骨と老け顔の関係性

    骨と老け顔の関係性

    顔の骨の変化は老化の兆候として顕著に表れます。年齢を重ねると骨のミネラル密度が低下し、骨の強度やボリュームも落ちます。特に目の周囲や頬の部分で影響が大きく、顔の深いくぼみやシワの原因になります。骨は筋肉や皮膚、脂肪といった顔の組織をサポートする役割を果たしており、骨が変わるとこれらの組織も変わる必要が生じ、それが外見の老化として表れます。

    また、顎の骨は老化によって変化が起きやすい部位です。顎の骨が後退すると下顎のラインが不明瞭になり、これが顔のたるみや二重顎の原因になります。また鼻の骨や鼻骨が弱くなると鼻の形状が変わり、花の先が下に向いたり、鼻尖(びせん)が低くなります。

    鼻の骨と同じように額の骨も年齢を重ねるごとに縮小します。額の骨が弱くなり縮小すると眉間に深いシワができやすくなり、眉間に深いシワができてしまうと老けた印象を強めてしまいます。

    骨は常に再構築されていて、古い骨が再吸収されて新しい骨が形成されるプロセスが繰り返されていますが、年齢を重ねるとともに再吸収のスピードが骨形成のスピードを上回ることが増えます。その結果、骨の強度やボリュームが低下し、肌にたるみやシワを引き起こすため、骨の強度を維持することは若々しい顔を作るためにも欠かせません。

    骨が衰えてしまう原因

    女性ホルモンの減少

    加齢以外でも骨が衰えてしまう原因の一つがホルモンの変動です。女性ホルモンのエストロゲンは、骨を再吸収する細胞の活動を抑制する役割があります。骨が劣化、破壊される速度を遅くし、骨の質を維持させています。しかし女性が閉経を迎えるとエストロゲンの分泌量が大幅に減少します。この減少により骨を再吸収する細胞の活動が増加し、骨が再吸収されやすくなります。一方、骨を再吸収する細胞の活動は十分に促進されないため、骨の形成が減少します。その結果、骨の再吸収が骨の形成を上回るようになり、骨密度が低下してしまうのです。

    特に、閉経後の初めの数年間は骨密度の低下が速まると言われています。閉経前に比べて骨の強度が落ち、骨折リスクが高まります。閉経後の骨密度低下を予防する方法としては、エストロゲン補充療法があります。

    カルシウムやビタミンDの不足

    カルシウムは筋肉の収縮や神経伝達、血液の凝固など体内の多くの生化学的反応に必要です。カルシウムが不足すると体は骨からカルシウムを取り出してこれらの機能をサポートします。この骨からカルシウムを取り出すことが長期的に続くと骨密度が低下し骨が弱くります。ちなみに体内のカルシウムの約99%が骨と歯に蓄えられています。体内カルシウムの残りの約1%は、血液体液細胞内に分散されて蓄えられています。骨と歯以外でのカルシウムは、生体機能を サポートするために使われます。

    一方で、ビタミンDは腸からカルシウムを効率的に吸収するために必要になり、ビタミンDが不足すると食事からのカルシウム吸収率が低下してしまいます。その結果、いくらカルシウムを摂取しても、しっかり吸収されずカルシウム不足になります。カルシウム不足になると体は骨や歯から必要なカルシウムを取り出すことになり、骨の強度が下がり、顔の骨も萎縮する可能性が高まってしまいます。またビタミンDは骨形成細胞と骨再吸収細胞の両方の活動を調節する役割もあります。さらにビタミンDは、筋肉の機能をサポートする研究結果もあります。

    リンと塩分の摂り過ぎ

    特に骨をボロボロにするのがリンの摂り過ぎです。骨やエネルギー生産に必須のミネラルであり、リンは健康維持に欠かすことのできないミネラルです。体に存在するミネラルの中でカルシウムの次に多く、成人の体重の約1%を占めると言われています。

