東洋医学で診る、便秘

東洋医学で診る、便秘

便秘を解消したい時に何を思い浮かべますか?
食物繊維?水分?運動?
どれも正解で、どれも不正解です。

他の症状と同様に、原因がどこにあるかによって解決策も異なるからです。
ある人には白湯は正解でも、ある人にはあまり意味がないこともあります。

まずは自分の原因をひも解き、解決策を導き出しましょう。

東洋医学では便秘は「秘結」(ひけつ)

東洋医学では便秘を「秘結」(ひけつ)と言います。「秘結」は「熱秘」「寒秘」「燥秘」「気秘」の4タイプの原因に分けて診ます。

熱秘熱による便秘です。 お酒や油っこい料理、甘い物や辛い物を多く食べると 水分が奪われやすくなって熱がこもりやすく便秘になりやすくなります。
寒秘冷たいものの食べ過ぎや、冷房などで体が冷えて起こる便秘です。
燥秘便が体内に長く滞在して乾燥し、 便が出にくい状態です。
気秘イライラやストレスが原因で起きる便秘です。 ストレスが貯まり自律神経が乱れると下痢と便秘を繰り返します。

症状別の養生方法

便秘の解消には、腸内環境を整えることが大切です。症状別の腸内環境に良い食べ物を食べましょう。

出す力がない

東洋医学で言うと〝気不足〟。力が足りなくて、腸に便があるのになかなか出てこないのです。このタイプの方は気を補って便を出す力を身につけましょう。

・気を補う食べ物
米、豆類、イモ類、キノコ類

ストレス便秘

平日は便秘、休日などリラックスできると解消するというタイプです。リラックスが1番の薬ですが、食事なら「肝」を癒すものを取るようにしましょう。

・肝を補う食べ物
酸味のあるもの、香りのよいもの、青色(緑色)のもの
例:パクチー、春菊、セロリ、しそ

うるおい不足

コロコロ便のタイプ。うるおいと言っても、水だけがうるおいではありません。東洋医学で言う「血」と「水」の両方です。水分を取るのも良いですが、血=栄養のある水分を摂ることも必要。

・血を補う食べ物
赤色、黒色の食材、タンパク質
例:にんじん、なつめ、黒豆、キクラゲ、肉、マグロ

便秘と肌荒れ

うるおい不足は、腸の内側や皮膚も同時に乾くようになります。血不足(血虚)は、気の不足(気滞)が生じるため、脾臓の機能が低下します。そのため腸の機能も弱くなります。特に硬い便秘の場合は、肌荒れを伴うことが多くなります。

腸の機能が弱くなり、便が大腸内に長時間、滞留していると、便の腐敗が進んで悪玉菌が増えてしまいます。この悪玉菌は腸内のタンパク質などを腐敗させ、アンモニアなどの体に良くない物質をつくります。

これらは、一度体内に吸収され血液を通じて全身を巡ります。そして血液の一部は汗となり、汗に含まれる体に良くない物質が刺激となり、肌あれを起こすと考えられています。


ぜひ知識を持って自分の大切な身体を癒やしてください。

【本コラムの監修】

HARRNY 院長/鍼灸師 菊地明子

・経歴
大学卒業後、美容の世界に入り、セラピストへ。豊富な美容知識や実務経験を活かし、その後、10年間は大手企業内講師として美容部員やエステシャンの育成、サロン店舗運営のサポートを行う。現在は、セラピスト、エステティシャン、美容カウンセラー、鍼灸師の経歴を活かし、お肌とこころと身体のトータルビューティースタイルを提案。表面だけでなく根本からのケアとして、老けない生活についてのコーチングを行う。

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