見られ、冷えにより子宮や卵巣がうまく働いていません。血流の流れを完全することで卵巣や子宮などの臓器に栄養を十分運ぶことで、本来の働きを取り戻して妊娠しやすい体に導きます。

    インディバで妊活

    インディバの体表的な効果には、その温熱効果によって、血流やリンパの流れの改善、血行促進、むくみ改善、疲労回復などが挙げられ、クリニックなどの医療用だけでなく、スポーツ分野やエステでも活用されています。

    インディバが妊活に有効であるのは、冷えの解消ができるからです。妊活ではお腹を温めることが推奨されています。慢性的な冷えや自覚のない隠れ冷えという女性が多く、人の基礎体温は年々下がっているとも言われ、それが不妊を増加する一因と考えられています。また年齢により、冷えの解消には抜本的に体質改善をしなければ、年齢共に様々な不調が緩和されにくくなります。

    また、不妊治療は身体にご負担がかかることもあります。不妊治療の副作用の症状は、むくみ、のぼせ、ふらつき、場合により吐き気など、その症状は人により個人差が大きく異なります。こういった副作用症状の緩和にもインディバはおすすめできます。

    ご妊娠中の影響への配慮

    妊娠中の方にインディバの施術を行った場合に、胎児にどんな影響があるかは、十分な臨床データがありません。そのため万が一の胎児の影響を考えて施術はお受けできないことになっています。これ以外にも妊婦さんには、安全に胎児をお腹の中で育て、出産に備えるために脂肪が不可欠なため、脂肪を溶かすような施術はおすすめできません。

    しかしながら過剰な心配も必要ないと考えております。インディバを受けたことで胎児の成長が妨げられたり、何らかの病気や障害などが誘発したという因果は実証されておりません。ただし「妊娠の可能性がある時期」についてはお控え頂くようにお伝えしております。

    また当院ではインディバ施術が不安な方には、お灸をおすすめしております。ただし安定期(妊娠5か月)を迎えるまでは、足の内側・骨盤回り・下腹部は子宮・卵巣に関係してくるため、万が一を考えて避ける必要があります。これらの以外であれば、妊娠中は体調に合わせてお灸をすることで症状の緩和が期待できます。

    一方で施術のみならず、おうちでできるセルフケアとして、お灸の仕方、簡単にできる運動、食事、睡眠、生活習慣などのアドバイスもします。不妊の原因に対して東洋医学的な考え方をもとに、根本的な体質の改善に導くことで着床・無事出産できるようサポートします。

    上記以外に、ご質問・ご不明な点がありましたら、どんな些細なことでも結構ですので、どうぞお気兼ねなくお問い合わせください。
    Tel:03-4500-8166 ネットからのご質問・お問い合わせはinfo@harriny.jpまで。

    ハリニーは鍼灸、東洋医学の理解・浸透につとめてまいります。

    【本コラムの監修】

    HARRNY 院長/鍼灸師 菊地明子

    ・経歴
    大学卒業後、美容の世界に入り、セラピストへ。豊富な美容知識や実務経験を活かし、その後、10年間は大手企業内講師として美容部員やエステシャンの育成、サロン店舗運営のサポートを行う。現在は、セラピスト、エステティシャン、美容カウンセラー、鍼灸師の経歴を活かし、お肌とこころと身体のトータルビューティースタイルを提案。表面だけでなく根本からのケアとして、老けない生活についてのコーチングを行う。

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