    リンは普段の食生活で足りなくなることはほとんどなく、むしろ沢山摂り過ぎてしまう方が問題になります。特に加工食品や清涼飲料水、食品添加物にも多く含まれています。リンは摂り過ぎるとカルシウムの邪魔をして骨の代謝に悪影響を及ぼし、骨密度が低くなるリスクが高くなります。特に肝臓機能が低下している人は余分なリンを排出できなくなり、血液中にリンがたまっている状態は高リン血症を引き起こし、この状態が続くと骨が脆くなります。さらに血管や腱の骨じゃない部分でカルシウムと結合して石灰化を起こし、より肝臓の働きを悪くします。

    また、余分な塩分は腎臓でろ過されて排出されますが、塩分=ナトリウムで考えると流れる際にカルシウムも一緒に流れてしまいます。この時、カルシウム摂取量が低く、ナトリウム摂取が過剰の場合は、尿中へのカルシウム喪失量が増加します。その結果、骨の中のカルシウム保持を低下する可能性が研究でも分かっています。特にスナック菓子やインスタント食品は、カルシウムの吸収を阻害する食塩が多くなっています。これらは食べ過ぎると塩分の過剰摂取に繋がり、骨密度を下げてしまいます。

    カフェインの摂り過ぎ

    普段から水を飲まず、コーヒーや紅茶を飲んでいる人は注意が必要です。カフェインには利尿作用があり、腎臓に作用してカルシウムが尿と一緒に外に出てしまいます。カフェインと骨粗鬆症についての研究では、24人を対象に2グループに分けて検証し、一方はノンカフェインのガム、片方はカフェイン入りのガムを6時間噛み続けてもらいました。カフェイン入りのガムを噛み続けた グループは800mgのカフェインを摂取したことになり、これはコーヒー8杯分に値する量のカフェインです。その結果、カフェイン入りのガムを食べていたグループの尿のカルシウム量が77%増加していました。尿のカルシウムが多いと体内のミネラルが補われるよりも早く、腎臓がミネラルを外に出してしまうことになります。この結果、過剰のカフェインを長く取り続けると骨密度が低下して骨が脆くなることが証明 されています。

    ちなみにコーヒーは一杯150mlには、90mgのカフェインが入っており、他にも紅茶は30mg、 烏龍茶は20mg、玉露は160mgのカフェイン量になります。1日800mg以上のカフェインを摂ると骨粗鬆症リスクが高まると言われており、アメリカでは1日最大でも400mgまで のカフェイン摂取量が呼びかけられています。

    活動量の低下

    骨は継続的に再建され、古い骨が解体されて新しい骨が形成されるプロセスがあります。この骨のリモデリングプロセスは、常に外部からの刺激やストレスに反応して調整されています。つまり骨に適切なストレスがかかると、それに対応して骨は強くなります。この骨のリモデリングバランスは運動や外部からの負荷によって促進されるものです。

    活動量が低下すると骨形成の速度が骨吸収の速度を上回ることが少なくなります。そうなると必然的に骨強度が下がり、骨がもろくなります。また運動は骨の健康をサポートするホルモンや成分の分泌を促してくれます。特に高強度の運動は、成長ホルモンの分泌を刺激します。成長ホルモンは、骨のリモデリングと新しい骨の形成を助ける重要な役割を果たします。また筋肉の成長や修復代謝の調整など多くの生理的プロセスに関与しています。さらに運動はテストステロンの分泌量も増やしてくれます。

    このテストステロンは男性ホルモンとして知られていますが、女性にも存在し、骨のミネラル密度を増加させ、骨の強度を向上させる作用があります。

    何れにせよ、長期的な運動不足や活動量の低下は、筋肉も骨も弱体化させることになります。結果的に顔の骨も弱くなり、萎縮し始めます。一方で適度運動は全身の血行を促進し、骨が必要としている栄養素をしっかり供給してくれます。カルシウムやビタミンDを摂取していても、血行不良だと骨に栄養が行き 渡らないため、運動で全身の血行を促進することは、骨の強化にも繋がります。

