東洋医学で診る、肩こりと美肌

東洋医学で診る、肩こり

肩こりは「日本の国民病」と呼ばれています。その肩こりが様々な体の不調を引き起こしているかも知れません。

東洋医学では、肩こりは「瘀血(おけつ)」の人がなりやすいとも言われています。「瘀血」とは、一体どのような状態を指すのでしょうか?

血巡りが悪い「瘀血(おけつ)」

瘀血とは、東洋医学でいう血(けつ)が滞ってしまう状態のことを言います。イメージでは、血がドロドロしているような感じです。瘀血があると、肩こりだけでなく
・冷え性や便秘
・ニキビ
・頭痛
・腰痛
・生理痛、生理不順など
様々な症状を引き起こしやすくなります。そして瘀血は長い間放っておくと、糖尿病や高脂血症などの生活習慣病や、子宮筋腫、子宮内膜症などの婦人科疾患になることも。

瘀血になってしまう原因はさまざまですが、ストレス過多や不規則な睡眠、甘いものの食べ過ぎ、脂っこいものの食べ過ぎなどで悪化します。また、カラダが冷えてしまうことで瘀血は更に悪化します。冬に肩こりが悪化しやすいこともその理由です。

肩こりの原因

肩こりの原因は人によって様々ですが、「運動不足」、「姿勢の悪さ」、「ストレス」、「眼精疲労」などの要因によって、肩周りの筋肉が“血行不良”となることで生じます。

「運動不足」は、筋肉を動かさないことや、また筋力低下で、頭や腕を支えることができなくなり、首肩に大きな負担になることで、血流量が低下して肩こりを酷くします。

「姿勢の悪さ」は、長時間同じ姿勢を続け、その姿勢を保つための筋肉に絶えず負担がかかることで筋肉が硬くなり、血管を圧迫して血行不良を引き起こします。

「ストレス」によって自律神経が乱れ、交感神経が優位に働いて、血管を収縮させ、血行不良を招き、肩こりが生じます。

「眼精疲労」は、スマホやパソコンなど使いすぎによって引き起こされ目のかすみ、充血などだけではなく、首筋から肩までの筋肉を強張らせ、肩こりや頭痛を引き起こします。

肩こりを改善する方法

湯船に浸かる

最近は湯船に浸からない方も多いですが、血の巡りを改善する一番簡単な方法は、37~40℃程度で10~15分間ゆったりと心地よい温度の湯船に浸かることです。身体を温めると、リラックスできるので、血巡りも改善します。

朝晩白湯を飲む

朝晩に白湯を飲むことで基礎代謝が良くなります。白湯を飲むと胃腸が温まることで、全身の血行が良くなり内臓の温度も上がります。内臓温度が1℃上がると、基礎代謝は上がって、脂肪燃焼率がよくなり、痩せやすい体質になると言われています。

有酸素運動を心がける

ウォーキングやジョギングなど、長時間継続して行う運動によって、体脂肪をエネルギー源として使い燃焼させることができます。また内臓脂肪も同様に減少させることができます。

鍼で筋肉の緊張を緩ませる

直接鍼を凝り固まった筋肉に刺すことで、筋肉に免疫反応が起こり、その修復に伴い、血流を促進させることができます。また血流が改善されることで、筋肉に酸素が運ばれ、ほぐれると同時に痛みを引き起こす発痛物質も流されるため、痛みが治まります。

鍼で身体を改善

体には、内臓の働きを活発にするツボがあります。そのツボを鍼で刺すことによって体全身の代謝が上がり、血流が改善します。また頭や首に鍼を刺すことで、自律神経の乱れを調整することができます。鍼で身体のバランスを良くすることで、血管が拡張し、血流がスムーズに巡ります。

肩こりと美肌のつながり

前述の通り、肩こりの原因は血の流れが悪いことから起きます。これらの流れを良くすることで、お肌に十分な栄養を届けることができます。その結果、筋肉がほぐれることで老廃物の排出が促進されて、たるみが解消され、また美肌効果も得られます。

また、肩こりは精神的な影響によって肌荒れにもつながります。肩こりが原因で不眠、ストレス、自律神経の乱れることで、免疫力が低下、女性ホルモンのバランスの乱れによって、肌のハリや弾力が無くなったり、ニキビの原因となってしまいます。

血の巡りを改善するツボ

太衝(たいしょう)

親指と人差し指の骨の間を、指で軽くなぞり自然と指が止まる位置。

血海(けっかい)

膝のお皿の内側の上から、指3本上あたり

当院では身体と肌と心のケアを行いながら美しさを引き出す美容鍼を行っています。ぜひ知識を持って自分の大切な身体を癒やしてあげてください。

【本コラムの監修】

HARRNY 院長/鍼灸師 菊地明子

・経歴
大学卒業後、美容の世界に入り、セラピストへ。豊富な美容知識や実務経験を活かし、その後、10年間は大手企業内講師として美容部員やエステシャンの育成、サロン店舗運営のサポートを行う。現在は、セラピスト、エステティシャン、美容カウンセラー、鍼灸師の経歴を活かし、お肌とこころと身体のトータルビューティースタイルを提案。表面だけでなく根本からのケアとして、老けない生活についてのコーチングを行う。

関連記事

  1. 東洋医学で診る、眉間のシワ

  2. ニキビや吹き出物は身体の余分な熱

  3. お家でセルフケア、目元のたるみ

  4. お家でセルフケア、眠れない

  5. 【お顔のセルフケア】目の下のたるみ・上まぶたのたるみに効くツ…

  6. お家でセルフケア、顔のむくみ

  7. 「冷え性」などの冷え体質を改善するツボ

  8. 自律神経のバランスを取り戻すツボ

  9. 円皮鍼(えんぴしん)で小顔・美肌効果

  10. ほうれい線は「シワ」ではなく頬の「たるみ」

  11. お家でセルフケア(フェイスラインの崩れ)

  12. 自立神経と女性ホルモンのバランスを整えるツボ

  13. 目がお疲れの方に(眼精疲労)

  14. フェイスラインのたるみ撃退法

  15. お家でセルフケア、代謝をあげる

error: