肌の不調は「気」「血」「水」の乱れ

肌の不調は「気」「血」「水」の乱れ

東洋医学の基本的な考え方は、体や肌の不調を心身のバランスが崩れた状態として診ることです。

  • 身体の調子が悪いと、肌の調子も良くない・・・
  • 寝不足で疲れていると化粧のノリが悪い・・・
  • 便秘になると吹き出物が出る・・・
  • 生理前に肌荒れしやすい・・・

これらのような不調に対してバランスを整えることができるのが美容鍼灸です。化粧品が体の外側から肌に働きかけるのに対して、美容鍼灸は体の内側に働きかけることで、肌トラブルを起こさない体質づくりができます。素肌は化粧品だけでは決してよくなりません。肌の質は体の内から作り出されるものだからです。東洋医学の中には「美肌のための理論」などが沢山あります。

体の調子が悪いと健康な美肌にはなれません。体質改善によって肌質も改善すること、乱れた生活を見直して、低下した内蔵機能を高めること、不足している気血を養い、体内から肌に潤いを与えることで、必ず美肌になることができます。

美容鍼灸で知っておきたいのが「気」「血」「水」の理論です。「気」「血」「水」の3つの要素が何の異常もなくバランスよく全身をめぐっている状態を健康とみなします。一方で「気」「血」「水」に異常が起こると体の不調や肌トラブルが生じると考えます。

 

気の異常

主な症状

肌への影響

気 – 生命エネルギー

気虚(気が不足した状態)

 

なんとなくだるい、疲れやすい、やる気が起きない など。

気はものを引き上げる力があるため、気が不足すると、肌のたるみを引き起こします。

気滞(気が滞った状態)

イライラ感、落ち込み、月経前症候群 など。

気の流れは、肌に栄養を運ぶ血の流れに影響し、「気滞」になると肌に栄養がいかなくなり、吹き出物ができやすくなります。

血 – 体中を巡り酸素や栄養を与える

 

お血(血の流れが滞った状態)

 

イライラ、不安、月経痛が強い、指先や手足の冷え など。

「瘀血」になると、にきびやクマ、目の周りのシミなど、あらゆる肌トラブルが生じます。

血虚(血が不足した状態)

不眠、集中力低下、立ちくらみ、月経血が少ない など。

肌に栄養を運ぶ血が足りなくなると、肌が乾燥し、湿疹もできやすくなります。また爪ももろくなり、髪もパサパサになります。

水 – 血液以外の水分

 

水毒(水分が過剰になりたまった状態)

 

むくみ、めまい、吐気、雨の日の頭痛や不調 など。

体がむくむだけでなく、肌の代謝も悪くなります。

肌トラブル3つの根本原因

肌のトラブルにはさまざまな症状がありますが、いずれの原因として「ホルモンバランスの乱れ」「胃腸のトラブル」「ストレス」の3つの根本原因があり、これらの原因が絡みあって心身のバランスが崩れて肌トラブルに繋がります。

「ホルモンバランスの乱れ」の原因には、ストレスや不規則な生活などが考えられます。慢性的な便秘や下痢、消化不良などの「胃腸のトラブル」も肌に影響を及ぼします。「ストレス」は、「気」の流れを乱しホルモンバランスに悪影響を及ぼします。

特にホルモンは主に脳の中から分泌され、自律神経が調節されている場所である「視床下部」と近い場所にある為、自律神経の乱れで、ホルモンバランスが崩れやすくなるのです。

鍼灸施術は、ホルモン分泌の乱れが原因となって生じる不妊症、生理不順、更年期障害などの婦人科系疾患ついては、世界保健機関(WHO)より、その効果が公式に認められています。

自律神経機能を整え、身体の免疫力を高めることができるのが鍼灸治療です。自律神経が整うことによって、血行が改善され、生殖器官への血行不良も改善されるようになります。生殖器官の働きが改善されれば、ホルモンの働きも正常な状態に戻り、ホルモンバランスが安定するようになります。

美容鍼灸で身体の状態を把握して、肌の不調の原因を探りながら肌の状態を整えることができるため、根本的な美容法とも言えます。

【本コラムの監修】

HARRNY 院長/鍼灸師 菊地明子

・経歴
大学卒業後、美容の世界に入り、セラピストへ。豊富な美容知識や実務経験を活かし、その後、10年間は大手企業内講師として美容部員やエステシャンの育成、サロン店舗運営のサポートを行う。現在は、セラピスト、エステティシャン、美容カウンセラー、鍼灸師の経歴を活かし、お肌とこころと身体のトータルビューティースタイルを提案。表面だけでなく根本からのケアとして、老けない生活についてのコーチングを行う。

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