本来の美しさの追求へ

美容の悩みと五臓の関係

美容技術の進歩し、レーザーなどを用いてシミなどを簡単に除去することが可能になっています。しかし、その時はキレイになっても体質が変わらなければ近いうちにまた再発する可能性があります。もちろん、シワ・たるみ・くすみ(STK)も同様です。

最新美容技術の中には副作用(ダウンタイム)が生じるものがあり、その即効性や効果が大きければ大きいほど肌への負担が大きい傾向があります。

また、お客様によっては、最新美容技術に即効性や効果を期待する反面、自分の肌や身体を総合して評価してもらえないという不安を持つ方もいらっしゃいます。

一方で、美容鍼灸においても、お顔への刺鍼による刺激効果のみに終始し、内外のバランスを整えるという本来の美しさからは逸脱した、外面のみを重視したものが増えています。

当院の美容鍼コースでは、外側からのアプローチはもちろん、内側からのアプローチにも注目し、お客様それぞれの目的の実現に向けサポートします。体質から改善することで、得られた効果は長く継続することができ、本来の美しさを追求することができます。

当院の東洋医学的体質診断では必ず、今起きている症状の原因(病因)を探ることから始めます。診察やカウンセリングでは今のお悩みの原因を詳しく探り、弁証結果に基づき施術方針を打ち立てます。

美容の悩みと五臓の関係

東洋医学での気・血・水の生成や代謝を行う五臓(肝・心・脾・肺・腎)の中で、美容で最も関わりの深いのは脾、肝、腎の3つです。

これら五臓のひとつに問題が起こると必ず他の臓腑(大腸・小腸・胃・胆・膀胱・三焦)へも影響が及ぶため、肝と腎、肝と脾、肺と大腸、脾と胃、心と腎など、その関係の中で複数の臓腑で問題が生じます。

表面にあらわれている問題(標)とその根本原因(本)を見極めることで、複数の症状が同時に改善することができるのが、美容鍼灸の特徴のひとつです。

美容の悩み正常五臓の関係
たるみ、敏感肌、肥満、ニキビ、むくみ弾力性や張りがあり、透明感やツヤがある脾(胃)・腎・肺(大腸)
血色不良、黒ずみ、シミ(肝斑)、くすみ、乾燥、やつれ、目の下のクマ、目力がない、まぶたのむくみ、髪のトラブルなど血色良好(桃色)、髪の毛はつやがあり、抜けにくい肝・腎 肝・脾
乾燥肌、目の乾き、唇のひび割れ。疣、目蓋の腫れ、浮腫み、水太り等正常な津液が満ち足りている状態、目に輝きがある、肌はみずみずしい腎・肺

ハリニーでは、診察やカウンセリングでは四診を用いて今のお悩みの原因を詳しく探り、弁証結果に基づき方針を打ち立てます。

美容の悩みと五臓の関係を整理しましたが、具体的に診てみましょう。

老けて見える最大の原因「たるみ」

老けて見える最大の原因は「たるみ」です。たるみの原因は(1)肌弾力の低下、(2)代謝機能の低下、(3)筋力の低下に大きく分けられ、特に筋力の衰えによって、皮膚や皮下脂肪を支えきれなくなりたるんでしまいます。

東洋医学では、生命活動を維持するために必要な身体の全ての働きを、肝・腎・脾・肺・心の5つのグループ(五臓)に分けて考えます。これらがお互いの機能のバランスをとりながら、健康が保たれていると考えます。

その五臓のなかで、たるみと関わりが深いと言われているのが「脾(ひ)」で、消化器全般、胃腸の働きのことを指すとされています。またその特徴的な働きのひとつとして、筋肉(肌肉)を統括するのが脾胃であり、内臓や組織をある一定の位置に留めておくという働きがあります。

