不眠症と美容鍼の関係

不眠症と美容鍼の関係

およそ5人に1人が不眠に悩んでいるといわれています。不眠には、寝つきが悪い、夜中に目覚める、ぐっすり眠れない、朝早く目覚めてしまうなどの4つタイプがあります。不眠の原因には、様々な要因がありますが、特にストレスの存在が大きく、仕事や家庭での精神的ストレスで不眠症に陥っているという方が多くなっています。

また、睡眠時間が少ないほど食欲を増すことが分かっており、食べすきた体は、カロリーを効率よく管理できません。そのため血液中の糖分が増え、代謝が低下します。食欲増加と代謝の低下によってますます太り、心血管疾患、脳変性、アルツハイマー病、生活習慣病などの病気のリスクが増加します。さらに内臓脂肪が炎症を引き起こし、様々な病気のリスクを上げるだけでなく、脳への悪影響も指摘されています。

東洋医学的な観点からみると、不眠は「陰陽」のサイクルが崩れている状態です。つまり夜になってもリラックスが完全にできていない状態であり、深く眠るためには気(エネルギー)、陰の気が必要と考えます。もちろん不眠症を克服するためには、その原因であるストレスを取り除くのが最も有効ですが、いきなりストレスを無くすといっても難しい話です。そこで不眠症の改善の1つの選択肢として、美容鍼が有効であることについて詳しく説明します。

不眠症に効く美容鍼

アメリカ国立衛生研究所(NIH)は、鍼灸治療は不眠に対しても有効であると発表しています。その仕組みは、人はストレスに晒されると、ストレスホルモンであるコルチゾールを過剰に分泌し、その覚醒作用によって、不眠が誘発されてしまいます。またコルチゾールの過剰分泌によって、体内活動の異常や自律神経の乱れにつながり、筋肉が緊張して凝りが生じます。

そこで美容鍼や灸によるツボへの刺鍼により、その刺激による信号が、脊髄を通り脳に伝達されます。 この刺激信号が体内の働きを正常に戻す役割を担い、覚醒作用のあるコルチゾールを抑制することにつながるため、結果的に正常な睡眠リズムを取り戻せます。さらに鍼灸治療によって筋肉の凝りをほぐすことで自律神経のバランスが整い、体内活動の乱れも改善されて不眠の解消に役立ちます。

夜眠れない方は、朝日を浴びる健康習慣!

「夜眠れない、朝起きても、気分が晴れない」など、このような方には、朝日を浴びることがとても健康に良いことが医学的にも解明されています。朝になると、自然に目が覚め、夜のなると眠くなるのは、1日の体内リズムがあるからです。この体内リズムは、セロトニンとメラトニンの2つのホルモンによって調整されています。

幸せホルモンの「セロトニン」は、感情や気分のコントロールに深く関わり、朝日を浴びることで分泌が始まり、日中にかけて分泌量が増えていきます。そして最も重要な役割が体内時計を調節してくれることです。

「メラトニン」は眠りを誘う睡眠ホルモンです。メラトニンの分泌を上手くコントールするだけで、良質な睡眠、倦怠感脱出、やる気が出るなど、様々な効果があります。メラトニンは、朝起床してから14時間後に分泌が始まり、2時間で分泌のピークに達します。つまり朝7時に起きれば、夜9時ごろにメラトニンの分泌が始まり徐々に睡眠に入っていく。。。というリズムがベストです。

ところが、この「体内リズム」は地球が自転する24時間周期とズレがあります。最新の報告では1日あたり10分のズレが生じます。つまり1週間で70分、1カ月だと5時間のズレが生じ、つまり「時差ぼけ」が起こります。これをリセットするため太陽の光を浴びることが必要なのです。
また、健康な状態では、眠る時間になると「副交感神経」が自然にオンになり、リラックス状態になって眠くなります。自立神経が乱れていると、「交感神経」が刺激され続けてしまい、眠る時間になっても「副交感神経」がオンになりません。