    骨活(骨を強くする)の方法

    カルシウムとビタミン Dの摂取

    骨の健康にはカルシウムとビタミンDの摂取が必要不可欠であり、カルシウムは多くの食品に含まれています。特に乳製品はカルシウム含有量が多く含まれていますが、大豆製品でもカルシウムは摂取できます。また大豆にはイソフラボンが含まれており、女性ホルモンのサポートもしてくれます。女性ホルモンを整え、骨の強度を保つという観点からも大豆製品の摂取はおすすめです。カルシウムの摂取効率を最大化するためには、鉄や亜鉛など他のミネラルとのバランスが重要です。

    ビタミンDの摂取方法については、基本的には食事から摂る必要はありません。ビタミンDは、太陽ビタミンとも呼ばれるように皮膚が紫外線にさらされることで生成されます。明るい時間帯に15分程度の日光浴をすると、ビタミンDの生成を促進することができます。ただし紫外線が強すぎる日は、涼しい朝方や夕方に日光浴するようにしましょう。また顔に紫外線を当てると肌ダメージを受け、シミやたるみの原因になることもあるので避けましょう。

    骨を作るホルモンを活性化させる

    骨を作るホルモンは、オステオカルシンと呼ばれています。オステオカルシンは骨を形成する過程で大切な役割を果たし、カルシウムと結合する力があります。この結合作用によって、骨の密度や強度が向上します。骨の健康を維持するためには骨の代謝や再構築が適切に行われることが不可欠です。

    オステオカルシンが活性化されるとこれらのプロセスが効率的に行われるようになります。オステオカルシンの量が満たされているとカルシウムの沈着が向上し、骨が丈夫になります。またオステオカルシンの活性化には、ビタミンKにも必要になってきます。ビタミンKには、オステオカルシンの活性化を促進させる栄養素で発酵食品に多く含まれています。

    一方でオステオカルシンを活性化させるためには運動も必要です。運動時に骨にかかる力や圧力は、骨を強化する刺激となり、オステオカルシンの活動を高め、また適度な運動は体内の炎症反応を減少させる効果もあります。炎症はオステオカルシンの働きを妨害し、骨の健康を害する原因になることもあります。運動で体内炎症の進行を抑えることができればオステオカルシンの活性化にもつながります。

    女性ホルモンの活性化

    女性ホルモンには主に2種類あります。女性ホルモンのエストロゲンは、骨を壊す細胞の活動を抑え、骨を作る細胞の活動を促進する働きがあります。エストロゲンが不足すると骨の再構築バランスが崩れ、骨密度が低下します。女性ホルモンのプロゲステロンは、骨に直接的な影響は与えるわけではありませんが、エストロゲンとプロゲステロンのどちらかが欠如すると正常に機能しません。

    女性ホルモンは生涯に渡り変動を繰り返しますが、一部の女性は月経の前にエストロゲンレベルが急激に下がり、PMSを引き起こします。PMSは月経前症候群とも呼ばれ、月経の約1から2週間前に身体的、精神的な不調が現れ、日常生活に支障が出ます。

    PMS自体が直接骨密度に影響を及ぼすわけではありませんが、一部の研究では持続的なエストロゲン低下が骨の健康に影響を与える可能性が示唆されています。PMSの症状を何十年も放置していると、これが骨の健康に悪影響を与えることもあります。

    また、女性は妊娠中も大きな負荷がかかり、特に妊娠後期には胎児へのカルシウム供給が増加します。母体の骨からカルシウムが溶出し、骨密度が一時的に低下してしまいます。妊娠中は骨や歯の強度が落ち、骨折のリスクも上がります。出産後に授乳をしない場合は、エストロゲンのレベルが回復し、骨の再構築が活性化されることにより、妊娠中に低下した骨密度は徐々に回復します。一方で授乳を続ける場合は、エストロゲンのレベルが低下した状態が続くことになるため、授乳中も骨密度の低下が続くことになります。