そのため、胃腸が弱いと全身の筋肉が弱くなり、顔にもたるみが現れやすくなると言われています。さらには、胃腸が弱いと栄養の吸収が悪くなり、筋肉がつきにくくなるため内臓の筋肉も弱くなり、胃下垂など内臓下垂、もちろん皮膚や皮の下垂を起こす原因にもなります。

さらに、水分代謝と関わる「腎(じん)」とも深く関わります。腎は水臓と言われ、体内の水分調整の役割を持つため、腎が弱いと体の水分保持ができず、肌は潤いやハリを失ってたるみとなります。このように、たるみを改善するためには、胃腸の強化が不可欠です。

シミの原因(血行障害)

30〜40歳代に発症することが多いシミの1つが「肝斑(かんぱん)」です。主に、ほほ骨に沿って左右対称性に、または目尻の下あたりに左右対称に表れます。肝斑は、女性ホルモンのバランスの乱れが原因といわれています。このシミは「肝斑」と書くように「肝」との関係が深い肌トラブルです。
また、代謝が悪くなり、老廃物で血液が淀み、血行が悪くなるとシミやくすみの大きな原因になります。さらに加齢により皮膚の代謝が衰えるため色素が沈着しやすくなります。

血液をキレイにするのは肝臓で、主に心身の休息時、つまり寝ている間です。全身を巡り老廃物を集めてきてくれた血液は、肝臓できれいになり栄養を補給して明日に備えます。ところが、強いストレス、睡眠不足によって、肝臓の緊張状態が続くと、血液の浄化と再生作業が停滞し、血液をきれいすることができません。そのため汚れたままの血液が体中を巡ることになります。

東洋医学的には、肝胆経の時間にあたる23時〜3時は美容のためにも質の良い睡眠を取るのが理想です。

血行不良によるくすみ

明るさやツヤが失われたくすんだ肌、特に血行不良に起因するくすみは、スキンケアだけでは解消されにくいものの1つです。

くすみもシミと同様に肌の新陳代謝の低下や、肝臓をはじめとする内臓の疲労や老化、睡眠の質の悪さに関係しています。特に冷えによって血行が悪くなると、肌が青白かったり濁ったように暗く見えてしまったりします。まさにそれが「血行不良によるくすみ」です。

改善ポイントはお顔の血流を促すこと、体から冷えを取り除くことです。全身の血行がアップすると、肌のすみずみまで新鮮な血液や栄養が届けることができ、老廃物が滞らずに排出されます。その結果、肌の働きが正常化されて、メラニンや古い角質など肌をくすませている他の原因も含めて改善が期待できます。

乾燥は肌の栄養不足

肌は「脾」との関わりの他に「肺」とも深く関わっています。東洋医学で言う「肺」は呼吸だけの働き以外にも全身の水分調整の役割も担っています。その他にも「肺は皮毛を主る(つかさどる)」とも言われていて、肌を潤いのあるきれいな状態にするのも「肺」の大切な働きです。

また、脾と肺はお互いに助け合う相生の関係があり、脾が弱ると肺も弱ります。肌の栄養源をつくり出す「脾」と潤いあるきれいな肌を保つ「肺」、お肌の乾燥を防ぐためにも、この二つを同時に養生する必要があります。

お肌は身体の不調を日々教えてくれています。いつもよりも肌が刺激に敏感になっていたり、乾燥しているならそれは生活スタイルを振り返ってみる良い機会です。「肌や心や身体に目を向けること」「丁寧に生きること」、日常生活の積み重ねが大切です。

【本コラムの監修】

HARRNY 院長/鍼灸師 菊地明子

・経歴
大学卒業後、美容の世界に入り、セラピストへ。豊富な美容知識や実務経験を活かし、その後、10年間は大手企業内講師として美容部員やエステシャンの育成、サロン店舗運営のサポートを行う。現在は、セラピスト、エステティシャン、美容カウンセラー、鍼灸師の経歴を活かし、お肌とこころと身体のトータルビューティースタイルを提案。表面だけでなく根本からのケアとして、老けない生活についてのコーチングを行う。

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