ぐっすり眠るためのコツ

睡眠を奪うものは、

  • ブルーライトを含む電気の光
  • アルコール
  • 目覚し時計
  • 睡眠薬
  • ストレス
  • 暑すぎる寝室

そして睡眠の専門家がぐっすり眠るために勧める方法は、

  • いつも同じ時間に寝て、同じ時間に起きる
  • 夜寝る前に運動してはいけない
  • カフェインとニコチンを摂取しない(カフェインは午後2時まで)
  • 夜寝る前にアルコールを摂取しない
  • 夜遅い時間に大量の飲食をしない
  • 午後3時を過ぎたら昼寝をしない
  • 寝る前にリラックスをする
  • 寝る1〜2時間前にお風呂につかる
  • 寝室を暗く、涼しくし、寝室にデジラル機器を持ち込まない
  • 日中に太陽の光を浴びる
  • 寝室をしっかり換気する
  • 寝る前にルーディンを行う

少しつづ取り入れることで、睡眠の質が変わってきます。

東洋医学で診る「不眠症」とは

東洋医学的な見解では、不眠症の根源は「心」にあり、思い込み、憂い、哀愁、神経を使いすぎなど、「心」と「脾」が傷つき、気と血が虚弱となり、心身ともに弱くなって不眠に繋がると診ます。

また、過労による「腎」の負担で、腎陰が消耗され、陰虚火旺、あるいは消化不良のせいで「痰」と「湿」が体内に溜まり、熱に変わり、その熱がさらに「心」を掻きまわし、不眠症につながります。

「美容鍼」とは、東洋医学の言葉で言えば、「陰陽のバランスを整え、気血の巡りや働きが良くすることで、自然治癒力が高める」ことです。つまり、心身のバランスを整え、体内の気血のめぐりや働きを整えることが不眠症への改善へと繋がるのです。具体的には、頭のツボや鍼の打ち方などを使い分けることによって、「交感神経」と「副交感神経」を興奮させたり抑制させたりして、自律神経の働きを“ほど良い”状態にします。

このように東洋医学の理論に基づき、「交感神経」と「副交感神経」のバランスを適正にすることで、全身の血流も良くなるため、症状が改善し、体が回復しやすい状態になります。ただし一度乱れた自律神経のバランスを適正範囲に収まるようにするためには、適正なバランスを身体に慣れさせていく必要があります。治療を重ねていくと、「交感神経」と「副交感神経」のバランスが適正な範囲におさまる時間も増え、症状が現れにくくなります。

不眠症とツボ

東洋医学では「病のもとは五臓の乱れである」といわれ、この五臓の機能がしっかり働くことで健康になれます。また不眠となる原因を「感情の起伏が五臓の機能を乱す為に起こる」と考えます。つまりストレス、心配する、興奮する、落ち込む、といった感情の起伏によって、臓器が影響を受けて不眠に陥る、という考え方です。

この働きを正常化するために、不眠のツボ押しをオススメします。

安眠(あんみん):耳の後ろにある尖った骨から指の幅1本分下のところ

安眠(あんみん)

安眠という名のごとく、押すだけでリラックスし、自然と眠りにつきやすくなるツボです。

両手の親指を左右両側のツボにあて、グリグリと押します。これを5回繰り返します。

失眠(しつみん) :かかとの真ん中

失眠(しつみん)

「失眠」は中国語で不眠を意味する言葉で、不眠に効果のあるツボです。むくみにも効果があります。

かかと中央を垂直に押します。

【本コラムの監修】

HARRNY 院長/鍼灸師 菊地明子

・経歴
大学卒業後、美容の世界に入り、セラピストへ。豊富な美容知識や実務経験を活かし、その後、10年間は大手企業内講師として美容部員やエステシャンの育成、サロン店舗運営のサポートを行う。現在は、セラピスト、エステティシャン、美容カウンセラー、鍼灸師の経歴を活かし、お肌とこころと身体のトータルビューティースタイルを提案。表面だけでなく根本からのケアとして、老けない生活についてのコーチングを行う。

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