    また、40代後半から50代にかけて閉経を迎えるとエストロゲンの分泌量がグンと落ちるため、骨密度の低下や骨粗鬆症のリスクを高めることになります。

    たるみを防ぐ習慣

    一方で、顔のたるみはスキンケアだけでは足りない部分があります。たるみは皮膚だけの問題ではないため、たるみを無くすための習慣が大事です。顔のたるみには段階があり、たるみ初期は、頬の位置が下がり、ほうれい線に8の字のような線が付きます。さらにたるみが進むと頬の凹凸がなくなり、平坦でのっぺりとした顔になります。ほうれい線は8の字から真直ぐな縦線に変わってしまいます。

    するとフェイスラインもたるんで輪郭は四角くなり、顔が伸びます。お年寄りの若い頃の写真を見ると顔立ちが違うことがありますが、たるみによって顔が長くなったり、目が小さくなったりしてしまうからです。

    たるみを解消するために一生懸命スキンケアをしている人も多いと思いますが、たるみは皮膚だけの問題ではありません。私たちの顔は表皮、真皮、皮下組織、筋肉、骨の5つのから成り立っており、5つすべてがたるみに影響を及ぼしています。

    365日日焼け対策を怠らない

    紫外線には、uvaとuvbがあり、uvbは皮膚の表面にある細胞を傷つけ、炎症を起こしたりシミの原因となります。そして厄介なのは uvaの方です。uvaは、波長がuvbよりも長く、肌の真皮まで到達して、ダメージを与えてしまいます。真皮はお肌の土台とも言える部分で、ハリや弾力を司っている場所です。真皮がダメージを受けるとハリも弾力も無くなり、たるみに繋がってしまいます。真皮はコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸からできています。

    コラーゲンは、1000以上のタンパク質で強い弾力性があり、エラスチンはコラーゲンをつなぎとめる働きをしています。ヒアルロン酸は、コラーゲンやエラスチンの隙間埋めるゼリー状の物質のことです。例えば、ベッドを長年使っているとスプリングが弾力が無くなるように、真皮も同じようにダメージを与えられるとハリや弾力が失われてしまいます。このような光老化の原因のほとんどが uvaによるものと言われています

    uvaは、紫外線の9割を占めており、冬でも夏の半分はあると言われています。また晴れの日を100%とすると曇りの日は60%、雨の日は30%降り注いでいます。また窓ガラスも突き抜けてしまうから家の中にでも油断はできません。

    紫外線は生まれてから浴びてきた量が蓄積していくと言われているため、毎日忘れずに塗るようにしましょう。

    糖分を摂り過ぎない

    糖を摂り過ぎると肌が透過を起こしてしまいます。透過はタンパク質と糖が結びついて細胞の劣化を促進させる現象で、体の焦げと呼ばれています。透過が進むと最終的にAGEという物質を作り出し、AGEが増えれば増えるほど肌のたるみにつながってしまいます。真皮にあるコラーゲンやエラスチンもタンパク質の一種です。透過することで細胞が劣化してしまい、伸縮性を阻害して肌の張りが失われてしまいます。透過の元となる糖分の過剰な摂取を避けることが大切です。

    寝る姿勢

    横向きで寝ていると皮膚が左右どちらかに引っ張られてしまい、うつ伏せは呼吸のために左右に顔をひねるため頬が潰れたり引っ張ったりされてしまいます。横向きやうつ伏せで寝ると肌に変形、ダメージが発生するという研究結果もあります。うつ伏せで寝ると頬が5mm以上、目元と口元は3mm以上動いています。動くことで真皮の成分である繊維芽細胞が潰れてしまいます。

    繊維芽細胞はコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸を作る工場の働きをしています。繊維芽細胞が潰れるとうまく働かなくなり、肌の弾力が失われて水分が減少します。

    ストレスを溜めない

    実は、むくみはたるみにつながると言われています。一般的なむくみであれば、汗をかいたり、マッサージをすることで解消することができますが、年齢を重ねるとむくみは大人むくみに変わります。大人むくみは、フェイスラインが下に沈んだようにもたついて、頬の位置が下がったような状態になります。大人むくみは解消しづらいのが特徴で、諦めてしまうと定着してたるみにつながります。

