「腸活」美容鍼で美肌へ

「腸活」美容鍼で美肌へ

腸活という言葉があるように、腸の重要性を強調する研究や論文が多くあり、腸の健康なしでは、健康を語れなくなりつつあります。

こんにち、ヒト・マイクロバイオームの研究は医学で最も注目を集める分野で、生理学の理解に真の革命を起こしつつあり、健康増進と疾病管理に新風を吹き込むだろうと大きな期待が寄せられている。腸内に棲む細菌や真菌は、人体と環境間で起きる相互作用を決め、アレルギーや自己免疫疾患の発症や予防にも関わっている。肥満や糖尿病を引き起こすのも防ぐのも、体内の炎症を抑えるのも悪化させるのもこれらの細菌だ。

腸内細菌が健康と幸福に欠かせないという証拠は豊富にあり、このことは生活習慣や医療、食事にかかわる選択するときには、腸内細菌に与える影響を慎重に考慮する必要があることを意味する

「腸科学」スタンフォード大学微生物学者より

最近になり、「腸」は全身に大きな影響を与えていることがわかってきました。腸は全身の臓器とつながっており、お互いに影響を及ぼし合っているのです。つまり、腸について理解し、腸を整えることは、全身の健康につながり、健やかに長生きするために必要不可欠な課題といえます。

腸を整えることで、今までよくわからなかった体の不調が、もつれた糸がほどけるようによくなります。また、腸の不調や病気の症状がない人でも、腸をリセットすることで、認知症やパーキンソン病などの脳の病気、動脈硬化などの血管の病気、肝臓ガンや大腸ガンなどを未然に防ぐ「未病」の対策として役立てることができます

「新しい腸の教科書」江田証

これらのように腸の重要性が認識される一方で、日本人の腸内細菌の数は戦前に比べて1/3程度に減少しています。その理由のひとつが野菜などから摂れる食物繊維の摂取量が減っていることが挙げられます。

食物繊維の摂取量が減ることで、腸内細菌が減少し、体の免疫力の低下や免疫のバランスが崩れてしまい、アレルギー疾患になっているとの見方もあります。

食物繊維は2:1

腸活のためには、食物繊維は、不溶性と水溶性をバランスよく食べることが大事です。「平成28年国民健康・栄養調査」の結果でも、普段の食生活では水溶性食物繊維が不足しやすいことが指摘されており、とくに意識して摂取する必要があります。一般的には「不溶性食物繊維:水溶性食物繊維=2:1」の割合で摂取するのがもっとも健康的とされています。

不溶性食物繊維

・キャベツ、ホウレンソウなどの葉物野菜、キノコ、豆類などに多く含まれる

・便の嵩を増すことで腸を刺激して、便通をよくする

水溶性食物繊維

・海藻、納豆、さつま芋、ゴボウ、大麦、らっきょなどに多く含まれる

・お腹の中でビフィズス菌などの善玉菌を増やす、糖質や脂質の吸収を抑える

お腹が整えば便通が良くなり、ホルモンバランスや交感神経と副交感神経のバランスも良くなります。

食物繊維以外でも、発酵食品やヨーグルトを食べることで、腸内の善玉菌を減らさないようにすることができます。善玉菌が発酵代謝して作り出す物質が、免疫を活性化させるため、健康維持には欠かせません。

一方で、腸内には悪玉菌もあり、砂糖や油、肉、揚げ物など食べ物によって増加します。悪玉菌は腸内で毒ガスを発生させます。また腸のバリア機能が破壊されると、そこから悪玉菌によってつくられた有害物質が血液によって体中に巡るため、糖尿病や高脂血症などの生活習慣病や、お肌の荒れ、ホルモンバランスの悪化につながります。このようなリーキーガットと言われる症状が大きな問題となっています。

お腹にも鍼をします

お顔だけでなくお腹に鍼をすることで胃腸の働きを改善することができます。その結果、まず得られる美容効果が美肌効果です。

前述したリーキーガットによって引き起こされる症状の1つが、肌荒れや吹き出物です。その理由は、悪玉菌によってつくられた有害物質が血流に乗り体中を巡り、やがて肌から対外へと排出されますが、その際に皮脂や角質と結び付いてしまうからです。

正常な腸内環境であれば、善玉金が悪玉菌より多く存在していますが、ストレスや食生活、生活習慣の乱れにより悪玉菌が増加すると、腸内環境が悪化してお肌に不調が現れてしまいます。

このように胃腸と肌は密接に関連しています。腸内環境を整えることは美肌や健康には欠かせないポイントです。

お腹の鍼によって腸内環境を整えるメリットの2つ目は、食べ物の消化・吸収を良くすることで便秘の解消ができることです。さらに代謝が良くなるため、脂肪が燃えやすく、痩せやすい体を作ることができます。

最後にお腹に鍼をすることで自律神経を整えることができます。自律神経の乱れによって、不安や緊張感が高まり、吐き気や多汗、全身のだるさ、頭痛、肩こり、手足のしびれ、動悸、不整脈、めまい、不眠など、様々な症状を引き起こします。

自律神経と腸内環境はお互い影響し合っており、自律神経のバランスが乱れると、腸内環境も乱れ、腸内環境が良くなれば自律神経のバランスも良くなります。つまり腸内環境を整えることで、自律神経の乱れによって引き起こされる様々な症状を改善することができます。

また、腸内には100兆個を超える腸内細菌が存在しており、全身の免疫細胞の7割が存在すると言われています。これらを「腸内フローラ(腸内細菌叢)といい、この腸内細菌叢のバランスが保たれていると、免疫力が高まり、風邪を引きにくい健康的な体へと導いてくれます。

このように腸内環境は体の免疫機能と深く関連しており、健康的で美しい体を手に入れるためにも、腸内環境はとても重要です。お腹周辺には複数のツボがあり、ご自身のお悩みによって鍼をするツボも変わってきますので、気になる点はカウンセリング時に鍼灸師にご相談ください。

【本コラムの監修】

HARRNY 院長/鍼灸師 菊地明子

・経歴
大学卒業後、美容の世界に入り、セラピストへ。豊富な美容知識や実務経験を活かし、その後、10年間は大手企業内講師として美容部員やエステシャンの育成、サロン店舗運営のサポートを行う。現在は、セラピスト、エステティシャン、美容カウンセラー、鍼灸師の経歴を活かし、お肌とこころと身体のトータルビューティースタイルを提案。表面だけでなく根本からのケアとして、老けない生活についてのコーチングを行う。

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