    体の水分は、細胞の中の液体と細胞の外の液体に分けられます。細胞の外の液体は、血液、リンパ液、間質液の3つがあります。血液は血管に、リンパはリンパ管の中に回収されて全身を巡っています。間質液はむくみの主な原因になる物質と言われています。間質液は本来、毛細血管とリンパ管を行き来する物質です。血管は水分を、リンパ管はタンパク質や老廃物を回収する役割があり、その機能が低下してしまうことがあります。

    機能が低下する原因の一つがストレスホルモンと呼ばれるコルチゾールという物質にあります。体に大きなストレスがかかるとコルチゾールの分泌量が増えてしまいます。このコルチゾールは、皮膚にも存在すると言われており、皮膚には真皮と表皮の間に存在する基底膜があります。コルチゾールによって基底膜を構成するコラーゲン7型とコラーゲン5型が減少します。この基底膜は肌を支える重要な役割を担っているため、弱ってしまうとたるみにつながってしまいます。特に睡眠が足りないとコルチゾールの分泌が増えて、ストレス耐性が低下する悪循環になります。

    強いフェイスマッサージをしない

    コラーゲンは真皮だけではなくて、真皮のさらに奥にある皮下組織にもあります。組織の中には、皮下組織を柱のように支えている土台構造があります。顎周りの皮下組織は真皮よりも厚く、厚みのある組織の中に支えとなる線維を張り巡らせて、肌のハリを土台から支えています。

    しかし、強いフェイスマッサージをすると土台構造が壊れてしまう可能性が大きいと言われています。強くマッサージをした方がたるみ対策になると思うかも知れませんが、顔の皮膚は体に比べると薄くて柔らかいから強いマッサージは逆効果です。また土台構造が壊れたまま紫外線を浴びると壊れた状態のまま固まってしまいます。

    骨のエイジングケア

    骨の上に筋肉や皮下組織、真意、表皮が載っており、骨が皮膚や脂肪、筋肉を支えることができないとたるみにつながってしまいます。年齢を重ねると体だけではなく顔の骨の骨密度も減ります。体の骨よりも顔の骨の方が痩せやすいとも言われています。

    こめかみや眼窩の周りが広がり、顎の周りの骨は凹んで痩せこけ、目が凹んだり、団子鼻になってしまうこともあります。このように骨はたるみだけでなく顔の老化印象につながるため、骨のエイジングケアを意識することは大事です。また骨粗鬆症は中高年の女性がなるイメージがありますが、実はダイエットをする若い女性や生活習慣病の男性もリスクがあります。

    無表情

    顔には40種類以上もの表情筋が存在しており、目や口、鼻などを動かしている表情筋は誰かと会話をする中で様々な表情をして筋肉を鍛えています。無表情でいると表情筋が衰え、例えば口角の周りにある筋肉が使われないことで、硬くなり、筋肉が硬くなると口角が下がってたるみにつながってしまいます。

    ちなみに好奇心を持つことが、肌にハリが出るという研究結果があります。好奇心を持つと脳のメッセージ物質であるノルアドレナリンとオキシトシンが発生します。脳のメッセージ物質は真皮の繊維芽細胞に作用して、テネイシンの生産力を高めます。テネイシンは線維芽細胞が作るタンパクのことです。コラーゲンの繊維束の間を広げ、バネのように働いて弾力を生み出す働きがあるため、テネイシンが増えれば肌に弾力が増し、たるみ解消につながります。

    本コラムの監修】

    恵比寿院長

    HARRNY 院長/鍼灸師 菊地明子

    ・経歴
    大学卒業後、美容の世界に入り、セラピストへ。豊富な美容知識や実務経験を活かし、その後、10年間は大手企業内講師として美容部員やエステシャンの育成、サロン店舗運営のサポートを行う。現在は、セラピスト、エステティシャン、美容カウンセラー、鍼灸師の経歴を活かし、お肌とこころと身体のトータルビューティースタイルを提案。表面だけでなく根本からのケアとして、老けない生活についてのコーチングを行う。

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